第88回2016年(2015年度)アカデミー賞全部門予想
毎年書いていることですが、
私は予想が趣味なので、
作品に対する自分の評価や主観は入れずに
アメリカの映画サイト、予想サイトのデータや
賞レースの結果などから総合的に判断した予想です。
各賞の一番上の赤太字が受賞予想です。
★作品賞
『レヴェナント:蘇えりし者』
第27回米・製作者組合賞(PGA)を受賞した
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の逆転はあるのか?
批評家予想では根強い人気
『スポットライト 世紀のスクープ』のサプライズはあるのか?
迷うところですがこの3本の中からが確実です。
・『ブリッジ・オブ・スパイ』
・『ブルックリン』
・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・『オデッセイ』
・『ルーム』
★監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
『レヴェナント:蘇えりし者』
ジョージ・ミラー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
の受賞を願っている人も多いと思いますが、
イニャリトゥ監督の連覇が確実です。
・アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
・レニー・アブラハムソン『ルーム』
・トム・マッカーシー『スポットライト 世紀のスクープ』
★主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ
『レヴェナント:蘇えりし者』
ついにレオがオスカーを手にするときが来ました。
・ブライアン・クランストン『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
・マイケル・ファスベンダー『スティーブ・ジョブズ』
・エディ・レッドメイン『リリーのすべて』
・マット・デイモン『オデッセイ』
★主演女優賞
ブリー・ラーソン
『ルーム』
シンガーソングライターでもあるブリーが
初ノミネートで初受賞
・ケイト・ブランシェット 『キャロル』
・シアーシャ・ローナン 『ブルックリン』
・シャーロット・ランプリング 『さざなみ』
・ジェニファー・ローレンス 『JOY』
★助演男優賞
シルヴェスター・スタローン
『クリード チャンプを継ぐ男』
俳優組合賞(SAG)にはノミネーションされませんでしたが
ついにスタローン隊長の手のにオスカーが。
・クリスチャン・ベイル『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
・トム・ハーディ『レヴェナント:蘇えりし者』
・マーク・ラファロ『スポットライト 世紀のスクープ』
・マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』
★助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル
『リリーのすべて』
初ノミネートで初受賞。
今までに自分が観たルーニー・マーラ、
ジェニファー・ジェイソン・リー、
ケイト・ウィンスレットもそれぞれ素晴らしい演技でした。
・ジェニファー・ジェイソン・リー『ヘイトフル・エイト』
・レイチェル・マクアダムス『スポットライト 世紀のスクープ』
・ルーニー・マーラ『キャロル』
・ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』
★脚本賞
ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
『スポットライト 世紀のスクープ』
・マット・シャルマン、イーサン・コーエン、
ジョエル・コーエン『ブリッジ・オブ・スパイ』
・アレックス・ガーランド『エクス・マキナ(原題) / Ex Machina』
・ピート・ドクター、メグ・レフォーヴ、
ジョシュ・クーリー、ロニー・デル・カルメン
『インサイド・ヘッド』
・ジョナサン・ハーマン、アンドレア・ベルロフ、
S・レイ・サヴィッジ、アラン・ウェンカス
『ストレイト・アウタ・コンプトン』
★脚色賞
チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
・ニック・ホーンビィ『ブルックリン』
・フィリス・ナギー『キャロル』
・ドリュー・ゴダード『オデッセイ』
・エマ・ドナヒュー『ルーム』
★撮影賞
エマニュエル・ルベツキ
『レヴェナント:蘇えりし者』
エマニュエル・ルベツキは『ゼロ・グラビティ』
『バードマン』に続き3連覇となります。
・エド・ラックマン『キャロル』
・ロバート・リチャードソン『ヘイトフル・エイト』
・ジョン・シール『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・ロジャー・ディーキンス『ボーダーライン』
★衣装デザイン賞
ジェニー・ビーヴァン
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
サンディ・パウエル『シンデレラ』
が次点。彼女は『キャロル』とのダブルノミネーションで
票が割れそう。
・サンディ・パウエル『キャロル』
・パコ・デルガド『リリーのすべて』
・ジャクリーン・ウェスト『レヴェナント:蘇えりし者』
★編集賞
マーガレット・シクセル
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・スティーヴン・ミリオン『レヴェナント:蘇えりし者』
・トム・マカードル『スポットライト 世紀のスクープ』
・ハンク・コーウィン『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
・メアリー・ジョー・マーキー、メリアン・ブランドン
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
★メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・『100歳の華麗なる冒険』
・『レヴェナント:蘇えりし者』
★美術賞
コリン・ギブソン、リサ・トンプソン
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・アダム・ストックハウゼン、リナ・デンジェロ、
ベルンハルト・ヘーンリヒ『ブリッジ・オブ・スパイ』
・イヴ・スチュワート、マイケル・スタンディッシュ
『リリーのすべて』
・アーサー・マックス、セリア・ボバク
『オデッセイ』
・ジャック・フィスク、ハミッシュ・パーディ
『レヴェナント:蘇えりし者』
★作曲賞
エンニオ・モリコーネ
『ヘイトフル・エイト』
・トーマス・ニューマン『ブリッジ・オブ・スパイ』
・カーター・バーウェル『キャロル』
・ヨハン・ヨハンソン『ボーダーライン』
・ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
★歌曲賞
「Til It Happens to You」レディー・ガガ
『ザ・ハンティング・グラウンド(原題) / The Hunting Ground』
・「Earned It」 ザ・ウィークエンド
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
・「Manta Ray」J. ラルフ & アントニー
『レイシング・エクスティンクション(原題)/ Racing Extinction』
・「Simple Song #3」スミ・ジョー
『グランドフィナーレ』
・「Writing’s On The Wall」 サム・スミス
『007 スペクター』
★音響編集賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『レヴェナント:蘇えりし者』か迷ってです。
なので『レヴェナント』次点。
・『オデッセイ』
・『ボーダーライン』
・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
★録音賞
『レヴェナント:蘇えりし者』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』か迷ってです。
なので『マッドマックス』次点。
・『ブリッジ・オブ・スパイ』
・『オデッセイ』
・『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
音響編集賞と録音賞は
『マッドマックス』と『レヴェナント』の
一騎打ちで、両賞ともどちらかが独占もあるかと。
情勢的には『レヴェナント』株が上がっている模様。
★視覚効果賞
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が次点。
・『エクス・マキナ(原題) / Ex Machina』
・『オデッセイ』
・『レヴェナント:蘇えりし者』
★長編アニメ賞
『インサイド・ヘッド』
・『思い出のマーニー』
・『アノマリサ(原題) / Anomalisa』
・『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
・『父を探して』
★短編アニメ賞
『ベアー・ストーリー(英題) / Bear Story』
『サンジャイズ・スーパー・チーム(原題) / Sanjay's Super Team』次点。
『ベアー・ストーリー』『サンジャイズ・スーパー・チーム』
『明日の世界』のどれかが受賞するはずですが、
ここだけは全作品トレーラー観て自分の好みで決めてしまいました。
長編は『インサイド・ヘッド』受賞で、
『サンジャイズ~』もピクサーだから両方はダメ(^o^;)
・『プロローグ(原題) / Prologue』
・『ウィー・キャント・リブ・ウィズアウト・コスモス(英題) / We Can't Live without Cosmos』
・『明日の世界』World of Tomorrow(原題)
★長編ドキュメンタリー賞
『AMY エイミー』
・『カルテル・ランド』
・『ルック・オブ・サイレンス』
・『ニーナ・シモン ~魂の歌』
・『ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い』
★短編ドキュメンタリー賞
『ボディ・チーム 12(原題) / Body Team 12』
『クロード・ランズマン:スペクターズ・オブ・ザ・ショア(原題) / Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah』次点。
ここも予想が難しく『ボディ・チーム 12』『クロード・ランズマン』
『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー』のどれかが受賞で迷いました。
・『チョウ、ビヨンド・ザ・ラインズ(原題) / Chau, beyond the Lines』
・『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー:ザ・プライス・オブ・フォーギブネス(原題) / A Girl in the River: The Price of Forgiveness』
・『ラスト・デイ・オブ・フリーダム(原題) / Last Day of Freedom』
★外国語映画賞
『サウルの息子』(ハンガリー)
・『大河の抱擁』(コロンビア)
・『裸足の季節』(フランス)
・『ディーブ(原題) / Theeb』(ヨルダン)
・『ア・ウォー(原題) / A War』(デンマーク)
★短編映画賞
『アヴェ・マリア(原題) / Ave Maria』
次点『ショク(原題) / Shok』
ここも難しく『アヴェ・マリア』『ショク』『スタッター』から
出ると思いますが。
『デイ・ワン(原題) / Day One』
『エヴリシング・ウィル・ビー・オーケイ(英題) / Everything Will Be Okay』
『スタッター(原題) / Stutterer』
以上24部門のノミネーション作品と
受賞の予想をしました。
短編アニメ、短編映画、
短編ドキュメンタリーといった
マイナーな賞が特に難しいです。
録音賞、音響編集賞、視覚効果賞
の技術部門が混戦状態。
それに肝心の作品賞も。
『レヴェナント』が受賞し
2年連続イニャリトゥ作品となるのか。
監督賞はイニャリトゥ連覇確実ですが、
作品賞は最後まで悩みました。
最後に全部門の受賞予想をまとめておきます。
・作品賞
『レヴェナント:蘇えりし者』
・監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
『レヴェナント:蘇えりし者』
・主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ
『レヴェナント:蘇えりし者』
・主演女優賞
ブリー・ラーソン
『ルーム』
・助演男優賞
シルヴェスター・スタローン
『クリード チャンプを継ぐ男』
・助演女優賞
アリシア・ヴィキャンデル
『リリーのすべて』
・脚本賞
ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
『スポットライト 世紀のスクープ』
・脚色賞
チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
・撮影賞
エマニュエル・ルベツキ
『レヴェナント:蘇えりし者』
・衣装デザイン賞
ジェニー・ビーヴァン
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・編集賞
マーガレット・シクセル
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・美術賞
コリン・ギブソン、リサ・トンプソン
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・作曲賞
エンニオ・モリコーネ
『ヘイトフル・エイト』
・歌曲賞
「Til It Happens to You」レディー・ガガ
『ザ・ハンティング・グラウンド(原題) / The Hunting Ground』
・音響編集賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
・録音賞
『レヴェナント:蘇えりし者』
・視覚効果賞
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
・長編アニメ賞
『インサイド・ヘッド』
・短編アニメ賞
『ベアー・ストーリー(英題) / Bear Story』
・長編ドキュメンタリー賞
『AMY エイミー』
・短編ドキュメンタリー賞
『ボディ・チーム 12(原題) / Body Team 12』
・外国語映画賞
『サウルの息子』
・短編映画賞
『アヴェ・マリア(原題) / Ave Maria』
昨年は賞レース独走していた
『6才のボクが、大人になるまで。』と
終盤勢いがついた『バードマン』が
作品賞と監督賞を分け合うと予想しました。
しかし、米・製作者組合賞(PGA)を受賞した
『バードマン』が作品賞も監督賞も受賞。
私は作品賞を外しました。
今年はPGAが『マネー・ショート』だし、
『スポットライト』の予想も根強いので
かなり悩みました。
予想記事を書きだして3年目。
24部門中、
2014年はは21部門
2015年は19部門
当てました。
今年はどうかな?
みなさんも予想してみえますか?
主要部門は予想しやすいと思います。
私の拘りは全部門予想です。(^_^)v
今年は黒人の「人種差別問題」で
ボイコット運動も起きました。
白人高齢男性の割合が高い
アカデミー会員が選ぶ賞です。
ヴィゴ・モーテンセンが、
今年のサンダンス映画祭で
アカデミー賞の人種差別問題について
「金とコネの力の駆け引きに影響されて
商売、取引として
ノミネートが決まる現状が変わらなければ、
アカデミー会員の多様性は大きな一歩ではあるけど
それで全てが解決できるとは思えない。」
ハリウッドのメインストリームから離れた仕事をしている
彼らしい考えを語ったように、
アカデミー賞はハリウッドの商売の意向が
反映された祭と思っています。
予想するのが好きなのでやっていて、
アカデミー賞が素晴らしい賞だとは考えてはいません。
今年の授賞式はWOWOWで29日午前9時より放送されます。
何かハプニング、波乱があるでしょうか。
↓Oscar Nominations 'A Racket'
鑑賞した映画の短評は↓
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に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。
Captain Fantastic
レオナルド・ディカプリオとワンコU•x•U