ゼロ・グラビティ
Gravity
アメリカ映画 2013年製作
TOHOシネマズサンストリート浜北 3D字幕版
↓予告動画
監督・製作・編集:アルフォンソ・キュアロン
脚本:ホナス・キュアロン
撮影:エマニュエル・ルベッキ
美術:アンディ・ニコルソン
キャスト:
サンドラ・ブロック ライアン・ストーン
ジョージ・クルーニー マット・コワルスキー
ミッション・コントロールの声 エド・ハリス
...いえいえ、これは『アポロ13』(1995年)の時です。
イメージってことで。
今回は声の出演のみです。
この映画はアカデミー賞の
作品賞、
監督賞にアルフォンソ・キュアロン監督
主演女優賞にサンドラ・ブロック
撮影賞にエマニュエル・ルベッキ
その他、編集賞、視覚効果賞、美術賞、
録音賞、音響編集賞、作曲賞にノミネートされるでしょう。
(でも、作品賞は『それでも夜は明ける』、
主演女優賞はケイト・ブランシェットが当確です。)
「この映画では事前にすべてをプログラミングしなければなりませんでした。だから自分たちでアクシデントやミラクルを思いつかなければならなかったんです。幸いなことに時間はあったので、綿密に準備した後に数週間か数か月の時間を置いてから再びそのシーンに戻って新鮮な目で観るようにしました。そして私とチーボ(ルベッキ)で『もし自分たちが宇宙で撮影していたら、どんなアクシデントが起きただろうか?』と想像して、それをシーンに盛り込んでいったのです」。ふたりの試みは劇中の出来事だけでなく、映像全般に及んだ。「チーボと私はずっと自然光で撮影することにこだわってきましたが、この映画では実際に宇宙に行くことができません。だから、先ほどの“ミラクル”同様、自然環境も自分たちでゼロから作り出す必要がありました。私は4、5年ごとに新作をつくりますが、幸いなことにその間にチーボはテレンス・マリックなど優れた監督と仕事をしていますから、そこで実験したり学んだりしたことを私は活用することができるんです」
(アルフォンソ・キュアロン談:ぴあニュースより)
この映画はもう映画ファン、ブロガーさん、
今週末にどんどんご覧になっていて、
記事も次々UPされてますね。
この映画ストーリーは至って単純ストレート。
もう皆さんご存知のように、
事故に遭った宇宙飛行士の、
宇宙からの帰還が描かれています。
この映画は結末の予想はつくけど、
それでもいっこうに構わず楽しめる作品になっています。
アイマックス(IMAX)3Dで鑑賞するのが良いそうですが、
名古屋まで行かなくてはならないので、ムリ(TωT)
近辺で一番大きなスクリーンで上映している所を選びました。
私はアルフォンソ・キュアロン監督の映画が大好きです。
一番好きなのは『天国の口、終りの楽園』
ガエルとディエゴがキュート
天国の口、終りの楽園。 [DVD]/
ガエル・ガルシア・ベルナル,ディエゴ・ルナ,マリベル・ベルドゥ
ハリー・ポッターはいつも居眠りしてしまったけど、
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』だけはちゃんと観ました!
ゲイリー・オールドマン出てるし!
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 [DVD]/
ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン
前作『トゥモロー・ワールド』もすごく良かったし、
トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]/
クライヴ・オーウェン,ジュリアン・ムーア,マイケル・ケイン
これに続くSF作品を、
とても楽しみにしていました。
でも、アメリカをはじめ、世界各国で大ヒット、
観た人が声をそろえてすごい、すごいと言ってると、
なんだか斜に構えてしまう私f^_^;
でも、さすがキュアロン監督、
そんな態度をすっかり忘れさせてくれました。
サンドラ姐さんに次から次に襲い掛かる絶体絶命の困難、
思わず心の中で「落ち着いて~!」「がんばれ~!」
と声をあげていましたね(笑)
ストーリーが読めてしまうということを越えた展開と映像の面白さがあり、
見ていて全く飽きませんでした。
ぎゅぎゅっと91分にまとめてあるのもホントに拍手
これ、スピルバーグやJJだと余計なコトして、
2時間超の長さになっていたでしょう。
セリフも少なく、でも、有効に使っています。
母親としてのライアンが1人の女性になって再生する姿には、
目に涙でありました。
アルフォンソ・キュアロン監督は長年組んでいる、
撮影監督のエマニュエル・ルベッキと、
よく長回しや、ロングショットを使いますが、
今回も充分に活かされていました。
上のキュアロン監督の話にあるように、
近年のルベッキはコーエン兄弟や、
テレンス・マリックとの仕事で、
手持ちカメラと固定カメラの使い分けなど、
さらに腕を磨いたことが、
本当に活かされていると思いました。
この無駄のない凝縮された映像世界に、
監督得意の人間ドラマもしっかり織り込んで、
充実した作品に仕上げてくれました。
この映画でのサンドラ姐さんの行動は、
トラブルに巻き込まれた時や、
想定外の状況に陥った時の危機管理に使えますね。
特に今、追込み中の受験生にも
(うちにもいるので特にそう感じてしまいましたf^_^;)
危機管理術としておススメしたいですよ。
どんなに追い詰められた状態になっても諦めず、
自分が訓練してきたスキルを、
最大限に引き出しましょう。
自分の引き出しに何も入っていないのでは困りますが、
入っているものは必ず応用が利きますから、
自分を信じて使ってみましょう。
人間は追い詰められた時ほど、持っている能力が発揮できるものです。
とにかく最後の最後まで諦めないで!
忙しい受験生は映画を観ている場合ではないかもしれませんが、
この映画、「もうダメだ~(x_x;)」と煮詰まった時に観ると、
相当リフレッシュできて、勇気を持てるのではないでしょうか。
私は娘が疲れた時に観るのを奨めます。
(イケない親ですかネσ(^_^;))
「脚本作りの段階では宇宙のことは考えていなかったんです。私は“逆境こそが人間をカタチづくる”というテーマに興味があったのです。パニック状態や極限状態は宇宙でなくても日常の中にありますよね? だから舞台は東京でもかまいません。ある女性が突然、逆境に置かれてしまい、立っていたはずの地面がガラガラと崩れ落ちる。自分の知っていたはずの人生が失われて虚無の世界へと転がり落ちていくんです。そこで彼女は自分の中の強さを見いだして、再び大地に立とうとする。この物語は東京が舞台でも可能です。私がこの映画の舞台を宇宙にしたのは、宇宙(SPACE)という空間が、潜在意識(INNER SPACE)、つまり心に近いと考えたからです」。
(アルフォンソ・キュアロン談:ぴあニュースより)
映画はこの本物の宇宙飛行士にも取材しています。
サンドラはキャデイさん(左)と直接話したそう。
ジョージの演じたマットの役には、
マイケルさん(右)のキャラクターが反映されているそうです。
宇宙では映画のように早くは動けないとのこと。
映画の宇宙から見る光景は殆ど同じだそうですよ。
この作品の脚本はアルフォンソ、ホナスのキュアロン親子の共同作品です。
息子のホナスが監督した、
『ゼロ・グラビティ』のスピンアウト・ショート・ムービーがあります。
私はこれを、映画を観る前に観ましたが、
映画を観てから見てみると、
これがまたイイのですよ。
映画をご覧になった方は、ぜひ見てみて下さいね。
ホナスは来年、ガエル・ガルシア・ベルナル主演の
「Desierto(砂漠)」という映画を撮ります。
これから映画をご覧になる方は、
鑑賞後にご覧になった方が良いかもしれません。
ココから下はメイキング画像もありますので、
何も予備知識を入れたくない方は、
ぜひまた鑑賞後に見に来て下さい。
最後の方にはサンドラ姐さんの今年のヒット作で、
日本未公開の「The Heat ザ・ヒート(原題)」
の動画などを紹介しています。
Orto Ignatiussen
この、『イキングット』に出演しています。
イキングット [DVD]/
ヒャルティ・ラグナー・ヨンソン,ハンス・ティットッス・ナキング
昔々のアイスランド北部にある小さな村に、イヌイ族の少年が流氷に乗って流れ着く。村人たちは外見も言葉も違うこの少年を悪魔の使いと考え、村から追い出そうとするが、牧師の息子ボアスは少年と友情を育み始める。アイスランド発、人種の壁を越えた友情を描いたファミリードラマ。日本ユニセフ協会推薦作品。(「Oricon」データベースより)
この作品は2000年製作のアイスランド映画で、
劇場未公開ですがDVDが出ています。
私は未見です。
↓日本語版の予告動画
『ゼロ・グラビティ』のセット・フォト。
サンドラ姐さん体張って頑張っています。
息子のルイスくんと。
ジョージー・クルーニー、ヘン顔( ´艸`)
サンドラ、ジョージ、ホナス・キュアロン
アルフォンソ・キュアロン監督は1961年生まれの52歳。
息子のホナスは1981年生まれ32歳ですΣ(゚д゚;)
アルフォンソ・キュアロン、
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、
ギレルモ・デル・トロ、
のメキシコ人監督3人が作った映画会社
チャ・チャ・チャ・フィルムズの第一作、
これもガエルとディエゴが
兄弟役で共演の『ルドandクルシ』(これも大好き)は、
キュアロン監督の弟、カルロスが監督。
弟も息子も才能あってイイですね。
スコット・フリーみたい。(トニーは亡くなってしまったけど...)
ルドandクルシ [DVD]/
ガエル・ガルシア・ベルナル,ディエゴ・ルナ,ギレルモ・フランチェラ
サンドラ・ブロックがメリッサ・マッカーシーと共演した、
アクション・コメディ「The Heat ザ・ヒート(原題)」
アメリカでコメディー映画では今年一番のヒット作。
(「The Heat2」も制作されるそうで、
サンドラの次の作品になります。)
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』の
ポール・フェイグ監督。
傲慢なFBI捜査官のサンドラと、
ボストン市警の乱暴な女刑事が麻薬捜査で組むことに。
下ネタ話や、グロいシーンありなR指定のコメディーってことで、
日本では公開されずにDVDスルーなのか?
↓これ、レッド・バンドトレーラーですが、エッチは画像はなし(笑)
メリッサの下ネタトークでレッド・バンド。
本年度アカデミー賞最有力候補!本当の所
2014年第86回アカデミー賞作品賞ノミネート予想←クリック
2014年アカデミー賞作品賞ノミネート予想作品の動画・あらすじ紹介
その1←クリック
2014年アカデミー賞作品賞ノミネート予想作品の動画・あらすじ紹介
その2←クリック
渡部亮平監督応援しています
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい
★フォルツア総曲輪(富山)
12月21日(土)~27日(金)
★東京 下高井戸シネマ
12月23日(月)~28日(土)レイトショー上映
21:10~22:48
一般1300円 / 大学・専門1100円
高校生・シニア・火曜日みなさま1000円
会員900円
★松山 シネマルナティック
2014年1月3日(金)~10日(金)
★東京 キネカ大森
2014年1月4日(土)~10日(金)
★『箱入り息子の恋』と2本立て
読んで下さってありがとうございましたランキングに参加してます←これをクリックしてもらえたらうれしいです