『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
原題:A Most Violent Year
2014年製作 アメリカ映画
TOHOシネマズ川崎で鑑賞
浜松シネマイーラでは12月5日(土)~上映
↓『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』予告動画
↓A Most Violent Year トレーラー
監督・脚本:J・C・チャンダー
製作総指揮グレン・バスナー
製作J・C・チャンダー 、 ニール・ドッドソン 、 アナ・ゲルブ
撮影ブラッドフォード・ヤング
音楽アレクサンダー・イーバート
編集ロン・パターネ
衣装カシア・ワリッカ=メイモン
出演:オスカー・アイザック
ジェシカ・チャステイン
デヴィッド・オイェロウォ
アレッサンドロ・ニヴォラ
アルバート・ブルックス
あらすじ
1981年、NY。
犯罪と暴力が氾濫するこの年に
生き馬の目を抜くオイル業界で、
クリーンなビジネスを信条に
オイルカンパニーを築きあげた
移民のアベルとその妻アナ。
事業拡大のための土地購入の頭金として
全財産を投入した直後、
彼の成功を阻止しようとする何者かの手によって、
積荷のオイルの強奪、脱税の嫌疑、
家族へ脅威・・・次々にトラブルがのしかかる。
悪い噂は一気に広まり、ついに銀行からの融資を断られ、
信頼していた妻との間にも亀裂が。
刻一刻と破産が迫るなか、
孤立無援のアベルはトラブル解決のために奔走する。
期限はわずか30日。
(公式サイトより)
『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』の
J・C・チャンダー監督で、
主演は『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』の
オスカー・アイザック。
オスカー・アイザックは今年日本公開作品は3本。
『ギリシャに消えた嘘』
本作と、
これで知名度も超上がるであろう12月18日4公開の
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』です。
『アメリカン・ドリーマー』のトレーラー見ると、
オスカー・アイザックが、
若い頃のアル・パチーノ、
あるいはアンディ・ガルシアみたいな
雰囲気に見えるのだけど。
と、紹介文に書きましたが、
オスカー・アイザックは、
『ゴッドファーザー』の
三男マイケル役のアル・パチーノ
を思わせるような熱演。
もっともオスカー・アイザック演じるアベルは、
まっとうなオイル販売の企業経営で
業績を伸ばそうとするふつうの男。
移民の彼は自分の手で、
昔からの既得権が強い業界の中で
クリーンな商売をモットーに
必死に頑張ってきました。
自分の会社の灯油輸送トラックが
何回も襲われて盗まれて、
運転手に銃を持たせるように
運転手組合から警告されても
応じようとしません。
1981年のNYは統計上最も犯罪の多い年でした。
原題の「A Most Violent Year」
「最も暴力的な年」でした。
1980年12月に
ジョン・レノンが射殺されて明けた年です。
この作品はいわゆるギャング映画ではなく、
銃撃戦はないし、
暴力的なアクションは殆どありません。
でも、だからこそリアリティーがあります。
弱り目に祟り目的に
次々とピンチが襲い掛かる
サスペンスフルな展開と、
俳優の素晴らしい演技に引き込まれました。
とても見応えがありました。
エンタメ作品が好きな人にも、
人間ドラマが好きな人にもおススメできる作品です!
私はドラマに引き込まれたし、
伏線的な所が
どうなっていくのだろうという読みや、
俳優の演技に集中して観ていたし、
1981年頃のNYに詳しい訳でもないので、
気になりませんでした。
というか、気付かなかった(^^ゞ
のですが、
良く見ていると時代考証的に
問題のある所がいくつかあるようです。
発売前の年式の車が...
地下鉄の路線が今とは違ってたけど...
当時はあそこにあったはずの○○が...
などなど。
でも、そういったことは、
1度目に観る時は気にしないで
ドラマに集中して観る方が
よいかと思います。
音楽は当時のヒット曲を垂れ流すようなことはせず、
『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』で
ゴールデングローブ賞を受賞した
個性的なミュージシャンの
アレクサンダー・イーバートが担当しています。
ジェシカ・チャステイン、オスカー・アイザック
J・C・チャンダー監督は
自分のオリジナル脚本で
『マージン・コール』
『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』
そして本作と確実に実績を上げてきた41歳。
これからも楽しみです。
オスカー・アイザックとジェシカ・チャステインは、
ジュリアード学院の同窓で卒業後も
連絡を取り合いお互いの仕事を励ましてきたとのことで、
大変息が合った共演でした。
コートの着こなしがカッコ良過ぎ。
デヴィッド・オイェロウォは検事役。
好演です。彼は名優ですね。
私が今まで観てきた作品で
印象に残るオスカー・アイザック。
『マリア』2007年
キャサリン・ハードウィック監督
ヨセフ役
『ワールド・オブ・ライズ』2008年
リドリー・スコット監督の
バッサーム役
『ダイアナの選択』2009年
ヴァディム・パールマン監督
マーカス役
『ドライヴ』2012年
ニコラス・ウィンディング・レフン監督
スタンダード役
『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』2012年
エフゲニ役
そして、2013年初主演コーエン兄弟の
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
デイヴィス役
『ギリシャに消えた嘘』2014年
ホセイン・アミニ監督
ライダル役
はい、もう今後はみんな知ってる
オスカー・アイザックになるのは間違いなしの
2作品が待機。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』2015年
J・J・エイブラムス監督
ポー・ダメロン役
X-Men: Apocalypse
「X-メン アポカリプス」2016年
ブライアン・シンガー監督
エンサバヌール/アポカリプス役
ジェシカ・チャステインも好きな女優です。
過去作の紹介はゴメンナサイ今回は省略。
今年観た、
製作も兼ねている
『ラブストーリーズ コナーの涙』
『ラブストーリーズ エリナーの愛情』
もとても良かったです。
そして、今アメリカでヒットしていて
日本では2016年2月5日公開の
リドリー・スコット監督
マット・デイモン主演、
『オデッセイ』に出演してます。
↓「The Martian」公式トレーラー
『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
は、10月1日に観て、
その後7本観ていてます...
相変わらず書きたい作品貯め込みまくり(^o^;)
昨日観た
『それでも僕は帰る
~シリア 若者たちが求め続けたふるさと~』
アサド独裁政権に対する
シリア民主化運動が激化し、
政府軍が民主化運動勢力を
武力攻撃して内戦状態になり
自分たちの街を命懸けで守ろうとする
若者たちを3年にわたり取材した、
撮る側も命懸けなドキュメンタリー映画です。
久しぶりに打ちのめされた
すごい作品でした。
胸が詰まってしばらく立ち上がれなかったです。
『天使が消えた街』は、
酷評している人もいますが、
これは映画製作に失敗した監督を主人公にして
業界の楽屋裏見せますな映画で、
マスコミが煽って作り上げる事件の実態も見せてる。
個人的には面白く観られましたよ。
こんな業界モノで
混沌とした映画が作れるのは
ウィンターボトム監督の実績があるからですね。
のオスカー・アイザックとネコ(=^・ω・^=)
J・C・チャンダー監督、
ジェシカ姐さんのアルマーニの
『グローリー』でキング牧師を演じた
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』