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天使は白をまとう/殺人者マルリナ/シャーマンの村 東京フィルメックス2017②

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恒例のサイン貰いました(^^;



『天使は白をまとう』
Angels Wear White
嘉年華
2017年 中国映画
ヴィヴィアン・チュイ監督
出演:ヴィッキー・チェン、ジョウ・メイジュン、
シー・クー、ゴン・ラー、
リウ・ウェイウェイ

中国南部の海辺の街。
ホテルで働くミアは
無戸籍のためIDカードが作れず、
なんとか手に入れようとしている。
ある夜、中年男と小学生の少女2人の
宿泊受け付けをする。
少女達は性的暴力を受け
警察が捜査を始めるが
男が役所の人間だったため
事件は揉み消されようとする…

未成年への性暴力、
無戸籍児、
家出する子供達、
権力者による事件の揉み消し、
これらの中国の社会問題を
告発する意味を込めて制作したそうですが、
本作が今年のヴェネチア国際映画祭の
コンペにノミネートされたように
中国固有の問題としてだけでなく
普遍的な問題として見る事が出来る作品。
天才少女と話題のミア役14歳のヴィッキー・チェンをはじめ、
子役の演技が素晴らしい。
ラストシーンの
女性である自分を受け入れ強くなった
バイクで走るミアを見て
『温泉スッポン芸者』ラストシーンの
杉本美樹さんを連想しました。

プロデューサーとして
中国インディ映画を製作してきた
ヴィヴィアン・チュイ監督は
プロデューサーとしては
『薄氷の殺人』がベルリン映画祭で金熊賞受賞。
監督作品は本作が2本目。
25日発表の金馬奨2017では、
作品・監督・主演女優の各賞に
ノミネートされています。
特にヴィッキー・チェンは
本作で主演女優賞、
ヤン・ヤーチェ監督「血観音」で
助演女優賞にノミネート。
最年少ノミネートと話題です。
中国のニュースでも
日本の安達祐実に似た天才少女と
取り上げられています。

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ヴェネチア国際映画祭2017で
ヴィヴィアン・チュイ監督と
ヴィッキー・チェン

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↑「血観音」の
ヴィッキー・チェン
↓安達祐実と似てませんか?
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↑「血観音」も見たいなあ。


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この時マルリナが左手に
持っているのは、刀と
やっつけた悪漢の生首。



『殺人者マルリナ』
Marlina the Murderer in Four Acts/ 
Marlina Si Pembunuh Dalam Empat Babak
インドネシア=フランス=
マレーシア=タイ合作
2017年
モーリー・スリヤ監督
ウィラワティ、
ナジュワ・アブ・バカル、
ペテル・ビティオス

インドネシアの僻村。
強盗団に襲われ、彼らを殺害したマルリナは、
自らの正当性を証明するため、
はるか離れた町の警察署に向かうが…。
西部劇を彷彿とさせる風景を舞台に、
ガリン・ヌグロホの原案を新鋭モーリー・スリヤが映画化。
カンヌ映画祭監督週間で上映。
(フィルメックス公式サイトより)

タランティーノが喜びそうな、
女性が強くて残酷描写もある
西部劇みたいな風変わりな作品で
面白かったです。
ダークなコメディ調で
アクション映画的要素も。
荒涼とした景色が印象的で無国籍風というか
マカロニ・ウェスタンぽいというか、
作品にとてもマッチしていました。
マルリナを襲った奴らは
スパッと(意味的にも映像的にもびっくり)成敗されます。
マルリナの友人で妊婦のノヴィの
逃げたクズ夫も首チョンパしちゃえば!?
って思ってしまった。キョロキョロ
力強くてパワフルで
奇妙なおかしさのある作品でした。

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モーリー・スリヤ監督

私はフェミニストだし、
女性監督の作品をいつも積極的に観ています。
ガリン・ヌグロホ監督の娘、
カミラ・アンディニ監督
(『鏡は嘘をつかない』)
『見えるもの、見えざるもの』は、
23日に観ます。


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『シャーマンの村』 
Immortals in the Village 
跳大神
2017年 中国
ユー・グァンイー監督

中国東北地区の山間部の人々を一貫して記録し続けてきたユー・グァンイーが、
寒村のシャーマンたちの生活を4年以上にわたって追った画期的ドキュメンタリー。
それは人々が精霊たちと密接に暮らしていた時代の、
近いうちに消滅してしまう文化の記録でもある。
(フィルメックス公式サイトより)

監督の故郷から8キロくらい離れた村で撮影。
シャーマンと言っても
普通の村人のおじさん。
太鼓を打ち鳴らしてトランス状態になり
精霊の言葉を伝える。
それはとても具体的で分かりやすい。
なんだか説教くさかったり。
シャーマンは文革の時代には
あってはならないものとして
禁止されたそうです。
今は見て見ぬ振り状態で禁止されてはいません。
しかし若い人たちは都会へ流出していて、
後継者がいないとのこと。
この映画の中心人物のシュウさんも
映画の完成前に亡くなってしまいました。
Q&Aで監督が「私は撮影のテクニックより
誠意が大事だと思っている」と語ったのが印象的で、
作品からも監督が村人たちに
とても信頼されているのが分かりました。
この回の上映がワールドプレミアでした。
13年間故郷の人々のドキュメンタリーを制作してきた監督は、
ドキュメンタリーはひと段落で、
次回作は商業的な劇映画を撮るそうです。
本作はとても貴重な映像で労作だと分かっていても、
山奥の田舎の生活は個人的に身をもって良く知っていて、
中国も日本も似た部分があり正直見ているのが
しんどい作品ではあったので
また次もこのタイプならスルーかなと思ったから(汗)
劇映画なら観てみたいです。

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手を痛めていて上手く書けなくて
ごめんなさいと言いながら
「東京」も書いてくれました。


昨日(21日)までに
東京フィルメックスで6本観ました。
まだ書いてないのは
『氷の下』『私はゾンビと歩いた!』↓
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『氷の下』ツァイ・シャンジュン監督

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ジャック・ターナー監督
『私はゾンビと歩いた!』
上映後のトーク、
黒沢清監督
篠崎誠監督
大変刺激的で面白く、
ためになるお話しでした。

今日はワン・ビン監督の『ファンさん』
観ました。
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今日はこの後
『ジョニーは行方不明』ホアン・シー監督。
『時はどこへ?』ジャ・ジャンクー監督プロデュースのオムニバス映画。
『馬を放つ』アクタン・アリム・クバト監督。
観ます。

コメントへのお返事が遅れていて
申し訳ございません。
今日中にします。m(_ _)m

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