『シークレット・オブ・モンスター』
予告動画
監督 ブラディ・コーベット
脚本 ブラディ・コーベット
モナ・ファストボルド
音楽 スコット・ウォーカー
出演 ベレニス・ベジョ
リーアム・カニンガム
ステイシー・マーティン
ロバート・パティンソン
トム・スウィート
サルトルの短編小説『一指導者の幼年時代』を基に俳優でもあるブラディ・コーベットと公私のパートナーモナ・ファストボルドが脚本を書いた心理ミステリー。
ヴェルサイユ条約締結直前のフランスを舞台に、米政府高官の息子の変貌を描く。
「第一次世界大戦が終戦を迎えた1918年。パリでヴェルサイユ条約作成を目的にアメリカからフランスに送り込まれた政府高官。
彼には信仰心の厚いドイツ人の妻と、少女と見間違えるほど美しい息子がいた。
仕事が最優先で家庭をないがしろにする父親に代わり、息子は多くの時間を母親と過ごすのだったが、彼は常に何かに不満を感じてやり場のない怒りのようなものを抱えていた。
そして、その歪んだ感情はやがて形を持ち始める……。」(公式サイトより)
『2015年(第72回)ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ部門の審査委員長を務めたジョナサン・デミは、同部門の監督賞と初作品賞をコーベットに贈り、「身震いする緊張感、戦慄の映画」と大絶賛。』(公式サイトより)
この評価に惹かれて観ました。
ルックはレンブラントの絵のよう。
元ウォーカー・ブラザーズの
スコット・ウォーカーのスコアが印象的。
私は咀嚼するのに時間がかかりました。
『シークレット・オブ・モンスター』と
なんだかホラーっぽい邦題がついてますが、
ホラーではないです。
何かはっきりとした秘密が明かされることを
期待していると肩透かしになりかねないです。
精神分析学的(本作の場合はフロイト)とか、
発達心理学的解釈が好きな人は嵌るんじゃないかな。
思わせぶりなだけと感じてしまう人もいるかもしれません。
子育て経験があるとこの不条理ともいえるドラマの受け取り方にバリエーションが出てくる気もします。
観ていてすぐに全てが分かってしまう映画ではなく、
余韻も含め反芻して考えるタイプの作品です。
私は結構後を引きました。
好きだ!とは素直には言えないけど
『オーメン』(リチャード・ドナー監督)、
(マルコ・ベロッキオ監督)など想起されました。
『ジャン=ポール・サルトルの短編小説「─指導者の幼年時代」(新潮文庫『水入らず』所収)から着想を得て、ヴェルサイユ条約締結への過程と第二次世界大戦勃発までを描いた、オリジナルストーリーへと昇華させたブラディ・コーベットは、本作を「劇中で一見無造作に散りばめられたパズルを観客自身がつなぎ合わせていき、その先に何かが見え始める。そして気づいたときには観客がその世界に引き込まれる仕掛けをしている」と語る。』(公式サイトより)
子役のトム・スウィートくんの演技には
怖いものがあります。
演技派の役者を揃えています。
そしてロブファンは必見だと思いますよ。
私は特に彼のファンではないけど、
あえて大作には出ずに
デヴィッド・クローネンバーグや
アントン・コービンなど
作家性の強い監督の作品を選んでキャリアを積んでいるため、
彼の出演作品は観ています。
『五日物語』と本作とで見ました。
『トワイライト』
可愛い男の子はロブでした。
今は30歳になりこんな感じ。
イギリスのシンガー
FKAツイッグスと。
ロブは仕事でない時は
こんな締まりのない⁉︎
顔してることが多いような