カンヌ国際映画祭2015パルム・ドール他各賞受賞予想
パルム・ドッグ賞は「アラビアン・ナイト」のワンコに決定!
2015年第68回カンヌ国際映画祭も
本日閉幕です。
観た映画の感想がたまりにたまってますが(;^_^A
受賞予想を書いておきますね。
毎年書いていることですが、
カンヌ映画祭の受賞の予想は難しいです。
記者や批評家の評価が高い作品が
順当に受賞するわけではないからです。
審査員団の合議で決まります。
審査委員長のリーダーシップが強ければ、
委員長の意志が強く出ますしね。
政治的な意思が働く場合もあります。
今年のコンペ部門の作品はヨーロッパ作品偏重。
英語作品が多いのも特徴です。
アジア人の審査員がいません。
しかし、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクー作品は、
評価が高く受賞の可能性が高いと思います。
是枝和裕監督作品も高めの評価でしたが、
受賞はちょっと厳しいかな!?
Screen Internationalが出している
スクリーン・デイリーの星取表はこんな感じですよ↓
上映された順になってます。
点数書いておくと...
『海街diary』Umimachi Diary(Our Little Sister)(日)2.5
監督:是枝裕和
「Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)」(伊・仏・英)2
監督:マッテオ・ガローネ
「The Lobster」(ギリシャ・英・アイルランド・オランダ・仏)2.4
監督:ヨルゴス・ランティモス
「Saul Fia (Son of Saul)」(ハンガリー)2.8
監督:ラズロ・ネメス
「Mia Madre(my mother)」(伊・独・仏)2.7
監督:ナンニ・モレッティ
「The Sea of Trees」(米)0.6
監督:ガス・ヴァン・サント
「Mon Roi」(仏)1.4
監督:マイウェン
「Carol」(英・米)3.5
監督:トッド・ヘインズ
「La loi du marché (The Measure Of A Man)」(仏)2.3
監督:ステファーヌ・ブリゼ
「Louder Than Bombs」(ノルウェー・デンマーク・米・仏)2.2
監督:ヨアキム・トリアー
「Sicario」(米)2.3
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
「Marguerite et Julien」(仏)0.9
監督:ヴァレリー・ドンゼッリ
「Youth( La giovinezza)」(伊・スイス・英・仏)2.4
監督:パオロ・ソレンティーノ
「山河故人(Shan He Gu Ren/Mountains May Depart)」(中・仏・日)2.8
監督:ジャ・ジャンクー
「Dheepan (aka Erran)」(仏)2.5
監督:ジャック・オディアール
『黒衣の刺客』“聂隐娘(Nie Yin niang/The Assassin)”(台湾)3.5
監督:ホウ・シャオシェン
「Chronic」(米)2
監督:マイケル・フランコ
「Valley of Love」(仏)1.7
監督:ギョーム・ニクルー
「Macbeth」(英・米・仏)未集計
監督:ジャスティン・カーゼル
アイルランドのブックメーカー(賭け屋)
パディーパワーのパルム・ドール予想オッズで
1番人気の高い作品は、
パルム・ドール受賞確率が高いのですが、
このようになっています↓
The Lobster 5/2
Saul Fia 5/1
Carol 5/1
Youth(La giovinezza) 11/2
Chronic 6/1
山河故人(Shan He Gu Ren )6/1
『黒衣の刺客』Nie Yin Niang 6/1
The Tale of Tales(Il racconto dei racconti) 7/1
Louder Than Bombs 9/1
Valley of Love 10/1
『海街diary』Umimachi Diary 10/1
Dheepan 12/1
Sicario 12/1
Mia Madre(my mother) 14/1
Macbeth 14/1
The Sea of Trees 20/1
La loi du marche(The Measure Of A Man) 20/1
Marguerite et Julien 33/1
Mon roi 40/1
作品の紹介は9作品を↓の記事でしましたので
はい、それでは私の受賞予想です。
★パルム・ドール
「Carol」(英・米)
監督:トッド・ヘインズ
出演:ルーニー・マーラ、ケイト・ブランシェット、
サラ・ポールソン、コーリー・マイケル・スミス、
カイル・チャンドラー
パトリシア・ハイスミスの別名義クレア・モーガンで発表した小説
“The Price of Salt”(1952年)
(ザ・プライス・オブ・ソルト/塩の値段)の映画化。
舞台は1950年代。
もっと良い暮らしがしたいと夢見る
デパート店員のテレーズ(ルーニー・マーラ)が、
年上の女性キャロル(ケイト・ブランシェット)と
恋に落ちる...
ルーニー・マーラ、トッド・ヘインズ監督、
ケイト・ブランシェット
ケイト・ブランシェット
★グランプリ
「Saul Fia (Son of Saul)」(ハンガリー)
監督:ラズロ・ネメス
主人公Saul Auslanderは、
ハンガリー人の囚人で、
アウシュヴィッツの火葬場で、
ゾンダーコマンド(特別部隊)の1人として働いていた。
ある日息子のように可愛がっていた少年が殺され、
彼に遺体を処理する仕事が回ってきた。
簡単に「処理」などできず、
葬式をしてやりたい彼が計画したのは...
★監督賞
侯 孝賢監督(ホウ・シャオシェン)
『黒衣の刺客』
出演:出演:スー・チー、チャン・チェン、
妻夫木聡、ニー・ターホン、
ニッキー・シエ、シー・チェン
唐代の作家裴刑の短編小説集『傳奇』の1編
「聂隐娘」が原作の武侠映画。
舞台は唐代の安史の乱(755年~763年)から40年後で、
唐が弱体化していた時代。
子どもの頃誘拐された聂隐娘が、
家に戻ってくる。
彼女は実は武術を仕込まれた殺し屋になっていた。
彼女の任務は権力者を倒し
宮廷を転覆させることだった...
スー・チーは39歳になったけど、
可愛いネ!
可愛いネ!
スー・チーと侯 孝賢監督
私が好きなチャン・チェンは、
スー・チー(隱娘インニャン)が倒さなければならない元田季安役。
スー・チー(隱娘インニャン)が倒さなければならない元田季安役。
妻夫木聡はスー・チーを助ける
遣唐使船の青年役。
遣唐使船の青年役。
★審査員賞
「Youth(La Giovinezza)」
監督:パオロ・ソレンティーノ
出演:マイケル・ケイン、レイチェル・ワイズ、
ハーヴェイ・カイテル、ポール・ダノ、ジェーン・フォンダ
フレッド(マイケル・ケイン:引退した作曲家兼指揮者)と
ミック(ハーヴェイ・カイテル:映画監督)は、
旧友で、2人は80歳に手が届こうとしている。
アルプスの麓のホテルに春のヴァカンスに来ている。
「Youth(La Giovinezza)」↓トレーラー
ポール・ダノ、ジェーン・フォンダ、
ハーヴェイ・カイテル、レイチェル・ワイズ、
マイケル・ケイン
ハーヴェイ・カイテル、レイチェル・ワイズ、
マイケル・ケイン
マイケル・ケイン、レイチェル・ワイズ、
ジェーン・フォンダ、ハーヴェイ・カイテル、
パオロ・ソレンティーノ監督
ジェーン・フォンダ、ハーヴェイ・カイテル、
パオロ・ソレンティーノ監督
★脚本賞
ヨルゴス・ランティモスとEfthymis Filippou
「The Lobster」
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、
アリアーヌ・ラベド、レイチェル・ワイズ、
コリン・ファレル、ベン・ウィショー
近未来のディストピアで独身者は集められて
45日以内にパートナーを見つけられないと
動物に姿を変えられ森に放たれてしまう...
ジョン・C・ライリー、ベン・ウィショー、
コリン・ファレル
コリン・ファレル
ベン・ウィショー、レア・セドゥ、
コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、
ヨルゴス・ランティモス監督
コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、
ヨルゴス・ランティモス監督
レイチェル・ワイズ、コリン・ファレル
★男優賞
ティム・ロス
「Chronic」(米)
監督:マイケル・フランコ
出演:ティム・ロス、ビッツィー・トゥロック、
クレア・ヴァン・ダー・ブーム、サラ・サザーランド、
デイヴィッド・ダストマルチャン、テイト・エリントン、
ジョー・サントス
終末医療の在宅ケアをしている看護師が、
患者と家族の絆を取り持とうとする。
マイケル・フランコ監督、ティム・ロス
★女優賞
チャオ・タオ
「山河故人」
監督:ジャ・ジャンクー
出演:チャオ・タオ、シルヴィア・チャン、チャン・イー
1999年から始まり、2014年、2025年の
未来のオーストラリアまでが舞台。
小学校教師タオと彼女に
思いを寄せる2人の男性のドラマ。
シルビア·チャン、賈樟柯(ジャ·ジャンクー)監督、チャオ・タオ
以上が私の予想です。
上記の作品が違う賞を受賞することがあるだろうし、
「Il Racconto dei Racconti (The Tale of Tales)」(伊・仏・英)
監督:マッテオ・ガローネ
「Mia Madre」(伊・独・仏)
監督:ナンニ・モレッティ
『海街diary』Umimachi Diary(Our Little Sister)(日)
監督:是枝裕和
辺りが、入ってくるかもしれません。
ここで内容紹介していない作品の内容を書いた記事です↓
2015年第68回カンヌ国際映画祭 5月13日~24日
コンペ部門是枝裕和監督『海街diary』←クリック
パルム・ドッグ賞
カンヌ映画祭で上映された映画の中で、
優れた演技をした犬に贈られる非公式の賞
「パルム・ドッグ(Palm Dog)」が
発表されました。
今年のパルム・ドッグ受賞のワンコは、
監督週間で上映された
ポルトガル映画ミゲル·ゴメス監督
「Arabian Nights」(アラビアン・ナイト)
のLucky(ラッキー)でした。
Maltipoo(マルチプー)という
マルチーズとミニチュア・プードルのミックス犬です。
「Arabian Nights」マルチプーのLucky
「Arabian Nights」トレーラー↓
2位の審査員賞は「The Lobster」のボーダー・コリーが受賞。
監督週間は、「フランス監督協会」が主催し、
国際批評家週間は、「フランス映画批評家組合」が主催する、
それぞれカンヌ映画祭とは独立した並行部門です。
おまけその1
昨日は『サンドラの週末』『0の未来』を観ました。
『サンドラの週末』良かったです!
ダルデンヌ兄弟監督作。
マリオン・コティヤール主演。
昨年のカンヌ映画祭コンペ部門作品です。
マリオンはこの作品で
今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
カンヌ映画祭女優賞は、
デヴィッド・クローネンバーグ監督
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』の
ジュリアン・ムーアでしたが、
私は『サンドラの週末』のマリオンの演技の方が
良かったと思いました↓
マリオン・コティヤールは、
今年はカンヌ映画祭コンペ部門
ジャスティン・カーゼル監督「Macbeth」(英・米・仏)
で参加しています。
マイケル・ファスベンダーと、
マリオン・コティヤール
マリオン・コティヤール
おまけその2
コンペ部門審査員のグザヴィエ・ドランとシエナ・ミラー
『かしこい狗は、吠えずに笑う』
Life by Anton Corbijn
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