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涙するまで、生きる/ザ・トライブ/最も危険な遊戯/太陽を盗んだ男/低開発の記憶/葛飾応為石田尚志

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『涙するまで、生きる』
『ザ・トライブ』
『最も危険な遊戯』
『太陽を盗んだ男』
『低開発の記憶』
『アドバンスト・スタイル』


太田記念美術館
「広重と清親 清親没後100年記念」
葛飾応為の肉筆画
「吉原格子先之図」
横浜美術館
「石田尚志 渦まく光 Billowing Light」




『涙するまで、生きる』
30日(土)の初日に行きましたよ(^-^)/

先週から今週見た映画や展覧会についてまとめておきます。


先週は月曜日は病院で検査と受診をしまして。

火曜日に『チャッピー』観ました。
アメリカでの興行成績や
日本独自編集の件で観ないのはもったいない。
暴力的な世界がリアルな現実じゃない日本の方が
日本愛もある作品なので観やすいはずです。
編集した所は却って分かりました。
チャッピーの成長と心情に涙。
ヒュー・ジャックマンが
ギャングスタ達よりワルを好演。
『エリジウム』の借りは返したと感じましたよ。


水曜日は原宿の太田記念美術館に行って、
「広重と清親 清親没後100年記念」と、
映画『百日紅 Miss HOKUSAI』公開記念で特別展示の
・葛飾応為の肉筆画「吉原格子先之図」
・葛飾北斎の肉筆画「源氏物語図」
・渓斎英泉の肉筆画「大原女」
観てきました。

『百日紅 Miss HOKUSAI』感想
原恵一監督が杉浦日向子の原作を
美しくロックなアニメ映画に。
←クリック







葛飾応為の肉筆画は十数点しか確認されていません。
上のチラシの「吉原格子先之図」の実物は、
26.3×39.4cmで、
A3より少し小さいサイズです。
当時の浮世絵の表現としては珍しい
影の使い方に特徴があり、
光と闇のコントラストが強い幻想的な作品でした。
色使いが美しく、とても繊細な筆致でした。
これは実物を見ないと分からないので、
観られて良かったです。


葛飾北斎の肉筆画
「源氏物語図」
お栄が絵師として駆け出しの頃の
北斎の美しい構図と色彩の肉筆画です。
制作を側で見ながら
お栄が学んだことが多いだろうということです。


渓斎英泉の肉筆画「大原女」
これは映画では「下手善」と
お栄に言われていた善次郎の初期の作品。
顔は可愛らしいのですが、手がちょっとヘン。

秋野不矩「童女」


『百日紅 Miss HOKUSAI』でお栄が、
ラストで自分らしく描いた、
お猶がモデルであろう女の子と金魚の画、
秋野不矩の「童女」を連想しました。
原作にはないシーンだから、
女性の個性的な日本画家ってことで意識されてるか?
それとも私の勝手な連想かな?

太田記念美術館で、
この展示を見てから、
渋谷のTSUTAYA O-EASTに行き、
石井岳龍監督とキャストの舞台挨拶の後、
『ソレダケ that’s it』爆音上映で観ました。


ソレダケ that’s it 感想
石井岳龍×ブラッドサースティ・ブッチャーズ。
主演染谷将太。
←クリック


金曜日にユーロスペースで『ザ・トライブ』

ウクライナのミロスラヴ・スラボシュピツキー監督・脚本。
想像以上にセックス&バイオレンスな映画だった。
全編台詞は手話で字幕もなし。
舞台は聾唖の学校と寄宿舎。
静謐な世界の中で
容赦のないイジメ、暴力、売春、セックスなどが
すごいリアリティーで繰り広げられます。
緊張感溢れる力作でしたよ!

そのあと4階のシネマヴェーラへ行き、
「相米慎二を育てた男 プロデューサー伊地智啓の仕事」
シネマヴェーラ渋谷2本立で、
『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦監督/1979年)
『最も危険な遊戯』(村川透監督/1978年)観ました。




高倉健さん、菅原文太さん追悼上映企画には
体調悪くて一つも行けなかったので、
今回『太陽を盗んだ男』で文太さんを追悼。
文太さんジュリーの迫力。アクションも凄い。
スクリーンに釘付け!
こういうエンタメ作品はやはりスクリーンで観たい。
遊戯シリーズ第一弾の『最も危険な遊戯』
優作さんやっぱりカッコよかったよォ!
写真は敵役の荒木一郎さんと松田優作さん。


土曜日は娘の大学で、
保護者向けの学生の就職活動に関するガイダンスが
あったので、
たまには親らしいことしようと!?(^o^;)
行ってみました。
入学式には行っていないし、
学園祭の時は私が入院中で行けず。
大学って普通は誰でも出入りできるよね。
でも、同じ敷地にある付属小学校に
悠仁くんがいるからだろうけど
普段はセキュリティーが厳しく、
守衛に学生証や許可証を見せないと入れない。
この日は入れるってことで。
当節の就職活動について勉強になる
話を聞いてきました。

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その後、渋谷に行き
イメージフォーラムで
初日の『涙するまで、生きる』
原題:Loin des hommes(遠くの男)
観ました。
初日入場者プレゼントの
ミネラルウォーター「ヴィッテル」もらいました。



個人的な?2015年春~初夏ヴィゴ祭り第二弾なので、
駆けつけましたよ!
カミュの原作「客」を大胆に翻案し、
ウェスタンを意識した作品です。
舞台は1954年フランスからの
独立機運が高まるアルジェリア。
元軍人で今は原住民の子どもたちのための学校で
教師をしているヴィゴのところに、
自分の家に麦を盗みに来た従弟を殺してしまったレダが、
憲兵に連れて来られる。
憲兵は忙しくて手が空かないから、
ヴィゴにレダを裁判所のある町まで連行しろと言う。
殆どヴィゴとレダの2人芝居的な映画だけど、
復讐のためレダを捕まえようとする村人たちの追手、
アルジェリアの独立を目指すゲリラ、
ゲリラの掃討作戦をしているフランス軍。
と、遭遇し次々に危険な目に会います。
アトラス山脈とサハラ砂漠の厳しく険しい自然が、
美しい映像で捉えられ、2人の運命と重なり合います。
復讐の連鎖を断ち切るための2人の選択に胸が詰まりました。
緊張感の後の希望。
ヴィゴ・モーテンセンとレダ・カテブが
正に役を生きていて素晴らしかった!
簡単に泣けるような感動作ではなく、
生きることの意味を問いかける
胸にズシンとくる人間ドラマ。
私の今年のマイベストテン入りは確実。
もう1回はスクリーンで観たいし、
この映画については近日中に1本で記事を書く予定。

日曜日は、
新宿ケイズシネマで
「ラテン!ラテン!ラテン
Action Inc.が届けたラテン映画10年間の軌跡」の
『低開発の記憶─メモリアス─』(1968年)
観ました。
『苺とチョコレート』のトマス・グティエレス・アレア監督。
ピッグス湾事件からキューバ危機までの時期の
貴重なドキュメンタリー映像も入った、
キューバ映画の原点、不朽の名作と呼ばれる1968年作品。
低開発とキューバを見下していた、
ハバナの資産家の男が1人になって辿る孤独な追憶のメモリー。
今観ても新鮮なアンニュイ感に溢れていました。



その後、
太陽がギラギラ夏のようだった
新宿3丁目から地下鉄副都心線で
一気に横浜みなとみらいへ。
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横浜は曇っていました。
ランドマークタワーにはまだ登ったことがありません(^o^;)
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つつじは終りかけ


横浜美術館へ
最終日の「石田尚志 渦まく光 Billowing Light」
を見に来ました。









この動画を見てもらうと石田尚志の
作品の一端が分かります。↓



これは特別に許可を得て撮られた動画で、
石田の映像作品が5秒以下で紹介されていますが、
映像作品は1分以内、数分のものから、
十数分ある物まで様々でした。

抽象的な線を少しずつ描いてコマ撮りした
「ドローイング・アニメーション」という手法で
制作された「動く絵 ムービング・ピクチャー」や、
ビデオ・インスタレーション作品
(映像を使って観客のいる空間全体を
作品化して体感させる現代アート)
原画や制作のための設計図などが展示された
石田尚志の初めての大規模な個展でした。
抽象的な短編映画を大量に観た感じで、
ちょっと疲れましたが、
とても画期的で刺激のある展覧会でした。

横浜美術館コレクション展も見応えがあったのですが、
じっくり観ている時間がなくなってしまったので残念でした。
次の「蔡國強展」に行くときはもっと時間を取りたいです。

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帰りに見たみなとみらいの
帆船日本丸



そして、月曜日は6月1日で映画の日。
本当は複数本観たかったけど、
この日は書道の昇段試験の課題を書いて
送らなければならなかったので、
昼間は書道をして、夜、
『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』
チネチッタで観ました。


ニューヨークの60歳以上の
個性的なファッションのオシャレなマダムたちを
紹介した人気ブログ『アドバンスト・スタイル』が
発端になっているドキュメンタリー映画。
人気の女性たち7人が登場。
個性的なファッションが生き様を表している。
自分も、もっと自由に生きたいと思ったね!(o^-')b

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チネチッタのある
ラ・チッタデッラの噴水
綺麗なんですよ。



とういわけで、
充分好き放題に遊んでるじゃないか
という感じですが(;^_^A
5月は自分としてはリハビリ月間の位置づけでした。
10日に久しぶりにイメージフォーラムに行き
『イマジン』観ました。
宮益坂を登ったら息切れしてしまい、
どんだけ体力落ちたかと悲しくなりましたが、
30日に『涙するまで、生きる』を観に行った時は、
もう息切れしませんでしたョ。
まだ、足が痺れて痛いのですが、
これは抗がん剤の影響が残っているし、
簡単には直らないと医師に言われました。
体力は大分回復してきたのでこんな行動ですf^_^;
今月からは調整して行くつもりですが、
体験しておきたいことは、
あまり我慢はせずにやっていきます。
「生きてるうちが花なのよ」だし、
今月は誕生月でスペシャル月間てことで(笑)


今井雅之さんが先日亡くなりましたね。
今いくよさんも... 合掌。
今井さんは昨年の11月に手術した後、
抗がん剤治療されてて、
私と手術した時期も同じだなって
気になっていました。
彼は末期ガンで私は中期ガンくらいだったのですが...
私的にとてもショックだったのは、
シーナ&ロケッツのシーナさんが2月に亡くなったこと。
未だに追悼記事も書けないのです...

昨日録画してあった『トラック野郎 一番星北に帰る』
観ていたら、ヒロイン大谷直子さんの義父役で、
5月27日に亡くなったと
昨日の朝刊に記事があった今福将雄さんが出ていました。
この1年で鈴木則文監督、文太さん、
欣也さんと次々亡くなられました...
でも映画はやっぱり今でも面白くて。
トラック野郎 一番星北へ帰る [DVD]/
菅原文太,愛川欽也,春川ますみ


ポール・ウェラーの来日ツアーの
東京公演の先行抽選が当たりました!
横浜公演のチケットもゲットするぞ!
ライブに行ったら多分2~3年は
生きられる気がするのです!
だから絶対に10月までには元気になる!

また、長くなりました。
書ける時に書いておかないとなのですみません。
お付き合い下さりありがとうございます。
5月に劇場鑑賞したのは36本。
まとめ記事書けると良いけど(^_^;)




『かしこい狗は、吠えずに笑う』


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25歳衝撃の才能ビックリマーク
渡部亮平監督応援していますビックリマーク
TSUTAYA限定でレンタルしてますビックリマーク
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Life by Anton Corbijn

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