最後にクイズあります
3月半ば〜4月半ばにかけて
行った美術展です。
映画のことも書いてます!
オルセーのナビ派展
美の預言者たち ―ささやきとざわめき
三菱一号館美術館
シャセリオー展
19世紀フランス・ロマン主義の異才
日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念
スケーエン:デンマークの芸術家村
国立西洋美術館
マティスとルオー展
―手紙が明かす二人の秘密
パナソニック 汐留ミュージアム
1950年代の日本美術―戦後の出発点
コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫
神奈川県立近代美術館 葉山
古唐津 ―大いなるやきものの時代
出光美術館
絵画の潮流展
明治から昭和の日本画と洋画
エール蔵王 島川記念館所蔵 秘蔵の名品
そごう美術館
ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!
世界が認めたその画力
Bunkamuraザ・ミュージアム
パロディ、二重の声
―日本の一九七〇年代前後左右
東京ステーションギャラリー
美の預言者たち ―ささやきとざわめき←クリックで美術館HP
三菱一号館美術館
5月21日(日)まで
フランス近代美術の殿堂オルセー美術館が誇る「ナビ派」コレクションを一堂に展示。
国際的に評価が高まる「ナビ派」芸術を日本で初めて本格的に紹介。
ナビ派は、1890年代、ポン=タヴェン派の一員であった
ポール・セリュジエを中心に、
パリのアカデミー・ジュリアンに通う
若い画家たちによって結成された集団である。
「ナビ」とはヘブライ語で「預言者」を指し、
詩人のアンリ・カリアスによって命名された。
(アートワードより)
ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール
モーリス・ドニ、ポール・ゴーギャン
ポール・セリュジェ、アリスティード・マイヨール
フェリックス・ヴァロットン、ヨージェフ・リップル=ローナイ
ポール・ランソン、オディロン・ルドンらの
オルセー美術館のコレクションと
三菱一号館美術館のコレクション、
日本にある作品が展示されています。
総じて優しい雰囲気の作品が多く(除くヴァロットン!?)
作品が三菱一号館美術館の展示空間に
とてもよくなじんでいます。
個人的にはルドンの巨大なパステル!(しっかり定着している)
の壁画が一番印象的でした。
国立西洋美術館
19世紀フランス・ロマン主義の異才 ←クリックで美術館HP
5月28日(火)まで
フランス・ロマン主義の異才
テオドール・シャセリオー(Théodore Chassériau 1819-1856)
の芸術を日本で初めて本格的に紹介する展覧会。
早熟の天才と呼ばれましたが37歳で早逝。
代表作の壁画が破壊されたこともあって正当な評価が遅れ、
フランスでも回顧展の開催は1933年と2002年を数えるのみです。
本展では、ルーヴル美術館所蔵品を中心に、絵画約40点、
水彩・素描約30点、版画約10点、写真や資料などによって
シャセリオーの画業全体を紹介するとともに、師や仲間、
そしてこの画家から決定的な影響を受けた
ギュスターヴ・モローやピュヴィス・ド・シャヴァンヌらの作品約20点もあわせて展示し、
ロマン主義から象徴主義への展開、
そしてオリエンタリスムの系譜のなかでその芸術の意義を再考します。
(美術館HPより)
国立西洋美術館はこのところ
メッケネム、クラーナハなど攻めた企画展が面白かったですが、
今回はオーソドックスな展示。
でもシャセリオー自体があまり知られていないし、
彼の作品をまとめて見られるのは貴重な機会です。
国立西洋美術館
スケーエン:デンマークの芸術家村 ←クリックで美術館HP
5月28日(火)まで
潮風が舞う荒野、白い砂浜、どこまでも広がる空と海。バルト海と北海にはさまれたユトランド半島の最北端に位置するスケーエンは、19世紀のデンマークの人々にとって、自国の中の異郷でした。しかし1870年代から、首都コペンハーゲンで活動していた若い画家たち数人がここを訪れ、その広漠とした自然の光景に惹きつけられます。スケーエンの独特の風土は次第に芸術家たちのあいだで関心を呼び、鉄道の駅も港さえもなかった小さな漁村は、19世紀末から20世紀初めにかけて、北欧の国々から画家や詩人、作曲家などが集まる国際的な芸術家村として知られるようになりました。
スケーエンを制作の拠点とした画家たちは、フランスに発祥してヨーロッパ絵画の新しい潮流となっていた自然主義の考え方に立ち、漁師たちの労働、海辺の風景、素朴な村人たちの生活、芸術家とその家族の日常を題材とした作品を描きました。現実そのものの中から自然と人間の本質にかかわる主題を見出した彼らの作品は、当時のデンマークの美術界に「近代の革新」と呼ばれる転換をもたらし、今日もなおみずみずしい魅力を放っています。
デンマークと日本の外交関係樹立150周年を記念して開催される本展は、スケーエン美術館が所蔵する59点の作品により、デンマークの近代美術を代表するスケーエン派の絵画を紹介します。
(美術館HPより)
スケーエン派を代表する
ペーダー・セヴェリン・クロヤーの妻で
彼の絵のモデルを務め、
自身も画家であった
マリー・クロヤーの波乱の半生を描いた
ビレ・アウグスト監督の
『マリー・クロヤー 愛と芸術に生きて』を
「トーキョーノーザンライツフェスティバル2017」で観ました。
劇中、ペーダーはマリーの美しさは讃えても
彼女の絵については才能がない、
君は美しいのだからモデルをしてればいいと一刀両断でした。
マリーが描いた絵の展示がありましたが、
映画の中のペーダー評はやはり酷すぎでした。
ペーダーはマリーを本当に美しく描いてますけどね。
ビレ・アウグスト監督『マリー・クロヤー』(2012)は
『リスボンに誘われて』(2013)の前の作品。
「ノーザンライツ2016」で観た
『サイレント・ハート』が2014年。
現在エミール・ハーシュ主演の「The Chinese Widow」
ポスプロ中。
ヘレナ・ボナム=カーター、ヒラリー・スワンク共演
「55 Steps」もポスプロ中。
アントニオ・バンデラスがジャンニ・ヴェルサーチを演じる「Versace」
第一次大戦前後が舞台でやはり2人の女性を描く「A War of Their Own」
も待機中。
デンマーク映画は一般公開されなくても、
待機作の中からは公開されるでしょう。
(「The Chinese Widow」は
日本公開内容的に難しいかもしれないけど。)
既に終わってしまったものは簡単に。。。
マティスとルオー展
―手紙が明かす二人の秘密
パナソニック 汐留ミュージアム
アンリ・マティスとジョルジュ・ルオーの生涯にわたる友情が残した、
半世紀にわたる往復書簡がこのたび日本語版書籍として刊行されます。
刊行記念展となる本展は、二人が交わした言葉やエピソードを
絵画作品とリンクさせることで二人の波乱万丈な人生に迫る画期的な試みです。
(美術館HPより)
現在あべのハルカス美術館に巡回していて
5月28日(日)まで開催中。
二人の節度のある熱い友情が伺える手紙にグッときましたよ。
手紙っていいなあと改めて思いました。
マティスとルオー 友情の手紙 Amazon |
1950年代の日本美術―戦後の出発点
コレクション展3 反映の宇宙 特集:上田薫
神奈川県立近代美術館 葉山
この美術館は葉山の海辺にあってロケーションが最高。
晴れていると富士山が見えます。
混んでることは滅多にないので
ゆっくり鑑賞できます。
私のお気に入りの美術館です。
今回は最後の方の展示室は
私と娘だけになって殿様気分でした
古唐津 ―大いなるやきものの時代
出光美術館
焼き物は触ってみたくなるのですが
これも触りたくなりました。
お店じゃないんだから触れませんが。
絵画の潮流展
明治から昭和の日本画と洋画
エール蔵王 島川記念館所蔵 秘蔵の名品
そごう美術館
この記事に書いている展覧会は
全部娘に貰った招待券で行ったのですが
この展示は招待券のつもりで行って
よく見たら割引券
でもせっかく行ったので800円払って入り。。。
有名画家の作品ばかりでしたけど
自分的にはちょっとがっかり感はありました。
ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!
世界が認めたその画力
Bunkamuraザ・ミュージアム
あ、これは是非見たくて自分で券買ったのでした。
Bunkamuraザ・ミュージアムと五島美術館の
共通券が金券ショップで800円で買えるのです。
美術展のチケットは大体前売り料金と同じ値段だから、
この共通券が断然お得です。
人気の企画展で混んでたけど作品も多く
充実した展示でとても良かったです。
パロディ、二重の声
―日本の一九七〇年代前後左右
東京ステーションギャラリー
本展は、モダンとポストモダンの隙間に開花した
このパロディという技術または形式を、あらためて検討します。
パロディとはいかなる技術であるのか。
風刺や模倣とは何が同じで、何が異なるのか。
どのような場面で、どのようにして使用されてきた技術なのか。
歴史を辿れば古代ギリシャにまで由来を遡れるパロディを、
広く抽象的に眺めるのではなく、
あえて一時代に焦点を絞ることで、
生々しく具体的な表現と社会の交錯をあぶりだします。
赤瀬川原平や横尾忠則など、
時代を彩ったアーティストから知られざる作家まで。
絵画、マンガ、グラフィックを中心に、
出品作品・資料総数約300点の豊富な内容。
めったに見られないマンガ原稿、貴重なテレビ映像、裁判記録など、
珍しい出品作も。
(美術館HPより)
写真撮影可能な作品が多かったのでざらっと貼っておきますね。
大きなテーブルが置いてあって
展示してあるのと同じ本や雑誌の実物を
椅子に座って読めたのが良かったです。
「ビックリハウス」は買っていたから
少し取ってあります。
作品自体は面白いものが多かったけど、
展示の仕方が仰々しくてちょっと違う感じ。
もっとカジュアルな雰囲気でいいんじゃないかと思った。
ポップカルチャー、サブカル作品は
美術館で仰々しく見せるものじゃない気がします。
最後のコーナーはマッド・アマノのパロディ裁判の記録が
延々と布に印刷したのが展示してあったけど
ここは蛇足感と違和感あったなあ。
最後に1976年にテレビで放映されてた
「伊丹十三のアートレポート」の1本
『質屋に説法』を座ってみられるようになっていました。
ウォーホルの「マリリン・モンロー」を抱えて
質屋に入ってきた怪しいヒッピー風の伊丹さんと
質屋のおやじのコント風の掛け合い。
いかにもいかがわしい伊丹さんより
結局おやじの方が一枚上手だったというオチで
これは面白かったです。
図録はマンガも読めるし
この時代懐かしむにはもってこいで即買い。
最後に6月11日(日)まで開催している
音声ガイドは山田孝之という
上野の国立科学博物館の『大英自然史博物館展』
私は行っていないのですが、
娘が『girls Artalk(ガールズ・アートーク)』という
webマガジンのライター(学生ライター)をしていて
記事を書いたのでご興味ありましたら
みどころは始祖鳥だけじゃない!-大英自然史博物館展←クリック
お読み下さい。
最後に
『パロディ、二重の声』展の
パロディ作品から
クイズです!
どこが変かな?