『教授のおかしな妄想殺人』
原題:Irrational Man
2015年製作 アメリカ映画
試写会で鑑賞
↓『教授のおかしな妄想殺人』予告動画
監督・脚本:ウディ・アレン
編集:アリサ・レプセルター
製作総指揮:アダム・B・スターン
アラン・テー
ロナルド・L・シェ
ジャック・ロリンズ
製作:レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
エドワード・ウォルソン
ヘレン・ロビン
撮影:ダリウス・コンジ
美術:サント・ロカスト
出演:
ホアキン・フェニックス
エマ・ストーン
パーカー・ポージー
ジェイミー・ブラックリー
ベッツィ・アイデム
イーサン・フィリップス
あらすじは...
かつては世界を変えようと
政治活動やボランティアで世界中を飛び回っていた
哲学教授のエイブ(ホアキン・フェニックス)だったが、
今では変わり者と噂される厭世的な人物に。
新任の大学でも
カント、ハイデガー、キルケゴールなどの哲学を
言葉を弄して無気力に教え、
孤独で自堕落な生活をしている。
教員仲間のリタ(パーカー・ポージー)には
すぐ口説かれて肉体関係に。
女子学生のジル(エマ・ストーン)は
好青年のロイ(ジェイミー・ブラックリー)という
彼氏がいるけど物足りず、
大人の暗い雰囲気に憧れてエイブに恋し、
積極的に迫る。
ある日エイブとジルはダイナーで
後ろの席の女性が
悪徳判事に裁判で理不尽な扱いをされて
困っているという身の上話を耳にする。
エイブはこの判事を完全殺人すれば、
世のため、この女性のためになると思いつき
俄然活き活きしだす...
この作品は11日(土)から公開です。
私はホアキンの後見人をしているからか(笑)
試写会が当たり3日に観ましたが
まだ感想記事を書いていなかったので
焦ってUPします(;´▽`A``
はい、頭でっかちの
困った哲学教授のお話しです。
Irrational Man、
哲学の教授なのに
理屈の通らない行動に走る
理不尽な男の物語です。
『セレブリティ』(ケネス・ブラナー)
『ギター弾きの恋』(ショーン・ペン)
『人生万歳!』(ラリー・デヴィッド)
『ミッドナイト・イン・パリ』(オーウェン・ウィルソン)
『マジック・イン・ムーンライト』(コリン・ファース)
など、ウディと似てない俳優が
ウディの個性を反映させた
ウディ的主人公をどう演じるかが
面白い作品群があります。
今回はウディのそのジャンルの1本。
世界を救うのだと思いついた殺人計画で
生気を取り戻す哲学教授エイブを
ホアキン・フェニックスが愉快に演じています。
多分ホアキンの実年齢(41歳)より
年上な設定なので、
腹の出た中年太り体型にしています。
こういう教授っていそうです。
俗物的な所もある女子大生をエマ・ストーンが、
いるいる感バッチリで生活感丸出しな理系教授を
パーカー・ポージーが、
それぞれ魅力的に演じています。
ウディはいつかマスターピースを作りたくて
自分の脚本で毎年映画を作り続けています。
スターたちが出たがるから
お金も集められるのでしょう。
名匠と呼ばれる監督たちも
自分の思い通りの映画制作は
なかなかできないのですから
これは凄いことです。
ロマコメにブラック・ユーモアが効いた
ヒッチコック風味な!?サスペンスでもあり、
理性の危機とモラルハザードを
ブラックに描いて
テンポ良く進みちゃんと95分!
シネフィルには元ネタ探しの楽しみも提供し
さすがウディと思います。
この作品は昨年のカンヌ映画祭の
アウト・オブ・コンペで上映されました。
今年のカンヌ映画祭で
オープニング作品として上映された
1930年代のハリウッドを舞台にした
「Café Society」(原題:カフェ・ソサエティ)
は、カンヌの記事でも紹介しましたが、
評判が良いですから公開が楽しみです。
ウディーとエマ・ストーンと
パーカー・ポージー
『教授のおかしな妄想殺人』のプレミアの時の写真。
映画では腹の出た中年のみっともなさが
リアルなホアキンですが、
このプレミア上映の時はもうすっきりしてるな~
なのですが...
全身写真だと...
ベルトちゃんと閉めなさいョ(^o^;)
クツ汚いコンバースだし...(^_^;)
プレミア上映での主演男優のカッコとしては
どうなのよで...
相変わらずのホアキンでした。(苦笑)
待機作4作あるので楽しみに見守りたいです。
↓「Café Society」カフェ・ソサエティー トレーラー
「Café Society」カフェ・ソサエティー
2016年製作
クリステン・スチュワート、ジェシー・アイゼンバーグ、
ブレイク・ライヴリー、パーカー・ポージー、
スティーヴ・カレル 他
ジェシー・アイゼンバーグが1930年代の
ハリウッドに入って行く主人公の青年を演じます。
こちらの方は一般受けしてヒットしそうです。
それからウディがカンヌで
この仕事をすると決断したことは
破滅的なミスだったと問題発言!?した、
アマゾンのオリジナルTVシリーズは
マイリー・サイラス主演でウディ本人も出演します。
今日はワタリウム美術館へ
園子温監督の美術個展
「園子温展『ひそひそ星』」を見に行き、
トークショー
園子温 & 会田誠(現代アーティスト)
「元気のない会田が園さんに元気の秘密を聞く」
に参加してきました。
これは次にUP予定です。
今週劇場鑑賞した作品
『童年往事 時の流れ』(1985年)
「台湾巨匠傑作選2016」
侯孝賢監督の自伝的な作品。
デジタルリマスター映像で観たくて。
『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』
外国の良い政策を盗んでくるという設定で
見やすくて面白いドキュメンタリーです。
日本には耳の痛いことも多く、
日本のソーリや政府にも観て欲しいですね。
『スティーヴ・マックィーン その男とル・マン』
マックィーンの未公開の肉声、
『栄光のルマン』関係者インタビュー、
撮影の舞台裏映像など、
興味深い内容がギュッと詰まっていました。
『台湾新電影時代』
80年代の初頭に始まったホウ・シャオシェン、
エドワード・ヤンらの
台湾ニューシネマを代表する監督たちの
作品群が世界の映画界に
与えた影響をたどるドキュメンタリー。
名匠たちなどが語る映像や
名作映画の映像が豊富で見応えのある作品でした。
鑑賞した映画の短評は↓
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に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。
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