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怪獣の教え 感想ライブシネマ:演劇+音楽+映画/演出・脚本・映像豊田利晃出演:窪塚洋介、渋川清彦

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「怪獣の教え」

2015年11月21日(土)
横浜赤レンガ倉庫1号館
3階大ホールで鑑賞







↓『怪獣の教え』CM動画


ライブシネマ 演劇+音楽+映画

公演時間100分

演出・脚本・映像:豊田利晃

出演:窪塚洋介、渋川清彦、太田莉菜

音楽:TWIN TAIL
2006年に結成。
実写映像の投影と、
ミュージシャン達が繰り出す演奏が共演する
新しいスタイルのライブ・シネマを奏でるユニット。
今回の舞台の音楽は全てTWIN TAILによる生ライブ演奏。
メンバーは中村達也Dr、
ヤマジカズヒデGt に加え、
Sax&Fl に青木ケイタ、が初参加。
サウンドアドバイザーに堀江博久を迎えた
スペシャル編成。

音響:ZAK
舞台美術:杉本亮
舞台照明:高田政義
舞台監督:幸光順平/倉科史典
劇中映像撮影:重森豊太郎/豊田利晃
VFX:道木伸隆
編集:村上雅樹
衣装:伊賀大介
ヘアメイク:徳田芳昌
怪獣デザイン:ピュ~ぴる
宣伝スチール:TAKAMURADAISUKE
宣伝衣装:立花文乃
小笠原アドバイザー:宮川典継
グラフィックデザイン:大橋修
制作:安江沙希子
プロデューサー:稲垣護/杉本亮


あらすじ
小笠原諸島の青い海。
海の上を漂う一隻の船。
船の上には二人の男。
国家の秘密を暴露して、政府から追われる天作(窪塚洋介)。
パラダイスで生きることの葛藤を胸に抱く、
島育ちのサーファーの大観(渋川清彦)。
天作は東京で事件を起こし、島へ逃げて来た。
従兄弟の大観に船を出してくれるように頼んだ。
何か事件を起こして無人島にでも隠れるのだろう、
と大観は思っていた。
しかし、天作の目的は別にあった。
祖父から教えられた、『怪獣』を蘇らせることだった。
一隻の船に乗り込むと二人は海へ出る。
昨夜、二人はひとりの女性と会った。
世界の島を転々としながら暮らす、
アイランドホッパーのクッキー(太田莉菜)。
クッキーは怪獣の教えの秘密を知っていた……。
(公式サイトより)

「怪獣の教え」←公式サイト

これ、豊田利晃監督の
(『青い春』『空中庭園』など)
演劇+音楽+映画という新しい試みの舞台作品です。
豊田監督の映画は好きで観てきたし、
この企画、面白そうなので券を買いました!

豊田利晃監督の作品に全部出ている
渋川清彦、
渋川さん出演の映画はたくさん観てますよ。
今年観たのは主演の『お盆の弟』
『深夜食堂』
『ソレダケ / that’s it』
の3本だけだけど、
『ソレダケ』は爆音上映で舞台挨拶付で見ました。
渋川清彦さんとてもサービス精神のある方です。
『アレノ』は前売り券買ってあります。
「Monsters Club」に出演した
窪塚洋介、
太田莉菜は女優デビュー作だという、
『69 sixty nine』しか観てないですが...

『モンスターズクラブ』 ←クリックで私の記事です。

ここの会場は行ったことがないし、
良い席なのか分からないのですよ。
C列なので顔が見えないってことは
まずないと思うのですが。(^o^;)

と、ここまでは、
9月23日の記事に書きましたが、
発売されてすぐ買ったためか、
とてもいい席でした。
私はチビなので前に人の頭があると
見えなくなることが結構あるので
心配していましたが、
舞台が半円状で
周りを囲むタイプの客席。
正面の最前列ではなかったけど、
舞台の丁度右側のカーブの所で
自分の前には客席がなく、
ばっちりかぶりつきで観れました。(^_^)v
観劇は5年ぶりくらいでした。f^_^;












演劇+音楽+映画
のライブシネマという舞台でした。

監督の中ではライブという感覚で、
脚本を書き、演出して終わりでなく
本番は映像操作もし、
すべての答えが出るのは
本番当日という作品です。
私は映画を4Dで観たことはないのですが、
決まった形のアトラクション的なものでなく、
芝居も演奏も映像操作もライブという
究極に体感的な視聴経験ができるライヴ映画
ではないでしょうか。
素晴らしい体験でした。

まず、嬉しかったのが開演前の
スペシャル・オープニング・ゲストが、
ディジュリドゥ(オーストラリアの先住民の楽器)
奏者のGOMAさんでした。



↓この映画ご覧になった方も多いと思います。
松江哲明監督/フラッシュバック・メモリーズ3D
GOMA
観て、聴いて、感じる!究極の3D映画!
←クリック

↓『フラッシュバック・メモリーズ3D』




役者が芝居をする舞台のバックの
薄い布のスクリーンに映像が映し出され、
そのスクリーンの後ろで
「TWIN TAIL」の
中村達也さんDr、ヤマジカズヒデさんGt、
Sax&Fl 青木ケイタさんがライヴ演奏しているのです。
それがうっすらと見えました。
(カーテンコールでスクリーンが取られて、
みなさん登場でした。)

父島出身の窪塚洋介が演じる天作は、
戦争兵器開発のエンジニアとして働いていたが
政府の軍事機密を暴露して追われていた。
人の夢を盗んで脳をコントロールする
ドリームステラーという兵器も開発されていた。
父島の先にある白い岩礁に鉄の杭を打てば、
人間の嘘と金にまみれた世界を
洗い流す怪獣が甦るという
呪術の能力を持っていた祖父の言葉を信じて、
父島に今も住んでいる従弟の大観(渋川清彦)に
舟を出させて岩礁に向かう。
2人が父島で出会ったのが、
島を渡り歩くアイランドホッパーの
クッキー(太田莉菜)。

物語はSFも入った感じですが、
今世界で起こっているテロや戦争に
リンクしていてアクチュアルです。

窪塚洋介は映画の中では
浮いてしまうことがあるけど、
この芝居は軽い感じも、
熱演も物語に合っていて良かったです。
渋川さんは窪塚より
セリフも出番も多かったんじゃないか?
と思えるくらいの重要な役回りを、
彼の飄々とした愉快な演技で見せてくれました。
すごく面白かったです。
(一緒に行った娘はメチャウケてました)
ただの軽薄で面白い人じゃなかった
というのも味噌でした。
演技とは関係ないですが
太田莉菜さんの細さにはビックリでした。
不思議な雰囲気のある女性を演じて
似合っていました。

スクリーンに映し出される映像も
重要な要素。
これがただの背景映像ではありません。
美しい父島の風景もあれば、
歴史のアーカイヴ映像的な
アニメーションもあったり
SF的な無機質で硬質な映像もある。
芝居の流れと一体になった
かなり手の込んだ映像作品でした。

そして、私が一番感動したのは音楽!
これがめちゃくちゃロックで恰好良かったです。
一流ミュージシャンのライヴ演奏ですからね~
爆音上映以上に前身に響いて沁み渡りました。
料金はライヴの分だけでも充分なくらいです。
(さんざん映画観てますが、
なんか自分はやはり映画より
音楽が好きなんだなと
ライヴに行くと感じるのです。)
早速会場でサントラ買いました。
その素晴らしい音楽と芝居と映像が
融合している舞台だから、
6800円は安いと思います。
初演が観れて、聴けて、感動でした。
「ライブシネマ」は映画程多くの人には伝えられないけど、
全く同じ再現性がないライヴが作る上演には
凄いエネルギーが込められています。
この創作が今後の監督の活動に及ぼす影響が楽しみです。
そして次の「ライブシネマ」の企画にも期待したいです。
「TWIN TAIL」のライヴにも行きたいです。

そういえば、嬉しいオマケで、
舞台の開始と終了のアナウンスは
板尾創路さんでした。

パンフレットは、
シナリオ付、
監督のボニンアイランド(父島)探検記、
スタッフ、キャストインタビュー、
監督の父島での絵日記、
多様なコラムなど内容盛りだくさんで
1000円だったのでこれも購入しました。

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豊田監督と窪塚洋介



↓TWIN TAIL/2008/7/7



「BONIN ISLAND DREAMING」
監督:豊田利晃
音楽:ヤマジカズヒデ

↓BONIN ISLAND DREAMING #1


↓BONIN ISLAND DREAMING #2


↓BONIN ISLAND DREAMING #3


↓BONIN ISLAND DREAMING #4


↓BONIN ISLAND DREAMING #5










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横浜赤レンガ倉庫1号館で
ねこ写真展もやっていたので観てきました。



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↑中華街にも行きました。
またお出かけ日記記事でも
書こうかな。(^o^;)


金曜はポーランド映画祭で4本、
『幸せのありか』
『ヨアンナ』
『わたしたちの呪縛』
『サムソン』
岩波ホールで2本、
『光のノスタルジア』
『真珠のボタン』
合計6本の映画を観て、
さすがに疲れました。
昨日はこの『怪獣の教え』。
今日から東京フィルメックスに通います。
私のリハビリ期間も
いよいよ大詰めになってきました。(^_^;)



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