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共喰い 感想/菅田将暉、木下美咲、篠原友希子、光石研、田中裕子熱演!原作と違う部分も良かったです

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『共喰い』
日本映画 2013年製作
浜松シネマイーラで鑑賞。

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↓予告動画はこちら


監督:青山真治

原作:田中慎弥

脚本:荒井晴彦

出演:菅田将暉   篠垣遠馬
    木下美咲  千種
    篠原友希子 琴子
    光石研   円
    田中裕子  仁子

第146回芥川賞受賞を受賞した田中慎弥の小説を、
「EUREKA」「東京公園」の青山真治監督が映画化。
山口県下関市を舞台に、高校生の遠馬、暴力的な性癖を持つ父、
その愛人らが繰り広げるひと夏の出来事を、
原作とは異なる映画オリジナルのエンディングとともに描き出す。
昭和63年、山口県下関市の「川辺」と呼ばれる場所で
父親とその愛人と3人で暮らす高校生の遠馬は、
性行為の際に相手の女性を殴るという粗暴な性癖をもつ父親を忌み嫌っていた。
しかし、17歳の誕生日を迎えた日、
幼なじみの千草と初めて交わった遠馬は、
自分にも粗野な父親と同じ血が流れていることを自覚させられる。
主人公の遠馬を演じるのは、
「仮面ライダーW」「王様とボク」などで
注目を集める若手俳優・菅田将暉。
(映画.COMより)

意外と衝撃度は高くない
良質な文芸作品


この映画は、想像していたより随分明るかったです。
もっと重くて暗いドロドロとした作品を想像していたので、
なんだか拍子抜けするくらいでした。
『青春の殺人者』『祭りの準備』『青春の蹉跌』...
そんな作品たちの系譜に入るのかなあと想像していましたが、
もっと軽くて爽やかな青春映画の雰囲気でした。
『甘い鞭』←クリックで記事へ
を観てしまったので、余計にそう思えるのかもしれません。

菅田将暉くんはオーディションでこの役を掴み、
キャリアアップになるイイ役を演じましたね。
目力がありました。
木下美咲、篠原友希子の2人は、可憐な雰囲気で、
肉感的な女優さんではなく、
からみもエロさは薄味で、
これなら女性も安心して観られるんじゃないでしょうか。

私は青山監督の映画に出ている光石研が好きです。
今回はどうしようもないダメおやじなのに、
絶妙に可愛げを出していて良かったです。

田中裕子はさすがでした。
衣装や髪形などもすべて彼女が決めたそうで、
監督も彼女と分からないくらい風景に馴染んでいたとのこと。
荒井晴彦氏が原作にない、
彼女に言わせたセリフは作品に歴史性の深みを与えて、
グッと引き締めたと感じました。
原作と違うラストも女性の性を肯定的に描いていて、
フェミニズム的にも評価できる内容としました。

人間の性の問題がテーマとなっていて、
文学作品が原作で荒井晴彦氏が脚本を担当した作品は、
今年この『共喰い』と『戦争と一人の女』がありました。
作品の完成度は『共喰い』の方が高いです。
でも、『戦争と一人の女』もインパクトのある作品です。
『戦争と一人の女』←クリックで記事へ
ロマンポルノのテイストは『共喰い』より『凶悪』←クリックで記事へ
に感じました。

青山真治監督の映画は、
私は以前は才気走った雰囲気が鼻についてしまいました。
『サッド ヴァケイション』からやっと楽しめるようになりました。
サッドヴァケイション プレミアム・エディション [DVD]/
オダギリジョー,石田えり,宮崎あおい


『共喰い』はにっかつロマンポルノの味を狙ったそうです。
でも、荒井晴彦氏が脚本担当でも、
ロマンポルノの雰囲気はあまり出ていないように感じました。
『共喰い』にはロマンポルノの名作の爆発的なパワーは感じません。
人間を描いているけれども、
叙景的な描写の現代的な文芸作品と感じました。

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千種役の木下美咲。
さすがに昭和の終りに日傘をさしている女子高生は
いなかったと思いましたョ(><;)
  

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菅田将暉と桐山漣


菅田将暉は『仮面ライダーW』のフィリップ役で俳優デビュー。
桐山漣とW主演で、2人で一人のライダーに変身。
「フィリップ」の由来はフィリップ・マーロウです。
桐山漣演じる私立探偵、左 翔太郎は
レイモンド・チャンドラーに傾倒しています。
撮影には松田優作がドラマ『探偵物語』で使っていた机が、
使われています。
この『仮面ライダーW』の劇場版を見てみたらなかなか面白かったデス。


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フォルツア総曲輪(富山)

12月21日(土)~27日(金)


東京 下高井戸シネマ
12月23日(月)~28日(土)レイトショー上映

21:10~22:48

一般1300円 / 大学・専門1100円
高校生・シニア・火曜日みなさま1000円
会員900円

松山 シネマルナティック

2014年1月3日(金)~10日(金)




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