サントス 美しきブラジリアン・サッカー
Santos 100 Anos de Futebol Arte
2012年製作 ブラジル映画
TOHOシネマズ浜松で鑑賞
↓予告動画
監督: リナ・シャミエ
脚本: リナ・シャミエ
出演: ペレ、ホビーニョ、ネイマール、ガンソ
「62年と63年の連続優勝はペレのおかげだった。
その後48年ものあいだ獲れなかったタイトルだから、
本当に感動で心が震えたんだ。
(リベルタドーレス杯2011でのサントス優勝について)」
ネイマール
勝つだけでは物足りない。美しくなければ!
「サントス・フットボールクラブ」の100年の軌跡を追うドキュメンタリー。
日本では、カズがブラジル滞在中に所属したチームとしても知られるサントスは、
ブラジル王者に8度輝いている名門チーム。
2011年に日本で開催された「FIFAクラブワールドカップ」に出場し、
エースのネイマールの来日も話題になった。
ペレ、ロビーニョ、ネイマールなどの錚々たるサントス出身選手が語る
クラブへの愛溢れるコメントに加え、
ペレの試合最中の劇的な引退表明などの貴重映像が満載。
「美しく勝つ」というクラブの哲学に基づいた、
「マリーシア」や「ジンガ」といった
ブラジリアン・サッカーの真髄を魅せるプレー映像も必見。
(公式HPより)
「サントスのサッカーは、美しく、そして攻撃的でなければならない。
美しい者が勝つ。」
その伝統が守られていることが分かりました。(^-^)/
この映画はブラジル・サンパウロ州・サントスが本拠地の
サントスFCの創立100周年記念のドキュメンタリー映画です。
サンパウロ州は日本からの移民が多く移住し、
日系ブラジル人の一番多い所です。
首府サンパウロは内陸部にあり、
サントスは60キロほど離れた港湾都市です。
距離の割にサンパウロから行くには不便な所だそうで、
サンパウロからのサポーターはそれでも熱心に応援に通います。
この映画では、サントスFCの100年の歴史が描かれています。
ペレの活躍した黄金時代やその後の低迷した時代、
再び盛り返した90年代以降の、
それぞれの時代のチームの映像、
各時代の選手やスタッフ、サポーターの証言で構成されています。
貴重な映像がいっぱいで見応え充分でしたが、
サポーターの証言や様子も丁寧に組み込まれているのが、
さすが歴史のある名門クラブの100周年記念作品です。
サポーターは、ライター、ジャーナリスト、
ミュージシャン、映画監督、俳優など、著名人もたくさん登場しますが、
一般のサポーターも大勢登場します。
そのサポーターたち、著名人も普通の人も、
サントス愛が激しく熱いし、深いので圧倒されました。
子どもからお年寄りまでが、みな熱くサントスを語ります。
特に子どもたちの語りが生き生きしていてとても素敵でした。
一生懸命しています
決勝戦、ホームでの決着がつく試合で、
スタジアムに入れなかったサポーターが応援ソングを大合唱
怖くてピッチを見ていられなくなっています。
こんなサポーターの様子を舞台裏からの視点でも描いているのが
素敵だと思いました。
1000得点の時の映像、
「この得点をブラジルの子供たちに捧げる。
神のご加護に報いるためにも貧困に苦しむ子供たちを守ろう。」
と語ったコメントも流れました。
もちろん数々のスーパープレーや、
伝説の引退試合の映像も。
また現在での証言もやはり彼が一番多かったです。
前列右から2人目で髪を赤茶色に染めています。
今は3人ともそれぞれ
FCバルセロナ、ACミラン、サンパウロFCへ移籍しました。
こんな記事を書きましたが、
実は私はサッカード素人です。
日本代表の応援も特にしていないし(スミマセン)
ワールドカップも日本代表の試合より、
他の国同士の試合を見てしまったり...
ついつい各国代表選手のイケメンチェックをしていたり...f^_^;
およそサッカーファンとは言えません。
ただ、サッカー映画は好きで今までに結構たくさん観てきました。
今年はシネマイーラで2本観ました。
『コッホ先生とぼくらの革命』
コッホ先生と僕らの革命 [DVD]/
ダニエル・ブリュール,ブルクハルト・クラウスナー,ユストゥス・フォン・ドーナニー
『アイ・コンタクト もう1つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー』
↑クリックで「アイ・コンタクト 感想/
ジュビロレディース・デフリンピック女子サッカー代表寺井名美さん舞台挨拶!」
の記事へ
私がやっていたのはソフトボールですし、
サッカーの素養は何もないド素人なのですが、
この映画はとても楽しめました。
スーパープレーの数々や、
サポーターの熱い証言に感動しました。
ブラジル映画祭では大体1本はサッカー映画があって、
昨年はロドリゴ・サントロ主演の作品を観ました。
『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』
↑クリックで「『サッカーに裏切られた天才、エレーノ』
ブラジル映画祭2012/ロドリゴ・サントロ上手すぎ美しすぎ!」
の記事へ
今年はブラジル映画祭上演作品8本の中から、
予算の問題もあり、前売り4回券を買って4本の鑑賞なので、
作品選びに悩みましたが、
この『サントス 美しきブラジリアン・サッカー』は正解でした。
リナ・シャミエ監督は女性監督です。
サポーターの描写や、出演者の証言、
貴重な映像が97分にぎゅぎゅっと詰まっていて、
編集も洒落ています。
内容はボリュームがあってもっと長い作品に感じました。
それぞれの時代の音楽の使い方も上手いなあと思いました。
調べたらリナ・シャミエ監督は勿論ブラジル人ですが、
14年間ニューヨークで暮らし、
NY大学で哲学と音楽を勉強、
マンハッタン音楽学校(大学)で音楽の修士号も得ています。
ブラジルに戻ってドキュメンタリーやTV映画を制作してきました。
長編映画も撮っています。
音楽の使い方、センスが良い訳ですね。
そういえば、先月悲しいお別れをしたブロガーMさんは、
サッカーファンで、
サッカーの話題でメールやり取りもしました。
「来年のワールドカップ・ブラジル大会は、
観られないかもしれないけど、楽しみ」だと、
書かれたメールを読み返してまた泣けてしまいました。
「これからはネイマールの時代かしら」とも書かれていました。
そして、ふと、Mさんが好きだった、
チャニング・テイタムの若い頃と、ネイマールって似てるなと思いました。
でも、Mさんは、水もしたたるいい男はロケ・サンタ・クルス(パラグアイ代表)
だと言われていました。
それにこのマスクデス(〃∇〃)
渡部亮平監督応援しています
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい
★第35回PFFぴあフィルムフェスティバル名古屋会場
愛知芸術文化センター11月14日(木)18:15~
★広島 八丁座11月16日~22日レイトショー公開決定
★仙台桜井薬局セントラルホール11月23日~29日公開決定
★東京 下高井戸シネマ12月23日~28日レイトショー上映
読んで下さってありがとうございましたランキングに参加してます←これをクリックしてもらえたらうれしいです