『スポットライト 世紀のスクープ』
原題:SPOTLIGHT
2015年製作 アメリカ映画
TOHOシネマズ川崎で鑑賞
↓『スポットライト 世紀のスクープ』予告動画
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー
ジョシュ・シンガー
編集:トム・マカードル
製作総指揮:ジョシュ・シンガー
ジェフ・スコール
ジョナサン・キング
ピエール・オミダイア
マイケル・ベダーマン
バード・ドロス
トム・オーテンバーグ
ピーター・ローソン
ザヴィエル・マーチャンド
製作:マイケル・シュガー
スティーヴ・ゴリン
ニコール・ロックリン
ブライ・パゴン・ファウスト
撮影:高柳雅暢
美術:スティーヴン・カーター
音楽:ハワード・ショア
出演:
マーク・ラファロ
マイケル・キートン
レイチェル・マクアダムス
リーヴ・シュレイバー
ジョン・スラッテリー
スタンリー・トゥッチ
ブライアン・ダーシー・ジェームズ
ジェイミー・シェリダン
ビリー・クラダップ
ニール・ハフ
ポール・ギルフォイル
あらすじ
アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の
特集記事「スポットライト」のチームが
衝撃のスキャンダル記事を発表するまでの
事実に基づいたドラマ。
地元ボストンのカトリック教会の
90人近い神父たちが子どもたちへの性的虐待をし
枢機卿までが事実を知っていながら
組織ぐるみで隠蔽し続けた事実を
記者たちが過去の記録の掘り起し、
被害者や関係者への丹念な取材で
裏を取って発表するまでの様子が
スリリングに展開する。
アカデミー賞作品賞受賞のお墨付きが
興行成績(特に日本での)に
結びつかなくなっているのは事実ですが、
『スポットライト』は全国116館、
22日公開の『レヴェナント』は
20世紀フォックスの配給で318館での公開です。
『スポットライト』が
レイチェル・マクアダムスの来日でアピールしても、
興行成績の劣勢は火を見るより明らかですね...
単館、ミニシアター系映画を配給している
ロングライドの配給作品でこの公開館数はすごいと思いますが。
ロングライド公式サイト←クリック
ブロガーやシネフィルは
もう昨日公開初日にご覧になった方もみえると思うし、
今週末予定している方も多いでしょう。
私も楽しみにしていたので公開初日に観てきました。
本年度のアカデミー賞作品賞、脚本賞を受賞し、
まさに「優れた映画は良い脚本から」を
証明している作品。
私はこのジャーナリストとしての正義を貫き
仕事をした人たちのドラマに
素直に感動しました。
アカデミー賞作品賞で、
素直に感動した作品て
へそ曲がりだし、
そんなにないんです。(^o^;)
アカデミー賞作品賞の映画をライブで観だしたのは
アンチハリウッドだったこともあったし、
『普通の人々』(1980年)からです。
作品賞の作品ですごく好きな作品は?
って聞かれたら『アパートの鍵貸します』
『カッコーの巣の上で』
になってしまうかな。
『スポットライト』の舞台は2001年~2002年始めで、
15年経っています。
今はネットが発達してこんな悠長な取材は
なかなかやれないのだろうし、
なんで今頃この問題で?
と思う人もいるかもしれない。
でも、映画になるのにそれだけ時間が必要な
カトリック教会の大きなスキャンダルだったのだろうし、
これは製作側の意図でもあるように、
今、世界的にジャーナリズムの力が弱っているという
その危機感をも表現して、
この映画自体にジャーナリズム性を持たせたのだと思う。
私は大学でマスコミ論専攻でした。
サークルもマスコミ問題研究会という
学術系サークルに入っていました。
若気の至りというか、
昔はバイタリティーがあって(笑)
学内にもサークル内にも女子学生は少なかったですが、
サークルの委員長(時代を感じるネーミングですね)
もしました。
マスコミニュケーション、
メディア論、ジャーナリズムの勉強をして、
周りには新聞記者になった人や
マスコミ業界に就職する人も多かったです。
今でもジャーナリズムに興味はありますが
自分がジャーナリストになりたいとは思いませんでした。
20代の頃は「週刊金曜日」浜松地区読者会代表
なんてしてたこともありました。
今はドキュメンタリー映画を観るのが好きなのと、
「DAYS JAPAN デイズ・ジャパン」を購読している
くらいです...
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『スポットライト 世紀のスクープ』
は、
第22回全米俳優組合(SAG)賞で
映画部門キャスト賞を受賞。
(ビリー・クラダップ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、
マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、
マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、
ジョン・スラッテリー、スタンリー・トゥッチ)
キャストそれぞれが味のある
印象的な演技をしていますが
誰かが我を張って
「俺が、私が」という演技をする
失態なんてありません。
芸達者なキャストが安定した
アンサンブル芝居を見せてくれます。
「優れた映画は良い脚本から」を証明している
脚本も、
演技も演出も編集も、
日本人カメラマン・マサノブ・タカヤナギの
撮影も、
仕事は全部奇をてらわず、
ドラマをしっかり伝える正攻法です。
それでいて、というかそれだからこそ、
スリリングな展開に引き込まれました。
『大統領の陰謀』を想起させられますが、
監督も意識して制作したとのこと。
『大統領の陰謀』が好きだという
名作ファンも必見ですね。(o^-')b
何もしなかった、を
続けていたらダメ、
絶対(`・ω・´)ゞ
と、強く思った。
パンフレットに町山智浩さんが、
この映画で描かれていないその後について
書かれていて興味深かったです。
大統領の陰謀 [Blu-ray]/
ロバート・レッドフォード,ダスティン・ホフマン,
ジェーソン・ロバーズ
トム・マッカーシー監督
マサノブ・タカヤナギは
『ファーナス 訣別の朝』
『ブラック・スキャンダル』
に続いて
クリスチャン・ベール、
ロザムンド・パイク共演の
インディアン戦争時代の時代劇
「Hostiles」(2017年公開)で
スコット・クーパー監督と組みます。
マサノブ・タカヤナギの撮影作品の私の記事↓
『ファーナス 訣別の朝』←クリック
『世界にひとつのプレイブック』←クリック
『THE GREY 凍える太陽』←クリック
寝そべって記念撮影。
スティーヴ・ゴリン、ブライ・パゴン・ファウスト
ニコール・ロックリン、マイケル・シュガー
スティーヴ・ゴリンは『レヴェナント』のプロデューサーでもあり、
『レヴェナント』の場合でも受賞してた2015年の顔なプロデューサー
脚本賞受賞のトム・マッカーシー監督と
ジョシュ・シンガー
実在の本人とキャスト↓
マイク・レゼンデス
ラファロの普通の人リアリティーと
記者魂の熱さ演技は流石でした。
サーシャ・ファイファー
マイケル・キートンとウォルター・“ロビー”・ロビンソン
マット・キャロル
ベン・ブラッドリー・Jr.
教会の組織事態の隠蔽体質を追及する方針を立てた
分かってる編集局長マーティ・バロン。
すごく短気だけど実は誠実な弁護士
ミッチェル・ガラベディアンのスタンリー・トゥッチ、
ミッチェル・ガラベディアン(右)
ハンサムだけど鼻持ちならない感じ、
でも過去に何かがあったからなのだの弁護士
エリック・マクリーシュのビリー・クラダップ↓
最後まで気をもませる鍵を握るマイケル・キートンの
同級生の弁護士ジム・サリヴァンのジェイミー・シェリダン↓
などなど、
皆さん上手くて見せ所もちゃんとあります。
心理療法士 A ・ W ・リチャード・サイプ(右)が
電話で貴重な証言をします。
トム・マッカーシー監督『扉をたたく人』
主演のリチャード・ジェンキンス(左)が
声だけの出演ですが印象的です。
主要キャストの新作をささ~っとご紹介しますね。
マーク・ラファロは
『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
が9月に公開。
↓『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』予告動画
レイチェル・マクアダムスは
キャメロン・クロウ監督
ブラッドリー・クーパー
エマ・ストーン
ビル・マーレイ
ジョン・クラシンスキー
ダニー・マクブライド
アレック・ボールドウィン
という豪華キャストだけど
劇場公開なくネット配信だけな『アロハ』
アントワン・フークア監督
ジェイク・ギレンホールと共演の
『サウスポー』が6月3日公開
ベネディクト・カンバーバッチが
魔術を操るマーベルコミックヒーロー
『ドクター・ストレンジ』
(スコット・デリクソン監督)12月10日公開
↓『ドクター・ストレンジ』トレーラー
モルド男爵がキウェテル・イジョフォー、
エンシェント・ワンがティルダ・スウィントン
ヴィラン(ドーマムゥかナイトメア?)
にマッツ・ミケルセン!
レイチェル・マクアダムスはヒロインかな。
(トレーラーでは医療スタッフのよう。)
マイケル・キートンは
マクドナルドの創業者レイ・クロックの伝記映画
「The Founder」(原題:ザ・ファウンダー)
レイ・クロックを演じます。
ジョン・リー・ハンコック監督、
ローラ・ダーン共演。
8月5日アメリカで公開。
アカデミー賞主演男優賞が狙えるでしょうか?
リーヴ・シュレイバーは
4月23日公開
クロエ・グレース・モレッツ主演『フィフス・ウェイブ』
妻のナオミ・ワッツと共演で
元ヘビー級プロボクサー・チャック・ウェプナーを演じる
「The Bleeder」(原題:ザ・ブリーダー)
『ぼくたちのムッシュ・ラザール』
『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』
のフィリップ・ファラルドー監督
アカデミー賞主演男優賞に絡んでくる作品になるか?
鑑賞した映画の短評は↓
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アメーバ映画時光の「なう」←クリック
に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。
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