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ハーブ&ドロシー~ふたりからの贈り物~ 感想/現代アートの驚異的なコレクター夫婦の素敵な人生

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『ハーブ&ドロシー~ふたりからの贈り物~』
Herb & Dorothy 50×50
浜松シネマイーラで鑑賞
アメリカ映画 2012年製作

8月30日(金)まで

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↓予告動画はこちら


↓前作『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の予告動画


監督・製作:佐々木芽生

独自のルールにのっとり5000点以上のアート作品を収集してきた
ニューヨークの夫婦を追ったドキュメンタリー
「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」(2008)の続編。
ニューヨークの小さなアパートに住み、
自分たちの給料で買える値段であること、
そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、
アート作品の収集を続けてきた郵便局員のハーブと
図書館司書のドロシー夫妻。
半世紀で5000点以上もの作品を集めた2人は、
国立美術館で収蔵しきれなかった作品を
全米50州の美術館に寄贈するプロジェクトを計画。
コレクションを受け取った全米各地の美術館の反応や
2人の人生のその後にスポットを当てる。
(映画.COMより)

『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』も2011年に、
シネマイーラで上映されました。
私はコンテンポラリーアートに興味があり、
前作もとても楽しめましたので、
この続編も楽しみに待っていました。

コンテンポラリーアートは現代芸術、現代美術。
ハーブ&ドロシーのヴォ―ゲル夫妻のコレクションは、
ミニマル・アート
コンセプチュアル・アート
を中心とした、コンテンポラリーアートのコレクションです。

ミニマル・アート(Minimal Art)は、視覚芸術におけるミニマリズム(Minimalism)であり、装飾的・説明的な部分をできるだけ削ぎ落とし、シンプルな形と色を使用して表現する彫刻や絵画で、1960年代を通じておもにアメリカ合衆国で展開した。 先行する抽象表現主義を批判的に継承しつつ、抽象美術の純粋性を徹底的に突き詰めた。

コンセプチュアル・アート (Conceptual art) は、1960年代から1970年代にかけて世界的に行われた前衛芸術運動。アイデア・アート(Idea art)とも呼ばれる。日本ではかつて概念芸術や観念芸術と訳されることが多かったが、21世紀の現在では「コンセプチュアル・アート」とカタカナで書かれることが多い(ウィキペディアより)


上のチラシの写真にも作品が少し載っています。
ナショナル・ギャラリーに収蔵しきれなかった作品を、
全米50州の50の美術館に寄贈するという壮大なプロジェクトに、
ハーブとドロシーは踏み出します。
このヴォ―ゲル50×50プロジェクトのサイトはこちら

VOGEL 50×50←クリック

現在このサイトで寄贈された2500作品のうち、
1815点が掲載されています。
作品の写真をこのサイトで公開することが、
寄贈の条件にもなっているので、
将来すべての作品の写真がUPされるはずです。
ハーブとドロシーは公務員だったので、
ナショナル・ギャラリーへや、
このプロジェクトでの寄贈は恩返しだと言っています。
難解でとっつきにくい印象もある
ミニマル・アート、コンセプチュアル・アートですが、
ハーブとドロシーのコレクションは
自分たちのアパートに収まるサイズのものなので、
小さい作品が多く、身近に感じられます。
寄贈された各美術館での展覧会での
観客の様子が映されていますが、
やはり子どもたちの反応がとてもユニークで興味深いです。

私は20代30代の頃、
好きな作家のアート作品を買っていました。
コレクションというほどの量ではありませんが、
自分の作品を制作するのに
手本にしたり、
ちょっと贅沢をした気分を味わえ、生活に潤いを持てます。
ハーブとドロシーと同じように作家と交流するのも
楽しく、刺激になりました。

この映画を観れば、
もっと気軽に2人の素敵なコレクター人生を味わうことができます。
こんな2人3脚の人生もいいなあと、
しみじみ思いました。

現代アートに興味がない方でも、
ハーブとドロシーの人間ドキュメンタリーとして、
楽しむことができるおススメのドキュメンタリー映画です。

私は今日、前から行きたかった豊田市美術館の「フランシス・ベーコン展」に、
やっと行くことができます。

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