『地獄変』『無頼漢』仲代達矢映画祭 新文芸坐
『御法度』『愛のコリーダ 2000』大島渚監督 キネカ大森
13日(金)はちょっと欲張って、
2本立てを2劇場で観ました。4本です。
川崎に越してから名画座に
いろいろ通っていますが、
なかなか記事が書けません。
ツィッターとなうには観てすぐ
短評を投稿するようになりましたが、
ブログはなかなか追いつきません。
今回はさらっと短めに書いておきます。
まず、新文芸坐の仲代達矢映画祭で、
『地獄変』と『無頼漢』を観ました。
『地獄変』1969年東宝
監督:豊田四郎
脚色:八住利雄
原作:芥川龍之介
製作:田中友幸
撮影:山田一夫
美術:村木忍
音楽:芥川也寸志
萬屋錦之介(堀川の大殿)と仲代達矢(絵師良秀)
のオーラが、メラメラ燃えていました。
凄い演技合戦でした。
『愛のコリーダ』も観て思いましたが、
私はもうエロスのタブーとかはあまり興味なく、
『地獄変』のような人間の心の深淵に迫る作品の方に惹かれます。
特にこの作品で描かれた狂気の世界は、
自分の心の奥底にもある世界と感じ、
怖かったですよ。
萬屋錦之介と仲代達矢の演技には圧倒されました。
映像も木曜に観た
『300 スリーハンドレッド 帝国の進撃』より、
迫力ありました。
かなり打ちのめされました。
『無頼漢』1970年東宝
監督:篠田正浩
脚本:寺山修司
製作:若槻安重
撮影:岡崎宏三
美術:戸田重昌
音楽:佐藤勝
河竹黙阿弥の狂言「天衣紛上野初花」を題材に、
寺山修司が脚本を書いた作品。
8日に仲代さんがトークで、
寺山修司氏の脚本で、
変わっていて面白いと言われてました。
アウトローたちの権力への抵抗や、
母と息子の確執、
父と子の因縁、
嫁、姑の戦いなど、
現代にも通じるドラマが、
ユニークな世界観で語られます。
異色の時代劇で面白かったです。
8日に木下惠介監督の傑作『永遠の人』
小林正樹監督の様式美の極致『怪談』も観て、
仲代さんのトークを聞きました。
仲代さんトーク「今は世の中軽くなっているので重い作品もやっておいてよかった」小林正樹監督『怪談』様式美に息を呑む。師匠木下惠介監督『楢山節考』意識してますよね?傑作『永遠の人』重い人間ドラマに九州弁フラメンコを付けて寓話性を出した木下監督のセンスに唸る。
13日はその後キネカ大森で
『私の男』公開記念 第一弾 浅野忠信と藤竜也
で、大島渚監督作品を2作観ました。
『御法度』1999年
これは公開時に映画館で観ましたが、今回再見。
松田龍平は黙って立っているだけで、
絵になってしまう。
美しい時を美しく撮ってもらえた松田龍平。
大島渚監督が一目ぼれでキャスティング頷けます。
御法度 [DVD]/
松田龍平,ビートたけし,武田真治
『愛のコリーダ 2000』
こちらは、エロスでお腹一杯になりました。
愛のコリーダ ~IN THE REALM OF THE SENSES~ (Blu-ray) (.../松田暎子,藤竜也
キネカ大森では7月5日から、
「夏のホラー秘宝まつり」があります。
シネマヴェーラ渋谷でやっていた、
野村芳太郎監督特集では、
『恋の画集』
『張込み』
『初笑いびっくり武士道』
『影の車』
『鳩』
『八つ墓村』
『コント55号と水前寺清子の神様の恋人』
『最後の切札』
観ました。
『八つ墓村』『鳩』野村芳太郎特集シネマヴェーラ渋谷。CMだけでもビビッてた子ども時代。夏木勲さんの首なんて怖すぎた(笑)このどぎつさは今観てもなかなか凄い。『鳩』はとても可愛らしい野村監督のデビュー作。木下惠介監督『少年期』でデビューの石浜朗が主人公。木下惠介の審美眼には脱帽です。
『影の車』加藤剛が中学時代の同級生岩下志麻と不倫。妻は小川真由美。濃いよ~。音楽も映像もフランス映画調で洒落てる。『初笑いびっくり武士道』山本周五郎「ひとごろし」コント55号主演喜劇。森田健作、ピーターも若い。フォーリーブス歌う駕籠かきで登場。
『恋の画集』はとても面白く大好きな『アパートの鍵貸します』みたいでした。意識されてるのかな?映画観て泣くこと滅多にないけど『張り込み』の最後高峰秀子さんの泣き崩れる姿に思わずうるっと。カメラワークが素晴らしく画面の緊張感が半端じゃなかったです。汽車と車の併走とかこだわってる~!
『コント55号と水前寺清子の神様の恋人』チータもコント55号も大活躍のコメディーで脇役も贅沢。ピリッと社会風刺も効いてる。『最後の切札』佐田啓二のワルっぷりが何とも格好よく素敵。政治家と宗教団の癒着、芸能界の裏側など今でも変わらずのリアルさ。
あと、オーディトリウム渋谷の
「惜別の35ミリフィルム」では、
『UFO少年アブドラジャン』
『不思議惑星キン・ザ・ザ』
『アギーレ/神の怒り』
『愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』
観ました。
ヘルツォーク『アギーレ/神の怒り』鬼気迫る人間の業を見せられる。『不思議惑星キン・ザ・ザ』社会主義のソ連社会への風刺を巧みに紛れ込ませたとてもおかしくめちゃ笑えるローテク冴えるSF映画。先週見た『UFO少年アブドラジャン』もローテクSFで楽しく懐かしかった。
『愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』昨年「フランシス・ベイコン展」を観たところで、今回スクリーンで観られてラッキー。ベイコンの歪んだ作品世界を映像で巧みに表現している。デレク・ジャコビは上手すぎて怖い。こういう弱いダニエル・クレイグ好きなんだけど。
そして、今日からシネマヴェーラ渋谷で、
「チバちゃん祭– Sonny Chiba A Go Go!–」
始まります。
今日のトーク入れるかなあ?
新文芸坐では7月17日から、
「追悼上映 鬼才 鈴木則文
~下品こそ、この世の花~」あります。
この中で見てるの3本しかないですf^_^;
どれが必見でしょうか?
25歳衝撃の才能
渡部亮平監督応援しています
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい
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