『グッドナイト・マミー』
原題:Ich seh, ich seh
英題:Goodnight Mommy
2014年製作
オーストリア映画
ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞
↓『グッドナイト・マミー』予告動画
↓GOODNIGHT MOMMY 公式トレーラー
監督・脚本:ヴェロニカ・フランツ
セヴェリン・フィアラ
製作:ウルリヒ・ザイドル
出演:スザンヌ・ウエスト
エリアス・シュワルツ
ルーカス・シュワルツ
ハンス・エッシャー
あらすじは~
整形手術をして帰って来たママは
人が変わったような言動をする。
エリアスとルーカスの双子の兄弟は
本当にママなのだろうかと疑念を抱く。
そして確かめるための行動が
エスカレートして...
この映画は、
トレーラーのできが素晴らしいです。
見せ過ぎてる気もするけど、
ミスリードもさせるし、
編集がホント上手いですヮ(°∀°)b
そして↑B級ホラーノリのチラシは半分冗談!?お遊び!?
あるいはミスリード狙いで作ったのでしょうか(^o^;)
全然雰囲気違う
オリジナル・ポスターはこちら↓
ベネチア映画祭オリゾンティ部門で
(オリゾンティは革新的な映画を紹介する部門)
上映されて話題を呼び、
シッチェス・カタロニア国際映画祭で
グランプリ受賞など
国際映画祭での評価も高く
今年のアカデミー賞外国語映画賞
オーストリア代表作品です。
ノミネーションからは漏れましたが、
ノミネートが有力視されていました。
ということで、
日本のフライヤーはB級感もりもり( ´艸`)ですが、
さにあらずな作品です。
それでは残念だという人もみえると思いますが、
面白かったです。
個人的には最近観たホラー映画
『イット・フォローズ』←クリックで私の記事へ
より好きです。
『イット・フォローズ』も面白かったけど、
笑える面白さで恐怖感はなかったです。
私が怖いと感じるのは人間の具体的な心理。
嫉妬心や激しい疑念、
「悪の凡庸さ」で
思考停止して行動すること。
または、
残虐な行為をしてしまう動機です。
『グッドナイト・マミー』は
サイコ・スリラーで
途中で仕掛けにも気付いたけど、
暴走感にスリルがあって楽しめました。
トレーラーを見て戴ければ分かりますが
映像、風景、美術がシャレてるし、
実際の双子が演じた兄弟と、
ママ役の女優の演技が良くて、
雰囲気作りが上手い、
スタイリッシュ・ホラーです。
あ、でも私は一点だけ、
兄弟が飼っている
虫(ゴキブリ)がデカくて
大量に出て来て気持ち悪かったです。(゚_゚i)
監督、脚本の1人ヴェロニカ・フランツは
夫ウルリヒ・ザイドル監督(本作のプロデューサー)の
パラダイス3部作、
『パラダイス:愛』
『パラダイス:神』
『パラダイス:希望』
の脚本もザイドル監督と手掛けています。
この3部作はなかなか曲者で面白いです。
エリアス・シュワルツ、セヴェリン・フィアラ
ルーカス・シュワルツ、ヴェロニカ・フランツ
2014年第71回ベネチア国際映画祭で
見せ方が上手い映画です。
ホラー映画ファンには一見の価値ありな
作品だと思いますし、
ホラー映画が苦手な人でも大丈夫な気がします。
多分。
昨日観たのは他に
未体験ゾーンの映画たちで
ジャン=ジャック・アノー監督が
中国で撮った壮大な作品
『神なるオオカミ』
『シーズンズ』よりずっと良かった。
本年アカデミー賞外国語映画部門賞確実な
『サウルの息子』
これは『炎628』並にズシンときました。
本年マイベスト上位入り。
鑑賞した映画の短評は↓
ツィッター eigajikou←クリック
アメーバ映画時光の「なう」←クリック
に鑑賞後随時投稿しています。
ぜひ読んで下さい。
ウルリヒ・ザイドル、スザンヌ・ウエスト
出演者はほぼこの3人