Quantcast
Channel: 映画時光 eigajikou
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1311

2013年3月に観た映画の全評価その1/マイベスト1本目ニーナ・ホス主演『東ベルリンから来た女』

$
0
0

2013年3月に観た映画のおススメ度★
3月に観た映画のマイベストは2本。
その1は「東ベルリンから来た女」


$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


今日はもう4月4日。
今年は観た作品の感想記事は全部書こう(^-^)/
なんて、年初に思ったけど、なかなか実行できず、
とりあえず月間のまとめはしようと始めて今回が3回目。
娘が高3になり大学受験生のため、
今年の目標は節約と仕事を増やして稼ぐこと。
映画は浜松シネマイーラで上映の作品は観たいので、
シネコンで観ること、遠征ははなるべく控えているため、
鑑賞本数が減っています。
昨年は3月末までに74本観ていましたが、
今年は43本と大分減っています。
来年は鑑賞本数の看板も変えなくちゃいけないですナ。
それでは3月に観た作品の評価をします。
感想記事を書いた作品はリンクをはりましたので、読んでやって下さい。

★★★★★ 大満足ヾ(@°▽°@)ノ
★★★★ 良かった(o^-')b
★★★ まあ良かった(^~^)
★★ いまいちだった( °д°)
 つまらなかった(-"-;

『東ベルリンから来た女』
★★★★★
シネマイーラで鑑賞

この作品が、今月観た作品のベスト1です。
(2本あってもう1本は『拝啓、愛しています』)
今年のマイベストテン入りしそうです。
イーラでの上映は2月16日(土)~2013年3月1日(金)でしたが、
なかなか観に行けなくて、
3月1日にギリギリセーフで観ることができて良かったです。
セリフが少なく映像も説明的ではないのがとても効果的でした。
そういう映画は今あまりありません。
主演女優のニーナ・ホスの圧倒的な存在感・演技力でぐいぐい引き込まれました。
舞台は1980年の東ドイツ。ベルリンの壁の崩壊前。
人々の自由が制限された監視社会。
物語はの結末は予想していたものであったのに、
そこに至るプロセスが素晴らしかったのです。
「本当の自由とは?」と観る者に鋭く突き付けてくる作品でした。
感想記事を書けていないのが悔やまれるので、
いずれ書きたいと思います。

予告はこちら↓



監督:クリスティアン・ペッツォルト

出演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト、
   ライナー・ボック、ヤスナ・フリッツィー・バウアー、
   マルク・ヴァシュケ、クリスティーナ・ヘッケ、
   ヤニク・シューマン、アリツィア・フォン・リットベルク

旧東ドイツを舞台に、
ふたつに分かれたドイツの狭間で翻弄されながら、
愛と自由を求めて奔走する女性の姿を描いた重厚な人間ドラマ。
クリスティアン・ペッツォルト監督が
苦しい環境の中で尊厳を保ちながら
歩みを進める主人公のドラマを
緊張感あふれる演出で描き、
2012年度のベルリン映画祭で監督賞にあたる銀熊賞を受賞した秀作。
(ぴあ映画生活より)


『シェフ!三ツ星レストランの裏舞台へようこそ!』
★★★
シネマイーラで鑑賞

近頃あまりないストレートに笑えて面白いコメディー←リンクあり。

素直に面白い作品でしたョニコニコ


『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ』
★★★★
シネマイーラで鑑賞

監督:ベス・カーグマン

バレエダンサーの登竜門である、
YAGP2010の最終審査まで残った
6人の個性的なダンサーたちに密着したドキュメンタリー。
監督を務めたのは、自身も子供時代にバレエを経験したベス・カーグマン。
デビュー作ながら、バレエダンサーの卵たちに密着し、
自分を限界に追い込みながらも夢へと飛躍しようとする
情熱的な姿を見事に切り取っている。
(ぴあ映画生活より)

大人のバレエダンサーのドキュメンタリーは何本か観てきました。
ダンサーたちのストイックな精進ぶりに背筋が伸びる思いがします。
とてもできることではないな~えっ
と、いつも思ってしまいます。

今回は一流のバレエダンサーを目指す、恵まれた家庭の子から、
ハングリー精神で頑張っている子まで、それぞれかなり違った環境にいる、
子どもたちの姿を追っています。
子ども時代を犠牲にして練習に励む姿は壮絶\(゜□゜)/
コロンビアの貧しい家族の期待を一身に背負い、
彼らの生活を支えるためにアメリカで厳しい練習に励んでいるジョアン。
アフリカ、シエラレオネの内戦で孤児となり、
アメリカの夫婦の養子になった黒人の少女ミケーラ。
この2人は心から応援したくなりました。


『だいじょうぶ3組』
★★
TOHOシネマズ浜松の試写会で観ました。

「五体不満足」の乙武洋匡の自伝的小説の映画化。
本人、国分太一主演
←リンクあり。

乙武洋匡さんの演技力にはちょっとびっくりしましたョ(ノ゚ο゚)ノ


『ゼロ・ダーク・サーティ』
★★★★
TOHOシネマズ浜松で鑑賞

この作品がCIAのプロパガンダ映画だと評されていることには、
私はちょっと同意できません。

「アルゴ」評でも書きましたが↓
アルゴ/アカデミー賞作品賞これでアメリカの正義は守られた!?
ベン・アフレック巨匠への道を行く!?
←リンクあり。
政治色を薄め、映画ファンにも絶賛されるエンタメ作品の方が、
結果的にアメリカ、CIAのプロパガンダになっていることに、
みんなどうしてそんなに寛容なのか疑問なのです。
映画の観方はひとそれぞれですが、
私は『アルゴ』は傑作・名作とまでは思えないです。

ベン・アフレックの監督としての手腕は今後も期待できるでしょう。
(私は前作『ザ・タウン』の方が好きで、紹介もしました。)
ベン・アフレックはクリント・イーストウッドみたいに
なるんじゃないかと言われているし、
『アルゴ』は、クリント作品なら、
『スペース・カウボーイ』のような位置に落ち着きそうな感じがしています。

私が読ませて戴いているブロガーさんたちの評価も『アルゴ』の方が、
圧倒的に高く、『ゼロ・ダーク・サーティ』はあまり評判よくないですね。
この記事書いたことで、私のもともと無いような見る目の評価も、
ますます下がりそうな予感(-"-;A 
もう、読みに来てもらえない方もみえるだろうなアヽ(;´Д`)ノ
まあ、しょうがないっスネ...σ(^_^;)

ゼロ・ダーク・サーティは、
CIA内の女性に対する差別的な扱いがあからさまに描かれているし、
CIAも、主人公も、
ヒロイックには描いていない。
ビン・ラディンの家に奇襲をかける作戦の様子も抑制の効いた演出で、
スリルはあるけど、アクション的にカッコよく見せようとはしていない。
プロパガンダ映画としたら失敗作です。

しかし、作品のレベルはかなり高いです。
ジェシカ・チャスティンの仕事中毒のオヤジのような仕事ぶり演技、
まるで、ハリウッド映画界砂漠をひとり勇猛に行く、
女番長キャサリン・ビグロー監督を体現しているようでした。
公開前から内容が色々と物議を醸してしまい、
そっちの方が話題になり過ぎて、
作品がきちんと評価されず仕舞いになりました。
何気にヅラが似合っていた、マーク・ストロングさんも、
そのことを残念がっていましたョ。

$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版
$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


アカデミー賞でも、音響編集賞しか取れませんでした。
疲れていたのでちょっと眠気に襲われていたところ、
あのマリオット・ホテルの爆破テロ場面の『どっか~ん』爆弾
の音には驚きましたナ~ショック!


『横道世之介』
★★★★
TOHOシネマズららぽーと磐田で鑑賞

高良健吾の好演が光っていました。
自分と同世代の話なので、懐かしい雰囲気を楽しめました。
でも、高良健吾の魅力は『千年の愉楽』の方が上。
ベストセラー小説は殆ど読みませんが、
私は「毎日新聞」を購読しているため、
原作が新聞連載されていた時に読んでいました。
新聞連載小説は読者の興味をひくために、
展開の仕方にいろいろ工夫がいるし、
群像小説としては成功していると思いますが、
深みはあまりない感じでした。

劇団「五反田団」主宰の劇作家で小説家の前田司郎が、
沖田監督と共同脚本を担当したためか、
テンポの良い舞台劇調のノリがありました。
前田司郎が第52回岸田國士戯曲賞を受賞した戯曲
『生きてるものはいないのか』は、
前田の脚本で石井岳龍監督が映画化して昨年イーラで上映され、観ました。
好き嫌いの分かれる作品かと思いますが、
私は昨年観た日本映画のベストテンに入れたい作品です。
で、私は「横道~」と比べても「生きてるもの~」の方が好きです。

沖田修一監督と前田司郎は日本大学豊山中学校・高等学校の同級生で、
中学で2人はサッカー部で知り合った。
高校時代にアメリカのアカデミー賞取ることが目的の、
「アカデミー部」を作ったけど、
沖田監督がJリーグスタートの年の開幕戦見て感動し、
サッカー部に入ってしまい、
「アカデミー部」は即廃部に...
沖田監督はその後サッカー部をやめて写真部へ、
前田司郎は演劇を始めたそうです。
7年前に自主製作の映画を共同製作して以来の共同作品が「横道~」だそう。
(パンフより)

沖田監督の作品は3作目。
デビュー作『南極料理人』
『キツツキと雨』
と観てきました。
高良健吾は3作とも出ています。

「横道~」は長い原作を上手くまとめてありますが、
まだちょっと長い感じも...

そして、一点気になったのは、
世之介の友人、倉持(映画では池松荘亮)のアパートに住んでいる
韓国人留学生のキム君が出てきません。
原作では世之介と2人の印象的なシーンが、
世之介の運命の伏線になっているのだけど。

私の娘は登場人物が多過ぎてしまうから削ったんじゃない?
と、言っていますが...
もし、政治的な判断などがあったとしたら、
気になるな~と...


『みなさん、さようなら』
★★★★★
シネマイーラで鑑賞

濱田岳が12歳~30歳を1人で熱演!
中村義洋監督との5作目は意外な骨太映画
←リンクあり。

これも、自分と同世代の主人公の話で、
世相が自分の人生とリンクしていて、楽しめました。
主演の濱田岳がとても良かったです。

高良健吾は1987年生まれ。濱田岳は1988年生まれ。
2人はタイプは違うけど、主演でも脇役でもとてもイイ味出す実力派ですね。

「横道~」より高評価はなんで!?と思われるかもですが、
こちらの方がグッときた感が強かったのです。


『砂漠でサーモン・フィッシング』
★★★
シネマイーラで鑑賞

この作品はダム決壊のスペクタクルなシーンなど、
迫力もある映像で、スクリーンで観られて良かったデス。

しかし...
個人的な感情で許せなかったことがありました\(*`∧´)/
↓これは「ジャックと天空の巨人」の記事にも書いたこと。

ユアン・マクレガーラブラブはデビュー当時からのファンだから、
彼の出ている作品はなるべく観るようにしています。

しかし、この作品、20年近く観てきたユアンの出ている作品の中で、
初めてユアンの役に対してイヤだって感じてしまいました。
いかんよ、ユアン、淋しいからって、ガーン
スイスに単身赴任したキャリアウーマンの奥さん裏切ったらプンプンと。
ミドルエイジ・クライシスしないで~むっ
などと、感情的になってしまいましてね。
まあ、たかが映画の中の話なんだけど、
あの役演じて欲しくなかったなーと、思った次第です。
それで、なんだか感想記事も、
書きあぐねているうちに時間が経ってしまいました(-"-;A


『愛、アムール』
★★★★★
シネマイーラで鑑賞

シネマイーラで4月12日(金)まで上映

ハネケ監督直球勝負!
ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァの熱演を!
←リンクあり。

これはハネケ監督がこれまで苦手だった方にもおススメできる、
とても見応えのある作品ですビックリマーク

ここまでで、3月に鑑賞した半分です。
感想記事も観た作品の半分しか書いていなかったので、
ついつい長くなりました。
後半はもう少しサクッと書きたいデス。(←ホントか~(-""-;))

シネマイーラで4月12日まで上映の
『最初の人間』
を観ました。
★★★★★
4月に入って観ましたがまだ記事を書いていないので、
とりあえず、ここに書いておきます。
テロとの戦いという名の戦争、民族間の衝突、
国の中での内戦など、
世界中で、暴力、憎しみの連鎖が続いている中で、
この連鎖をどうくい止めたらいいのかを
示唆しているカミュの遺作の映画化作品。
このような作品を観て考える余裕が、
日本の社会にもかなりなくなってきているのではと不安になります。
ぜひご覧になって戴きたい作品です。


カチンコ読んで下さってありがとうございましたビックリマークランキングに参加してます映画にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへこれをクリックしてもらえたらうれしいです音譜

読者登録してね

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1311

Trending Articles