『人生、ブラボー』
5月10日(金)まで
Starbuck
浜松シネマイーラで鑑賞
予告はこちら↓
監督:ケン・スコット
出演:パトリック・ユアール
ジュエリー・ルブルトン
アントワーヌ・ベルトラン
ドミニク・フィリー
マーク・ベランジェ
イゴール・オヴァディ
ダヴィッド・ミッシェル
パトリック・マルタン
ダヴィッド・ジゲー
サラ=ジャンヌ・ラブロッス
パトリック・ラベ
2011年にカナダのケベック州で最大の興行成績を記録し、
数多くの映画祭で高評価を集めて
アメリカでのリメイクも進んでいる人間ドラマ。
ひょんなことから自分が533人もの父親であることを
知らされた精子提供者の男が、
自分の“子供“のひとりであるサッカーのスター選手をたずねたことから、
人生を見つめなおしていく様を爽やかに描く。
ダヴィッドは42歳の独身男性だが
精子提供を通じて533人もの子どもの“父親“であると告げられ、
さらに142人の子どもから身元開示の裁判を起こされていると知る。
裁判の準備を続けるうち、
彼は応援しているサッカーチームの選手が息子であると知り……。
(ぴあ映画生活より)
―ハリウッドでのセルフリメイクはいかがでしたでしょうか。
ここは絶対に変えたくない要素、
逆にこういったものにチャレンジしたという点があれば教えてください。
また、カナダでの制作活動とどのように違いましたか?
ケン・スコット
「アメリカでオリジナルを鑑賞した観客の反応は非常に良いものでした。
リメイクの際にコメディとドラマのバランスを変えたくない
というのはドリームワークスも理解してくれましたし、
好きにやらせてくれました。
そこにアメリカの文化的要素が加わっているので、
よりアメリカの観客もなじみやすい作品に仕上がっていると思います」
(ムービーエンターより)
というわけで、今年10月にケン・スコット監督、
セルフ・ハリウッド・リメイク作品ドリームワークス制作
「Delivery Man」がアメリカで公開予定です。
もう、ポスプロに入っています。
ヴィンス・ボーンが主人公です。
『人生ブラボー!』はケベック映画なのでフランス語。
ハリウッドは英語でハリウッド・スター使ってリメイクしないと気が済まない(笑)
ドリームワークス作品だからと言って日本公開されるか分からないし、
ハリウッド・リメイクは内容が薄くなるの法則がありますから、
ここは、オリジナルをしっかり楽しみたいですね
日本では、ちゃんと字幕が読めますからね
シネマイーラでは、明日までの上映なのに、
今頃感想UPになってしまいました。(´д`lll)
シネマイーラで上映されている作品は全部見てますが、
感想記事をUPしていない作品が多いなァ(x_x;)
この作品とても面白かったです
コメディー系では、今年観た作品の中では一番笑えて面白かった
既に何回か書いていますが、カナダ映画は良い作品が多いです。
シネマイーラで昨年上映された作品では、
『灼熱の魂』
『テイク・ディス・ワルツ』←リンクあり。
『ぼくたちのムッシュ・ラザール』←リンクあり。
などがカナダ映画。
ハリウッドスターが出ていてもカナダ映画の場合があります。
カナダ出身のハリウッドスターも多いです。
この作品のようにケベック映画の場合は公用語のフランス語が使われます。
ケベック州は教育・福祉予算にお金をかけていますから、
文化水準が高いです。
原題のStarbuckは、主人公ダヴィッド(パトリック・ユアール)
が精子提供するときに使った仮名です。
コーヒーチェーンの名前ではなく、
カナダ生まれの超優良な遺伝子をもつ種牛の名前。
彼は1979年生まれ1998年没。
世界45カ国で精子が売られ、
世界中で20万頭以上の子どもがいます。
この映画は、家族がテーマ。
ダヴィッドは42歳ですがお金にだらしがない男で、
妊娠した警官の彼女ヴァレリー(ジュエリー・ルブルトン)
にも別れを告げられてしまいます。
家業の肉屋で仕事をしていますが、
配達もまともにできない始末。
でも彼は根が優しく憎めない男。
ダヴィッドがなぜ精子提供のバイトをしたかは、
実は泣かせる理由があったのです。
(見てのお楽しみ)
ダヴィッドはサッカーが大好きで、
自分も兄弟や友人とサッカーチームを作っています。
訴訟を起こされた子どもたちのリストを、
一端は捨てたものの気になって1枚見てみると、
なんと自分が応援するプロサッカーチームのスター選手であることが分かり、
試合の応援に行き、父性が目覚め始めます。
素性を隠し、リストの子どもたちに会いに行きます。
子どもたちとの交流から、
自分の生き方、自分と家族との関係、彼女との関係も、
見つめ直して行動して行きます。
気になる裁判の行方もストーリーの牽引力になっています。
登場人物をキャストがとても魅力的に演じています。
自立した女性ヴァレリーを演じるジュエリー・ルブルトンも、
ダヴィッドの兄弟や父親も素敵です。
遺伝子上の子どもたちを演じた若い俳優たちもとてもイイ感じです。
ダヴィッドの弁護をする親友(アントワーヌ・ベルトラン)も、
いい歳をして仮免弁護士で、
子育てを1人でしている模様。
演じるアントワーヌ・ベルトランがペーソス溢れるイイ味出しています。
主人公ダヴィッド役のパトリック・ユアールが、
ダメ男だけど憎めない主人公を、
とても魅力的に演じています
この映画の成功の理由は、彼のキャラクター造形に負う所が大きいです
これをハリウッド・リメイクでは、
どんどん下品顔になっていくヴィンス・ボーンですから...
いくらケン・スコット監督のセルフ・リメイクでも、
これはもうオリジナルの方が絶対イイに決まってるって感じですョ
同じ場面と思われます↓
『ムーンライト・ドライブ』(1998年)
ムーンライト・ドライブ [DVD]/
ホアキン・フェニックス,ヴィンス・ヴォーン,ジャニーン・ギャラファロ
モンタナの田舎町を舞台に、殺人鬼(ヴィンス・ヴォーン)
と仲良くなってしまった青年(ホアキン・フェニックス)
の運命をオフビートなタッチで描くサスペンス。
監督はクーリオのMTV作品『1,2,3,4』などで頭角を現わしたデイヴィッド・ドフキン。脚本は本作がデビューのマット・ヒーリー。
製作はドブキンを見いだし本作を製作した
製作会社スコット・フリーを統括するリドリー・スコットと、クリス・ザーパス。
製作総指揮はトニー・スコットと、ガイ・イースト、ナイジェル・シンクレア。
(映画.comより)
この作品おススメですョ
ホアキンは変わらず暗いですが(笑)ヴィンス・ヴォーンの劣化ぶりの激しさは
↓これを見れば明らかでしょ(´д`lll)
匿名の精子提供による精子を使った人工授精の不妊治療は、
「非配偶者間人工授精(AID)」と呼ばれて、
日本でも1948年に慶応大学で初めて行われ、
今までに1万人以上が生まれているとされています。
精子提供で産まれた人たちが
「出自を知る権利」(遺伝上の親の名前や住所などの情報を受け取れる権利)
の大切さを世に訴えるための会も設立しています。
ダヴィッドが遺伝子上の子どもたちに身元開示の裁判を起こされたのも、
「出自を知る権利」を求めての行動からでした。
卵子提供による不妊治療も一部で行われています。
子どもの「出自を知る権利」の問題だけでなく、
不妊治療をした親の側の苦悩もあります。
この重い問題をミステリー仕立てで描いた読み応えのある小説が、
角田光代の『ひそやかな花園』です。
ひそやかな花園/角田 光代
『人生、ブラボー!』は、このへヴィーなテーマを、
コメディーにした所が斬新です。
問題の本質は重いけれど、
親になること、親子の関係、家族とは何かを、
笑に包んで考えさせてくれます。
オレはヒーローじゃない、と言いながら、
アベンジャーズのTシャツ着てるダヴィッドがオチャメo(^-^)o
私は泣き笑いしながら観ました。
そう、珍しく涙がこぼれましたよ(゚ーÅ)
とてもおススメな作品です
ダヴィッドと違い子どもは2人だけ(笑)
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