トーキョーノーザンライツフェスティバル2016
ユーロスペースで最終日の
ノーザンライツフェスティバル
今日上映の5本全部観るという、
1日北欧映画フルマラソンをしています。
1本目
2014年 ノルウェー映画
「ビートルズ」
1967年のオスロでビートルズに憧れて
バンドを結成する高校生4人組。
主人公の恋の行方や少年たちの日常が描かれる。
恋のライバルと思ってた同級生が
実は同性愛者だったという描き方が
とてもさりげなく入っていたりして。
舞台の時代性の再現度が素晴らしく、
可愛らしい少年少女たちの成長を見て、
ほっこり気分になりました。
オープニングロールの
60年代&ビートルズ&北欧デザインを融合した映像が、
とてもオシャレで出色でした。
2本目
2014年製作の「サイレント・ハート」
ALSを患った母親が安楽死を選択し、
最後に家族が集まる。
ビレ・アウグスト監督らしい重厚な人間ドラマです。
娘たちが母親の決断を
なかなか受け入れられないのは理解できます。
でも、ゴメンなさい。
死生感のカルチャーギャップがあるのか、
「ハッピーエンドの選び方」
もそうでしたが、
このケースでの安楽死の選択に納得できず。
観客のすすり泣きも聞こえてきましたけど、
私はこのドラマの世界に浸れずでした。
自分が入院中どんどん衰弱して
死と直面した時のことを思い出し、
呑気に映画を観てる自分に胸が詰まるという、
ゴメンなさいな感想(^◇^;)
3本目
2014年製作 デンマーク映画
シンガーソングライターとして
成功している主人公を
ミカ様ことミカエル・パーシュブラントが魅力たっぷりに演じます。
活動拠点にしているロスから、
レコーディングのため久しぶりにデンマークに帰国。
殆ど会っていなかった娘が孫のノアを連れて会いに来る。
彼女はシングルマザーでノアを育てていたが、
薬物中毒で更生施設に入ることになりノアをトーマスに預ける。
悲劇も起こり、
なかなかヘヴィーだったりしますが、
ミカ様の魅力でグイグイ引っ張ります。
子役をはじめ脇役も好演、
ミカ様のしぶ~い素敵な歌声がたくさん聴けて、
ファンには特にたまらないと思います。
4本目
「ウィ・アー・ザ・ベスト!」
ルーカス・ムーディソン監督
2013年製作 スウェーデン映画
1982年のストックホルムが舞台。
「パンクは死んだ」に納得出来ない、
ボボとクラーラ13歳の少女2人が、パンクバンドを結成。
ギターがスゴ上手で敬虔な
クリスチャンの少女ヘドウィグを
メンバーに誘い3人で練習を始める。
とってもキュートで楽しい作品。
ユーモアがあって笑いながら観ました。
5本目
2015年製作 デンマーク映画
父親が亡くなり兄弟で遺言ビデオを見たら、
2人は母親違いの兄弟で、
亡くなった父とは血縁もないと知る。
異常に性欲が強くてダメンズな兄と
冴えない大学教授の弟が
まだ生きているらしい実の父親を訪ねて
住民42人の島に出掛けると、
家畜が大量にいる変わった家に
また母親の違う3人の兄弟がいた。
兄弟には出生の秘密があるようだ…
コメディー映画かなと笑いながら観ていると、
ミステリー感が強くなってきます。
マッツをはじめデンマークの演技派の芝居に引き込まれます。
イェンセン監督の脚本作品は
スザンネ・ビア監督の作品など
シリアス系しか観たことがなかったので、
驚きました。
マッツのこの異常性欲変人演技も流石!
ハリウッド映画からは絶対オファーが来ない役です。(^◇^;)
というわけで、5本完走しました!
また、ノーザンライツフェスティバルで観た映画8本
全部まとめたいところですが、
明日はキネ旬授賞式だし、
そういえば2月になって1本で感想書いてないなぁと、
愕然としています。(>人<;)