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パラジャーノフ特集火の馬/ざくろの色感想/芹沢銈介展/GWはイタリア映画祭とWけんじ企画抵抗

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パラジャーノフ特集
新宿ケイズシネマ
『火の馬』
『ざくろの色』


東京国立近代美術館工芸館
『芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション』

GWは「イタリア映画祭」









『火の馬』











↓『火の馬』トレーラー


『火の馬』
1964年 
セルゲイ・パラジャーノフ監督
ソ連・ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国
ウクライナ語
原作『忘れられた祖先の影』
原作者のムィハーイロ・コツュブィーンシクィイは、
ロシア帝国併合下でウクライナ文化が弾圧された時代に
ウクライナ文学の復興に努めた作家であった。
映画の中では、ソ連時代には公には禁止されていたにも拘らず
宗教色や民族色が強調され、
十字架やキリスト教の典礼風景、
キリスト教墓地、信者たち、
そして土着の宗教色の強い儀式の風景や風習、
精霊たちが描かれた。
『火の馬』はその卓越した映像から
いくつかの国際映画祭で賞を獲得し、
パラジャーノフの名を世界に知らしめることとなった。
『火の馬』の革新性は、
1925年の革命的ソ連映画『戦艦ポチョムキン』と比べられた。
しかし、本国ソ連ではこの映画は
ソ連社会の目指した社会主義リアリズムに
適合しないとして強い批判を受け、
パラジャーノフは映像の再編集を求められた。
そして、これを拒んだがためにパラジャーノフは
その後ソ連の映画界から排除されていくこととなった。
パラジャーノフの次回作『キエフのフレスコ壁画』は
1965年に製作中止に追い込まれ、
パラジャーノフは母国アルメニアに戻って
映画製作を続けることになる。
(ウィキペディアより)

貧しい家のイワンと
父を殺された敵方のマリーチカは
恋に落ちるが、
マリーチカは事故で死んでしまう。
数年後パラグーナと結婚するが
この結婚の幸せは続かず、
またも悲劇が起こる...

今回の特集でも満席が出た
パラジャーノフの代名詞になっている代表作
『ざくろの色』の次に人気な本作は、
ストーリーが分かり易い
悲しいお話しでした。
ウクライナ版『ロミオとジュリエット』とも
言われているのですが、
もっとドロドロした大人の世界も
描かれた悲劇。

50年前の映画ですけど、
エマニュエル・ルベツキもびっくりの
斬新なカメラワーク
というか、
彼もイニャリトゥ監督も
当然パラジャーノフの作品は研究しているはずです。
森の中でのシーンや、
復讐に燃える主人公の演技など
『レヴェナント』とリンクするような
場面があってハッとしました。
ソ連映画の重厚な作り込みに
パラジャーノフの美意識が発揮されており
色彩設計や構図がとても美しい。
そして92分の尺とは思えない
イワンの困難な人生が重層的に描かれています。

『ざくろの色』









↓『ざくろの色』トレーラー


『ざくろの色』
1971年
セルゲイ・パラジャーノフ監督

18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯に
オマージュを捧げた美しい映像詩。
サヤト・ノヴァの生涯を全8章に分けて追い、
愛と才に溢れた詩人の生涯を宮廷や修道院を舞台に描く。
そこに映し出される人々の情熱や感情を、
台詞のほとんどない映像言語で描いている。
それは豊かな詩であり、舞踏であり、
そして全編動く絵画である。
絢爛な美術品のような美しさを放ち、
また神秘的で謎めいた儀式性と様式美に彩られている。
(ムービーウォーカーより)

コーカサスで最も尊敬されている詩人、
サヤト・ノヴァの悲恋の物語を
絵画とパントマイムで描く珠玉の一本。
王妃を愛してしまった宮廷詩人サヤトは、
その想いを美しい詩と琴の演奏で伝えるが、
恋が叶わなかったばかりか、
彼は修道院に幽閉されてしまう。
絶望の淵に立った彼は・・・。
鮮やかな色彩、絵画のような画面構成が、
世界中の映画ファンをとりこにしている
パジャーノフの代表的作品。
(パンドラ公式サイトより)

この作品はスクリーン鑑賞は初めて。
デジタル・リマスター版てことで期待していたのですが、
綺麗になっているのは「音」かな?
音はとても繊細にリマスターされていました。
映像は期待した程美しい再現度ではありませんでした。
でも、寝不足だったのに眠くならなかったのが
自分では奇跡的!?と思えました(^o^;)
私が眠気を誘われるグレゴリオ聖歌系(に聴こえる)
な感じの歌や、静かな環境音楽系、民族音楽系が流れ、
殆どセリフのないパントマイムの動きで、
絵画的な画面構成で描かれる詩人の
数奇で悲劇的な一生。
美的表現をとことん追求した作品なので
さらに高度な技術によりデジタル・リマスターした映像で
観てみたいです。

今回のパラジャーノフ特集の
上映作品を本当はコンプしたかったけど、
4月は新作で観たい作品も多く
40本越えてしまいそうなので我慢しました。(^_^;)


新宿ケイズシネマでパラジャーノフを観てから、
竹橋の東京国立近代美術館工芸館
「芹沢銈介のいろは―金子量重コレクション」を見に行きました。





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浜松時代に静岡市立芹沢銈介美術館に
行きそびれたのをとても残念に思っています。
また行ける機会があったらいいけど、
今回の展示も充実していたので良かったです。
昨日は雨でしたが皇居やその周りの緑が
瑞々しく見えたし、
木々の匂いも今の時期
若葉が多いからか新鮮に感じました。

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いよいよゴールデンウィークのスタートですね。
GW関係なくお仕事される方もいらっしゃるでしょうし、
旅行に行かれる方もみえるでしょうか。
熊本の地震のボランティアに行かれる方も
いらっしゃるかもしれません。
そんな時節に恐縮ですが、
私はGWは「イタリア映画祭」で
イタリア映画三昧します。
上映作品14本の前売り券を買ってあります。f^_^;

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山内ケンジさんと山内健司さん

それから、
Wけんじ企画
「ザ・レジスタンス、抵抗」
作・演出:山内ケンジ(城山羊の会) 
出演:山内健司(青年団) 他

を、こまばアゴラ劇場で観ます。
作・演出の山内ケンジさんは、
本名は山内健司で
俳優の青年団所属山内健司さんと同姓同名。
『「Wけんじ」という、昔の漫才師の名前から、
「Wけんじ企画」がいいな、と思いました。
しかし、そんな呑気な略語は実は正確ではなく、
本当は「W山内健司企画」が正しい。
山内健司さんは、「いつかこの申し出が来ると思っていました」
とおっしゃいました。
これは山内健司さんが抵抗し、
社会から「無駄な抵抗はやめろ」と言われる物語です。
同時にわたしである山内健司の抵抗でもあります。』
(こまばアゴラ劇場公式サイトより)
山内ケンジさんは、劇作家・演出家の他に
CMディレクター、
映画監督もしています。
監督作品は
『ミツコ感覚』『友だちのパパが好き』
映画は2本とも観ていますが、
演劇は初めてです。






昨年の4月に抗がん剤治療を終えたので
そろそろ1年経ちます。
GWは予定をびっちり入れてしまいましたが、
1年の長いリハビリ(自称)をそろそろ終わりにして
生活を見直すつもりです。
映画鑑賞はもっと抑えてほどほどにします。
ブログの書き方も考えたいです。
このところはアメブロ映画ジャンルの順位も
30~40位をうろうろしており頭打ちで
リピーターも減っています...
殆ど諦め気味だったけど、
もっと映画の感想記事を1本ずつ書いていきたいなァ。
よく書いてたことですが。(苦笑)
本当はGW前に1本ずつで書きたかったのは...
東京フィルメックスで鑑賞した
『山河ノスタルジア』
ドイツ文化センターで昨秋観た
5月7日公開の『ヴィクトリア』
試写会で観た『64 ロクヨン 前編』
只今今年の日本映画マイベスト1『大地を受け継ぐ』
ジャパンプレミアで観た『追憶の森』
なうとツィッターには感想を投稿してあるけど
映画ブロガーならブログに書かなきゃダメだよね。
DVDやTVで見たのも全部書いてる方もみえるし、
ホントにすごいと思います。
私も落ちこぼれ映画ブロガーから
早く脱出したいです。(;´▽`A``

GW中もできたら毎日ブログの更新する予定です。
1本ずつの記事は書けそうにないですが(^^ゞ...

5月11日からカンヌ国際映画祭も始まるし、
これ、書きだすとまた長くなるので
またにしよう。
このところずっと画像載せてる
ヴィゴ・モーテンセンドキドキの新作
「キャプテン・ファンタスティック」が、
ある視点部門で上映されるから、
ヴィゴのカンヌ入りも楽しみ~ニコニコ
是枝裕和監督の新作『海よりもまだ深く』
深田晃司監督『淵に立つ』
ある視点部門で上映なんですよね。
今年もコンペに日本映画がありません。(><;)
シネフォンダシヨンと短編作品審査員長を
河瀬直美監督が務めますが。




鑑賞した映画の短評は↓

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に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。

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マット・ロス監督



ニコール・キッドマンとネコ(∩・ω・∩)

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