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映画 東京裁判 感想 小林正樹監督のドキュメンタリー(1983)今この時代に観ておきたい映画

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『東京裁判』

1983年製作 日本映画

英題:International Military Tribunal
for Far East: The Tokyo Trial

ユーロスペースで鑑賞。







1983年製作
配給:東宝東和
英題:International Military Tribunal
for Far East: The Tokyo Trial

上映時間:277分

戦後日本の進路を運命づけた
極東国際軍事裁判(東京裁判)を描いた記録映画。
このフィルムは、アメリカの国防総省(ペンタゴン)が、
第二次世界大戦の記録として撮影・収録し秘蔵していたもの。
原案は稲垣俊、脚本は小林正樹と小笠原清の共同執筆。

監督:小林正樹
脚本:小林正樹 、 小笠原清
原案:稲垣俊
総プロデューサー:須藤博
プロデューサー:荒木正也 、 安武龍
資料撮影:奥村祐治
音楽:武満徹
録音:西崎英雄
音響効果:本間明
編集:浦岡敬一
監督補佐:小笠原清
助監督:戸井田克彦
スーパーインポーズ:山崎剛太郎
ナレーター:佐藤慶
資料監修:細谷千博 、 安藤仁介
(ムービーウォーカーより)

戦勝国の国旗がたなびくその法廷で、何か裁かれたのか。
“歴史”に立ち合う4時間37分。

東京裁判
第二次世界大戦における日本の戦争犯罪を裁いた
極東国際軍事裁判、俗称「東京裁判」を、
アメリカの国防総省(ペンタゴン)が
第二次世界大戦の記録として撮影・収録し
秘蔵していたフィルム(170時間分)をもとに、
その全貌を描いたドキュメンタリーが『東京裁判』である。
『人間の條件』全六部や『切腹』などの
巨匠・小林正樹監督が5年の歳月をかけて完成した
日本映画史に残る稀有な傑作が、戦後70年の節目に甦る。
 旧日本の支配体制の構成と
指導者たちの苦悩、
思惑が複雑に絡み合っていたことが
具体的に陳述され、
戦争の悲惨な実情が明るみに出される法廷。
かつての将軍、大臣、首相、皇帝など
世界史の生き証人が続々とスクリーンに登場して
それぞれの特徴や個性をくっきりと浮き彫りにする
(なかでも東条英機対キーナン検事の
生々しい肉声の論争は圧巻)。
この映画は、戦後世界の原点を解く鍵であり、
昭和史の凝縮でもある。

監督:小林正樹
1983年/日本/277分/35㎜
(ユーロスペースHPより)

これは8月31日にユーロスペースへ
娘と観に行きました。
『人間の條件』
『切腹』
『怪談』

『上意討ち 拝領妻始末』
小林正樹監督 感想 三船敏郎、仲代達矢、
加藤剛、司葉子、神山繁、市原悦子他
←クリック

などの小林正樹監督の
ドキュメンタリー映画です。
4時間37分という長尺なため、
集中力のない私は劇場鑑賞でないと
まず観られないので、
良い機会だと思いました。

東京裁判の記録映像だけでなく、
アーカイヴ映像も貴重なものを使用しています。
佐藤慶さんのナレーションと
武満徹の音楽は
重厚だし、
映像も圧巻で
この長尺ですから
さすがに疲れましたが、
観ておいて良かったです。
観客は満員でしたが高齢な方が多かったです。
こういう映画は、
歴史を知るために
ぜひ若い人たちに見てもらいたいです。


ネットでは東京裁判は
戦勝国側の茶番だという言説が
主流なのでしょうか。
しかし、その説をただ鵜呑みにするのでなく、
ぜひ、この映画は
客観的に観てもらいたいです。

この映画が公開されたのは1983年です。
東京裁判や第二次世界大戦の背景だけでなく、
最後に戦後の情勢(朝鮮戦争やベトナム戦争など)
までが描かれています。
東京裁判の記録映像が入手できたからと言うだけでなく、
1980年前後に作られた意味も
込められていると感じました。
1983年、日本は中曽根康弘内閣の時代。
中曽根首相が訪米して
「日本列島不沈空母化」「三海峡封鎖」構想を述べ
日本がアメリカの対ソ戦略に組み込まれていく
道が開け、
防衛費が増大して行くことになった年でした。
(これは今と流れが似ている...
ということも感じます。)

東京裁判 [DVD]/



『東京裁判』上映情報
横浜シネマリン←クリック
12月20日12:00~



「中曽根康弘元首相(97)が、
政権の歴史認識について
「国際的に通用する判断で考えなければならない」と指摘。
先の大戦を「無謀な戦争」と振り返った上で
「特に中国民族の感情を著しく傷つけた」と言及した。

中国や韓国との関係改善に関し
「歴史問題の軋轢(あつれき)には慎重な態度で臨むべきで、
過去に対する率直な反省とともに言動は厳に慎むべきだ。
民族が負った傷は、三世代百年は消えない」
と警鐘を鳴らした。
同時に「互いの国の世代の代替わりで、
人間関係が希薄になりつつある」として、
多面的な交流が必要と訴えた。

(中曽根康弘元首相、月刊誌[文藝春秋]への寄稿で
「侵略」明言
日刊スポーツ 2015年8月6日)」)



戦争を体験した人たちの
体験を聞くドキュメンタリー、
戦争を体験した世代が作った戦争映画、
そして体験していない世代が作った戦争映画、
今年は戦後70年ということもあり公開も多かったため、
自分も観ることに力を入れました。



少しUPが遅れてしまいましたが、
太平洋戦争が始まった
12月8日。(1941年)

ジョン・レノンが亡くなった
12月8日。(1980年)
に記。



↓ROXY MUSIC - Jealous guy(live with lyrics)


ロキシーミュージックの
ジョンの追悼曲「ジェラス・ガイ」が好きでした。


ベスト・オブ・ロキシー・ミュージック/
ロキシー・ミュージック









ジョンとヨーコとネコ^・・^

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