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不屈の男 アンブロークン感想アンジェリーナ・ジョリー監督ジャック・オコンネル主演。冷静に観よう。

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『不屈の男 アンブロークン』

詳しい内容のネタバレはしませんが、
反日映画のレッテル貼りは不毛だから
鑑賞したうえで
どんな作品か綴りました。

原題:Unbroken

2014年製作 アメリカ映画

2016年2月日本公開











↓Unbroken ユニバーサル・ピクチャーズ公式トレーラー


監督:アンジェリーナ・ジョリー

脚本:ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
リチャード・ラグラヴェネーズ
ウィリアム・ニコルソン
原作:ローラ・ヒレンブランド
撮影:ロジャー・ディーキンス
編集:ティム・スクワイアズ
ウィリアム・ゴールデンバーグ
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演:
ジャック・オコンネル
ドーナル・グリーソン
雅-MIYAVI -
ギャレット・ヘドランド
フィン・ウィットロック

来年2016年の2月に、
ビターズ・エンド配給、
渋谷のイメージフォーラムで公開。
というニュースが報道されています。

ビターズ・エンド配給の洋画は、
以前から見逃さないようにしています。
今年は『おみおくりの作法』
『サンドラの週末』
『雪の轍』
『さよなら、人類』
観ました。
これから、
『ロバート・アルトマン/
ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』
『裁かれるは善人のみ』
『消えた声が、その名を呼ぶ』
『最愛の子』
観るのをを楽しみにしています。

私がとてもおススメの
『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』
福島菊次郎さんの追悼上映もありますので、
上映情報は
ここ←クリックでどうぞ!

ビターズ・エンド←クリックでHP
は信頼している配給です。
社名の由来は
最後まで(to the bitter end)屈しない者(bitter-ender)
Roxy Musicの1stアルバム『Roxy Music』
に収録されている曲『Bitters End』から。↓



懐かしい曲です。
高校サボって
ロキシー・ミュージックのコンサートに行ったなァ(^▽^;)

イメージフォーラムは
会員になっていて良く行くミニシアターです。

私は家で見た作品は基本的に
記事を書いていませんが
(劇場鑑賞した作品も15%ほどしか書けていない(^^ゞ)
これは書いておきます。
公開されたらイメージフォーラムで
改めて鑑賞しますが、
見ないで「反日映画」と
ネット上に書いてある情報は
映画ファンにとっては役立たないと思いますので、
私は全編見たうえでの感想を書いておきますね。

1936年のベルリンオリンピックに
アメリカ代表として出場し、
5000mで8位になった
実在のアスリート、
ルイス・ザンペリーニ氏
(1917年1月26日~2014年7月2日)
が主人公です。

原題は「unbroken」で、
邦題は『不屈の男 アンブロークン』
になりましたが、
度重なる苦境に逢っても
心が壊されなかった男の物語です。

あらすじは...

ルイスはイタリア移民の子で、
両親は英語を話せません。
ルイスは子ども時代イジメにもあいますが、
天性の足の速さを活かしてトレーニングに励み
アスリートとして開花します。
ベルリンオリンピックにも出場します。
24歳の時アメリカ陸軍航空隊に入隊。
B-24の搭乗員になりましたが、
エンジントラブルで太平洋上に墜落し、
47日間漂流して日本海軍の船に
救出されて捕虜となります。
マーシャル諸島の島から
大森捕虜収容所へ移送されます。
(実際は大船収容所を経て大森へ)
彼の生存はアメリカに伝わっておらず、
陸軍航空隊からは死亡が発表されていた。
東京の対米宣伝放送で
自分で生存していることを放送した後、
次の日本側が用意した原稿を読むのを拒否。
直江津捕虜収容所に移送されて
そこで終戦を迎えました。



原作に日本兵が
生きたままの捕虜の肉を食べたという
表記があるそうで、
そのことがネット上で話題にされていたりしますが、
映画にはそんな描写は一切ありません。

捕虜に対する暴力描写、
ザンペリーニ氏への虐待シーンはあります。
MIYAVIが演じた渡邊睦裕氏は、
本人が捕虜に虐待をしたことを述べているし、
ザンペリーニ氏への虐待も事実です。

映画の前半はルイスの子ども時代、
アスリート時代も描かれています。
苛酷な漂流シーンも長く描かれます。
(ここまでで1時間あります)
虐待シーンが全体の中でことさら長い訳ではありません。
イジメに挫けず陸上選手になり、
戦争中は太平洋漂流、厳しい捕虜生活も生き抜いた
青年の強い精神力が印象的な戦争ドラマです。

ザンペリーニ氏が、
1998年の長野オリンピックで
聖火ランナーとして走った映像も流れます。
彼の赦しの心に思いをはせれば、
映画を見ないで
「反日」とのレッテル貼りは無情でしょう。

アンジェリーナ・ジョリーは
バランス感覚のある人です。
しかもこの映画はユニバーサル・ピクチャーズ作品で
一流のスタッフを起用したハリウッド映画です。
あからさまな「反日映画」を制作した
とは考えられませんでしたが、
自分で映画を実際に見て確かめてみても
「反日映画」と決めつけたりや
公開しないようにという署名活動などは
作品を見ずにしているのではと思えます。

今年のアカデミー賞(2014年度)の3部門
(撮影賞、音響編集賞、録音賞)
にもノミネートされましたし、
作品賞ノミネート候補にも上がっていたので、
過去記事でこの映画の紹介はしました。
日本公開は無理かと思っていましたが、
決まりましたので、
どんな映画か気になる方は、
公開されたら自分の目で
冷静に鑑賞してみるのがよいと思いますよ。
私はイメージフォーラムに行き
改めて劇場鑑賞もします。

イメージフォーラム周辺が
現実にもネット上でも
物騒な雰囲気にならないことを願っています。



少年時代から足が速かったルイス(左)
少年時代を演じたC.J. Valleroyは、
ジャック・オコンネルの少年時代より可愛らしいかも(;^ω^)


高校・大学でも陸上選手として活躍


ザンペリーニ氏本人


オリンピックにも出場




ジャック・オコンネル、
ドーナル・グリーソン、フィン・ウィットロック
3人の太平洋上の漂流は苛酷でした。


MIYAVIを2014年度の
アカデミー賞レース予想で
助演男優賞ノミネート候補に
入れている評論家もいましたが、
確かに頑張っています。
『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』の
坂本龍一より演技は上手いと思います。


『アバウト・タイム』
『FRANK -フランク-』などのドーナル・グリーソンは
パイロット役です。




ジャック・オコンネル(左)は、私の好きな
写真『This Is England 』(2006年)から見ています。
今年は『ベルファスト 71』
『名もなき塀の中の王』と2本の主演作が日本公開。


ジャック・オコンネル出演作品で
私がこれまでに記事を書いているのは
ジャック・オコンネルが
ボビー・チャールトンを演じた、
『ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇-』と、
『300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~』

ユナイテッド 感想/
マンU イングランド・プレミアム・リーグ優勝
おめでとう香川真司選手!
←クリックで記事へ

『ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇-』
主題歌はポール・ウェラー『Devotion/ デヴォーション』↓


300 スリーハンドレッド帝国の進撃 感想
主役はエヴァ・グリーン?
アクションも濡れ場も大活躍!
←クリックで記事へ

ジャック・オコンネルは
逆境を乗り越える役が多いです。
リアルな迫力の
『ベルファスト 71』は観ましたが、
『名もなき塀の中の王』は前売り券買ってあるのに
まだ観に行けてないので早く行かなくては!

長野オリンピックの
聖火ランナーをした時のルイス・ザンペリーニ氏






オコンネル、アンジー、MIYAVI



昨日観たのは、
シネマヴェーラ渋谷の
「ロード・ムーヴィーの世界」で
『この庭に死す』
ルイス・ブニュエル監督
豪華キャストで
人間の金への欲望、
ガン・アクション、
ジャングル・サバイバル冒険と
ドラマが次々と面白く展開。
デジタルリマスターの映像も鮮やかだった。

『ハネムーン・キラーズ』
オペラ作曲家のレナード・カッスル監督・脚本。
実際の連続殺人事件を基にしたカルト映画。
文通を利用した結婚詐欺から
殺人を犯していく2人の言動がリアルでコワイ。
映画の世界観に引き込まれた。











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