映画 日本国憲法
『映画 日本国憲法』
『沖縄 うりずんの雨』
ジャン・ユンカーマン監督の
2005年公開のドキュメンタリー映画
・2005年度第79回キネマ旬報ベスト・テン
「文化映画」部門第1位
・2005年度日本映画ペンクラブ会員選出ベスト5
「文化映画」部門第1位
ぜひ、ご覧ください
↓「映画 日本国憲法」本編動画(78分)
監督:ジャン・ユンカーマン
製作:山上徹二郎
撮影:大津幸四郎
栗原朗
マーク・シュルツ
ボイド・エステス
音楽:ソウル・フラワー・ユニオン
出演:
ジョン・ダワー
C・ダグラス・ラミス
日高六郎
ベアテ・シロタ・ゴードン
チャルマーズ・ジョンソン
ミシェール・キーロ
ジョゼーフ・サマーハ
バン・チュンイ
シン・ヘス
ハン・ホング
カン・マンギル
ノーム・チョムスキー
戦後60年目を迎えた2005年、
自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての
踏み込んだ議論がはじまりました。
国内のあまりに性急な改憲への動きを、
世界に視野を広げて見つめ直す、
それがこの映画の出発点でした。
憲法とは誰のためのものか、
戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。
本作品は、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、
世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。
ジャン・ユンカーマン監督のことば
この映画の製作過程で私たちは
いくつかの国を旅した。
そして、とくに香港とソウルで、
歴史が今なおいかにダイナミックに生き、
流れ続けているかを知った。
戦争は60年前に終わったかもしれない。
しかし、人々の戦争体験は生き続けている。
戦争の悲劇と、それを忘れない義務は、
条約や時間によってケジメがつくものではないし、
終わるものでもない。
日本国憲法は、
それが公布された時点では先駆的な文書であったし、
私たちが今回の取材で再確認したように、
今も世界中の人々が求めてやまない理想を示している。
日本にとって、この時期にそれを捨てることは、
歴史の潮流に逆らう行為だ。
私が初めて日本を訪れたのは1969年のことである。
その頃、ベトナムのジャングルでは
50万人以上のアメリカ兵が戦っていた。
私は16歳だった。
当時のアメリカには徴兵制があったから、
いずれは自分も不当で無節操な戦争に
参加しなければならないという不安を感じていた。
日本の平和憲法は、
アメリカにあふれ返る軍国主義と明確な対照を成す、
悟りと知恵の極致のように思えた。
そのことが、日本にいるといつも
やすらぎを感じられた理由の一つであろうし、
私が長い間、日本に住み、
日本で子供たちを育てようと決めた大きな理由ともなっている。
将来、私の子供たちが、
平和憲法をもつ国で子供を育てる道を
選択できなくなるかもしれないと考えると、
恐ろしくてならない。
平和憲法と、それに守られている人権は、
空気のようなものである。
私たちはそれらを当然のものと感じ、
ことさら考えてみることがない。
現在の改憲論議は、
私たちに憲法の意味をふたたび気づかせてくれる。
日本に住み、日本で働き、
日本で家族を育んでいるすべての人にとって、
それがなぜ、どのようにして書かれたのか、
そしてどうすればその精神を守り、
広げていけるかを考えるよい契機となる。
(映画 日本国憲法公式サイトより)
↓「映画 日本国憲法」予告動画
7月10日の参議院議員選挙の争点は
「景気・雇用対策」のようになっていますが、
「憲法改正」が争点になると
安倍総理は今年1月にははっきりと述べていました。
国民的な議論を深めていきたいと。
しかし、今は現政権の「安定」化を訴えて
「憲法改正」を争点化することを避けています。
選挙で現政権が「安定」すれば
改憲に向けてことを進めるときには
「国民の信託を受けている」とか言うのでしょう。
今回から18歳以上が有権者となりました。
若者が「今の政治は高齢者の方ばかり向いている」
と、声を上げていることには意義を感じています。
自分たちの現世利益を追うだけの老人、大人の
目を覚まさせてほしいです。
「映画 日本国憲法」は9年前に制作された映画ですが、
今こそ多くの人に見てもらい
憲法について、
特に「第9条」について考えて欲しいです。
映画は声高に「改憲反対」と
述べるような人は出てきません。
日本国憲法の知られざる事実、
制定時の歴史的経緯などや
日本の憲法そして第9条は世界から
どのように見られているのか、
各国の第一線で活躍する知識人たちが、
明確にそして分かりやすく提示しています。
世界から日本国憲法が
高く評価されていることを
この映画でぜひ知って欲しいです。
「おしつけ憲法」と思っている人にこそ
ぜひ観てもらいたい内容です。
私はジャン・ユンカーマン監督の
『沖縄 うりずんの雨』を
アメリカで上映するプロジェクト
「沖縄の声をアメリカに届けよう!
『沖縄 うりずんの雨』<アメリカ上映版>
制作&全米上映プロジェクト」の
クラウドファンディングに参加しました。
そのリターンで「映画 日本国憲法」が
視聴できたのですが、
今YouTubeで配給元が期間限定で公開していて
シェアできるのでこの記事で紹介しました。
78分と短い映画なので
ぜひご覧になって
参院選の投票を考える時に
参考にして戴ければと思います。
DVDについては
アマゾンでは中古が高値で出品されているので
トランスビューの通販での購入をおススメします。
価格2940円(税込)
ここ←クリックからどうぞ
「映画 日本国憲法読本」もあります。
「映画日本国憲法」の採録シナリオ、
「世界の人たちから見た日本国憲法」をテーマに行った
ロングインタビューより、
ジョン・ダワー、
ノーム・チョムスキー、
ベアテ・シロタ・ゴードン、
チャルマーズ・ジョンソン、
日高六郎、
ハン・ホング
各氏のインタビュー全文
日本国憲法などの資料
を掲載。
映画日本国憲法読本/島多 惣作
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ジャン・ユンカーマン
映画監督30周年特集上映
『アメリカ、日本、沖縄 政治と文化と日常と』
7月9日(土)~22日(金)
ポレポレ東中野
日本は、本当に平和憲法を捨てるのですか?/
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経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか
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増補 憲法は、政府に対する命令である。
(平凡社ライブラリー)/C.ダグラス ラミス
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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝
(朝日文庫)/ベアテ・シロタ・ゴードン
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ベアテと語る「女性の幸福」と憲法/Beate Sirota Gordon
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チョムスキーが語る戦争のからくり:
ヒロシマからドローン兵器の時代まで/ノーム チョムスキー
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「映画 日本国憲法」動画が
公開されているうちに
書いておきたくて
また、予告と違う記事になり
ごめんなさい。
すみませんが、
私の意見に対する
反論コメントは寄せて
戴かなくて結構です。
今週劇場鑑賞した映画
『日本で一番悪い奴ら』
東映の昔の実録シリーズを彷彿させるエンタメ作品。
ギラギラ感、あぶら感、汗が足りないという
向きもあるでしょうけど、
良く頑張っていて私は面白かったです。
『うつくしいひと』
熊本地震チャリティー上映。
地域起こし映画が地震前の熊本城など
貴重な風景を記録した映画にもなりました。
『ファブリックの女王』
フィンランドの人気ファッションブランド
「マリメッコ」創業者アルミ・ラティアの人生を
リハーサル中の劇中劇とその制作過程も見せる
という手法。
『ファニーとアレクサンデル』の
プロデューサーヨールン・ドンネルが監督。
ベルイマンの劇中劇へのオマージュもある。
分かり易い伝記映画とは言えないから
戸惑う人もいるのだろう。
自分の理解を越えていたり、
自分が期待していた内容と違うと
すぐにつまらなかったと
低評価する人がいるけど
それは気にしないで
興味ある人は観た方がいいですよ。
『COP CAR コップ・カー』
『お盆の弟』大崎章監督と脚本家足立紳コンビの
トークショー付きで観ました。
子役2人が上手く、
悪徳警官ケヴィン・ベーコンが画になるの。
話は単純だけど見せ方がすごく上手くて面白い。
『ブルックリン』
アカデミー賞脚色賞にもノミネートされた、
ニック・ホーンビィの脚本、
シアーシャ・ローナンの繊細な演技が秀逸。
色彩設計やルックも50年代の雰囲気を見事に演出。
イヴ・ベランジェ
(グザヴィエ・ドランの名作
『わたしはロランス』も彼ですから!)
による光を微細に捉えたカメラが素晴らしい。
シアーシャ・ローナンは『つぐない』2007年から
観ていますが立派な女優に成長しましたね。
鑑賞した映画の短評は↓
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アメーバ映画時光の「なう」←クリック
に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。
毎週月曜日に「なう」への投稿が
まとめてブログにUPされます。
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