アニエス・ヴァルダ監督が
アメリカアカデミー賞の名誉賞を受賞し、
11日に受賞式がありました。
今年のカンヌ映画祭で
ドキュメンタリー賞を受賞した
現代美術アーティスト、写真家JRと
共同監督の
「Visages,Villages」
アニエス(1928年生まれ)とJR(1983年生まれ)
がフランスの田舎を旅します。
JR得意の住人の写真のインスタレーションを
制作しながら。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門に
ノミネートされるのではないかと期待しています。
来年の公開が楽しみ。早く観たいです。
日本ではジャック・ドゥミの方が認知度高く
人気がありますが、
私はアニエス監督作品が大好きです。
若き日のアニエスとドゥミ↓
撮影時
アカデミー名誉賞他の3人の受賞者
チャールズ・バーネット監督
(スパイク・リーに続き2人目の
黒人の監督の受賞者)
ショーン・ベイカー監督が
お祝いのスピーチで登壇。
チャールズ・バーネット監督への
オスカープレゼンターはエヴァ・デュヴァルネ
オスカープレゼンターはエヴァ・デュヴァルネ
ショーン・ベイカー監督の新作
「ザ・フロリダ・プロジェクト」
作品賞やウィレム・デフォーの
助演男優賞へのノミネートが
期待されます。
もうこれは濃厚と予想してます。
sean baker@Lilfilm
It was an incredible honor to be a part of presenting Charles Burnett an honorary Oscar at the AMPAS Governors Awar… https://t.co/AqRTCweVYj
2017年11月13日 04:32
ドナルド・サザーランド
オスカープレゼンターは
ジェニファー・ローレンス
オーウェン・ロイズマン
(『フレンチ・コネクション』などの
撮影監督)
オーウェン・ロイズマン
後列左は特別賞を受賞した
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督
女性の名誉賞受賞は昨年はなく、
2015年には私の大好きな
ジーナ・ローランズが受賞。
アニエス・ヴァルダ監督との共通点は、
パートナーが映画監督。
そして2人とも59歳で同じ頃亡くなっています。
(ジョン・カサヴェテスは1989年に、
ジャック・ドゥミは1990年に)
妻は夫の死後も映画界で活躍しています。
4人は同年代。
アニエス・ヴァルダ1928年
ジャック・ドゥミ1931年
ジーナ・ローランズ1930年
ジョン・カサヴェテス1929年
11月13日は私のガン手術記念日(;^ω^A
2014年に卵巣癌と子宮体癌の
7時間以上かかる手術をしました。
腹部に炎症があり、
10月中旬から毎日40度くらいの熱が出て
急速に身体が弱ってしまい10月末に緊急入院しました。
本来は手術前に自己血を貯めておかなければならないので、
体力を回復させて採血できるようにするための入院でしたが、
高熱が続き衰弱する一方でした。
その為手術に耐えられるうちにという医師の判断で、
緊急手術となりました。
卵巣癌になると血栓ができやすくなり、
私もできていたので血栓を溶かす薬の点滴をしていましたが、
手術までに全部溶けなかったから、
肺に血栓が飛ばないように
血栓を受け止めるフィルターを設置する手術も
お腹の手術の前にしました。
癌の手術は
臓器の摘出と、
臓器からガンが腹部にこぼれていたため
医師が4人がかりで取ってくれました。
出血が多く1.5リットル輸血。
開腹時間が長くなり出血も多かったため
リンパ節への転移を防ぐ為に
リンパ節を取り除く
標準治療のリンパ節郭清は出来ませんでした。
リンパ節郭清をすると術後に
リンパ浮腫の後遺症に悩む方も多いそうです。
リンパ節郭清できなかったことは
再発・転移のリスクが上がるとも言えるのですが、
今のところ無事なので、
リンパ浮腫に悩まないで済んでいるのは
不幸中の幸いでした。
取りきれなかったガンが腹部にあったので
化学療法を受けました。
これは約5ヶ月間で、
想像以上に辛かったです。
それまで一番痛い思いをしたのは
出産時の陣痛でしたが、
副作用でそれを超えた痛みを経験しました。
髪の毛は全部抜けましたしね。
鬱にもなりました。
他にも書き出したらキリのない
副作用が色々とありました。
治療や闘病中の対処についても色々な情報があって、
癌でない人も、もしもの時の為に
勉強していたりするでしょうね。
自分が癌になった時に、
標準治療をしないと考えている人もいるでしょう。
でもそれを実行するには相当な労力と精神力が必要になるでしょう。
癌告知を受けた時の精神状態は、
その時にならないと分からないし、
家族がいたら自分一人の問題ではないからです。
私は闘病経験は語れるけど、
今元気でいられるのは、
運が良かったのだと思うし、
「こうした」からだ。
といった確信的なことは
書いたりできないです。
検査の受診はこの春から2ヶ月置きになりました。
(残存癌があった為に
検査のインターバルが長くなるのが遅いようです)
本当は映画ブログなど書いているより、
癌の経験について書いた方が、
人の役に立つのではないかと思うこともあるけど
出来ずにいます。
いつか書くかもしれないけど。
ひとつだけ言えるのは、
今は元気だということ。
チネチッタのLIVE ZOUND
(ライブザウンド)上映でやっと鑑賞。
もしこれで
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が
ハリウッドから干されて
またカナダ映画で
『静かなる叫び』『灼熱の魂』
みたいな作品撮ってくれても
個人的には問題ありません。
My ideal couple