『春を背負って』
2014年製作
日本映画
神保町一ツ橋ホールの試写会で鑑賞
↓予告動画
監督: 木村大作
製作: 石原隆
市川南
原作: 笹本稜平
『春を背負って』(文藝春秋刊)
脚本: 木村大作
瀧本智行
宮村敏正
撮影: 木村大作
音楽: 池辺晋一郎
主題歌: 山崎まさよし『心の手紙』
松山ケンイチ 長嶺亨
蒼井優 高澤愛
豊川悦司 多田悟郎
檀ふみ 長嶺菫
小林薫 長嶺勇夫
新井浩文 中川聡史
吉田栄作 工藤肇
安藤サクラ 中川ユリ
池松壮亮 須永幸一
仲村トオル 朝倉隆史
市毛良枝 高野かね
井川比佐志 文治
石橋蓮司 野沢久雄
日本を代表する名撮影監督で、2009年の「劔岳 点の記」で初メガホンをとった木村大作が再び監督業に挑んだ長編作。笹本稜平の原作小説を映画化し、立山連峰を舞台に、山小屋を営む家族とそこに集う人々の人生や交流を描き出す。立山連峰で父とともに幼少期を過ごした亨は、厳格な父に反発し、金融の世界で金が金を生み出すトレーダーとして過ごしていた。しかし父が他界し、通夜のために帰省して久々に故郷の山に触れた亨は、父の山小屋を継ぐことを決意する。当初は山での生活に苦労する亨だったが、亡き父の友人でゴロさんと呼ばれる不思議な男・多田悟郎や、山中で遭難したところを父に救われたという天真爛漫な女性・愛に囲まれ、新しい人生に向き合っていく。(映画.COMより)
体育会系山岳映画
ヽ(゚◇゚ )ノ
家族がテーマでもあります
6月14日(土)より公開
大ベテランカメラマン木村大作さんの
監督第2作です。
試写会で観てきました。
この映画はどうしたって
向けな映画
そんなこと、お前に言われなくともワカッテル( ̄へ  ̄ 凸
と、もう鑑賞予定に入れていらっしゃる方が多いと思います。
はい、もうこれは映画館で観るしかないですね。
おしまい。
って...。
おわりにしたいところですが、
昨日は映画を見せてもらっただけでなく、
こんなお土産もらいまして。
もう少し書かないとネ。
この前川島雄三監督の『喜劇とんかつ一代』
の記事書きましたが、
とんかつ和幸の食事券です。
昨日は、アンケート回答した、
図書券も千円も送られてきたし、ラッキー(^_^)v
『劔岳 点の記』に続き、
これは演技というより、
体張って実地でやってるのを、
監督もスタッフもガチで撮影してるから、
迫力ありますよ。
山の四季の映像は本当に美しいです。
ただ、残念なのがドラマ部分が弱いのです。
役者さんは、
上記の人たち以外も、
蛍雪二郎、島田久作、
大石吾朗、角替和枝、仁科貴他、
(仁科貴の「貴」という名は父川谷拓三さんが、
鶴田浩二さんの付き人をしている時に、
鶴田さんが命名したそうです)
ちょこっと出てくる人たちも、
大ベテランや信頼できる俳優で、
ちゃらちゃらした人は一切出てきません。
子役以外で一番若いのは池松壮亮じゃないかな。
彼も演技派の若手ですものね。
だから安心して観ていられます。
主題歌は山崎まさよしだから、
エンディングロールでずっこけたりしないし。
でも、「みんな人生色々背負って生きている」
という割には人間描写は急ぎ足でさらっと。
まあ、監督が見せたいのは、
役者が体張ってやってる姿、
自然の壮大かつ繊細な姿なので、
文句あるかいっ!て気迫は伝わってきます。
物語は直球です。
捻りもありません。
あまりにド直球すぎて、
ちょっと気恥ずかしいくらいですね。
豊悦が格好良く結構人生訓をたれますよ。
「一歩、一歩、負けないように、
ふつうに歩けばいい。」
「人間と煙草の共通点は、
煙になった時に本当の価値が分かる。」
とか。
ちょっと格好良過ぎないか~ってこと
たくさん話し過ぎ感もあり...
『劔岳 点の記』より進化!?してるのは、
女性の描かれ方かな?
宮﨑あおいが完全に添え物だったのが、
『害虫』コンビの蒼井優ちゃんが、
しっかり働く山小屋の女性してる。
(ただし、まだステレオタイプなキャラ)
害虫 スペシャル・エディション [DVD]/宮崎あおい,田辺誠一,蒼井優
木村監督は人間描写については、
俳優が作った芝居より、体を張ったアクションや、
俳優の持っている人間性で、
見せたいのだと思います。
登山シーンや遭難シーンなど、
動きに迫力があるところだけでなく、
新井くんが木工の仕事している佇まいや、
それを黙って見守る妻役のサクラちゃんの姿など、
セリフもないけど表現力豊かで、
さすがと思いました。
正直な所、各キャラクターの設定は、
ありきたりすぎて、
却ってリアルさを削いでいる感じもしますが...
原作がきっとそうなのでしょう。
(読んでいないので分かりません(>_<))
脚本は『劔岳 点の記』と同じ3人の共同脚本で、
前作と同じ木村大作監督、宮村敏正氏に、
瀧本智行監督が入ってます。
私としては小林薫さんにもう少しドラマを締めて欲しかったなァ。
木村大作監督が『劔岳 点の記』のあと、
企画したのは新田次郎原作の登山家・加藤文太郎の生涯を描いた
「孤高の人」。
冬山での過酷な撮影などの難問が山積みになり、
この企画は中止になったそうで、残念です。
『劔岳 点の記』よりもっとすごい映画が誕生していたかもしれません。
孤高の人〈上〉 (新潮文庫)/新田 次郎
孤高の人〈下〉 (新潮文庫)/新田 次郎
ごちゃごちゃ書きましたが、
ストーリー、ドラマ性が弱くても、
それを補う現場にこだわった本物の映像力はありますから、
映像の迫力を味わいたいと思われる方には、
スクリーン鑑賞をおススメします。
『劔岳 点の記』を越える作品とは思えないですが、
ハードルを上げず、御覧になってみて下さい。
監督は今回は「家族」を描きたかったそうですから。
若い世代への応援歌映画とも言えます。
優ちゃんのショートカットですが、
私は似合っていてよいと思うけどなァ
お手入れもラクなんですョ
に関してはさすがに、
どこでやってるんですか((゚m゚;)
むむ~これやるんだと、笑えてしまい
困りました...
渡部亮平監督応援しています
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