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10月公開鑑賞予定新作映画その1アメリカン・ドリーマー/岸辺の旅/ドローン・オブ・ウォー他と短評

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10月公開鑑賞予定新作映画その1

2015年10月上旬公開作品の新作映画から
私が観たい作品の
予告動画、チラシ画像、あらすじなどをご紹介。

外国映画は日本版の予告動画と
海外版のトレーラーの内容が違う場合に、
両方紹介していますので見比べて下さいビックリマーク


『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』

『岸辺の旅』

『ドローン・オブ・ウォー』

『顔のないヒトラーたち』

『無頼漢 渇いた罪』

『提報者~ES細胞捏造事件~』

『ロバート・アルトマン
ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』













『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』予告動画


↓A Most Violent Year トレーラー


『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』

浜松シネマイーラでは12月5日(土)~上映

原題:A Most Violent Year
2014年製作 アメリカ映画

監督:J・C・チャンダー

出演:オスカー・アイザック
ジェシカ・チャステイン
デヴィッド・オイェロウォ
アレッサンドロ・ニヴォラ
アルバート・ブルックス

あらすじ

1981年、NY。
犯罪と暴力が氾濫するこの年に
生き馬の目を抜くオイル業界で、
クリーンなビジネスを信条に
オイルカンパニーを築きあげた
移民のアベルとその妻アナ。
事業拡大のための土地購入の頭金として
全財産を投入した直後、
彼の成功を阻止しようとする何者かの手によって、
積荷のオイルの強奪、脱税の嫌疑、
家族へ脅威・・・次々にトラブルがのしかかる。
悪い噂は一気に広まり、ついに銀行からの融資を断られ、
信頼していた妻との間にも亀裂が。
刻一刻と破産が迫るなか、
孤立無援のアベルはトラブル解決のために奔走する。
期限はわずか30日。
(公式サイトより)

『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』の
J・C・チャンダー監督で、
主演は『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』の
オスカー・アイザック。
オスカー・アイザックは今年日本公開作品は3本。
『ギリシャに消えた嘘』
本作と、
これで知名度も超上がるであろう12月18日4公開の
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
『アメリカン・ドリーマー』のトレーラー見ると、
オスカー・アイザックが、
若い頃のアル・パチーノ、
あるいはアンディ・ガルシアみたいな
雰囲気に見えるのだけど。
楽しみにしている作品です。










↓『岸辺の旅』予告動画


『岸辺の旅』

2015年製作 日本=フランス合作映画

監督:黒沢清

原作:湯本香樹実

出演:深津絵里
浅野忠信

3年前に失踪した夫が帰ってくる。
彼は死んだという。
彼は妻に見せたい場所があると言い、
2人は旅に出る。

今年の第68回カンヌ国際映画祭
“ある視点”部門で黒沢監督が
監督賞を受賞した作品です。
湯本香樹実原作の『ポプラの秋』も
まだ観ていないけど、
『岸辺の旅』が10月1日に公開です。
前にも書きましたが、
湯本香樹実の原作は「ポプラの秋」が
とても好きなのです。
だから映画を観るのがコワイ(苦笑)
『岸辺の旅』はちょっと気楽に観られそうです。








↓『ドローン・オブ・ウォー』予告動画第1弾


↓『ドローン・オブ・ウォー』予告動画第2弾


↓Good Kill トレーラー


『ドローン・オブ・ウォー』

原題:Good Kill

2015年製作 アメリカ映画

監督:アンドリュー・ニコル

出演:イーサン・ホーク
ブルース・グリーンウッド
ゾーイ・クラヴィッツ
ジャニュアリー・ジョーンズ
ジェイク・アベル

あらすじ
アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐は、
F-16戦闘機のパイロットから
無人戦闘機の操縦士に転身し、
政府のテロリスト掃討作戦に貢献してきた優秀な軍人である。
しかしトミーはやるせない違和感に囚われていた。
ラスベガス郊外のマイホームと砂漠の空軍基地を車で毎日往復し、
エアコンが快適に効いたコンテナ内の
オペレーションルームにこもって、
圧倒的な破壊力を誇るミサイルをクリックひとつで発射する。
音声の出ないモニターだけで戦場の状況を確認するその任務は、
まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ。
CIAの対テロ特殊作戦に参加したトミーは、
度重なる過酷なミッションにじわじわと精神を蝕まれ、
愛妻モリーとの関係までも冷えきっていく。
やがてストレスが限界を超えたトミーは、
冷徹な指揮官からの人命を軽んじた爆撃指令への
反抗を決意するのだった……。
(公式サイトより)

アンドリュー・ニコル監督の
『ガタカ』ではジュード・ロウに
喰われ気味だった感のイーサンですが、
本作では大丈夫そうです。
『ドローン・オブ・ウォー』って、
日本で付けた邦題で、
原題は「Good Kill」グッド・キル。
『ロード・オブ・ウォー』で
武器商人の裏の世界を描いた
アンドリュー・ニコル監督だから、
『アメリカン・スナイパー』のような
英雄譚にはなっていないはず。
『ガタカ』『ロード・オブ・ウォー』
おススメ作品です。

【Amazon.co.jp先行販売】ガタカ [DVD]/
イーサン・ホーク,ユマ・サーマン,ジュード・ロウ


ロード・オブ・ウォー Blu-ray/
ニコラス・ケイジ,イーサン・ホーク,
ジャレッド・レト










↓『顔のないヒトラーたち』予告動画


↓Im Labyrinth des Schweigens トレーラー


『顔のないヒトラーたち』

原題:Im Labyrinth des Schweigens
(沈黙の迷路で)
2014年製作 ドイツ映画

監督:ジューリオ・リッチャレッリ

出演:アレクサンダー・フェーリング
フレーデリケ・ベヒト
アンドレ・シマンスキ
ヨハン・フォン・ビュロー
ヨハネス・クリシュ
ゲルト・フォス

あらすじ
戦後十数年を経て、
西ドイツは経済復興の波に乗り、
殆どの人が戦争の記憶、
自分たちが犯した罪を
過去のものとして忘れ去ろうとしていた。
そんな時、一人のジャーナリストが
アウシュヴィッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、
規則に反し、ある学校の教師をしていることを突き止める。
駆け出しの検察官ヨハンは、
上司の引き止めにも耳をかさず、
この一件の調査を始める。
ジャーナリストのグニルカ、
強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンとともに、
アウシュヴィッツでの悪行に関わりながら、
罪を問われることなく普通に市民生活を送っている
元親衛隊員個々人の証拠を集め、
主席検事バウアーの指揮の下、
ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、
その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。
そして、1963年12月20日、
フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた。
(公式サイトより)

『ゲーテの恋』でゲーテを演じた
アレクサンダー・フェーリング、
『ハンナ・アーレント』で
ハンナの若い頃を演じたフレーデリケ・ベヒト。
ドイツが戦後、戦中の事実と
どう向き合ったのか。
今作られた意味も確かめたい。
監督は私と同年の1965年生まれ。
俳優、プロデューサーでもある。










↓『無頼漢 渇いた罪』予告動画


↓무뢰한 (The Shameless)トレーラー


『無頼漢 渇いた罪』

原題:무뢰한(無頼漢)
英題:The Shameless(恥知らず)

2015年製作 韓国映画

監督:オ・スンウク

出演:チョン・ドヨン
キム・ナムギル
クァク・ドウォン
パク・ソンウン

あらすじ
殺人事件の容疑者の行方を追い続ける刑事ジェゴン。
容疑者の恋人であるカラオケバーのママ、
ヘギョンの存在を知った彼は身分を偽り彼女に接近する。
辛抱強く恋人の帰りを待っていたヘギョンだったが、
いつもそばにいてくれるジェゴンに心を開くようになり…
刑事と、殺人容疑者の恋人との
許されぬロマンスを描くサスペンス映画。
チョン・ドヨンがヒロインの気になる作品。








↓『提報者~ES細胞捏造事件~』予告動画


『提報者~ES細胞捏造事件~』

原題:제보자(情報提供者)
英題:Whistle Blower(告発者)

監督:イム・スルレ

出演:パク・ヘイル
イ・ギョンヨン
ユ・ヨンソク
パク・ウォンサン

世界で初めてヒトのES細胞作製に成功したという
イ博士の発表に沸き立つ韓国。
テレビ局のプロデューサー・ユンは匿名の情報提供者から、
博士の研究成果は捏造されたものだと告発の電話を受ける。
電話の主はイ博士と研究を共にしていた若手研究者シム。
彼は科学者としての良心の呵責に苛まれ、
告発を決意したのだった。
彼の証言を信じたユンは、
真実を明らかにするため取材を開始する。
しかし、イ博士への批判は国益に反するとする世論やマスコミ、
さらには政府からの激しい圧力・抗議が
彼らの前に立ちはだかるのだった……。
(クロックワークス公式サイトより)

ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の
“世界中のガツン!とくる映画今年も集めました。”
「ワールド・エクストリーム・シネマ2015」←クリック公式サイト
で上映される1本です。
韓国のES細胞捏造事件の実録サスペンスで、
見応えありそう。








↓『ロバート・アルトマン 
ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』予告動画


↓ALTMAN UK トレーラー


『ロバート・アルトマン 
ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』


2014年製作 カナダ映画

監督:ロン・マン

出演:ロバート・アルトマン
ポール・トーマス・アンダーソン
ジェームズ・カーン
キース・キャラダイン
エリオット・グールド
フィリップ・ベイカー・ホール
サリー・ケラーマン
ライル・ラベット
ジュリアン・ムーア
マイケル・マーフィ
リリー・トムリン
ロビン・ウィリアムズ
ブルース・ウィリス
ロン・マン
キャサリン・リード・アルトマン
マシュー・ジーグ

あらすじ
妻キャスリン全面協力のもと、
現場での貴重なオフショットやメイキング、
度肝を抜かれる初期の産業映画や未公開作品、
微笑ましいホームムービーなど、
センスよく選び抜かれた映像とともにひもとかれる、
人間・アルトマン。
豪快なギャンブラーでありながら、
優しき家庭人でもあった彼の意外な素顔の数々。
お偉方の言うことには耳を傾けない一方で、
俳優を家族のように大切にした。
ジュリアン・ムーア、ポール・トーマス・アンダーソン、
ブルース・ウィリス、エリオット・グールドなど、
アルトマンを敬愛する俳優や監督が
「アルトマンらしさ(アルトマネスク)」を語り、本人も登場。

この作品は3日封切必ず観るつもりですが、
ヘッド館が、
YEBISU GARDEN CINEMA
都内はここ1館のみ。
私が行かない映画館なので、
10/17(土)から上映する
横浜シネマ・ジャック&ベティで観ます。












9月に観たい作品に書いていなかったのですが、
『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』
も、観たいなあ。

↓『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』予告動画


『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』

2014年製作 アメリカ映画

原題:A Girl Walks Home Alone at Night
(夜、女の子が独りで歩いて帰る)

監督:アナ・リリー・アミールポアー

出演:シェイラ・ヴァンド
アラシュ・マランディ
マーシャル・マネシュ
モジャン・マーノ
ドミニク・レインズ
ミラド・エグバリ
ロメ・シャダンルー
レザ・セィクソ・サファリ

イラン系アメリカ人で、
数々の短編作品で注目を浴びていた
アナ・リリ・アミリプールが
初めて長編映画に挑戦した、
スタイリッシュな吸血鬼ファンタジー。
イランのどこかにある架空の町を舞台に、
美しいヴァンパイアの少女の復讐と恋を描く。
マカロニウエスタンからデヴィッド・リンチまで、
様々な影響を咀嚼したモノクロ映像の美しさに息をのむ。
(ぴあ映画生活)

リンチ師匠に大きく影響を受けているとなると
見ないわけにはいきませぬ。なんです。(^o^;)


気が付いたらもう来週は10月ではないですか!(  ゚ ▽ ゚ ;)
で、10月1日(木)に封切の映画もあるので、
10月に観たい作品を書いておかなくては!
と、3日(土)封切の分までですが、
焦って作りました。(;´▽`A``


今週は引き続きスウェーデン映画祭上映作品を観ています。
『フレンチアルプスで起きたこと』の
リューベン・オストルンド監督特集の2本
『プレイ』(2011年)
実際にあった黒人移民の少年たちの
恐喝事件が元になっている作品。
ワンシーン・ワンカットの
ドキュメンタリータッチで撮っていて、
すごくリアル。
激しい暴力はないけど、
殆どの大人の無関心な態度にも、
正論ふりかざす対応にも、
とてもいらついた。
客観視しようとする観客の
その目線、心理に
チクチク神経攻撃をかけてくるのだ。

『インボランタリー』(2008年)
5つのドラマが進んで行く。
それぞれのエピソードの中心人物は、
その人が居る集団、グループの中で、
involuntary=インボランタリー
(自分の意志からではなく)思わず知らずの、無意識な、
行動や発言をして、アクシデントが起こる。
日常の中で、
すごくありそうなことや、
ありそうだけどそこまでやってしまうか?
といったエピソード。
こちらも、人間のありがちだけど
直視したくない系の行動心理を
独特なユーモアで赤裸々に見せてくる。
観る側の視線の独特なフレームで映すので、
映画に引き摺りこまれてしまう。
こちらも神経攻撃型の作品でしたよ。

『フレンチアルプスで起きたこと』は、
過去作より
エンタメ性をすごく高めて
見やすくしています。
オストルンド監督が、
バス、電車、トラム、リフトといった
乗り物の流れを使うのが好きなことが
良く分かったし、
スカトロ含む、
無意識な同性愛も描く
マニアックさがあることも。
『フレンチアルプスで起きたこと』では、
ほんの少ししか出していなかったですが。


早稲田松竹で見た2本立て
ジャン・ルノワール監督の
デジタルリマスター版『ピクニック』(1936年)は、
印象派の光の表現を実写で捉えたような
とても美しい映像の悲しい恋物語。

ロベール・ブレッソン監督
ドミニク・サンダが美しすぎる『やさしい女』(1969年)
夫婦の思いのすれ違いから起こる悲劇は、
なんかすごく「分かるわ~」感が強く、
2回見てしまいました。
(何回でも繰り返し観れる所が名画座の良さ)


音楽が印象的な3本をジャック&ベティで続けて観ました。
『EDEN エデン』
ミア・ハンセン=ラブ監督の
ガラージミュージックのDJだった兄がモデル。
青年の夢と挫折を描いたドラマには
普遍性がある。
ヴァンサン・マケーニュは出てくるだけで楽しいし
グレタ・ガーウィグは得意の天然キャラ。
ガラージが好きだったら
すごく楽しめると思う。

『パロアルト・ストーリー』
原作はジェームズ・フランコ。
フランコは女子の敵な悪い男(苦笑)で出演。
フランシス・フォード・コッポラの孫の
ジア・コッポラ監督。
エリック・ロバーツの娘エマ・ロバーツ、
ヴァル・キルマーの息子
ジャック・キルマー(ちょっとリヴァー似)
今年3本目のナット・ウルフらが好演の
ビターな青春群像劇。

『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
ベル・アンド・セバスチャンのフロントマン
スチュアート・マードックが脚本、監督の
ポップ・ロック・ミュージカル。
ネオ・アコ好きな人にはおススメ。
音楽は耳当りよいポップなものだけど、
歌詞は暗いといういかにもネオ・アコな
世界観が楽しかった。
エミリー・ブラウニング歌が上手い!

この3本では、
私は『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』が
気軽に楽しめて一番好みな世界でした。














『ザ・ヴァンパイア』シェイラ・ヴァンドとネコ^・ω・^

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