追悼特別展 高倉健
東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーで開催中の
「追悼特別展 高倉健」に行って来ました。
熱烈な東映映画ファン、
熱心な健さんファンの皆様には
恐縮な気持ちいっぱいですが、
どんな様子の展示だったのか
簡単にご紹介させていただきます。
完全予約制の入場券の買い方↓
東京ステーションギャラリーには、
3階と2階に展示室があります。
1階で受付をしてエレベーターで3階へ行き
3階から展示室に入ります。入り口には
森山大道さん撮影写真の大型パネル展示。
次に上の動画の始めの方に映っているのですが
横尾忠則さんのデザインによる
健さん出演映画の予告編が
部屋全体に映し出される空間と、
絵葉書と健さんのブロマイドで
展示室が埋め尽くされた
ミクストデザインのインスタレーションの空間があります。
予告編の部屋の様子はこの動画にも↓
次に2階で展示されている
健さん出演映画の抜粋映像が
今回どのような作業で復元されたのか、
パネル展示で説明してある部屋があって、
2階へ降りる出口になります。
映像の復元は大変細かい作業で
1本のフィルムのスキャンに150時間かかったとか、
失われた箇所の細かい復元の仕方など
気の遠くなるような作業です。
この説明を見てから
2階の映像展示を見ると
貴重な映像だという有り難みもひとしおでした。
私がパネル展示を見ていた時は
素通りされて行く方がほとんどでしたが、
ご覧になることをお勧めします。
そして2階には、
健さん出演205作品全部の映画からの
抜粋映像、
健さんが持ってみえた台本や小道具、
(東映の社員証もありました。)
ポスター、プレスシート、
パンフ、宣材、
スチール写真などが年代順に展示されています。
映像はすごく短いものも有りますが、
なんといっても205本分です。
会場には「映像を全部見ると2時間かかるので、
閉館時間にご注意下さい。」
といった注意書きがありました。
私は展示品も映像も全部見ました。
繰り返し見たものもあるので
3時間以上かかりました。
もっとじっくり見たい方は
時間に余裕を持って行かれると良いですよ。
会場の様子は貼った動画を見てくださいね。
映像は一台のディスプレイにつき
3〜5分くらいです。
健さんが助演の作品も
健さんの登場シーンが抜粋してあります。
古い作品では音声が失われて
映像だけのものもありましたが、
フィルムが劣化して
現在見ることが出来ない映画も含め
出演作品全部を集めて展示するのは
大変な作業だったでしょう。
これはソフト化したら
追悼特別展を観られない人にも
喜ばれると思いますが、
権利問題などで難しいのかもしれません。
椅子の置いてある所もありますが、
立って見る所の方が多いので、
疲れていない時に行って下さい。
東京ステーションギャラリーは、
動画にもあるように、
煉瓦の壁が特徴で落ち着いた展示空間で
私は好きな美術館です。
今回の展示はいつもにも増して
雰囲気がぴったり合っていました。
健さんの映画、
健さんの映画人生を
一望でき、その世界に浸れ
貴重な体験ができた展覧会でした。
2階の展示の様子の動画
高倉健追悼特別展は
完全予約制になっています。
日にちと入場時間を選んでチケットを買いますが、
入れ替え制ではないので、
1度入れば閉館時間までいられます。
入り口で今から入れて欲しいと
言う(ごねる)人がいるのでは?
と思っていましたが、
やはり入り口の係の人に
入れてもらえないかと言っている人がいました。
東京駅丸の内北口に
健さんのポスターがドカンと
貼ってあれば、
追悼特別展のことを知らなかった人も
今入りたいと思うのも仕方ないですよね。
ただ、普通の美術展と違い、
映像展示が多く、
一度にたくさんの人が見れない展示になっており、
入場制限も仕方ないです。
混んでいないのでじっくり見ることが出来ます。
私は実はたまたま行った金券ショップに
招待券が千円で売っているのを見つけて買いました。
これは時間指定はなく
偶数日と奇数日の指定があるものでした。
写真が多いため
3500円と高めですが
ボリュームあります。
巡回が予定されている美術館
<2016年~17年>
11月19日~1月15日 東京ステーションギャラリー
1月23日~2月26日 北九州市立美術館分館
7月初旬~9月初旬 北海道立釧路芸術館
9月中旬~11月中旬 北海道立帯広市
<2017年~18年>
11月下旬~1月下旬 北海道立近代美術館(札幌市)
1月下旬~4月初旬 北海道立函館美術館
4月上旬~5月下旬 西宮市大谷記念美術館(兵庫県)