『トム・アット・ザ・ファーム』
Tom à la ferme
カナダ=フランス合作映画
2013年製作
川崎チネチッタで鑑賞
↓予告動画
マイベストワンはこれ
( ̄▽+ ̄*)
グザヴィエ・ドランは
映画が作りが上手い!
監督・脚本・編集・衣装・製作
グザヴィエ・ドラン
ベテラン、ガブリエル・ヤレドの音楽も、
アンドレ・テュルパン(グザヴィエのカンヌ受賞作「Mommy」
『灼熱の魂』など)
の撮影も素晴らしいし、
グザヴィエのチョイスの
ポップ・ミュージックもセンスが良く、
ピッタリな所に流れます。
今回はあらすじとか細かいこと、
すみませんあまり書けません。
少しホラーテイストの入ったサスペンスです。
公式サイト見て下さい。↓
『トム・アット・ザ・ファーム』公式サイト←クリックでどうぞ
今年私が後1本どうしても観たかったのが、
この『トム・アット・ザ・ファーム』
原作はミシェル・マルク・ブシャールの戯曲で、
室内劇です。
この劇を観たドランが原作者本人に映画化の話があるかと
直接たずねてこの映画の制作が始まったのです。
昨年公開された
『わたしはロランス』
『マイ・マザー』
『胸騒ぎの恋人』
これを公開時に観られなくて
とても悔しかったので、
春に川崎に越してきたから
東京の名画座で3本観ました。
これは昨年の上映なのでご覧になった方も多いでしょうし、
ソフト化されたものを見た方もいるでしょう。
そして、彼の作品のファンになった方も多いと思います。
私もその1人です。
この監督の作品をこれからずっと
観て行きたいと思ったのは、
90年代初頭に、
グレッグ・アラキ監督とハル・ハートリー監督以来。
(なぜか2人とも1959年生まれ。)
今回『トム・アット・ザ・ファーム』観て、
グレッグ・アラキ監督の『リビング・エンド』も連想しました。
パワーは『リビング・エンド』の方がありそうな気もしますが、
上手さは『トム・アット・ザ・ファーム』。
グザヴィエ・ドランは1989年生まれ。
天才と呼ばれてます。
センスは抜群です。
でも彼は相当な勉強と努力をしていますよ。
今回も自分で『タイタニック』の
ケイト・ウィンスレットのショットを
17か所使ってると言っているし、
ネタバレになるので書きませんが、
他にも有名作品から盗んでるショットもありました。
でも、そんなことは問題にならない完成度です。
上手なまねならしたって構わないのですから。
サスペンス的にも引き込まれたし、
出演俳優の演技の素晴らしさ、
ラストの上手さにも唸らされました。
私はこの『トム・アット・ザ・ファーム』
(Tom à la ferme)が、
昨年のヴェネチア映画祭で
銀獅子賞(優秀監督賞)取るんじゃないかと予想して、
見事に外れました(´□`。)
ヴェネチアは映画祭公式の賞以外にたくさんの賞があります。
『トム・アット・ザ・ファーム』は
国際批評家連盟賞を受賞しました。
でもまあそんなことはどうでもよく、
観たい!!とずっと待っていました。
彼の素晴らしい各種のセンスや、
過去の映画から学んだこと、
子役時代からの俳優としての経験
自分が美しく見えるショットを熟知した
ナルシシズムとそれを実現させる撮影。
それに加えて彼の作品が素晴らしいのは、
自分、作品に対する徹底した客観性です。
これがあるからこの若さ(1989年生まれ)で、
既にカンヌ映画祭の常連で、
今年はゴダールと監督賞を受賞。
『トム・アット・ザ・ファーム』も、
ヴェネチア映画祭のコンペに出品される
実力になっているのです。
この作品の記事はまだ書きたい
ことがたくさんあるのですが、
とりあえずこの項続くです。
次、書けるか実はちょっと自信ないのですが(苦笑)
私は80年代から今、
名匠、巨匠と言われている人たちの作品を
映画館で見続けることができたのは
本当に幸運でした。
でも都会で小さな作品でも
ミニシアターがあって苦労もなく観ることが
できてきた人には、
きっと分かってもらえないだろう
努力を自分はしてきました。
脱サラして自分で仕事始めたり、
こどもが小さかった子育て期も、
色々手を尽くしたり、
家族の世話になり映画を観に行きました。
映画館鑑賞にこだわり、
自主上映に関わったりもし、
30年以上映画を見続けて来ました。
でも、映画は趣味のひとつです。
相当観てきましたが、
観てない映画以外は観てる。
知らない事以外は知っている程度です。
ブロガーの知識豊富で何でも知ってる方、
薀蓄たくさんな方には負けます。
文章力、知識量とか、
年齢による信頼性といったものもありません。
まだ50年生きてないですから(苦笑)
(生きたいのですけどね)
自分の観てきた映画の引き出しのストックは
かなりあります。
文章力や年齢による経験といったもので、
水増しとか、上手く作ったりとかは
していないです。これは本当です。
ブログはシネマイーラの応援になればと始めましたが、
それは殆ど効果がなかったようです。
ブロガーさんとの交流が楽しくて続けてきました。
ありがとうございます。
情報については、
ネットでは海外の自分の好きな映画サイトの記事や、
信頼している記者のレビューを読んで参考にします。
私はTVは見ないし、
ネットの日本の映画メディア報道も殆ど見ません。
雑誌は「映画秘宝」読んでます。
「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」は料金払って読んでます。
これは読み物ととして映画観るより楽しいことがあります。
私のブログを読んで下さる、
優しい読者のみなさんつつがなくお過ごしですか?
私はまだ生きていています。
ただ、病気がやっかいなことになってまして、
まだ来週も再来週も追加の精密検査を受けなければなりません。
今の所まだ家にいます。
無理しないと何もできないし、
体もさらにかなり弱ってしまいました。
映画を観に行けるとは自分でも考えていませんでした。
『トム・アット・ザ・ファーム』を
どんなに観たかったと言っても、
キネカ大森まで観に行くのは
とても無理と諦めていました。
ところがチネチッタでも上映があり、
もしかして決死隊で行けば観れるかもしれないぞと、
ひそかに考えてましたが、
昨日25日は奇跡的に絶妙な外出タイミングが出来まして、
娘と一緒に観てきました。
はっきりいうとバカとかアホとかいうレベルでなく、
キチガイザタってところかもしれないです。
命削ったのかもしれませんが、
『トム・アット・ザ・ファーム』観られて本望でした。
観てる時は本当に集中して観られる作品ですから、
途中で薬は飲みつつ観ていました。
しかし、上映終わったら体調ヤバいことになっていて
まずかったのですが、
なんとか帰宅しまして
このブログを少し書いた次第です。
今は、大事にして下さいとか言って戴いても、
すみません、
無理しないと何もできないのです。
だから、
お体お大事にとか、無理しないでとか、
コメントに書き添えて戴かなくて結構です。
失礼言ってごめんなさい。
コメントへのお返事もいつできるか自信がないです。
それなのに、大変申し訳ないですが、
もし何かコメント戴けたら嬉しいです。
勝手ですね。
本当にすみません。
本当はリチャード・リンクレイター監督の
「ボーイフッド」もとても観たかったのです。
この作品は今年のベルリン映画祭に出品され、
銀熊賞受賞した時に紹介していますから見て下さい。
ここ←クリックでどうぞ
12年かけたといっても撮影日は39日間。
リンクレイター監督はアイディアマンとしても才能ありますから、
コスパ高いです!
おまけに2015年のアカデミー賞作品賞ノミネートは大変有力です。
邦題は気に入らないのでなんちゃら書きません。
でも、「ボーイフッド」は
いよいよ観るの無理そうなので、
とても残念です。
マニュエル・タドロス。父子共演しています。
サラ役エヴリーヌ・ブロシュ、
トム役グザヴィエ
アガット役リズ・ロワ
フランシス役ピエール=イヴ・カルディナル
今回は画像も少なくごめんなさい。
渡部亮平監督応援しています
11月5日(水)レンタル開始!!(TSUTAYA限定)
読んで下さってありがとうございましたランキングに参加してます←これをクリックしてもらえたらうれしいです