永遠の0
日本映画 2013年製作
TOHOシネマズ浜松の試写会で鑑賞
↓予告
監督・VFX:山崎貴
原作:百田尚樹
脚本:山崎貴
林民夫
音楽:佐藤直紀
キャスト:
岡田准一 宮部久蔵
三浦春馬 佐伯健太郎
井上真央 松乃
濱田岳 井崎(戦時中)
橋爪功 井崎(現代)
新井浩文 景浦(戦時中)
田中泯 景浦(現代)
染谷将太 大石
夏八木勲 賢一郎
三浦貴大 武田(戦時中)
山本學 武田(現代)
上田竜也 小山
吹石一恵 佐伯慶子
風吹ジュン 清子
平幹二朗 長谷川
佐々木一平 山田
青木健 伊藤
遠藤雄弥 香川
栩原楽人 寺西
古川雄輝
百田尚樹の同名ベストセラー小説を、「V6」の岡田准一主演、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズを手がけてきた山崎貴監督のメガホンで映画化。司法試験に落ち続け、人生の目標を失いかけた青年・佐伯健太郎と、フリーライターの姉・慶子は、実の祖父だと思っていた賢一郎とは血のつながりがなく、本当の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した宮部久蔵という人物であることを知る。久蔵について調べ始めた2人は、祖父が凄腕のパイロットであり、生きることに強く執着した人物であったことを知る。そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか。元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになっていき、やがて戦後60年にわたり封印されてきた驚きの事実にたどり着く。健太郎を三浦春馬、久蔵の妻・松乃を井上真央が演じる。
試写会が当たったので観てきました。
今年は結構当たり年。
これで6回目(だったと思います...)
いつも娘と2人で応募しますが大概娘が当たっています。
アレ?いつもかもしれない...
学生の方が当たりやすいのかな?
大学もまぐれでもいいから第一志望の所に受かって欲しいナア。
でも、娘はもうセンター試験まで日もないし、
私が一人で観てきましたョ。ゴメンネ。
扇情的なヒロイズムを避けようとした努力を
評価したい。
戦場のリアリズムも追及しているので劇場でどうぞImage may be NSFW.
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岡田准一が熱演。
名優たちの演技に、
実力派の若手も負けず頑張っています。
評価したい。
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岡田准一が熱演。
名優たちの演技に、
実力派の若手も負けず頑張っています。
実は私はこの作品、
観ようか迷っていました。
ファンには申し訳ないのですが、
サザンの曲がかかる予告を何度も観ました。
これがとても扇情的な感じがして、
あまり観る気が起きなかったのです。
でもキャストはすごく魅力的だし...
山崎貴監督ならつまらない映画ではないだろうなァ。
でも、「泣かせてみせましょう」だったらイヤだしなァ
と、うじうじ考えていましたf^_^;
でも、試写会が当たって観られて良かったです。
この原作はベストセラーなんですよね。
永遠の0 (講談社文庫)/
百田 尚樹
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しかも発行部数450万部を超えるって、
文芸書なんて全然売れない御時世にすごいですよね。
私は捻くれ者なのでベストセラーはまず読まないです。
貸してくれる人がいたりするとたまに読むこともありますが。
この本も、
内田康夫の『靖国への帰還』と混同していたりして、
まあ、お恥ずかしい限りデス。
(『靖国への帰還』は貸してくれる人がいたので読みました。)
『永遠の0』の原作を読んでいないので、
私は対比はできないし、
作品に関しての細かいことはこれから観た方の
詳しい分析や解説がたくさん出てくるでしょう。
ミッドウェー海戦で爆撃を受ける航空母艦上の様子などは、
VFXを上手く使ったリアルな描写で
臨場感と迫力がありました。
(残酷性も含めてリアルなのです)
ゼロ戦の描写や戦闘場面の映像は相当頑張って作っているなあと感じましたが、
マニアが見たらどうなのかは分かりません。
『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督が、
アメリカ航空母艦側のパートを担当していましたよ。
細部にまでこだわりを感じました。
全体的にメッセージをセリフで語りすぎているのは気になりました。
構成や編集にも問題を感じないではありません。
でも、俳優たちの顔がいいし、
映像も頑張って作ったなァと感心して観ていました。
山崎監督はいつも、いくらもらって仕事をしているんだろうと気になります。
「山崎監督のギャラですけど、今回も映像制作に予算がかかるし、
監督、脚本、VFX全部込々で50万でやってくださいよ」
という話がされたのではと推察。
いくらなんでもそれはないですかネ?
近年日本映画も、外国映画も、
ベテラン俳優を使った映画が目立ちますが、
本作も元特攻隊員を演じるベテラン俳優の演技に注目ですImage may be NSFW.
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主人公健太郎が証言を聞きに回るので、
証言のセリフが多くなってしまうのは仕方ないのかもしれません。
ちょっと芝居がクドイかなという人もいましたが、
彼らが出てくるだけで画面が締まるのは事実です。
特に田中泯はゾクッとするほどカッコ良かったし、
夏八木勲さんも滋味のある演技で素敵でした。
若手も頑張っていました。
主演の岡田准一は「おしん」の稲垣吾朗ちゃんのように、
ウィッグに頼ったりせず、軍人らしい短髪で、
弱って行く様も迫真の演技でした。
濱田岳、三浦貴大も良かったです。
特に新井浩文は、田中泯になる説得力がありました。
そして、染谷将太が重要な役でイイ味出していました。
真央ちゃんはちょっと現代的で可愛すぎて雰囲気に合わない気が...
蒼井優、黒木華あたりがやればもっと説得力があったかと思いますが、
まあ、そこはいろいろ事情があるのでしょう。
岡田准一が20代の役をやっているのだから、
尾野真千子、池脇千鶴あたりがやってもいいんじゃない?
とは、いまさら勝手な考えですけどネ。
『そして父になる』では夫婦だった夏八木さんと風吹ジュンが、
今回は親子役でした。
この映画は戦争の記憶を現代に生きる人間から読み返してみる。
今を生きる人が戦争の歴史も引き受けて生きていく、
という決心が描かれていて、
今、この時代に作られた意義があると思います。
作り手は扇情的なヒロイズムに陥らないよう努力しているのが分かるし、
私はその姿勢に好感が持てましたが、
ネットで感想を読んでいたら、
そこが伝わっていない短絡的なヒロイズムとして観たものもあり、
やはり描き方というのは難しいのだなあと思いました。
三浦春馬が視点人物として少し弱かったのも原因かもしれません。
この映画の感想に、日本はアメリカと戦っていたのであって、
中国、韓国とは戦っていない。
とまで書いている人がいて、
これには驚きました。(韓国はまだしも)
日中戦争を知らないという事でしょうか。
このような歴史認識では日本人としての賢さも示せないし、
この人が感謝していると述べている靖国の英霊も
嘆くのではないでしょうか。
現代を生きている戦争を経験していない人間には、
日本の過去の歴史に責任を持つ必要はない。
とは言えないと私は考えます。
歴史の積み重ねで現在があるのですから、
明らかに事実と違う歴史認識をしないように、
学ばなければ日本人として恥ずかしいと思います。
私は『永遠の0』を観て、
宮崎駿監督は『風立ちぬ』で終わってはいけないと、
改めて思いました。
高畑勲監督は『火垂るの墓』を作っていますが、
宮﨑監督は『風立ちぬ』では、まだ自分の信条を語れていません。
作家として分裂した状態です。
戦争を少しでも知っている世代として、
まだ頑張って自分の信条を集大成する作品を作って欲しいです。
特攻隊員を演じた人たち。
画像は劇中のものとは違います。
田中泯(1945年生まれ68歳)
新井浩文(1979年生まれ34歳)
橋爪功(1941年生まれ72歳)
濱田岳(1988年生まれ25歳)
山本學(1937年生まれ76歳)
三浦貴大(1985年生まれ28歳)
平幹二朗(1933年生まれ80歳)
この元特攻隊員を演じた人たちも戦争体験は子どもの頃で、
戦争に行った人はいないですね。
でも、戦争を知る世代としての重みのある芝居でした。
私は『永遠の0』は実はあまり理性的には観られませんでした。
三浦春馬の佐伯健太郎の立場と、自分の立場が似ていたからです。
私の母方の実の祖父にあたる人も、
戦争に行って亡くなっています。
私の母は1941年生まれで、映画の設定の風吹ジュンと同じです。
実の祖母は戦争中、東京の全国紙で速記記者をしていてました。
許婚の実の祖父が出征した後、親の反対を押し切り母を産むことにしたので、
勘当され、東京で一人働きながら母を育てることに無理があり、
母は親戚に実子として養子に迎えられました。
(昔はそういうことができたそうです)
私は5、6歳の頃、母の実家と実の祖母の関係が理解できず、
どうして母には2人のお母さんがいるのか聞きました。
26歳の健太郎が知ったことを、
私は5歳で説明されてすごく混乱したのです。
それからずっと自分のルーツについて気になることがありましたが、
ついに実の祖母にはそのことを聞けませんでした。
祖母の家の仏壇には、
戦争に行って亡くなった私の祖父の遺影がありました。
私の母も祖母から詳しい事情は聞いていないらしく、
祖母が亡くなった時にもまたいろいろとドラマがありました。
私の様な立場の人もきっとたくさんいるでしょう。
これは、夏八木さんが劇中で言うセリフ、
「自分たちのような経験をした人は沢山いて、
みなそれぞれ何もなかったような顔をして生きてきたんだ。」
にも表れていて、
特別なことではないのでしょうけど、
私は映画を観ていて涙がこぼれました。
いろいろな思いが溢れてきてしまったのです。
映画に感動したというより、
心の中にある解決できていない思いを刺激されました。
私は原作者の思想に同調はできませんが、
この映画は原作者の思想・信条と関係なく観てみて、
考えることがたくさんある作品だと思います。
これ、誰でも言える口上ですね。スミマセン。
でも、原作を読んでいないので何とも言えませんが、
映画は戦争や特攻を殊更美化しているとは感じませんでした。
私は思うのです。
もし実の祖母が私の母を産む決心をしてくれなかったら、
母も私も、私の娘も、今こうして生きていることはできませんでした。
命は連綿と続いているのだといつも強く実感しています。
戦争は70年も前の昔のことで、
ちゃんと知らなくてもイイなんてとても思えません。
だから戦争を経験した人たちには、
知らない世代に語って欲しいです。
なお、夏八木さんの最後の作品は、
「Present For You」
監督:臺佳彦
キャスト:
オダギリジョー
風吹ジュン
青木 崇高
佐藤江梨子
藤木勇人
永島暎子
山田麻衣子
石丸謙二郎
柄本明
夏八木勲
声の出演:
久米明
森公美子
おすぎ
ピーコ
勝地涼
俳優が演じる実写部分と
俳優のパペットが演じるアニメーション映像が、
交錯しながら3Dで描かれると言う個性的な作品で、
10月の第18回釜山国際映画祭に参加しました。
東京のある健康食品会社の社長(夏八木勲)が、
社員にみな逃げられ、唯一残った梶原(オダギリジョー)を
違う健康食品会社の社長に任命し、
彼が日本を綺麗に浄化してくれることを願う物語。
予告編を見ると、夏八木さんはかなりの怪演。
来年公開の予定。
↓予告動画
釜山映画祭でオダギリジョーと臺佳彦監督
本年度アカデミー賞最有力候補!本当の所
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★フォルツア総曲輪(富山)
12月21日(土)~27日(金)
★東京 下高井戸シネマ
12月23日(月)~28日(土)レイトショー上映
21:10~22:48
一般1300円 / 大学・専門1100円
高校生・シニア・火曜日みなさま1000円
会員900円
★松山 シネマルナティック
2014年1月3日(金)~10日(金)
★東京 キネカ大森
2014年1月4日(土)~10日(金)
★『箱入り息子の恋』と2本立てImage may be NSFW.
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