『マリー・アントワネットに別れをつげて』
Les adieux à la reine
4月19日(金)まで
浜松シネマイーラで鑑賞
予告はこちら↓
監督:ブノワ・ジャコー
出演:レア・セドゥー
ダイアン・クルーガー
ヴィルジニー・ルドワイヤン
グザヴィエ・ボーヴォワ
ノエミ・ルヴォフスキー
ミッシェル・ロバン
ウラジミール・コンシニ
1789年のフランス。
王侯貴族を打倒しようとする革命勢力の勝利は目前で、
王妃マリー・アントワネットの名もギロチンのリストにあった。
朗読係のシドニーは王妃のそばにいることを願うが、
彼女より「ポリニャック夫人の身代わりに」との命がくだされ……。
今なお多くの人々を魅了し続ける
フランスの王妃マリー・アントワネットの姿を
これまでとまったく異なる視点で迫った歴史ロマン。
彼女の朗読係を務めた少女の視点から
アントワネットの恋やベルサイユ宮殿に渦巻く野望を描いた衝撃作だ。
ダイアン・クルーガーが王妃アントワネットを、
レア・セドゥが彼女の朗読係の少女シドニーを演じている。
(ぴあ映画生活より)
この作品は、
ソフィア・コッポラ監督のオサレな『マリー・アントワネット』
マリー・アントワネット (通常版) [DVD]/
キルスティン・ダンスト,ジェイソン・シュワルツマン,アーシア・アルジェント
や、私は読んでいないのですが、『ベルサイユのバラ』
ベルサイユのばら 全5巻セット (集英社文庫(コミック版))/池田 理代子
のような、
華やかなコスチューム歴史劇の世界を期待してしまうと、
期待外れになってしまいます。
私はキラキラしたコスチューム劇はあまり好みでないし、
歴史の裏側がリアルに描かれていて楽しめました。
ブロガーさんたちの評判もあまり良くなかったけど、
逆に期待していなかった分、見たことがないタイプの
フランス革命モノとして興味を持って観ることができました。
1789年7月14日にパリのバスティーユ監獄が襲撃されて、
フランス革命が勃発。
その当日から4日間のベルサイユ宮廷内の混乱した様子がリアルです。
パリでの襲撃などの様子のシーンはなく、
宮廷での情報や人々の行動の錯綜ぶりがメインです。
見慣れた宮殿の普通に見える部分だけでなく、
使用人たちが使う通路や、食堂など、宮殿の裏側も描かれています。
パリからベルサイユは20kmほどの距離ですが、
現代よりも距離感があった感じです。
情報が交錯し、宮殿の人々は混乱します。
絶望して自殺する側近がいたり、こっそり逃げ出す軍人、貴族や聖職者も。
ベルサイユ宮殿は沈みゆくタイタニック号のように描かれます。
主人公のマリー・アントワネットの朗読係の少女シドニー(レア・セドゥー)は、
マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)に心酔していますが、
マリーは、ポリニャック侯爵夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)に夢中。
この3人の女性の三角関係も見所です
それぞれ芸達者な3人が、迫力のある演技で見せてくれます。
私は、男女の普通のラブ・ロマンスには殆ど興味がないのですが、
こういう特殊な三角関係は役者の演技力も試されるし、見ていて面白いデス
ダイアン・クルーガーのマリー・アントワネットは流石の迫力でした。
知性と美意識が高く、自己中で我儘な所にまた、
取り巻く人々が魅了されてしまう感じを上手く演じていました。
ヴィルジニー・ルドワイヤンは、ちょっとキャラ的に弱い感じもしましたが、
ヌードは美しく、マリーを簡単に見捨てる軽薄さには合っていたのかも。
レアは、実は今27歳で「少女」という年齢ではないのですが、
童顔とムッチリセクシー系のボディで、初々しさのある少女を上手く演じています
ヴィルジニーとレアの綺麗なヌードは、ネットでも簡単に見れますが、
記事には貼れないので、興味ある方は探してみてね(〃∇〃)
ヴィルジニー・ルドワイヤンはダニー・ボイル監督の
『ザ・ビーチ』
ザ・ビーチ〈特別編〉 [DVD]/
レオナルド・ディカプリオ,ロバート・カーライル,ヴィルジニー・ルドワイヤン
の時は、可憐な感じでしたが...これ、2000年の映画で、
もう13年も経つのですネ。レオもカワイイ。
レア・セドゥの今までの主なお仕事。
ハリウッド映画では、トム・クルーズの
『ミッション・インポッシブル/ ゴースト・プロトコル』の殺し屋。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル [DVD]/
トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ
昨年日本公開された作品では、
ウディ・アレンの最大のヒット作品となった『ミッド・ナイト・イン・パリ』
オーウェン・ウィルソンと最後にイイ感じになりました。
ウディの作品には旬な若い女優が必ず出てきます。
シネマイーラでも上映された『ルルドの泉で』
ボランティアのいい加減!?な女の子。コスチュームに萌えた!?
ルルドの泉で [DVD]/シルヴィー・テステュー,レア・セドゥ,ブリュノ・トデスキーニ
『風にそよぐ草』アラン・レネ監督の偏差値高めな映画と思いきや、
あれこれ楽しめる軽やかで面白い作品←リンクあり。
↑この記事でイケメンチェックしたウラジミール・コンシニが、
嘘つきなプレイ・ボーイの船頭パオロ役で出ています。
レア・セドゥと少し絡むけど、気の毒なことに!(´Д`;)
ウラジミール・コンシニ
レア・セドゥは、マリオン・コティヤールのような、
国際派の女優としてのブレイクは近いと思います。
プラダの香水「 Candy キャンディー」の広告塔になりました。
ウェス・アンダーソンとローマン・コッポラという、
(『ムーンライズ・キングダム』監督&脚本コンビ)
アート系の監督が作った「 Candy キャンディー」のショート・ムービーでも、
キュートな魅力を発揮しています
エピソード1、2、3があります。
英語字幕が付いていますョ。ご覧くださいネ
現代のベルサイユ宮殿は観光地でもありますが、
ベルサイユの森にいる、ホームレスたちを描いた、
『ベルサイユの子』←シネマイーラで上映
2008年に37歳の若さで急逝したギョーム・ドパルデューの遺作です。
(ジェラール・ドパルデューの似ていない美しい息子)
こちらもベルサイユの陰の世界を描いた力作です。
おススメします
ベルサイユの子 [DVD]/
ギョーム・ドパルデュー,マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ,ジュディット・シュムラ
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