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お盆の弟/コンフェッション 友の告白/犬どろぼう完全計画/六ヶ所村ラプソディー/生きてるうちが花

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『お盆の弟』

『コンフェッション 友の告白』

『犬どろぼう完全計画』

『六ヶ所村ラプソディー』

『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』









↓『お盆の弟』予告動画


『お盆の弟』

新宿ケイズシネマで鑑賞

監督:大崎章(『キャッチボール屋』)

脚本:足立紳(『百円の恋』)

出演:渋川清彦、光石研
岡田浩暉、河井青葉、
渡辺真起子、後藤ユウミ、田中要次 他

売れない映画監督(渋川清彦)は、
妻に離婚して欲しい言われ、
人生崖っぷち...
大崎監督と脚本家足立氏の
私生活の赤裸々な実体験が盛り込まれた
ディティールの細かい脚本が秀逸。
いつも脇役で素晴らしい仕事をしている
俳優さんたちが、
本当にイイ味出してて唸りました。
ふがいないけど愛らしい男たちと、
しっかり地に足付けて生きている素敵な女たち。
ストーリーはリアリティーありすぎなんですが、
モノクロ映像が独特なファンタジー性をもたらしています。
声を出して何度も笑ってしまった面白さ。
ちょっとホロッとしてしまう所もある、
ダメダメ四十男の人生哀愁コメディー。
ガン患者の心の機微が、
絶妙に描かれていたのも特筆したいです。

大崎監督の故郷の群馬県玉村が舞台。
『群青色の、とおり道』も近くの
群馬県太田市が舞台でした。
『群青色の、とおり道』は誠実な青春映画ですが、
個人的にはあまり観ないタイプの作品。
『お盆の弟』は好きなタイプの
捻りと映画愛のあるコメディーで、
ツボにハマりました。
予告を劇場で20回以上は観ていて、
普通なら食傷してしまうのだけど、
監督と脚本家のコンビ、
キャストがとても魅力で、
公開をとても楽しみにしていました。
(と、言いながら1日映画の日サービスデーまで
待っていたのですが。(^^ゞ)
『ローリング』とともに
新宿ケイズシネマがヘッド館の
今年のマイベスト上位入りの作品です。
もっと書きたい作品です。
...そんな作品がたまりすぎてて困ります。(^o^;)

『群青色の、とおり道』 感想
佐々部清監督。桐山漣、杉野希妃、
安田聖愛、升毅、宮崎美子、二宮慶多他
←クリック

『ローリング』感想
女子更衣室盗撮で退職教師の
転落人生をブラックに。
三浦貴大、川瀬陽太、柳英里紗好演
←クリック






チュ・ジフン、チソン、イ・グァンス
上映前にこの主演3人の
メッセージ映像がありました。


↓『コンフェッション 友の告白』予告動画


『コンフェッション 友の告白』

シネマート新宿で鑑賞

監督・脚本:イ・ドユン

出演:チソン、チュ・ジフン
イ・グァンス、チョン・ジユン
ファン・チュウォン、イ・フィヒャン
ジャイ

中学の同級生だった仲の良い3人の男たち。
善意のつもりで計画した保険金詐欺が、
思わぬ殺人事件となり3人の人生が狂いだす。
原題は「良い友達」。
「コンフェッション」(告白)は英題。
34歳のイ・ドユン監督の長編デビュー作品。
上の予告は上手く作ってあります。(^_^;)
この映画はサスペンスではあるけど、
ミステリー(謎解きもの)ではないです。
犯罪映画の傑作というのは言い過ぎでは!?
「前代未聞の衝撃」とかは、
期待しないで観た方がいいです。
堅物で実直な消防士のヒョンテ(チソン)にも、
ダークサイドがあって、
そこは上手い描写だと思いました。








↓『犬どろぼう完全計画』予告動画


『犬どろぼう完全計画』

シネマート新宿で鑑賞

監督:キム・ソンホ
原作:バーバラ・オコーナー

出演:イ・レ『ソウォン 願い』
キム・ヘジャ『母なる証明』
チェ・ミンス『リベラ・メ』
カン・ヘジョン『オールド・ボーイ』
イ・ホンギ『フェニックス 約束の歌』
イ・チョニ『オオカミの誘惑』

ピザ屋の経営に失敗して父が失踪し、
母ジョンヒョン(カン・ヘジョン)と弟と
ピザ屋のワゴン車で
ホームレス生活をしているジソは、
家を買うお金欲しさに、
お金持ちのマダム(キム・ヘジャ)の
愛犬ウォーリーを盗み、
返しに行って迷い犬探しの
礼金をもらおうと計画する。

なかなか豪華なキャストですが、
主人公ジソのイ・レ、
弟ジソクのホン・ウンテク、
友達チェランのイ・ジウォン
3人の子役がとても良かったです。
昔のジブリアニメのような
瑞々しい雰囲気があるし、
相米慎二監督の子どももの作品のように、
子役が活き活きしている。
子どもの夏休み映画にもぴったりと思うけど、
観ていたのは大人ばかりだったなあ。

ウォーリー役のワンコ、
ジャック・ラッセル・テリアの
ギャリーは200匹の中から選ばれ、
演技は初体験だそうですが
愛嬌があって上手かったです。
『マスク』のマイロ、
『アーティスト』のパルム・ドッグ受賞のアギーと、
同じ犬種なんですね。

この3本を8月1日映画の日に観ました。
シネマート新宿で
大好きなバフマン・ゴバティ監督の
『サイの季節』も上映中で観たいのですが、
時間が合わなかったので
今度横浜シネマジャック&ベティで観ます。

あと、7月31日に約1年ぶりで
池袋の新文芸坐に行きました。
今、
「戦後70年企画第一部 
映画を通して検証する
戦後日本の歩み、11の断面」
の特集上映中。

「今、そこにある原発」がテーマの2本立て
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』
『六ヶ所村ラプソディー』
を観ました。



原発ジプシー(下請けの原発労働者)や、
フィリピンからの出稼ぎ女性じゃぱゆきさんなどを
取り上げた、森崎東監督の力作
『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』
(1985年)
主人公バーバラ(倍賞美津子)と
恋人の宮里ススム(原田芳雄)は、
コザ騒動(1970年)の最中に出会い、
一緒に本土へ密航してきた。
仕事がないのでバーバラはヌードダンサーに、
ススムは原発ジプシーになった。
カー・アクション、ガン・アクションも盛り込まれた
パワーあふれる作品。

出演:倍賞美津子、原田芳雄
平田満、片石隆弘
竹本幸恵、久野真平
小林トシ江、梅宮辰夫
左とん平、小林稔侍
殿山泰司、泉谷しげる
上原由恵、乱孝寿




↓『六ヶ所村ラプソディー』予告動画


『六ヶ所村ラプソディー』(2006年)

『小さき声のカノン―選択する人々
/ Little Voices from Fukushima 』(2015年)
『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010年)などの
鎌仲ひとみ監督

日本原燃の核燃料再処理工場がある、
青森県上北郡六ヶ所村の住民を追った
ドキュメンタリー映画。

この2本は、
前回の記事で紹介した、
『戦場ぬ止み』と繋がっていました。
国策を進めるために、
漁師に補償金を払い、
住民を分断させ翻弄する手口は
沖縄も六ヶ所村も同じ。


あっと言う間に8月になりました。
6月は劇場鑑賞46本と
自分的には観すぎたので、
7月は減らして34本でした。
7月のまとめ記事もまだ書けませんが、
とりあえず観た映画を書いておかないと
書きそびれそうなので
簡単にまとめておきました。
1本ずつ書きたい作品がどんどん貯まって行く。(´д`lll)








『犬どろぼう完全計画』
主演のイ・レと
ウォーリー役ワンコのギャリー∪o・ェ・o∪

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