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フランチェスコと呼んで-みんなの法王/失われた美 感想 イタリア映画祭2016/ザ・レジスタンス

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「イタリア映画祭2016」2日目

『フランチェスコと呼んで―みんなの法王』

『失われた美』

演劇:Wけんじ企画
「ザ・レジスタンス、抵抗」
こまばアゴラ劇場

「CATART美術館」
―SHU YAMAMOTO 名画になった猫たち―









『フランチェスコと呼んで-みんなの法王』トレーラー


『フランチェスコと呼んで-みんなの法王』

原題:Chiamatemi Francesco – Il Papa della gente

監督:ダニエーレ・ルケッティ
出演:ロドリゴ・デ・ラ・セルナ

清貧で気さくな人柄から
世界中で人気の現ローマ法王は、
イタリア移民の子でアルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。
本作は、神に一生仕えることを選んだ青年時代から、
市民がビデラ軍事独裁政権に弾圧された困難な時代を経て、
法王になるまでの波乱に満ちた人生をたどる。
監督は、『我らの生活』など
キャリア豊富なルケッティ。
社会的弱者や貧困層に寄り添う法王の原点を、
凝縮された時間の中に巧みな演出で映し出す。
イタリア語吹き替え版での上映。
(公式サイトより)

この映画は劇映画です。
ドキュメンタリーではありません。
ルケッティ監督は世界的にも
評価されている監督ですが、
日本では映画祭上映などでの公開が多く、
あまり知られていないかもしれません。
私は過去作は主演のエリオ・ジェルマーノが
カンヌ映画祭で男優賞を受賞した
『我らの生活』しか観ていません。
ルケッティ監督が「私は政治的、社会的な問題を扱った作品を
制作してきた社会派だと自認しています。」
と語りました。
監督は信仰は持っていないけけど、
フランチェスコ法王になってから
教会の改革が進んで
人の背丈に合った教会になりつつあるとことを
イタリアでは肌で感じるそうです。
この映画のオファーを受けるのはとても悩んだが、
「プロパガンダ映画にしない」
という企画だったので仕事を受けたとのこと。
アルゼンチンに取材に行き
軍事政権が強権で人民を抑圧した時代は、
そんなに遠い昔のことではなく、
リサーチして抱えたことは知らせなければならないと
思ったそうです。
日本では今『スポットライト』が公開中で、
カトリックは分が悪そうですが、
この映画は監督が自分で実際に
リサーチして得た情報だけで作った、
プロパガンダ映画ではない重厚な人間ドラマでした。

image
Q&Aで話す
ルケッティ監督


フランチェスコ法王は出身のアルゼンチンの
CAサン・ロレンソの熱心なファンです。



CAサン・ロレンソのサポーターと言えば
この人、ヴィゴ・モーテンセンもそうですねラブラブ!



ハイハイ、ヴィゴの写真を載せたかったのです。(笑)











↓『失われた美』トレーラー


『失われた美』

原題:Bella e perduta
監督:ピエトロ・マルチェッロ
出演:セルジョ・ヴィトロ

ドキュメンタリーとイマジネーションを
絶妙に融合させた独特の映像表現に目を見張る
マルチェッロのデビュー作は、
詩情と哀愁にあふれる現代のおとぎ話。
貧しい羊飼いのトンマーゾは、ナ
ポリ郊外の荒廃した宮殿を護っていたが急死してしまう。
子牛をかわいがっていた彼の遺志を受け継ぐために
愚かな道化師が召喚され、子牛と一緒に北に向かう。
その旅で見えてきたのは、
人間と自然の関係や今のイタリアだった。
ロカルノ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
(公式サイトより)

風変わりな映画でした。
意地悪じゃないヤン・シュヴァンクマイエル
ぽいのかなと思って観てましたが、
寓話性の強い不思議な映画で、
理解できたとは思えなかったです。(^o^;)
「水牛」目線で世界が描かれて、
水牛の「地球に生まれるんじゃなかった」とかの
つぶやきがナレーションされる。
家畜や犬の目の表情が、
人間より目立っていた感じでした。


30日(土)イタリア映画祭2日目は、
午前『フランチェスコと呼んで-みんなの法王』観て、
午後はこまばアゴラ劇場へ行き
Wけんじ企画
「ザ・レジスタンス、抵抗」
作・演出:山内ケンジ(城山羊の会) 
出演:山内健司(青年団)他
の舞台を観ました。
そのまま山内ケンジの映画になりそうでした。
社会風刺が効いた、ちょっとエロくて、
すごく面白いブラックコメディーでした。
内容や感想をまたの機会に書く予定。
(ホントか~(^_^;))
image


そして夕方、有楽町の朝日ホールの
イタリア映画祭で『失われた美』
観に戻る途中で
渋谷西武に寄り、
「CATART美術館」
楽しくて可愛らしくて
ニヤニヤしながら観ました。(笑)





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