『ハイヒール革命』
今や新聞やテレビをはじめ、
ネットニュース等あらゆるメディアで話題となり
耳にする機会が増えた「LGBT」の世界。
「LGBT」とは、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の一部を指し、
「レズビアン(女性同性愛者)」
「ゲイ(男性同性愛者)」
「バイセクシュアル(両性愛者)」
「トランスジェンダ―(心と体の性が一致しない人)」
の頭文字を組み合わせた言葉だ。
日本でも、2015年に一部エリアで同性カップルを
「結婚に相当する関係」と認める
「同性パートナーシップ条例」が可決され、
話題になったことが記憶に新しい。
認知はされつつあるが、一部差別や偏見は根強く、
周囲の十分な理解やサポートがまだまだ必要であることもまた現状だ。
本作は男として生まれた真境名ナツキ(本名:真境名薫)が、
思春期に“性の壁”をも越えて女に生まれ変わり、
いかにしてコンプレックスを豊かな個性に変え
“本当の自分”を勝ち取ったのか―
リアルなインタビューパートと、
取材に基づいた少年時代のドラマパートを
交互に見せながら現在と過去を描く。
ナツキは少年の頃からピンクの物が大好きで、
クリスマスにサンタさんにお願いしたいプレゼントも
本当はセーラームーンのおもちゃだった。
小学校に入学するときには真っ黒なランドセルに違和感を覚え、
中学時代は女子の制服を着たくても理解されない日々が続いた。
そこには体の性が心と一致しない障害(=性同一性障害)
が立ちはだかっていた。
周囲はナツキが感じている以上に違和感を抱いていたが、
彼女は自分の意思を曲げなかった。
担任教師と衝突し、
母親と一緒に校長先生に直訴してまで勝ち取った悲願のスカート登校。
「男なのに」という他人の視線も気にすることなく、
“性同一性障害”という障害を乗り越えて
アイデンティティを守ろうとしたナツキに、
きっと、あらゆる性別・世代の人々が強い共感を覚えるはずだ。
(公式サイトより)
もっと先鋭的な作品かと予想していましたが、
分かりやすくて見やすい映画でした。
全くキワモノ映画ではありませんから、
全年齢の様々な人に見てもらいたい作品です。
(と、言ってもこの映画昨年9月の封切りで
全国公開は終わっていて今公開しているのは
横浜シネマジャック&ベティだけでしかも10日まで。
記事書くのが遅くてごめんなさい。
DVDなどのソフトリリースやネット配信などが
始まったらぜひご覧下さい)
斬新さを狙った作りではなくて、
真境名ナツキさん本人や家族、友人のインタビューと
再現ドラマの組み合わせたオーソドックスな映画です。
LBGTについて偏見を持たずに理解して欲しいという
真境名さんや制作側の真摯な思いが込められています。
LBGT入門としてEテレで放映したらいいんじゃないか
『ケルジェネツの戦い』
『キツネとウサギ』
『アオサギとツル』
『霧の中のハリネズミ』
『話の話』