『タイピスト!』
17日から封切のこの作品、浜松シネマイーラでの上映は、
8月31日(土)~9月13日(金)
↓予告動画はこちら
監督・脚本:レジス・ロワンサル
出演:ロマン・デュリス ルイ・エシャール
デボラ・フランソワ ローズ・パンフィル
ベレニス・ベジョ マリー・テイラー
ショーン・ベンソン ボブ・テイラー
ミュウ=ミュウ マドレーヌ・エシャール
メラニー・ベルニエ アニー・ルプランス・ランゲ
ニコラ・ブドス ギルバート・ジャピー
エディ・ミッチェル ジョルジュ・エシャール
フレデリック・ピエロ ジャン・パンフィル
ノルマンディーの田舎で小さな雑貨店を営む父親から、
お見合い結婚を強いられそうになるローズ。
自分の人生を自力で切り開きたいと、
得意のタイピングを生かして街の保険会社の秘書の座を手に入れる。
かつてスポーツ界で活躍していた雇い主のルイは、
コーチとしてローズの才能を開花させ、
タイプライター早打ち大会への出場を目指す。
ルイが厳しい指導を進める一方、ローズはルイへの恋心を芽生えさせていく。
ヒッチコック作品などを手がけたデザイナーソール・バス風のタイトルバックに、
ノスタルジックなメロディ。
50年代の雰囲気満点オープニングから始まり、
本編では音楽、衣装、インテリアなど当時のカルチャーを再現。
全編にわたり監督の名作への愛がちりばめられている。
ロワンサル監督は、自他共に認めるシネフィルだそうで
「オマージュ以上ですね。50~60年代のアメリカ、フランス、
イギリス映画に対してのラブレターのようなものです」と語る。
アカデミー賞に輝いた「アーティスト」のスタッフが参加、
撮影監督のギヨーム・シフマンとともに驚くべき経験をした。
「映画をご覧になって気付かれると思いますが、
アルフレッド・ヒッチコック、ビリー・ワイルダー、
ダグラス・サーク、ジャック・ドゥミ、
フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、
ミケランジェロ・アントニオーニ、
50年代の小津のカラー作品『お早よう』
などにオマージュを捧げています。
あるシーンで私とギヨームは、
気付かないうち『めまい』と同じシーンを撮っていたのです!
ヒッチコックに似すぎているからやめようかと迷ったんですが、
ヒッチコックの雰囲気で包み込むことを選びました」と明かす。
社会派ドラマで知られるダルデンヌ兄弟の
カンヌ映画祭パルムドール受賞作「ある子供」で注目を浴びたフランソワ。
今作ではこれまでの作品とがらりと雰囲気が変わった
新たな魅力を振りまいている。
「実生活では私はそれほどシリアスな人間ではないの(笑)。
だから違う一面を見せたいと思っていたし、
ローズという役に出合ったのはシャンパンの泡が立ち上るような、
絶好のいい機会だったわ」と笑顔を見せる。
見せ場となるタイプライター大会のシーンのために、
本物のコーチをつけて6か月間毎日3時間特訓したという。
監督は本作のテーマをこう語る。
「50年代はウーマンリブの萌芽の時代だと思います。
ただ、ローズの場合は単なる女性の解放ということ以上のものを
達成するのです。
ローズは何に関しても不器用でしたが、
タイプライターという不思議なスポーツにかけては才能がありました。
私はどんな人にも隠れた才能があるんだということを描きたかったのです」。
(映画.COMより)
『ある子ども』のときは18歳で子どもを産む女の子の役でしたが、
『譜めくりの女』では周到に復讐をとげていく、
美しく怪しげな主人公の少女をクールに演じていたデボラ。
ちなみに上の写真でセクハラしている男は、
このあと、ドキッとする大変な目に合いましたよ。
自業自得ですけどね。
この2作品はおススメです。
ある子供 [DVD]/
ハピネット・ピクチャーズ
譜めくりの女 デラックス版 [DVD]/
カトリーヌ・フロ,デボラ・フランソワ,パスカル・グレゴリー
そのあとの作品を見れていませんでしたが、
今回はデボラ、キュートな女の子を演じています。
彼女来日時のインタビューで
「コスプレショップで、アニメの衣装を買ったの(笑)。
日本は最高よ! コスプレしたまま街を歩いている人がいるもの(笑)」
「いつかコスプレをして、日本映画に出てみたいわ!
だからショップで買った衣装をSNSにでもアップすれば、
映画製作者の方の目に留まるかもね(笑)!」
なんて語っていますよ。
シリアスな役を演じてきたけど、素顔は明るそう。
予告を見ても、
今回のローズがとても似合っています。
ロマン・デュリスは今回ちゃんと髭剃っています(笑)
『アーティスト』でアカデミー賞助演女優賞にノミネート、
『別離』のアスガル・ファルハーディー監督の
『ル・パッセ Le Passé(原題)』で今年のカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞
した、ベレニス・ベジョや、
今でも素敵なミュウ=ミュウ姐さんが脇を固めています。
女性は勿論、シネフィルな男性がご覧になっても楽しそう。
浜松シネマイーラでの上映はあまり遅れず、
8月31日からの上映ですのでお楽しみに
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『ある子ども』デボラ・フランソワとジェレミー・レニエ