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ランナウェイ・ブルース 感想 エミール・ハーシュとスティーブン・ドーフ、ちょっとセクシーダコタン

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『ランナウェイ・ブルース』
The Motel Life
2012年製作 アメリカ映画
シネマート新宿で鑑賞







↓予告動画


監督:アラン・ポルスキー
   ガブリエル・ポルスキー

キャスト:
エミール・ハーシュ  フランク
スティーブン・ドーフ ジェリー・リー
ダコタ・ファニング  アニー・ジェームス
クリス・クリストファーソン  アール・ハーリー
ジョシュア・レオナルド トミー

この映画原題が「The Motel Life ザ・モーテル・ライフ」
もうこの題名は、私的にはサム・シェパードドキドキ
のエッセイ「モーテル・クロニクルズ」に連想直結です!
サム・シェパードが脚本担当したヴィム・ヴェンダースの傑作
『パリ・テキサス』の原作です。

モーテル・クロニクルズ (ちくま文庫)/
サム シェパード



モーテル・クロニクルズ/サム シェパード


パリ、テキサス デジタルニューマスター版 [DVD]/
ハリー・ディーン・スタントン


「モーテル・クロニクルズ」は放蕩男のエッセイ...カッコイイです!
私「モーテル・クロニクルズ」大好き、
サム・シェパード大好きですが、
こういう男に惹かれるからと言って、
絶対にこういう男と結婚はしてはダメだァ~と思って、
大学時代に読んでましたよ。
もう何十年も前です(><;)

いや~、でも、『ランナウェイ・ブルース』と、
「モーテル・クロニクルズ」は、
話は似ていないです(°д°;)
何、前フリで紹介してるんだかですねェ...スミマセン。
ロード・ムービーだから、
『パリ・テキサス』とジャンルは同じかな。

『ランナウェイ・ブルース』は、
不幸のデパートのような人生の兄弟のお話しです。
14歳と16歳の時に母が癌で亡くなり、
身寄りがなくなった2人は、
母親の遺言通り絶対に離れたくなかったので、
別々に預けられることを避けるため、
2人で列車に飛び乗り街を出ようとします。
ところが兄が列車に上手く飛び乗れず、
転げ落ちて片足がちょん切れてしまいます。(´д`lll)
その後の2人の人生はよいことなく...
特に兄ジェリーは、
弟のエミール・ハーシュと年の差2歳のはずなのに、
随分老け込んでティーブン・ドーフになってしまいます∑(゚Д゚)
ある夜、兄ジェリーは、
少年を自動車で轢き殺してしまいΣ(゚д゚;)
フランク(エミール)の所に逃げてきます。
兄を見捨てられないフランクと、
一人では生きていけないジェリーの逃避行が始まります。

エミールの元カノがダコタンです。
彼女の母はジェリーで、娘にも仕事を強要する、
まるで『早熟のアイオワ』←クリックで記事へ
ジェニファー・ローレンスのおかあちゃんライクな人。
ある日なんでわざわざその現場に!?
で、エミールはダコタンちを訪ねて行き、
商売中のダコタンを目撃してしまいます((゚m゚;)
それ以来彼女を遠ざけてしまいます。
傷心のダコタンは母から離れ遠い街に行き、
パン屋で働きながら自活しています。
その街に兄弟がやってきます。

この兄弟は子どもの頃から、
弟が妄想逞しい自分たちや亡き父親が登場する、
冒険物語を語り、
それをイラストにする兄、
というコンビネーションでうさをはらし、
辛い日常に耐えていました。

この冒険話が語られるシーンになると、
マイク・スミスによるアニメーションで、
物語が映像化されます。
これ、なかなかよい演出でした。
アニメがモノクロ線画調でユニークです。
アニメの残酷シーンは
ブラック・ユーモアが効いた表現で洒落ています。

まあ、でもこの映画も前回紹介し、同じ日に観た、
『セインツ 約束の果て』と同じく暗い話で、
最後ちょびっと救いがあるから、
どよ~ん、まっくらけ~(´□`。)で終わるわけではないですが、
デート・ムービーには向いていないと思います...
...って誰もしないか。
この映画も、エンタメ映画好きな人、
観て明るい気分になりたい人向けではないです。
私は暗い話好きですから(°∀°)b
この映画も良かったですけどネ。

原作はミュージシャンのウィリー・ヴラウティン。
↓これはウィリー・ヴラウティン本人が
 「The Motel Life ザ・モーテル・ライフ」を朗読している動画


↓ウィリー・ヴラウティンはリッチモンド・フォンテーンという
 バンドをやっていますが、これはソロで歌っています。


↓リッチモンド・フォンテーン Lost in the Trees



この映画はウィリー・ネルソンから多くのインスピレーション
を得ています。

ボブ・ディラン&ジョ二ー・キャッシュの
↓「北国の少女 Girl From The North Country」ライブです!


など、邦題を『ランナウェイ・ブルース』にしたのは、
ブルースがいっぱい流れるからでもあるでしょうね。
ブルース好きな人にはおススメしてもよいのかも。

娘が「これ、エミール・ハーシュ、スティーブン・ドーフ、
ダコタ・ファニングって豪華じゃん!」と言いました。
私も結構そう思ってレディースデイだから混んでいるといけないと、
早目に行ったのですが、お客数人でした。(´д`lll)
豪華って思う人は殆どいないのかなァ(>_<)

ダコタンは『17歳のエンディングノート』←クリックで記事へ
と、同じ年の製作映画です。
『ランナウェイズ』はまだ撮影当時15歳だったから、
ランナウェイズ [DVD]/
クリステン・スチュワート,ダコタ・ファニング,マイケル・シャノン

頑張ってセクシーにしてる感が強かったけど、
この『ランナウェイ・ブルース』は18歳になって、
ちょっと色気も出て来てます。
後ろから映すだけだけどヌードシーンもあり。
でも、出番は余り多くないです。



主人公のエミール・ハーシュは、
むっちりしてることが多く、
顔は今回はちょっと痩せてる方かな?と思ったけど、
服脱ぐシーンでそうでもないなあと分かりました(苦笑)
ダメ兄を見捨てられない弟くんを、
うらぶれ感満載で演じてます。
『イントゥ・ザ・ワイルド』の時は、
ホントに頑張って痩せて、
一瞬リバー・フェニックスドキドキに見えてしまったシーンも
あったりしましたが、
油断するとすぐ太ってしまうタイプなのかも。
彼の出演している『ローン・サバイバー』『ある愛へと続く旅』を、
近いうちに観る予定です。
昨年TVドラマのミニ・シリーズで、
「Bonnie and Clyde ボニー・アンド・クライド」で、
クライド演じてます。これ、ボニーはホリデイ・グレインジャー
ウィリアム・ハート(『イントゥ・ザ・ワイルド』ではエミールの父でしたな)
ホリー・ハンターなど共演。なかなかカッコ良さ気。見てみたいナア。
『セインツ 約束の果て』とこんな所でも繋がってしまった。



『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペン監督 2007年)
の時は、エミールホントに頑張って痩せましたね(ノ゚ο゚)ノ
ダコタンと仲良しのクリスティン・スチュワートも、
まだとても可愛らしかったなァ。
 




イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]/
エミール・ハーシュ,マーシャ・ゲイ・ハーデン,ウィリアム・ハート

↑この映画監督のショーン・ペン主演
ガス・ヴァン・サントの『ミルク』にもエミール出てます。

私が好きなエミール出演映画は
『ロード・オブ・ドッグタウン』(キャサリン・ハードウィック監督2005年)
ロード・オブ・ドッグタウン コレクターズ・エディション [DVD]/
エミール・ハーシュ,ヴィクター・ラサック,ジョン・ロビンソン

『ウッドストックがやってくる!』(アン・リー監督2009年)
Taking Woodstock [DVD] [Import]


『スピード・レーサー』も観てますよ(´0ノ`*)

そして、もう、
うらぶれ感が半端じゃなかったスティーブン・ドーフ。
ダメっぷりが上手すぎでしたよ。
スチュアート・サトクリフだけあって、
絵は上手いんですよ~。
関係ない!?そうですよね、
しかも『バック・ビート』なんて、
観てる人少ない!?
可愛らしかったのよ、スティーブン・ドーフ。
アストリッド・キルヒヘルは
ローラ・パーマーのシェリル・リーでした!
↓『バック・ビート』の「プリーズ・ミスター・ポストマン」


バックビート BACKBEAT [DVD]/
スティーヴン・ドーフ


ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(2010年)では、
エル・ファニングのお父さん役だったから、
ダコタンとエルちゃんと両方と共演。










↑右側のトミー役ジョシュア・レオナルドもダメっぷりが上手かったなァ
一瞬この人まとも?って思うこと言うんだけど、
ギャンブル依存症が行くとこまで行っていてどうしようもない。

クリス・クリストファーソンがメチャ渋です!
14歳のフランクを雇ってくれた中古自動車屋のオーナー。
フランクが希望を見出すきっかけになる言葉をくれます。



14歳と16歳の時の兄弟を演じた2人が可愛らしかったです。

フランク役アンドリュー・リー(1997年生まれ)↓




ちょっと若い頃のポール・ウェラードキドキに似てると思ったの。


ダコタンしっかり記念撮影!?


ジェリー役のギャレット・バックストロム(1995年生まれ)


ダコタンしっかり記念撮影!?


なんだか、またすごく長い記事になってしまったなあ。
この日観た2本は自分的には観て正解な作品でした。
どっちが好きかというと『セインツ 約束の果て』ですが、
『ランナウェイ・ブルース』も印象的な作品でした。


スティーヴン、ゲイブ&アラン・ポルスキー監督、
エミール


『かしこい狗は、吠えずに笑う』

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