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Channel: 映画時光 eigajikou
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脳MRI撮影してから国立西洋美術館「クラーナハ 500年後の誘惑」展 今日から東京フィルメックス

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昨日は脳のMRIを撮りましたよ。
先週の自転車での事故で
頭を打ってできた硬膜下血腫の経過観察は
CTで出来ました。
「今回の怪我の程度では
大丈夫かとは思うのですが、
脳の内部に影響があったか詳しい様子は
MRI(核磁気共鳴画像法)
を撮らないと分からないのですが
撮りますか?」
と、医師に聞かれました。
「返事は良く考えてからでいいですよ」と。
そりゃMRIなんて撮るの嫌ですが、
何かあったら困るし、
今回の怪我に関連した診察なら保険がきくから撮ることにしました。
CTとMRIの違い←クリック
MRIを撮ったことがある方は
あの狭い所に押し込まれての
すごい騒音をご存知ですよね。
私は2年前ガンの手術前に始めて体験しました。
父が撮影した時に
すごい音で驚いたし、
狭くてとても居心地悪かったと言っていたので
覚悟はしていましたが本当に大騒音なんです。
工事現場に狭い箱にでも詰め込まれて
じっとしてなきゃいけない状況を想像してみてください。ガーン
今回は脳だけの撮影だったからこんな感じでしたよ。
撮影は身体を撮った前回の半分以下の20分くらいとのことで
少々気が楽に。
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騒音を和らげるヘッドフォンをして
そこから癒し系の環境音楽みたいのが流れるけど、
気のモノです(苦笑)
殆ど効果はありません。
騒音の種類が時々変わり
その間に少し静かな瞬間があり
音楽はその時に聞こえる感じ。ショック
昨日は何か宇宙人の声⁉︎みたいの聞こえる。
耳がおかしくなったか?
と思ったら静かな時にそれが鳥のさえずりと判明ウインク
あー、もう嫌だなぁ、
早く終わらないかなぁ
と思っているうちに終わりました。
前回より大分短かかった印象。
でも、やはりこれは嫌な検査です。ぐすん
結果は後日聞きに行きます。

皆さんもMRI検査を初めてされる際には
騒音は覚悟しておいて下さいね。
閉所恐怖症だという方は
事前に相談した方が良いと思いますよ。
ヘッドフォンから流す曲は
レッドツェッペリンにでもして欲しいです。

火〜水と膀胱炎で発熱があり
腎盂炎になっていたら困るなぁと
火曜日に続き木曜日にもう一度
クリニックで受診して検査したら
治って来てて熱も心配ないとのことでした。
金曜は発熱もなくてMRIも無事終了。

このところ映画祭やら入院やらで
娘にもらった美術展の招待券を
随分と無駄にしていたので、
昨日は国立西洋美術館で開催中の
に行きました。
展覧会は1月15日までですが、
招待券の期限が昨日までで。


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ルカス・クラーナハ(父、1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。けれども、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。
日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2016-17年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感する、またとない場となるはずです。(公式HPより)

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クラーナハって誰?って思われる方も
上の画像クラーナハ(父)作
宗教改革のマルティン・ルターの
この肖像画は教科書なんかで
ご覧になってますよね。
ルターと妻のカタリナ・フォン・ボラとの
ウィフィチ美術館収蔵の二連画の肖像画が
クラーナハ展で展示されています。

今回のクラーナハ展は日本初の大回顧展です。
よくあるタイプの
「〇〇とその時代展」みたいに
画家本人の作品はちょっぴりで
同時代の画家の絵で持たせてるみたいなことはありません。
クラーナハ父子の作品が国内外から40点以上集められています。

デューラーなど同時代の画家の作品展示もありますが、
クラーナハの作品展示がとても充実していました。

クラーナハの影響を受けた作品展示もあります。
その中で近現代の作品はかなりチャレンジングな展示もありました。
クラーナハ父子は工房を経営して
集団制作で大量の作品を世に出しました。
(お手本になる作品をクラーナハが描き職人がそれを元に制作していく)
イラン人アーティストのレイラ・パズーキが世界中で生産される複製画の
半数以上が作られている中国の
大芬油画村という有名な芸術家村の画家を
100人集めて6時間の時間制限でクラーナハの「正義の寓意」を模写させるワークショップをしました。
その作品95点が壁を埋め尽くしている展示があります。
複製画のプロたちが描いているのに
時間制限が短かったため
画家それぞれの個性が出てしまったのか?
これ誰ですか?
な変なユスティティアがたくさんあって可笑しい。
多分焦って描いたからでしょう下手なのも結構ある。
非西欧のアーティストと画家たちによるワークショップで生まれた西欧美術の歪んだコピー作品で現代のコピー文化を表現していてこれは特に面白かった。
そもそもクラーナハが工房式で
複製、再生産をしていたのですから実に興味深い展示です。
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これがクラーナハ(父)の「正義の寓意」

そしてやはり目玉な?女性のヌード。
魅惑的な裸体画の展示も多いですよ。
これが現物見ると予想以上のエロさで驚きました。びっくり
独特のフォルムと視線のエロスがハンパでないです。
豊満な肉感モリモリの西洋の裸体画は苦手な人には
特にグッとくるものがあると思いますよ。照れ
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チラシやポスターになっている
「ホロフェルネスの首を持つユディト」
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「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」

ユディト、サロメの理知的な美しさと
「どうよ」顔、そしてホロフェルネス、ヨハネの生首の陶酔して惚けたような顔の対比が面白いです。
これ、もし画像を削除されたらアメブロは何考えてるかと思うけど、
名画でも削除するのかな。
どうなることやら。

とにかくこれは観に行って良かった。
今年観た美術展ではかなり上位の満足度でした。
常設展の方で開催中の
「モーリス・ドニの素描」常設展も見ました。

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そして、今日から開催
に参戦です!
体調戻ってホッとしています。
今日は開会式と
キム・ギドク監督の新作
『The NET 網に囚われた男』
Q&Aもあるから楽しみ。

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丸したの20本観ます。
今週末公開新作映画の紹介記事も
まだ書いてなくて焦るけど
怒涛の一週間に突入です。

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