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マンガをはみだした男 赤塚不二夫 感想 生誕80年企画アニメーション・ドキュメンタリー映画

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『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』

2016年製作 日本映画
アップリンクで鑑賞



「天才アラーキー」の名付け親は赤塚さん。
↑この2枚は荒木経惟さん撮影
女性とのエロ写真撮影も本気だったと
映画の中でアラーキーが写真見ながら語ります。






↓「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」予告映画


↓タモリの主題歌「ラーガ・バガヴァット」




タモリと赤塚不二夫さん


監督:冨永昌敬
音楽:蓮沼執太
U-zhaan
2Dアニメーション:室井オレンジ 
3Dアニメーション:アニマロイド 
特別協力:フジオ・プロダクション 
制作協力:タッドポール・ラボ

出演:
赤塚不二夫
青木こずえ
赤塚りえ子
足立正生
アト゜イ
荒木経惟
飯田修永
五十嵐隆夫
石ノ森章太郎
磯貝森一
梅原寿満子
雲郷仁
江守登茂子
北見けんいち
黄善徹
小林鉦明
小林利明
斎藤あきら
坂田明
佐藤輝
篠原有司男
進藤佳代子
鈴木伸一
関沢義男
園山俊二
祖父江慎
高平哲郎
滝大作
武居俊樹
田名網敬一
喰始
田村セツコ
タモリ
ちばてつや
土田よしこ
筒井準三
つのだじろう
寺田ヒロオ
長谷邦夫
藤子・F・不二雄
藤子不二雄(A)
藤田陽一
古谷三敏
FROGMAN
丸山昭
水野英子
森田拳次
山内ジョージ
よこたとくお
横山孝雄
吉勝太
若松孝二
アイヌ詞曲舞踊団モシリ

ナレーター:青葉市子

「おそ松くん」、「天才バカボン」、
「ひみつのアッコちゃん」、「もーれつア太郎」 など、
数多くの傑作を生み出してきた国民的マンガ家、赤塚不二夫。
彼を追ったドキュメンタリーは
テレビ番組などでいくつも放送されてきたが、
生誕80周年を記念して製作され た本作品は、
彼の最高傑作とも呼ばれる「レッツラゴン」のキャラクターを
案内役とした異色のポップ・ ドキュメンタリー。
時代の渦のなかでダイナミックに生き抜いた彼の人生を、
アニメーションを軸に、
関係者 インタビュー、秘蔵写真、プライベート映像、
幻のテレビ番組などの膨大な素材で再構築した。
本人の残された肉声 と、複数の視点によって
「赤塚不二夫」の知られざる姿が綴られる!
(公式HPより)


冨永昌敬監督の映画は私は
『パビリオン山椒魚』
『パンドラの匣』
『ローリング』←クリックで私の記事へ
などの劇映画しか観ていないのですが、
『庭にお願い』(2010年)
(福岡在住のミュージシャン、
倉地久美夫を追ったドキュメンタリー)
『アトムの足音が聞こえる』(2011年)
(日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」の
音響効果を務めた伝説の音響デザイナー
大野松雄のドキュメンタリー)
に続く冨永監督3本目のドキュメンタリー映画が
本作『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』
上記の作品説明のように、
この映画は、
赤塚不二夫の人生を
アニメーションで表現しています。
そして貴重な写真、映像、本人の肉声、
関係者インタビューで登場するのは42名と、
とても盛り沢山な内容です。

冨永監督は
「天才」という言葉が
個人的な「好き」に絶対性を付与するために
安易に使われていているのではという疑問があったが、
この映画の取材で信念で「天才」と呼ぶ人の
その信念に感動したそうです。
赤塚不二夫の天才性には
本気の大きな「自由」さがあることを
赤塚不二夫本人には会ったことがない監督が
取材を通して感じ、
伝えようとしたのが本作ではないでしょうか。

『おそ松さん』
(テレビ東京などで
2015年10月6日 ~ 2016年3月29日
放映された深夜テレビアニメ)
が、若い女性を中心に人気を呼んだことからか、
私が観に行ったアップリンクでも
殆どのお客さんが若い女性でした。
あ、いえ、私はちょいと(たくさんか!?)
古びてますが。(;^_^A

赤塚不二夫の数奇な生い立ちと
破天荒な作家生活、人生が
アニメーションで表現されているのが特徴的です。
貴重な写真や記録映像、インタビュー映像が
織り込んであります。
上記の大勢の出演者は、
娘さんや妹さん、
赤塚プロから独立した作家さんや
赤塚さんと関わりのあった人たちの
現在のインタビューでの他、
トキワ荘が取り壊される前に
メンバーが訪れた映像など、
記録映像での出演もあります。

赤塚プロのメンバーは、
先生とアシスタントという関係でなく
対等な友だちのような集団だったそうです。
他の作家の所では
アシスタントは職人だったけど、
赤塚プロではそれぞれのメンバーが個性を発揮し、
独り立ちする作家を一番多く送り出した
プロダクションだそうです。
しかし、独立が相次ぎ、
彼がマンガを描けなくなり、
自分の身体で表現する道に進んだ原因にもなりました。
赤塚さんの表現者としての執念、
ヴァイタリティーに圧倒されました。
赤塚さんは若い頃漫画家になる前
映画館の看板描きの仕事をしたり、
映画をたくさん観ていた時期がありました。
身体的表現者として影響を受けた作品の紹介で
『キートンのセブンチャンス』(1925年)がありました。
この作品のバスター・キートンのアクションは
超人的で驚愕ですよね。
後世の誰も到達できていないレベルじゃないかしらん。

↓「キートンのセブン・チャンス」の一部


ここだけの話!?YouTubeにフルムービーもあります。
私はシネマヴェーラ渋谷で観ました。

キートンのセブン・チャンス
【淀川長治解説映像付き】 [DVD]/
バスター・キートン,T・ロイ・バーンズ





『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』は、
ガチな伝記記録物ではなく
楽しく見られるポップなドキュメンタリーです。

ナレーターはミュージシャンの青葉市子さん。

ドキュメンタリーに対しては
映画ファンを自認している人でも、
強い思い込みがあったり、
正直な所、偏見とも感じる
文章を書いているのを目にすることがあります。
それは往々にして
多様性のあるドキュメンタリー映画の世界の
一端しか観ていないからではないのか
という気がしてなりません。
ドキュメンタリー映画も
本当に色々な手法で制作されていて、
素晴らしい作品がたくさんありますので
「ドキュメンタリー映画はこういうもの」
という一定の考えが固まっている方にこそ
ぜひ多くのドキュメンタリー映画を観て
ドキュメンタリー映画の広さや深さを
味わって戴きたいナアと
ドキュメンタリー映画好きとして思う次第です。

これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫 スタンダード版 [DVD]/浅野忠信,堀北真希

『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』
赤塚不二夫役の浅野忠信が
嬉々として素っ裸で演じていたことが
妙に印象に残ってる。(^o^;)


「マンガをはみだした男 ~赤塚不二夫~」オリジナル・サウンドトラック/U-zhaan + Shuta Hasunuma

サントラが出ています。


子ども時代の赤塚さん


一世を風靡した
「おそ松くん」イヤミの「シェー」
のポーズの赤塚さん



今週劇場鑑賞した映画

『ある終焉』
ミシェル・フランコ脚本・監督
ティム・ロスが魂込めた渾身の演技。
比類なきリアリズム。
忘れられない映画になりそう。
1本で書きたいです。

シネマヴェーラ渋谷と愉快な仲間たち
柄本佑セレクション
『ションベン・ライダー』
相米慎二監督の中学生3人組
(河合美智子、永瀬 正敏、坂上忍)
ひと夏の青春映画その鮮烈さ。
この設定今じゃ絶対作れない。

『私の優しくない先輩』
主人公の副音声的独白が
ここまでうるさかった記憶は消去してたのかな(苦笑)
独白消して、セリフも10分の1にすれば面白い映画かも。

毎月書いている気がしますけど、
5月があっという間に過ぎてしまいました。(゚_゚i)
5月は29本劇場鑑賞して
年間累計は160本です。

まだ、6月鑑賞予定作品記事書いて無くて焦るよ~(;´▽`A``


鑑賞した映画の短評は↓

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に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。

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Captain Fantastic
ヴィゴ・モーテンセン新作「キャプテン・ファンタスティック」
マット・ロス監督




赤塚不二夫と愛猫菊千代

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