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渡されたバトン~さよなら原発~ 感想 「日本の青空」シリーズ第3作 赤塚真人、高林由紀子、宍戸開

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渡されたバトン~さよなら原発~
日本映画 2013年製作
浜松シネマイーラで鑑賞

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↓予告動画


監督:池田博穂

脚本:ジェームス三木

出演:赤塚真人
   高林由紀子
   渡辺梓
   中原果南
   ケーシー高峰
   宍戸開

―1968年夏― 過疎化の進む人口3万人の巻町に異変が起きた。

出稼ぎ大工と行商で細々と食いつないできた角海浜地区の地価が、なぜか値上がりしはじめた。 割烹旅館「なぎさ」を経営していて情報源に事欠かない五十嵐家に、どこかの企業が角海浜に レジャーランドを開発するらしいという朗報が舞い込み期待がふくらむ。

ところが翌年6月―東北電力が巻町に原発建設を計画していると「新潟日報」がスクープ。 膨大な補助金でさびれた町が息を吹き返すと力説する議員や町職員だったが、巻町民の多くは戸惑った。原発そのものをよく理解していなかったからだ。

1971年5月、東北電力は巻原発計画を公表。何十億円もの協力金や補償金とそれに群がる推進派は、あの手この手で計画を進めはじめる。 原発に真っ向から反対したのは巻町漁協で、ほかにも「五ケ浜を守る会」「巻原発をつくらせない会」など反対運動は少しずつ広がりをみせていた。
(渡されたバトン~さよなら原発~公式HPより)

新潟県巻町(現在は新潟市)では、原子力発電所の建設の是非を問う、
全国で初めての住民投票条例の制定による住民投票が行われ、
反対派が圧勝し、その後、原子炉設置許可申請が取下げられました。
巻原発計画をめぐる30数年が、
ある家族の歴史と共に描かれます。

福島第一原発が実際にどういう状態なのか、
専門家にも分からないのに、
平気で「コントロールされている」と国際舞台で発言したり、
もう「増設」と言いだしている、
日本の未来を真剣に考えているとはとても思えない人たちがいます。
目の前の利益だけを考えて、
その考えに賛同したり、
黙認したりしてしまって良いのでしょうか。
それが責任のある大人の態度とは思えません。

ここまでは再掲です。
『渡されたバトン~さよなら原発~』観ました。

これは、監督からのメッセージです。↓

「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」
明治時代、足尾鉱毒事件で帝国政府と闘った田中正造の言葉です。
2011 年3 月11 日、およそ2 万人の犠牲者をだした東北大震災が勃発、
そして東京電力福島第一原発の事故がおきました。
被爆国日本が皮肉にも放射能を、ばら撒いているのです。
安全神話のもと、国策として推進されてきた原子力行政…
原子力は真の文明だったのでしょうか。
「思えば遠くへ来たもんだ」という気がしてなりません。
わたしは原発推進派、反対派にかかわらず、大部分の国民が被害者だと思います。
数十年前、日本海側の町に原発建設計画が持ち上がりました。
計画中止まで、長い時間を必要としました。
そこには賛成、反対を問わず様々なドラマがありました。
ジェームス三木さんを迎えて、感動しながら、笑いながら、そして登場する人間群像に自分を
発見するような作品にしたいと思います。
みなさんと共に、未来の人々へ正しいバトンを渡す一助になることを願っています。
(公式HPより)

この映画は制作協力者を募って作られた映画です。
パンフに協力者の名前が載っています。
労働組合や地域で市民運動をしているグループの名前、
個人の名前が載っています。
全国の公共施設などで上映会をしている作品です。
一般の映画館での上映はとても少なく、
あってもミニシアターです。
普段シネコン中心に映画を見ている人は知らない映画ではないでしょうか。
運動系の教育映画と決めつけずに見てみて下さいと、
紹介を書きましたが...

この映画を観て巻原発計画をめぐる歴史が分かり、
勉強になりました。
でも、映画自体は、
どうにも古いんですね。
昔のNHK教育テレビのドラマとか、
小学校の上映会で見た教育映画みたいな
そんな感じなのです。
観客も普段シネマイーラで映画を見ている年配の方とはまた違った、
お年を召した皆さんが多かったです。
(協力券、前売り券を買われたのだと思います。)
脚本はジェームス三木さんで、
ベテラン俳優さんたちのしっかりした芝居でした。
ちょっとコメディーっぽいシーンなど、
会場から笑いも出ていました。
(私はとても乗れない笑いなのですが...)
市民運動をしている人たちの中の「ある層」で、
このような映画が必要なのだなと思います。
それは分かるので、
あまり、ネガティヴなことは書きたくないのですが、
この内容では、その層以外の人たちには届かないです。
特に若い人たちには無理でしょう。
監督が言われているテーマは本当に重要なことです。
テーマは幅広く共有できるものです。
だから、せっかく映画製作するなら、
もっと間口の広い映画にしてはどうなのでしょう。
こういう固い映画の系列に並ぶのであろう、
『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』
が、映画作品としても一般性があるのは、
幅広い年代の人の鑑賞に向いている、
間口が広い作品になっているからです。
須賀健太、能年玲奈などを起用し、
大学生たちが歴史を調べていくので、
若い人にも訴えるものがあります。

この記事はもっと具体的な固有名詞を使って書いた方が、
分かりやすいと思いますが、
あえて政治色を出した文章にしたくなくて「逃げ」ました。
何を言いたいのかさっぱり分からないなあと思われた方には、
申し訳ありません。m(_ _ )m


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