二郎は鮨の夢を見る
5月31日(金)まで
Jiro Dreams of Sushi
浜松シネマイーラで鑑賞
『ウルヴァリン:SAMURAI』
の国際版予告動画がありますよ
予告動画はこちら↓
監督:デヴィッド・ゲルブ
出演:小野二郎
小野禎一
小野隆士
山本益博
アメリカ人監督のデビッド・ゲルブが、
東京・銀座の名店、江戸前鮨店「すきやばし次郎」の
店主で寿司職人の小野二郎さんに密着したドキュメンタリー。
大正14年(1925年)生まれで現在も現役の小野二郎さんが
店主を務める「すきやばし次郎」は、
「ミシュランガイド東京」で6年連続の三ツ星を獲得し、
ヒュー・ジャックマン、ケイティー・ペリーら
世界のセレブも訪れる名店として知られる。
その寿司に感銘を受けたゲイブ監督が、
3カ月にわたり二郎さんに密着。
二郎さんの仕事に対する誠実な姿勢や、
父を超えようと切磋琢磨する2人の息子との師弟関係などを描き出していく。
(映画.COMより)
小野二郎さんは1925年、浜松市天竜区生まれ。(旧天竜市二俣町)
浜松ゆかりの方です。
2月に行われた「エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジin浜松」(←私のレポート記事のリンクあり。)
にも出演されました。
はい、ネタバレも何もこれは小野二郎さんの、
お仕事拝見密着取材ドキュメンタリーです。
シネマイーラでもお客さん入っています。
みなさん興味あるんですね。
私が見に行ったときもお客さん多かったデス。
いつもイーラでは見かけないタイプ!?
のお客さん入ってました。
私の席のすぐそばに、
高齢のご夫婦と多分娘さんが3人で座っていました。
その多分母娘のお二人が映画が始まっても
結構気になる声の大きさでずっとおしゃべりしながら観ていて、
始めはそのお母さんが聞こえが悪いので、
解説してあげているのかと好意的に考えて我慢していました。
どうもそうではないと言うことが分かったし、
30分くらいたってもおしゃべり全然やめてくれないので、
ついに堪忍袋の緒が切れて、
「すみません、静かにしてもらえませんか。」と、
小声で言ったら、理解できなかった!?聞えなかった!?
みたいで、何?って感じのジェスチャーされたので、
もう少し近づいて「おしゃべりやめて下さい」と言ったら、
やっとわかってやめてくれました。
そんなことがあって、なんだか集中して観られず残念でした
「二郎は鮨の夢を見る」
とは、二郎さんが寝ても覚めても鮨のことを、
もっと上手くできるのではないかと考えていて、
夢の中でもアイディアが浮かんで、
そうだ!と、はっとして起きることがあると言うのです。
次郎さんは本当に、自分にも厳しく、
また、師匠として息子さんを含めた弟子たちにも厳しい人です。
一流の職人は皆さんそうかもしれませんが。
1日でやめてしまった見習いの方もいるそうです。
とにかく、7歳で地元の料理屋に奉公に出て以来、
帰るところはないという決意で仕事をしてきた人です。
その後東京に出て修業をし、
1951年に鮨職人になり、
1965年に独立して銀座に「すきやばし次郎」を開店しました。
なぜ店名が本名の二郎でなく、「次郎」かというと、
ご本人いわく、「二郎では締まりません」とのことです。
画に書いたような猛烈仕事人間で、
子どもたちが小さい頃は、子どもたちが起きる前に仕事に行き、
子どもたちが寝てから帰り、休みも殆ど取らずに働いていたので、
たまに休みの日に子どもが先に起きると、
奥さんに子どもが「知らないオジサンが寝ているよ」と言ったそうです。
まあこれは、普通のお父さんでも聞く話ではありますよね。
私の知り合いで子どもが小さい頃仕事が忙しくて、
滅多に子どもとふれあう時間がなく、
ある時息子さんとお風呂に一緒に入ったら、
「おじさんまた一緒にお風呂に入ろうね」と言われたってΣ(゚д゚;)
この映画の監督・製作・撮影のデヴィッド・ゲルブは、
1983年アメリカ・ニューヨーク生まれ。
父親はメトロポリタン・オペラの総帥ピーター・ゲルブ。
南カリフォルニア大学映画制作過程を卒業後、
ミュージックビデオや短編映画のドキュメンタリーの仕事をし、
この作品が長編映画の初監督です。
彼は子どもの頃から鮨が大好きで、
来日して東京の鮨屋を廻って、
ドキュメンタリーを撮るリサーチをしていたところ、
この映画に出演もしている料理評論家の山本益博さんに
「すきやばし次郎」に連れて行ってもらったら、
二郎さんの鮨だけで映画を撮りたくなってしまったのです。
初めは取材を断られましたが、諦めずに何度もしつこく交渉したところ、
やっと制作できるようになったのでした。
二郎さんは厳しい人ですが、
自分の技術を弟子に伝える師匠でありますから、
若者を見る目は深いところで暖かいのではないでしょうか。
この執念深く!?諦めないアメリカ人青年のやる気を見込んだのでしょう。
この作品は最近はやりのポップな音楽のBGM、
凝った映像処理、データなどの挿入、などは一切なく、
真摯に、誠実に二郎さんや息子さん、弟子のひとたちの仕事の様子を追い、
二郎さんの人間性に迫った、
極めてオーソドックなドキュメンタリーです。
音楽は監督が二郎さんの仕事のレベルに
合っていると感じたクラシック音楽が使われています。
モーツァルト、バッハ、チャイコフスキー、
フィリップ・グラス。
「特にフィリップ・グラスの音楽は、単調な繰り返しでありながら、
徐々に新たな次元へと高まっていくのが特徴で、
二郎さんの毎日同じことを繰り返しながら仕事をたかめている姿と重なる。」
とは、監督の解説です。(パンフより)
映画の中で二郎さんが新幹線と遠鉄電車(通称赤電)を乗り継いで、
故郷を訪ねうなぎを食べるシーンがありますので、
浜松の人には特に注目の場面のひとつですね。
「すきやばし次郎」のお鮨は本当にシンプルでした。
素材選び、下ごしらえは二郎さんの長年の経験の蓄積から
構築されたものです。
市場への買い付けや、厨房での下ごしらえの様子も見せてくれます。
実は私は、お鮨屋さんのカウンターでお任せで握ってもらう、
という経験がありません。
グルメでも食通でもないんです。
外食もあまりしません。
ただ、自分の手料理にはこだわりはあります。
贅沢はしませんが、
特に「だし」、「つゆ」にはこだわりがあります。
化学調味料は使いません。
基礎調味料には良いものを使います。
そうすると自分で言うのも何ですが、
美味しいものができます。
「すきやばし次郎」銀座本店はおまかせで3万円から...
って、多分一生縁のない世界です(w_-;
次男の隆士さんの店、六本木店は内装も雰囲気もほぼ本店を再現しています。
(本店と左右対称になっている)
お値段は昼は17,850円~、夜は25,200円~です。
こちらも私には縁のない世界ですが、
食通の方なら手が届くお値段なのでしょうか。
↑まぐろの鮨はとろではあまり店によっての味に差がつかず、
赤身で差がつくとのことでした。
卵は10年ぐらい修行すると(だったと思います...うろ覚え(-"-;A)
焼かせてもらえて、
出てきたお弟子さんは200枚くらい焼いてやっと「使える」
と言われたそうですΣ(゚д゚;)
職人の世界は厳しいですね。
日本には、様々な伝統工芸などがありますが、
どの世界も厳しい修行が必要で、
技術の伝承が途切れてしまった、
あるいは途切れそうなものもありますね。
作家もの、ではなく職人の技術の素晴らしさが見直されてきてはいますが、
継承については、まだまだ課題が多いと思うので、
若い人が続けられるように支援ももっと必要でしょう。
映画の中で二郎さんが筆で達筆に名前を書く場面がありました。
実は私は『舟を編む』を観て触発されて始めたことがあります。
書道を30数年ぶりに習い始めました。
小1~中1まで習っていましたがやめてしまったので、
5月から習いに行っています。
宮﨑あおいが松田龍平からもらった筆で書いた達筆の手紙(恋文)を
読めなくて勤め先の料理屋の大将に読んでもらい、
恥ずかしかったと怒るシーンがありました。
私はあれは変だと思いました。
原作にあるのだろうけど。
板前修業には書道もしなくては一流にはなれないんじゃないの?
しかも彼女は男社会に覚悟を決めて入っているのだから、
やはり書道の素養はつけてないとまずいんじゃない?
龍平と知り合ったのも十代ではなさそうだし。
私は油彩、水彩、水墨画は大人になってからも習いましたが、
書道をやっていないのがずっと気になっていました。
今から板前修業するわけではないですが、
大人の書道を習って字を書いたり、読めたりしないとまずいな~
という気持ちがずっとあって、
『舟を編む』の宮﨑あおいを見ても、
これは「書道やりなさい」の啓示だ(笑)
と思い、始めた次第です。
練習時間の確保がなかなか難しいのですが、
元々書道は好きだったし、頑張って馬締光也くんのような、
手紙が書けるようになりたいデス。
あ、話がそれましたが、
『二郎は鮨の夢を見る』
3万円の鮨にはちょっと手を出せないな~という方も、
映画は普通のランチくらいの料金ですし、
「すきやばし次郎」の舞台裏まで見れちゃいますから、
興味のある方は、
この機会にぜひご覧くださいネ
右が「すきやばし次郎」現店主、二郎さんの長男禎一さん
(注:スターは『二郎は鮨の夢を見る』の中には出てきません)
『ウルヴァリン:SAMURAI』9月13日日本公開
世界公開は7月25日~ですが、日本は遅いですなァ。
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009)
ウルヴァリン:X-MEN ZERO [DVD]/
ヒュー・ジャックマン,リーヴ・シュレイバー,リン・コリンズ
の続編。
日本が舞台で、真田広之、TAO、福島リラ
ほか日本人キャストも出演します。
国際版の予告動画 The Wolverine: International Trailer↓
日本版予告動画↓
日本といえばパチンコもはずせない!?
ついでに韓国でカンナムスタイルに挑戦!?
う~ん、二郎さんと激しく離れてしまったヽ(;´Д`)ノ
ごめんなさ~い(/_;)/~~
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↑好青年な感じのデヴィッド・ゲルブ監督
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