『ネオン・デーモン』
原題:The Neon Demon
2016年製作
フランス=アメリカ=デンマーク合作映画
チネチッタで鑑賞
『ネオン・デーモン』←クリックで公式サイト
2016年製作 米=デンマーク=仏合作
監督 ニコラス・ウィンディング・レフン
出演 エル・ファニング
カール・グルスマン
ジェナ・マローン
キアヌ・リーヴス
クリスティーナ・ヘンドリックス
アビー・リー
ベラ・ヒースコート
あらすじ
誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシーは、
トップモデルになる夢を叶えるために、
田舎町からロスへと やって来る。
すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえるジェシーに、
激しい嫉妬を抱くライバルたち。
ジェシーに仕事を奪われた彼女たちは、
常軌を逸した復讐を仕掛け始める。
究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望を、
白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像で描き出した。
「美しさがすべてではない、美しさこそが唯一のものだ」と信じる、
命さえも美に捧げる者たちの行きすぎた情熱を、
ダークな大人のおとぎ話に仕上げた。
レフン監督は自身が浴びた賛否両論に対して、
「観客の心に刺さることで、彼らの一部になる目的は達成された」と不敵に笑う。
(公式サイトより)
たまにはシネコンで観た映画のことも
早目にササッと書いておこうと思いまして
チネチッタLIVE ZOUND(ライブザウンド) ←クリックで公式サイトへ
イヴプロデュース集団クラブチッタと手掛ける
最新鋭のハイエンド音響装置。
音の職人が映画一作、一作を、
最適な音でその魅力を最大限に引き出す。
全身を包む弩級の重低音から雪の舞音も逃さない
広音域の心地よい快感が、
観客を新たな音世界へと誘い込む。
川崎に住んでいながら川崎ではあまり映画を観ていないので
このサウンドシステムは気になりながら未体験でした。
そして、
「CINE 8のサラウンドスピーカーを
ラインアレイスピーカーと同様にd&b社製に総入れ替え。
同一メーカーの設備だからこそ可能になった、
遠慮知らずの臨界突破“変態級”サウンド!
チネチッタが『マッドマックス』の更なる限界に挑戦します!」
って体験しないうちにスピーカーが入れ替えになりました。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード
<ブラック&クローム>エディション』が上映中で
こちらも気になるのですが、
1日1回だけ『ネオン・デーモン』もこの
LIVE ZOUNDのスクリーンで上映しているので
通常料金だし金券ショップで安売り切符買って
いい機会だと観てみました。
「LIVE ZOUND」予想以上に素晴らしかったです。
低音がズンズン腹に響いて最高でした。
爆音上映と考えてください。
『ネオン・デーモン』は
ビジュアル凝りまくってるけど
音楽にもすごく力が入っているから
爆音上映向きで楽しめました。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
好きな方はここで
「<ブラック&クローム>エディション」
観るとかなり楽しめるのではないでしょうか。
私も余裕があったら行きたいところ。
爆音上映大好きだから
このスクリーンで観たい映画の上映があればまた行きたいです。
通常料金なのがいいですよホント。
IMAXも高くてもういいや、
4DX高すぎ!と手が出ない私なので
お得感があります←そこかい!
『ネオン・デーモン』は
エンドロールが単体で使用可な
カッコイイPVみたいで、
最後の「The Neon Demon」NWFの
クレジットまでビシッとビジュアル決まってて
音響環境最高だったから「おお〜」と
心で感嘆
ところで映画本編ですが
上映始まったばかりだし簡単に書いておきますね。
正直これはエルたんファン、
レフン監督映画が好きな人、
やっぱりレフン監督映画は気になるから押さえておきたい人
が、観ればいいと思いますよ。
エンドロールのみならず全体がPVぽい。
監督はファッション業界の裏舞台の実態を
リアルに描きたくて撮ったわけではないから
それを期待すると肩透かしでしょう。
現在のモデル業界、ファッション業界で
「美」とされるている概念の表層性と
人間の欲深さについて
象徴的な表現にするため
露悪的なギミックを使って
あえて空疎で美しくグロテスクな映像表現でまとめています。
個人的にはここまでやったかと面白くて笑えました。
でも、グロさは予想した程強烈ではなかったから
ホラー好きな人はそこは期待しすぎないほうがよさげ。
登場人物はみんな生きてる感出さずに描いているのに
キアヌだけ生命力満々なおっさんなのがポイントになってた。
お姉様たちのヌードは拝めるけど
エルたん脱がなくてもったいないなあ。
監督はディスられることすら織り込み済みで
こういう作品が撮れる立場を
楽しんだことでしょう。
私はレフン監督には
ホドロフスキー親父、
リンチ師匠、クローネンバーグ御大の
後を継ぐような作品を撮って欲しいと期待していて
この路線の追求はもういいから次に行って欲しいです。
ブラックな表現は好きだけど、
最近観た映画では『トッド・ソロンズの子犬物語』の
ブラックさのほうが今の私は好き。
エルたんとレフン監督
2016カンヌ映画祭で
妻の女優・監督リヴ・コーフィックセンと
娘の1人ローラさんと
『ネオン・デーモン』は
リヴさんに捧ぐのクレジット有。
リヴさん、レフン監督、エルたん。
レフン監督の父は映画監督、映画編集者のアナス・レフン。
ラース・フォン・トリアー監督『奇跡の海』
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』など編集担当。
レフン監督は『ネオン・デーモン』出品カンヌ映画祭で
トリアー監督はドラッグをやっていた、
女ぐせが悪く、リヴさんともセックスしようとしたと暴露↓
Nicolas Winding Refn Calls Lars von Trier ‘Over the Hill’
世界的に評価されている
デンマーク人監督2人の関係性は複雑です。
『ネオン・デーモン』と関係ないけど
イーライ・ロス監督がシェアしていた
手首切断DIYホラーメイクの動画が面白かったので
貼っておきますね。
なんかゴアな手首切断メイクが自分で簡単にできそう!?
でも「影」はちゃんと消さないと錯覚がバレちゃいますね
今週劇場鑑賞した映画
『ネオン・デーモン』
イスラーム映画祭2
『改宗』
ムスリム男性と改宗して結婚した女性。
この若い夫婦を追った
タイのドキュメンタリー映画。
『スラッカー』
リチャード・リンクレーター監督の1991年の作品。
変な人たちが次々出てくる実験性のあるインディー映画。
リンクレーターがその後やってきたことの原型が詰まってた。
マッツ・ミケルセン、
リヴ・コーフィックセン、
レフン監督
レフン監督『ブリーダー』
ボンクラ野郎どもの描写が好き。