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イスラーム映画祭2で観た映画の感想その②敷物と掛布/泥の鳥/蝶と花/マリアの息子/神に誓って 他

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イスラーム映画祭2で観た映画の感想その2

渋谷ユーロスペースにて鑑賞

 

関西の皆さん、神戸元町映画館で

3月25日(土)〜

『イスラーム映画祭2』開催ですビックリマーク

(2月に名古屋で開催の時までに

「その2」が間に合いませんでした

ごめんなさいショボーン

 

イスラーム映画祭2で観た映画の感想①

 私たちはどこに行くの?ナディーン・ラバキ監督(レバノン)←クリック

 

 

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敷物と掛布

アフマド・アブダッラー監督

2013年製作

エジプト

 

泥の鳥

タレク・マスゥド監督

2002年製作

バングラデシュ=フランス

舞台はバングラディシュ

 

蝶と花

ユッタナー・ムクダーサニット監督

1985年製作

タイ

 

マリアの息子

ハミド・ジェベリ監督

1999年製作

イラン

 

神に誓って

ショエーブ・マンスール監督

2007年製作
パキスタン

 

イスラーム映画祭2で観た映画の感想①

 私たちはどこに行くの?ナディーン・ラバキ監督(レバノン)←クリック

↑の記事で紹介している映画

私たちはどこに行くの?

ナディーン・ラバキ監督

2011年製作

フランス=レバノン=エジプト=イタリア

舞台はレバノン

 

ミスター&ミセス・アイヤル

アパルナ・セン監督

2002年製作

インド

 

改宗

監督 : パーヌ・アーリー、コン・リッディー

2008年製作
タイ

 

トランプアメリカ大統領がイスラームに対する

理不尽な政策を打ち出しています。

こんな情勢のときこそ

「イスラーム映画祭2」

上映のイスラーム映画を楽しみ、

そして冷静に異文化理解をしたいですね。

3月25日(土)より

神戸元町映画館で開催

25日(土)と30日(木)の

『神に誓って』12:10の回上映終了後

イスラーム映画祭主催者の藤本高之さんトークイベントあり。

『神に誓って』は東京では

1回目のイスラーム映画祭で上映されて観ました。

今回は名古屋と神戸での「イスラーム映画祭2」で上映。

 

私が今回観られなかった

『バーバ・アジーズ』

『十四夜の月』

の情報などはこちらへ↓

「イスラーム映画祭2」公式サイト←クリック

 

神戸元町映画館HP←クリック

 

 

たった一人で始めた「イスラーム映画祭」が凄い ヘイトな人を変える出会い

1月14日から、東京都内で第二弾が開催されるこの映画祭。企画から広報まで、ひとりの男性が担っている。テーマは「異文化理解の場」だ。 ←クリック

↑BuzzFeedの

イスラーム映画祭主催者藤本高之さんのインタビュー記事です。

クリックしてぜひ読んでください。

 

 

 

 

敷物と掛布

 

敷物と掛布

アフマド・アブダッラー監督

2013年製作

エジプト

 

2011年1月25日ムバラク政権を倒すエジプト革命の混乱で

刑務所から逃げた男はカイロの貧困地区を彷徨う。

説明はない為翻訳を手掛け当時現地で革命を経験した

東京外大院生アハマド・カリームさんの解説で

分かった事は多々あったが、

緊迫した状況下で

詩的で想像力を刺激される作品。

「敷物と掛布」は主人公がせめて一夜

安心して眠れる場所が欲しいという

願望が込められていて、

音楽の1ジャンルでもあるそうです。

民謡やアラブ歌謡が印象的でした。

 

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藤本さんとカリームさん

 

 

 

 

泥の鳥

 

泥の鳥

タレク・マスゥド監督

2002年製作

バングラデシュ=フランス

舞台はバングラディシュ

 

バングラデシュ独立戦争前夜が舞台。

以前はイギリス趣味だった父が

厳格なイスラームに傾倒し

寄宿学校に入れられる少年。

彼が家を離れている間に

妹の病気の治療を巡り両親は対立。

そしてヒンドゥー教徒の祭りに連れて行ってくれた叔父や

少年と家族に戦争の波が襲いかかる。

時代に翻弄される登場人物が丁寧に描かれ

ベンガル地方のバウル音楽が印象的に使われています。

 

 

 

蝶と花

 

 

蝶と花

ユッタナー・ムクダーサニット監督

1985年製作

タイ

 

タイの名作と呼ばれる瑞々しい青春映画。

子供ながらに働き家族を支える少年は

マレーシア国境近くに住んでいて、

知り合った若者達と大金を稼げる米の密輸に手を出す。

失敗からの成長を恋を絡めて。

厳しい生活環境での少年、少女の生き様を

慈しみある目線で描き希望も示される。

映画祭主催者藤本さんの今回の

上映作品の中で一番のお気に入りだそうですよ。

 

 

 

 

 

マリアの息子

ハミド・ジェベリ監督

1999年製作

イラン

 

ムスリム少年ラフマンは村に残ったカトリック教会の

マリア像が亡き母の名と同じで

興味を抱き老神父と仲良くなる。

神父が大怪我をすると頼まれて

都会に弟の神父を1人で探しに。

教会で出会ったクリスチャンの少年の家族とも交流する。

イラン映画が得意の子どもが主人公の映画で

宗教を超えた人間の信頼を伝えている。

 

 

 

 

 

神に誓って

 

神に誓って

ショエーブ・マンスール監督

2007年製作
パキスタン

 

ミュージシャン兄弟の繊細な弟は悩んで導師に相談すると

巧みに洗脳され過激派の道へ。

兄はアメリカ留学中CIAに拘束され拷問で廃人に。

ヒロインマリアムはロンドンに住み

イギリス人の恋人がいたが

父に騙され無理やりこの弟と結婚させられる。

重い苛酷な運命の3人だがヒロインの最後の選択が力強い。

ムスリムの中の立場、主義の違いや、

当時から既にあったアメリカでの

イスラームに対する反感や取り締まりが織り込まれた

社会派映画ですがエンタメ性も高い見事な大作です。

パキスタンで大ヒットしたそうです。

 

 

昨日はイメージフォーラムで

『タレンタイム 優しい歌』公開記念

ヤスミン・アフマド監督特集上映で

『ラブン』(2003年)監督のデビュー長編

『ムクシン』(2006年)長編第4作

を観ました。

これで25日から公開の『タレンタイム』観たら

ヤスミン・アフマド監督作品を劇場鑑賞コンプ。

第5作『ムアラフー改心』(2007年)は、

イスラーム映画祭で観ました。

『ムアラフー改心』

『細い目』(2004年)

『グブラ』(2005年)も

今回の特集上映でまた観たいけど我慢しますショボーン

ヤスミン・アフマド監督はマレーシア人で

1958年生まれ。

敬虔なムスリム。

母方の祖母は日本人。

多民族国家のマレーシアを舞台に

様々な人々が登場。

民族、宗教、すべての壁も軽やかに越えた

映画を発表し国内外で認められるも

2009年脳出血により51歳で急逝しました。

 

 

 

ヤスミン監督はネコ好きだったようで

今日観た2本には可愛いネコが登場猫

 

 

次は日曜日に観たドキュメンタリー映画

小森はるか監督『息の跡』の予定です。

 

 

 


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