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ハイヒール革命!感想真境名ナツキさん実体験をドキュメンタリーと再現ドラマで描くLBGT入門映画

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『ハイヒール革命』

2016年製作 日本映画
ジャック&ベティで鑑賞
 
 
 
 
『ハイヒール革命!』予告動画
 
『ハイヒール革命!』クリックで公式サイトへ
 
監督:古波津陽
出演:真境名ナツキ
濱田龍臣
西尾まり
藤田朋子 他
 
 

今や新聞やテレビをはじめ、

ネットニュース等あらゆるメディアで話題となり

耳にする機会が増えた「LGBT」の世界。

「LGBT」とは、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の一部を指し、

「レズビアン(女性同性愛者)」

「ゲイ(男性同性愛者)」

「バイセクシュアル(両性愛者)」

「トランスジェンダ―(心と体の性が一致しない人)」

の頭文字を組み合わせた言葉だ。

日本でも、2015年に一部エリアで同性カップルを

「結婚に相当する関係」と認める

「同性パートナーシップ条例」が可決され、

話題になったことが記憶に新しい。

認知はされつつあるが、一部差別や偏見は根強く、

周囲の十分な理解やサポートがまだまだ必要であることもまた現状だ。 

本作は男として生まれた真境名まじきなナツキ(本名:真境名薫)が、

思春期に“性の壁”をも越えて女に生まれ変わり、

いかにしてコンプレックスを豊かな個性に変え

“本当の自分”を勝ち取ったのか― 

リアルなインタビューパートと、

取材に基づいた少年時代のドラマパートを

交互に見せながら現在と過去を描く。

 

ナツキは少年の頃からピンクの物が大好きで、

クリスマスにサンタさんにお願いしたいプレゼントも

本当はセーラームーンのおもちゃだった。

小学校に入学するときには真っ黒なランドセルに違和感を覚え、

中学時代は女子の制服を着たくても理解されない日々が続いた。

そこには体の性が心と一致しない障害(=性同一性障害)

が立ちはだかっていた。

周囲はナツキが感じている以上に違和感を抱いていたが、

彼女は自分の意思を曲げなかった。

担任教師と衝突し、

母親と一緒に校長先生に直訴してまで勝ち取った悲願のスカート登校。

「男なのに」という他人の視線も気にすることなく、

“性同一性障害”という障害を乗り越えて

アイデンティティを守ろうとしたナツキに、

きっと、あらゆる性別・世代の人々が強い共感を覚えるはずだ。

(公式サイトより)

 

 

もっと先鋭的な作品かと予想していましたが、

分かりやすくて見やすい映画でした。

全くキワモノ映画ではありませんから、

全年齢の様々な人に見てもらいたい作品です。

(と、言ってもこの映画昨年9月の封切りで

全国公開は終わっていて今公開しているのは

横浜シネマジャック&ベティだけでしかも10日まで。

記事書くのが遅くてごめんなさい。

DVDなどのソフトリリースやネット配信などが

始まったらぜひご覧下さい)

 

斬新さを狙った作りではなくて、

真境名まじきなナツキさん本人や家族、友人のインタビューと

再現ドラマの組み合わせたオーソドックスな映画です。

LBGTについて偏見を持たずに理解して欲しいという

真境名さんや制作側の真摯な思いが込められています。

LBGT入門としてEテレで放映したらいいんじゃないか

と思いました。
学校教育関係者にはこの映画見て話し合い、
現場で活かして欲しいです。
(そしたらEテレでのナツキさん紹介番組が
今週放送されてました。
13日に再放送があります。
ナツキさんがカミングアウトしたのは中学生の時。
お母さんが全面的に共闘し支えてくれました。
これは珍しいことではないでしょうか。
お母さんの法子さんご本人も勿論登場して経験を語ります。
ナツキさんの苦しみを受け止めてともに闘い
シングルでナツキさんとお兄さんを育て上げた
パワフルで素敵なお母さんです。
ナツキさんのパートナーは女性の体で生まれた
トランスジェンダーの男性で、
ご本人のインタビューもあるのですが
かなり苦労されたようで彼の人生でも
映画が1本作れそうです。
 
中学時代に抑圧的だった先生に電話してみたら、
ナツキさんが思っていたのとは違った事実も
判明したりというシーンもあって、
一方的な描写に終わっていないところも良かったです。
ナツキさんは現在タレント活動をしていますが、
自分がどう生きていけば良いのか長い間悩んでみえたようです。
ドキュメンタリー部分で
パートナーとの生活の中で生き方について
口論する様子も収められていて
ポジティヴ描写だけに終わっていませんでした。
 
トランスジェンダーのナツキさんの友人たちが
男とか女の区別関係ない「私たちはヒューマン」
と語っているのが印象的でした。
 
 
 
 
 
ニューハーフアイドルグループ
「カマちゃん倶楽部」で活動していた時の
真境名ナツキさん
 
 
 
 
再現ドラマでは
ナツキさんを濱田龍臣
お母さん法子さんを西尾まり
高校時代の高木先生を藤田朋子
が演じます。
 
ナツキさんと濱田龍臣が
対談するシーンもあります。
 
LBGTについてイラストで分かりやすく
ナツキさんが説明するシーン。
 
 
真境名ナツキ/主演映画「ハイヒール革命!」
コメント動画
 
 
 
★ 濱田龍臣&真境名ナツキ 登壇!!! ★
「ハイヒール革命!」 舞台挨拶
 
真境名ナツキさんの著書
 
 
 
私が昨年から今年にかけて観た
印象深かったLBGTがテーマな映画と
LBGTが織り込まれた映画。
 
『キャロル』
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『リリーのすべて』
 
↑クリックで私の記事

 

 
『私と彼女』(イタリア映画祭)
 
 
『ライオット・クラブ』
 
 
『ヴィオレット ある作家の肖像』
 
『ダイ・ビューティフル』(東京国際映画祭)
 
 
 
『鳥類学者』(東京国際映画祭)
 
 
 
 
『王となった少女』(フィンランド映画祭)
 
 
 
 
『VIVA』(ラテンビート映画祭)
 
 
『恋物語』(東京フィルメックス)
 
 
 
 
『ハンズ・オブ・ラヴ』
 
↑クリックで私の記事
 
『トロピカル・マラディ』
 
 
 
『アイアン・プッシーの大冒険』
 
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』
 
『幸せなひとりぼっち』
 
ずばりテーマなものから
さりげなく織り込まれているものまで様々です。
私はオーソリティーではないけど積極的に鑑賞しています。
日本映画でももっと普通に色々出てきて欲しい。
『夢野久作 少女地獄』も観たけど…
 
今週こそは『タンジェリン』書きたい。
私のオススメ橋口亮輔監督作品↓
 
 
 
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今週劇場鑑賞した映画
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
 
ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映
「アニメーションの神様、その美しき世界」
『25日・最初の日』
『ケルジェネツの戦い』
『キツネとウサギ』
『アオサギとツル』
『霧の中のハリネズミ』
『話の話』
 
『ハイヒール革命!』
 
『ジギー・スターダスト』
 
 

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