『3泊4日、5時の鐘』
2015年製作 日本映画
横浜シネマジャック&ベティで鑑賞
↓『3泊4日、5時の鐘』予告動画
監督・脚本:三澤拓哉
エグゼクティブプロデューサー杉野希妃
Co.エグゼクティブプロデューサー森浩章
プロデューサー松崎颯 、 三澤拓哉
撮影監督上野彰吾
録音國分玲
編集長谷部大輔
衣装神脇清人
ヘアメイク藤垣結圭
アソシエイト・プロデューサー小野実
助監督市原大地
コプロデューサー小野光輔 、 大崎優花
出演:
花梨小篠恵奈
真紀杉野希妃
理沙堀夏子
知春中崎敏
宏太柳俊太郎
彩子福島珠理
近藤二階堂智
『歓待』、『ほとりの朔子』、『欲動』等を製作し、
数々の映画祭に送り込んだ和エンタテインメントの最新作は、
湘南・茅ヶ崎に集まった男女7人の恋模様を
アイロニーたっぷりに描いた青春群像劇『3泊4日、5時の鐘』。
舞台の中心となる茅ヶ崎館は日本を代表する映画監督、
小津安二郎が脚本執筆のため定宿とした
実在する旅館である。
本作は当館において全面的な撮影が許可された
初めての映画となった。
創業115年の歴史を持つ風格漂う旅館と
まばゆい光を放つ湘南の海が映画を
一層魅力あるものにしている。
主演は『ふがいない僕は空を見た』(12/タナダユキ監督)、
『花宵道中』(14/豊島圭介監督)
での好演が記憶に新しい若手女優の有望株、
小篠恵奈と
国際派女優兼映画監督として
近年益々活動の幅を広げている杉野希妃。
そのほか、平田オリザが主宰を務める劇団青年団の堀夏子。
モデルからテレビドラマ、舞台と多岐にわたり活躍する栁俊太郎。
『Babel バベル』(07/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
などに出演、実力派俳優として知られる二階堂智。
そして、オーディションによって選出された中崎敏、
福島珠理ら新人を起用。
スクリーンでは様々なバックボーンを持った俳優たちが
見事なアンサンブルを見せている。
監督・脚本は茅ヶ崎で育った27歳の新鋭、三澤拓哉。
ナント三大陸映画祭グランプリ作の『ほとりの朔子』(13/深田晃司監督)や
杉野希妃監督作『マンガ肉と僕』(14)、『欲動』(14)では
助監督や制作スタッフとして参加。
本作が初メガホンながら
ロッテルダム国際映画祭をはじめ
数々の国際映画祭に正式招待されている。
海外メディアからもその手腕は高く評価され、
特にその作風はエリック・ロメールやホン・サンス、
あるいはウディ・アレンが度々引き合いに出されている。
ギリシャ、シロス国際映画祭で最優秀作品賞を、
北京国際映画祭では新人監督によるコンペティション部門で
最優秀脚本賞を受賞した。
あらすじは...
夏の日差しが降り注ぐ湘南・茅ヶ崎。
海にはサーファーたちが集い、
街からは夏の風情を感じ取ることができる。
その茅ヶ崎にひっそりと佇む老舗旅館・茅ヶ崎館に
花梨(小篠恵奈)と真紀(杉野希妃)が来る。
二人は元同僚で茅ヶ崎館の長女でもある理沙(堀夏子)の
結婚パーティーに出席するためにやって来たのだ。
到着早々、自由奔放な花梨は
茅ヶ崎館でバイトする大学生、
知春(中崎敏)を弄ぶが、
そんな花梨を生真面目な真紀はたしなめる。
元々、花梨と真紀は対照的な性格で
相容れない関係だったのだ。
翌日、自分勝手な行動を取り続ける花梨に対し、
ついに怒りをぶつける真紀。
しかし、考古学ゼミ合宿の引率で茅ヶ崎館に来ていた
大学教授、近藤(二階堂智)と偶然再会した途端に
それまでの苛立ちはすっかり消えてしまう。
真紀は近藤のかつての教え子で、
学生時代、真紀は
近藤に好意を抱いていたのだった。
そこに知春を密かに思う同級生、彩子(福島珠理)や
理沙の弟の宏太(栁俊太郎)も加わり、
次第に登場人物たちの感情が複雑に絡まりはじめていく。
(公式サイトより)
この映画は9月19日の封切でした。
9月公開鑑賞予定新作映画その3←クリック
で紹介しました。
公開鑑賞予定新作映画で紹介した映画は
殆ど観ていますが、
封切より遅れて観ることが結構多いです。
『3泊4日、5時の鐘』も
ジャック&ベティで今週やっと観ました。
この作品は想像以上に面白かったです。
私は予告を観て『女っ気なし』(ギヨーム・ブラック監督
ヴァンサン・マケーニュ主演)
みたいなイタ面白いコメディーかなと思いました。
確かにそういう面もあったのですが、
ヴァンサン・マケーニュという
強烈過ぎる主人公がいる作品ではなく、
ラブコメ群像劇でした。
小津安二郎、渋谷実、
ウディ・アレン、エリック・ロメール、
ホン・サンスといった、
映画ファンの心をくすぐる名匠たちの
影響、センスを感じるなどと評されると、
観てみたくなります。
これ、お手盛りの評ではなく、
海外の映画祭で上映された際の評判なので、
期待が高まりました。
国際的にも注目されている杉野希妃さんが
プロデュースしているし
才能のある監督なのだろうと。
しかし、27歳の初脚本、初監督の作品だし、
余り期待しすぎるのもナ...
という気持ちも正直あったのですよ。
でも、杞憂でしたね。
とても面白かったです!
確かに挙げたような名匠監督たちの作品を
想起させるセンスを感じましたが、
これみよがしに狙っている訳でもなく、
その監督たちの作品を知らない人が見ても
面白く観ることができることは間違いないです。
保証しますよ。(笑)
小津監督が脚本執筆のために逗留した
「茅ヶ崎館」が舞台になっているし、
フィックスのカメラで安定した構図で撮っている
(光の捉え方も素晴らしい
ベテランカメラマン上野彰吾氏の仕事です。)
ことなど小津らしさがありますが、
まったく嫌味にはなっていません。
繰り返しになりますが、
登場人物の性格などを書いておくと...
茅ヶ崎館でアルバイトをしている
知春(中崎敏)は朴訥な青年。
旅館の長女の理沙(堀夏子)は
料理も仕事もテキパキこなす要領のいいタイプ。
弟の宏太(柳俊太郎)のことを
かなり可愛がっている模様。
最近航空会社地上勤務の仕事を
結婚退職した。
彼女の結婚パーティーに出席するため
会社の元同僚の真紀(杉野希妃)と
花梨(小篠恵奈)がやってくる。
真紀は仕事は出来るが
真面目すぎで頭が固い仕切り屋タイプ。
理沙の代わりに真紀の補佐になった
花梨は自由奔放で自分勝手。
この旅でも男を引っ掛けようともくろんでいて
知春にちょっかいを出す。
そんな軽い様子を注意する真紀。
知春も所属している近藤(二階堂智)が指導する
大学の考古学ゼミの学生たちも茅ヶ崎館にやってくる。
ゼミ長の彩子(福島珠理)は知春に気がある。
真面目な彼女は知春が花梨に弄ばれているのが
気になって仕方がない。
花梨の自己中な言動に翻弄されていた真紀だが、
実は真紀は近藤のゼミ出身だったので、
遺跡での実習や
茅ヶ崎市梅田文化財収蔵庫での土器の接合作業などに
張り切って参加して好意を持っていた近藤との再会もあり、
花梨と口論になり気不味くなっていたのも忘れ、
急に活き活きとしだす。
この登場人物たちの人間模様が、
面白く描かれます。
序盤の真紀と花梨の口論はかなりの迫力。
人間関係と感情が
中盤から終盤でかなりもつれあうのですが、
深刻な毒気のある描き方ではなく、
人物と状況への眼差しに
暖かさと距離感があるため、
イタイ状況でもイヤな感じにならず
くすっと笑えてしまうのです。
へ~!?って意外な展開もあったりします。
既成曲も交えた音楽に関しては、
三澤監督がウディ・アレン監督がこよなく愛する
ジャズ曲などを参考にしたとのこと。
ウディがよく使うラグタイムの発祥と、
茅ケ崎館の発祥がほぼ同時期ということも、
選択の後押しとなったそうです。
登場人物の多い群像劇で、
それぞれの登場人物と関係性がきちんと描かれ、
みんな愛おしく思えてきます。
女性陣が特に好演です。
独特のユーモアと笑がある群像ラブコメディーで、
尺は89分と上手くまとめてあって、
三澤監督、初脚本、初監督で
鮮やかな手腕を見せてくれました。
まだ日本映画大学に在学中ということです。
2015年冬公開予定の杉野希妃の長編初監督作品
(兼プロデューサー・主演)
『マンガ肉と僕 Kyoto Elegy』
女による女のためのR-18文学賞の受賞作、
朝香式原作の「マンガ肉と僕」の映画化。
(昨年の東京国際映画祭で上映されました)
出演:三浦貴大
杉野希妃
徳永えり
ちすん
大西信満
太賀
宮本裕子
徳井義実
三澤監督はこの作品では制作助手を務めました。
『3泊4日、5時の鐘』って、
覚えやすいセンス良いタイトルと思います。
茅ヶ崎市の協力を得ていますが、
よくある地域おこしの観光映画ではありません。
小さい映画で公開館もまだ少ないですが、
とてもおススメしたい新作日本映画です。
今年の日本映画マイベストの上位に入ります。
『海街diary』より好きだったりします。
今後の活躍を期待したい三澤監督です。
『3泊4日、5時の鐘』←クリックで公式サイト
昨日キネカ大森名画座で
橋口亮輔監督の『二十才の微熱』(1993年)
『渚のシンドバッド』(1995年)
復習して、
今日は監督とキャストの舞台挨拶付の上映
『恋人たち』初日の1回目で観ます。
午後はポーランド映画祭
イエジー・スコリモフスキ監督舞台挨拶付
『身分証明書』ゲットしてあります。
見逃した『収容病棟』(ワン・ビン監督)
をムヴィオラ15周年特集上映で観る予定です。
2015年製作 日本映画
横浜シネマジャック&ベティで鑑賞
↓『3泊4日、5時の鐘』予告動画
監督・脚本:三澤拓哉
エグゼクティブプロデューサー杉野希妃
Co.エグゼクティブプロデューサー森浩章
プロデューサー松崎颯 、 三澤拓哉
撮影監督上野彰吾
録音國分玲
編集長谷部大輔
衣装神脇清人
ヘアメイク藤垣結圭
アソシエイト・プロデューサー小野実
助監督市原大地
コプロデューサー小野光輔 、 大崎優花
出演:
花梨小篠恵奈
真紀杉野希妃
理沙堀夏子
知春中崎敏
宏太柳俊太郎
彩子福島珠理
近藤二階堂智
『歓待』、『ほとりの朔子』、『欲動』等を製作し、
数々の映画祭に送り込んだ和エンタテインメントの最新作は、
湘南・茅ヶ崎に集まった男女7人の恋模様を
アイロニーたっぷりに描いた青春群像劇『3泊4日、5時の鐘』。
舞台の中心となる茅ヶ崎館は日本を代表する映画監督、
小津安二郎が脚本執筆のため定宿とした
実在する旅館である。
本作は当館において全面的な撮影が許可された
初めての映画となった。
創業115年の歴史を持つ風格漂う旅館と
まばゆい光を放つ湘南の海が映画を
一層魅力あるものにしている。
主演は『ふがいない僕は空を見た』(12/タナダユキ監督)、
『花宵道中』(14/豊島圭介監督)
での好演が記憶に新しい若手女優の有望株、
小篠恵奈と
国際派女優兼映画監督として
近年益々活動の幅を広げている杉野希妃。
そのほか、平田オリザが主宰を務める劇団青年団の堀夏子。
モデルからテレビドラマ、舞台と多岐にわたり活躍する栁俊太郎。
『Babel バベル』(07/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
などに出演、実力派俳優として知られる二階堂智。
そして、オーディションによって選出された中崎敏、
福島珠理ら新人を起用。
スクリーンでは様々なバックボーンを持った俳優たちが
見事なアンサンブルを見せている。
監督・脚本は茅ヶ崎で育った27歳の新鋭、三澤拓哉。
ナント三大陸映画祭グランプリ作の『ほとりの朔子』(13/深田晃司監督)や
杉野希妃監督作『マンガ肉と僕』(14)、『欲動』(14)では
助監督や制作スタッフとして参加。
本作が初メガホンながら
ロッテルダム国際映画祭をはじめ
数々の国際映画祭に正式招待されている。
海外メディアからもその手腕は高く評価され、
特にその作風はエリック・ロメールやホン・サンス、
あるいはウディ・アレンが度々引き合いに出されている。
ギリシャ、シロス国際映画祭で最優秀作品賞を、
北京国際映画祭では新人監督によるコンペティション部門で
最優秀脚本賞を受賞した。
あらすじは...
夏の日差しが降り注ぐ湘南・茅ヶ崎。
海にはサーファーたちが集い、
街からは夏の風情を感じ取ることができる。
その茅ヶ崎にひっそりと佇む老舗旅館・茅ヶ崎館に
花梨(小篠恵奈)と真紀(杉野希妃)が来る。
二人は元同僚で茅ヶ崎館の長女でもある理沙(堀夏子)の
結婚パーティーに出席するためにやって来たのだ。
到着早々、自由奔放な花梨は
茅ヶ崎館でバイトする大学生、
知春(中崎敏)を弄ぶが、
そんな花梨を生真面目な真紀はたしなめる。
元々、花梨と真紀は対照的な性格で
相容れない関係だったのだ。
翌日、自分勝手な行動を取り続ける花梨に対し、
ついに怒りをぶつける真紀。
しかし、考古学ゼミ合宿の引率で茅ヶ崎館に来ていた
大学教授、近藤(二階堂智)と偶然再会した途端に
それまでの苛立ちはすっかり消えてしまう。
真紀は近藤のかつての教え子で、
学生時代、真紀は
近藤に好意を抱いていたのだった。
そこに知春を密かに思う同級生、彩子(福島珠理)や
理沙の弟の宏太(栁俊太郎)も加わり、
次第に登場人物たちの感情が複雑に絡まりはじめていく。
(公式サイトより)
茅ヶ崎館で初めてロケが許された作品です
北京国際映画祭
新人監督によるコンペティション部門で
最優秀脚本賞を受賞した三澤監督
新人監督によるコンペティション部門で
最優秀脚本賞を受賞した三澤監督
この映画は9月19日の封切でした。
9月公開鑑賞予定新作映画その3←クリック
で紹介しました。
公開鑑賞予定新作映画で紹介した映画は
殆ど観ていますが、
封切より遅れて観ることが結構多いです。
『3泊4日、5時の鐘』も
ジャック&ベティで今週やっと観ました。
この作品は想像以上に面白かったです。
私は予告を観て『女っ気なし』(ギヨーム・ブラック監督
ヴァンサン・マケーニュ主演)
みたいなイタ面白いコメディーかなと思いました。
確かにそういう面もあったのですが、
ヴァンサン・マケーニュという
強烈過ぎる主人公がいる作品ではなく、
ラブコメ群像劇でした。
小津安二郎、渋谷実、
ウディ・アレン、エリック・ロメール、
ホン・サンスといった、
映画ファンの心をくすぐる名匠たちの
影響、センスを感じるなどと評されると、
観てみたくなります。
これ、お手盛りの評ではなく、
海外の映画祭で上映された際の評判なので、
期待が高まりました。
国際的にも注目されている杉野希妃さんが
プロデュースしているし
才能のある監督なのだろうと。
しかし、27歳の初脚本、初監督の作品だし、
余り期待しすぎるのもナ...
という気持ちも正直あったのですよ。
でも、杞憂でしたね。
とても面白かったです!
確かに挙げたような名匠監督たちの作品を
想起させるセンスを感じましたが、
これみよがしに狙っている訳でもなく、
その監督たちの作品を知らない人が見ても
面白く観ることができることは間違いないです。
保証しますよ。(笑)
小津監督が脚本執筆のために逗留した
「茅ヶ崎館」が舞台になっているし、
フィックスのカメラで安定した構図で撮っている
(光の捉え方も素晴らしい
ベテランカメラマン上野彰吾氏の仕事です。)
ことなど小津らしさがありますが、
まったく嫌味にはなっていません。
繰り返しになりますが、
登場人物の性格などを書いておくと...
茅ヶ崎館でアルバイトをしている
知春(中崎敏)は朴訥な青年。
旅館の長女の理沙(堀夏子)は
料理も仕事もテキパキこなす要領のいいタイプ。
弟の宏太(柳俊太郎)のことを
かなり可愛がっている模様。
最近航空会社地上勤務の仕事を
結婚退職した。
彼女の結婚パーティーに出席するため
会社の元同僚の真紀(杉野希妃)と
花梨(小篠恵奈)がやってくる。
真紀は仕事は出来るが
真面目すぎで頭が固い仕切り屋タイプ。
理沙の代わりに真紀の補佐になった
花梨は自由奔放で自分勝手。
この旅でも男を引っ掛けようともくろんでいて
知春にちょっかいを出す。
そんな軽い様子を注意する真紀。
知春も所属している近藤(二階堂智)が指導する
大学の考古学ゼミの学生たちも茅ヶ崎館にやってくる。
ゼミ長の彩子(福島珠理)は知春に気がある。
真面目な彼女は知春が花梨に弄ばれているのが
気になって仕方がない。
花梨の自己中な言動に翻弄されていた真紀だが、
実は真紀は近藤のゼミ出身だったので、
遺跡での実習や
茅ヶ崎市梅田文化財収蔵庫での土器の接合作業などに
張り切って参加して好意を持っていた近藤との再会もあり、
花梨と口論になり気不味くなっていたのも忘れ、
急に活き活きとしだす。
この登場人物たちの人間模様が、
面白く描かれます。
序盤の真紀と花梨の口論はかなりの迫力。
人間関係と感情が
中盤から終盤でかなりもつれあうのですが、
深刻な毒気のある描き方ではなく、
人物と状況への眼差しに
暖かさと距離感があるため、
イタイ状況でもイヤな感じにならず
くすっと笑えてしまうのです。
へ~!?って意外な展開もあったりします。
既成曲も交えた音楽に関しては、
三澤監督がウディ・アレン監督がこよなく愛する
ジャズ曲などを参考にしたとのこと。
ウディがよく使うラグタイムの発祥と、
茅ケ崎館の発祥がほぼ同時期ということも、
選択の後押しとなったそうです。
登場人物の多い群像劇で、
それぞれの登場人物と関係性がきちんと描かれ、
みんな愛おしく思えてきます。
女性陣が特に好演です。
独特のユーモアと笑がある群像ラブコメディーで、
尺は89分と上手くまとめてあって、
三澤監督、初脚本、初監督で
鮮やかな手腕を見せてくれました。
まだ日本映画大学に在学中ということです。
2015年冬公開予定の杉野希妃の長編初監督作品
(兼プロデューサー・主演)
『マンガ肉と僕 Kyoto Elegy』
女による女のためのR-18文学賞の受賞作、
朝香式原作の「マンガ肉と僕」の映画化。
(昨年の東京国際映画祭で上映されました)
出演:三浦貴大
杉野希妃
徳永えり
ちすん
大西信満
太賀
宮本裕子
徳井義実
三澤監督はこの作品では制作助手を務めました。
『3泊4日、5時の鐘』って、
覚えやすいセンス良いタイトルと思います。
茅ヶ崎市の協力を得ていますが、
よくある地域おこしの観光映画ではありません。
小さい映画で公開館もまだ少ないですが、
とてもおススメしたい新作日本映画です。
今年の日本映画マイベストの上位に入ります。
『海街diary』より好きだったりします。
今後の活躍を期待したい三澤監督です。
『3泊4日、5時の鐘』←クリックで公式サイト
昨日キネカ大森名画座で
橋口亮輔監督の『二十才の微熱』(1993年)
『渚のシンドバッド』(1995年)
復習して、
今日は監督とキャストの舞台挨拶付の上映
『恋人たち』初日の1回目で観ます。
午後はポーランド映画祭
イエジー・スコリモフスキ監督舞台挨拶付
『身分証明書』ゲットしてあります。
見逃した『収容病棟』(ワン・ビン監督)
をムヴィオラ15周年特集上映で観る予定です。