イタリア映画祭2017←クリックで公式サイト
29日(土)から始まったイタリア映画祭2017で
初日は2本観てきました。
フランチェスコ・ブルーニ監督と
妻で出演している女優のラファエッラ・レッボローニさん。
『君が望むものはすべて』
原題:Tutto quello che vuoi
トレーラー
『君が望むものはすべて』
監督・原案・脚本:フランチェスコ・ブルーニ
パオロ・ヴィルズィ監督作品『人間の値打ち』
などで脚本家として活躍しつつ、
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞した
『ブルーノのしあわせガイド』で監督デビューを飾ったブルーニの3作目。
オフビートなノリを基調にユーモアで包みながら、
青年と老人の心の交流を温かく描く。
アレッサンドロはローマ・トラステヴェレ生まれの22歳。
仲間とつるんで無為な日々を過ごしていた。
ひょんなことから85歳で
初期のアルツハイマーである詩人ジョルジョを
散歩に連れ出す仕事をすることになり
それが青年の人生を変えていく。
ジョルジョが少年時代にアメリカ兵から貰い、
故郷に埋めた宝物をアレッサンドロと仲間とジョルジョで
探しに行く。
(公式サイト参照)
伝説の老詩人85歳のジョルジョ
(『死刑台のメロディー』監督の87歳ジュリアーノ・モンタルド)
と、やさぐれ青年アレッサンドロ
(アンドレア・カルペンザーノは演技初体験で
バーリ映画祭2017で新人賞受賞)
の交流をユーモア溢れる描写で。
フランチェスコ・ブルーニ監督の妻ラファエッラ・レッボローニ
息子アルトゥーロ・ブルーニも出演、
娘さんとその彼氏もエキストラ出演。
アルトゥーロくんは本職はラッパーで俳優は初体験。
アレッサンドロの友人だけど敵対しがちなリッカルド役。
映画は今年亡くなった監督のお父さんに捧げられています。
お父さんが第二次世界大戦の末期の少年時代の経験を
ジョルジョの体験として取り入れています。
詩人は重要な存在なのに
イタリアでは若者にとって
中世の騎士と同じくらい遠い存在になっているそう。
監督は詩人が忘れさられている時は国が良くない状態だと考えていて、
今まさにイタリアがそんな状態だという危惧があるそうです。
ジョルジョがアルツハイマーの初期という設定で
記憶が混濁する時があります。
ラファエッラさんから
父親がアルツハイマーを患った経験から
心が温かくなり、大事にしたいという気持ちになったこと、
人間にとって記憶は大事なものだと感じたことが
作品に活かされているとのお話がありました。
ジョルジョの詩は、
ミュージシャンで作家、詩人のシモーネ・レンツィに
ジョルジ・カプロン風(と言っていたと思います)に
真似て作ってと頼んだそうです。
(シモーネ・レンツィはイタリア映画祭2017で上映される
パオロ・ヴィルズィ監督『来る日も来る日も』で
原作・共同脚本を手がけている)
アレッサンドロとリッカルドが敵対することがあるので
他の仲間2人は太った大食漢のレオ役リッカルド・ヴィティエッロ
(彼は今ローマでコックをしているそう)
小柄なトンミ役エマヌエーレ・プロピッツィオ
(彼が唯一経験豊富な人気俳優だそう)
に、花を添えてもらったそうです。
彼らの掛け合いがとても面白かったです。
アルトゥーロくんは演技初体験ながら立派に演じてくれたので
これから俳優の仕事もしてくれたらいいなと思っていると監督。
上映前の挨拶で監督は家族総出で作った映画ですと紹介しました。
主人公のアレッサンドロ役アンドレア・カルペンザーノは
幼児の頃に母を亡くし、父とは上手くいかず
学校はドロップアウトしてやさぐれた青年を
演技初体験とは思えない好演でした。
ジュリアーノ・モンタルドがジョルジョ役を飄々と演じ
カルペンザーノを支えていました。
この作品はイタリアでもバーリ国際映画祭で上映されただけで
イタリア国内の劇場公開もこれから。
イタリア映画祭2017の上映がインターナショナルプレミアです。
第二次世界大戦を経験した世代とその孫世代との交流を
今のイタリアの世相を背景に歴史の流れも織り込み
ユーモアのあるタッチで描いた佳作です。
本作はイタリア国内でも評価を得るでしょうし、
今後日本での一般公開もあるのではないかと思える作品でした。
左から役名でアレッサンドロ、トンミ、レオ、リッカルド
アンドレア・カルペンザーノ、ブルーニ監督、
ジュリアーノ・モンタルド
アンドレア・カルペンザーノと
父親ステファノ役アントニオ・ジェラルディ
アンドレア・カルペンザーノは
ジェームズ・フランコ↓似の男前です
監督・原案・脚本・主演:エドアルド・レオ
大学出でも正規職員、社員としての仕事がなく
非正規雇用で経済的に苦しいカップルが
SNSの投稿で酷い目に会う
ネット社会への皮肉、風刺もたっぷりなコメディ。
これも面白かったです。
長くなってしまうのと、時間がなくて
この映画の紹介は次にします。
全部で17本観るのでこんな調子じゃ
いつ書けるのだろう(^◇^;)
昨日の私の災難
1本目で隣の席の年配の男性、
本編始まってから入って来て
思い切り視界遮って
座ったと思ったらすぐ寝ていました。
しばらくするとその人の携帯の着信音が鳴り
慌てて飛び起きてまた前を遮って出て行きました。
戻って来てかがみもせずに前を遮ぎり通って座る。
電源切って来たのかと思ったら、
席で画面光らせて操作してる
そしてまたすぐ寝てしまい、
明るくなったら起きてすぐ本出して読んでる。
Q&Aになっても読んでる。
Q&A終わって監督たちが立って挨拶しているところを
視界遮って出てく。
で、次の回も私は同じ席を取っていたのですが
また先程と同じ人が、
隣の席に監督の上映前の舞台挨拶始まってから
視界を思い切り遮って入って来て
映画が始まったらまたすぐ体傾けて寝てる。
劇中拍手が起こるシーンがあったのですが
映画が終わった時の会場のお客の拍手と勘違いしたらしく
上映中なのに寝ぼけて?拍手してる
でもまだ映画の途中だったからすぐ寝てしまいました。
2本とも9割方寝てました。
Q&A始まったら今度は英文の何か文書読んでいました。
そして案の定、監督の終わりの挨拶中に出て行きました。
シニア料金100円安いから寝に来たのか?
私は昨年から参加したイタリア映画祭とフランス映画祭。
イタリア映画祭はフランス映画祭より
マナーがいいなと思ったのですが、
(フランス映画祭は本編始まっても話している人がいて驚きました)
今年はイタリア映画で初日からとんだ災難
これからまだ15本観るけど、
殆どの作品で同じ席を取ったので
またあの人と隣になりそうで怖い
そうでないことを願って出掛けます。
(私です、名誉毀損ですということなら削除します。)
今週劇場鑑賞した映画
『ノー・エスケープ 自由への国境』
『イップ・マン 継承』
『サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ』
『午後8時の訪問者』
『ボヤージュ・オブ・タイム』
『作家、本当のJ.T.リロイ』
イタリア映画祭2017
『君が望むものはすべて』
『どうってことないさ』
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