最近観た映画
10月公開新作の紹介記事も
まだ書けていなくて焦るのですが、
とりあえず最近観た映画をまとめておきます。
・ハリウッドがひれ伏した銀行マン
・プロデューサーズ
・プラネタリウム
・獣道
・セブン・シスターズ
・米軍(アメリカ)が最も恐れた男
その名は、カメジロー
・おクジラさま
ふたつの正義の物語
・汚れたダイヤモンド
・エルネスト
・軽蔑 デジタルリマスター版
ラテンビート映画祭
・ネルーダ 大いなる愛の逃亡者
・J:ビヨンド・フラメンコ
・7日目
・チャベーラ
・ホーリー・キャンプ!
・モースト・ビューティフル・アイランド
・ドス・オリエンタレス
・スキン あなたに触らせて
エルネスト
チェ・ゲバラと共にボリビア革命運動に身を投じ、
若くして亡くなった日系ボリビア人の医学生
フレディ前村の伝記映画。
阪本順治監督が2013年に高倉健さんから
脚本を書いてみないかと連絡をもらい、
日系移民について調べたことが
この映画の基になっているそうです。
内容が真面目すぎるとか地味だとか
色々言われそうだけど、
今の時代に必要な映画。力作です。
チェ・ゲバラの広島訪問を織り込んだり、
フレディ前村の存在など
埋もれた史実が現代にも活きるメッセージとなっている。
キューバと日本の合作映画。
草の根の文化交流は本当に大切。
ドキュメンタリー映像『プロデューサーズ』で
椎井友紀子プロデューサーの話を
聞いた後だったし、
応援しているAction Inc.の比嘉セツさんが
通訳で参加されてて、
昨年キューバロケのことなど
ブログでも紹介しました。
娘の中学時代一番仲の良い友人が
日系ボリビア人3世の子でした。
ウォルター・サレス監督
ガエル・ガルシア・ベルナル主演
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
スティーブン・ソダーバーグ監督
『チェ』2部作
未見の方は是非ご覧ください。
汚れたダイヤモンド
ニールス・シュナイダーが
グザヴェ・ドラン映画でお馴染みの
フワフワ髪を封印して主演、
ダイヤモンド研磨職人だった父を
不運に陥れた伯父に復讐を計画する青年。
見応えのあるフレンチノワール映画。
公開規模小さいけどおススメ作品です。
今後彼の出演作品公開続きます。
『ポリーナ、私を踊る』の彼は
フワフワ髪のバレエダンサー↓
ドキュメンタリー映画『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』も楽しみ。
⬆︎このチラシの原画は山口晃氏描き下ろし。
おクジラさま ふたつの正義の物語
『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
『ハーブアンドドロシー ふたりからの贈りもの』
の佐々木芽生監督。
捕鯨の町太地町を捕鯨を続ける町側、
反対する活動家側どちらの言い分にもしっかり取材、
また、捕鯨に賛成、反対という
単純な対立構造ではない側面も取材し映し出す。
根気強く様々な立場の人たちから
信頼を得なければ出来ない労作。
「日本の文化に口出ししないで欲しい」
「外国から捕鯨に反対されることはなんだかイヤだけど、
クジラ肉、イルカ肉は食べないな」
とか、なんとなく思っている人にこそ観て欲しい力作。
獣道
これ、チラシとポスターのビジュアルで
損してるんじゃないかという
ツゥイートあったのだけど、
そう思うなぁ。
サードウィンドウフィルムズの
アダム・トレル氏がプロデューサーで、
内田英治監督のコンビ作は、
『下衆(げす)の愛』に続いて2作目。
観たい気持ちはあったのだけど、
私はヤンキーが苦手で…
躊躇してしまう気持ちがあった。
主人公は須賀健太で、
同級生伊藤沙莉の
波乱の人生における変貌ぶりが見どころ。
で、ヤンキーなのは一時。
内容は面白く、
若いキャストのキレのある演技が楽しめ、
鑑賞回避しなくて良かった。
プラネタリウム
ナタリー・ポートマン、
リリー=ローズ・デップという
美しい女優が姉妹役で共演の
話題性だけで観ると肩すかしかも。
映画の歴史や舞台になった時代の背景知識があると、
より楽しめる作品。
↑クリックで公式サイト
映画製作の現場で新たな資金調達システムを編み出し、900本もの作品の製作をサポートしたオランダ人銀行マンの軌跡を描いたドキュメンタリー。
ロッテルダムの銀行員フランズ・アフマンは、映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスとともに、映画配給会社に対し、作品の配給権を作品完成前に販売することで、その対価を制作費に充当することができる「プリセールス」というシステムを開発。
これにより、新興の映画会社による映画製作が盛んとなり、1970年代半ばから90年代にかけて、「コンドル」「キングコング」「ターミネーター」「プラトーン」といった作品群がアメリカ映画界を席巻した。
本作では、死期の近づいたアフマン自身が思い出を語る映像や、ケビン・コスナー、オリバー・ストーン、ポール・バーホーベンら数多くの映画人の証言により、フランズ・アフマンの足跡が描かれる。
監督はアフマンの実娘ローゼマイン・アフマン。
プロデューサー(監督が兼ねている場合もある)に
融資(投資ではない事がポイント)し、
既存のハリウッドの映画製作システムに
風穴を開けたオランダの銀行マンのドキュメンタリー。
ハリウッド映画はプロデューサーのもの。
それを意識して観ている人
以外と少ない気がする。
映画ファンには是非おススメしたい。
映画ビジネスを知るのに持ってこいの作品。
チラシ画像に「男たち」とあるけど、
阪本順治作品の椎井友紀子
PFFスカラシッププロデューサーの天野真弓
両プロデューサーも登場します。
長年のセクハラを告発され、
米アカデミー協会も全米製作者協会も
追放される事になった
ハーヴェイ・ワインスタインのような
プロデューサーとは、
全く異次元にいるような、
日本の独立プロのプロデューサーの事を
映画ファンにはもっと知って欲しい。
これは涙なしには観られなかった。
フィルマークスで見てる人、
4人しか登録ない(泣)
勿体無いなぁ。
軽蔑 デジタルリマスター版
プロデューサーのドキュメンタリー映画
観た後だったからグッドタイミングだったなぁ。
(ジャック・パランスが
ワインスタイン+トランプみたいなキャラの
プロデューサー)
今観ても全く古びてない内容だし、
とても美しい映像に蘇っていて
観る価値大いにあり。