国立新美術館で開催中の「ミュシャ展」
行ってきました。
見所はなんといっても
ミュシャ(ムハ)がフランスから故国チェコへ帰国し
1910年から1928年に取り組んだ超大作
「スラブ叙事詩」全20作。
この巨大さは実際に観ないと分からない。
圧巻でした。一見の価値が十分にあります。
オペラグラスと小さい望遠鏡持って行き正解でした。
(絵自体は制作年代的には古い感じで
ラファエル前派に印象派も入れてみました風かな!?)
一部写真が撮れる作品もありますよ。
↑スラブ叙事詩20点。すべてがデカイ
↑もっと大きな作品もあります。
↑撮影可能な作品の一部分
この写真のポーズ
最近どこかで見てるな
と、思ったのだけど
雪村の「呂洞賓図」
手の角度が違った。。。
「雪村-奇想の誕生-」
東京藝術大学大学美術館
も行きます。
20日(土)初日トークのあった映画2本観ました。
ドアノーの孫で
『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』
監督したクレモンティーヌ・ドルディルさんと
作家の堀江敏幸さんのトーク。
『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』←クリックで公式サイト
チラシにも使われているドアノーの
「パリ市庁舎前のキス」は見たことある人が多いと思います。
日本でキュレーターの仕事をしたこともある
クレモンティーヌさんが
作品の様には知られていない、
一緒に暮らしていた実の祖父であるドアノーの人となり、
制作の秘密などをまとめた興味深いドキュメンタリー。
激動の20世紀を生きた(1912年〜1994年)
写真家の知られざる人間ドラマが浮かび上がります。
↑監督にもらったサイン
とても気さくで素敵な女性でした。
「『知事抹殺』の真実」←クリックで公式サイト
5期18年務めた福島県の佐藤栄佐久元知事(77)が「謎の収賄事件」で突然、政治生命を絶たれてから10年。“冤罪”まがいの「収賄額0円」という前代未聞の有罪判決が確定しているが、なぜ佐藤がつぶされたのか。
佐藤は“福島のとげ”と言われ、地方分権、道州制、そして原発で国に物申す知事だった。とりわけ原発に関しては、原発立地県の知事として安全を最優先させ、東電や国に厳しい態度を取った。2003年には、トラブル隠しの東電では安全が確認できないとして、東電の原発全17基を稼働停止したこともあった。
映画には佐藤自らが出演し、ありもしない嫌疑で、最初から“佐藤つぶし”ありきの国策捜査が行われた様子がテンポよく描かれている。
取り調べや裁判の再現、インタビュー中心の映画には、当時の新聞紙面がたくさん使われていたものの、ニュース映像はほとんどなかった。安孫子監督が事情を明かしてくれた。
「10年前の事件当時の映像が欲しかったが、貸してくれる放送局がなかった。この件には触れるなという“お達し”でもあるのか、一様に下を向いていた」
国策捜査と報道の闇についてもよくわかる作品である。
(日刊ゲンダイデジタルより)
国策の原発推進に逆らえば
たとえ自民党参議院議員だった知事であっても
消されてしまうという
マスメディアでは報道されなかった
事件の裏側を描いている。
福島で佐藤栄佐久氏を支持する人たちが
資金を集めて作った映画。
この映画で描かれていることに
異論も当然あるでしょう。
私自身もこの映画は佐藤さん側の言い分と捉えます。
でもマスメディアの報道を信じることもできません。
お上に逆らうな空気が醸成されている
今の日本の状態が不気味でならないので
こういう作品もちゃんと見ておきたいと思いました。
参考にどうぞ↓クリック
佐藤栄佐久さん(左)と安孫子亘監督
アップリンクにて。
ドアノー撮影イザベル・ユペール様
ドアノーというと
モノクロ写真のイメージが強いですが
カラー写真も多く手がけています。
『パリが愛した写真家/ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』
<永遠の3秒>は予告動画にもある
ドアノーの言葉。
「今まで成功した写真はせいぜい300枚。
1枚が1/100秒だとすると、
50年でたったの3秒だなんて 、すごいだろ!」
成功したのが
300枚だというのは過小評価と思うけど
その3秒がどんな努力の成果かと思いを馳せると
気が遠くなりそうです。
ドアノーは自分は職人であり
芸術家ではないという立場を貫いた。
自分の写真を「研究」されるのは
嫌いだったそうです。
文を書くのが上手く大好きで
堀江敏幸さんはドアノー著『不完全なレンズで』を訳しています。
不完全なレンズで―回想と肖像 Amazon |
Re´trospective Amazon |
「不服従と好奇心は、写真家の原動力だ。」
ロベール・ドアノー
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