『温泉みみず芸者』
1971年製作 日本映画(東映)
新文芸坐鈴木則文監督追悼上映で鑑賞
↓予告動画
↓本当は16歳だった!?
元祖ポルノ女優:池玲子『温泉みみず芸者』(大森・大竹)
↓町山智浩が「鬼才 鈴木則文~下品こそ、この世の花~」
と『TOKYO TRIBE』を語る
監督 鈴木則文
脚本 掛札昌裕 、 鈴木則文
原案 久保田正
企画 岡田茂 、 天尾完次
撮影 古谷伸
美術 雨森義允
音楽 鏑木創
録音 堀場一朗
照明 金子凱美
編集 神田忠男
助監督 皆川隆之
スチール 中山健司
出演:
多湖圭子 池玲子
初栄 松井康子
幸子 杉本美樹
三津江 葵三津子
桃子 女屋実和子
夢路 千原和可子
〆奴 早坂くるみ
豆千代 大芝かほり
喜久丸 黒葉ナナ
珠子 松本紀和子
馬場敬太郎 小池朝雄
広瀬 山城新伍
朝吉 島田秀雄
松江 沢淑子
西山 由利徹
望月 岡八郎
久兵エ 芦屋雁之助
つね 丹下キヨ子
太田 大泉滉
役人 辻村隆
役人 団鬼六
役人 田中小実昌
役人 佐藤重臣
吉川 芦屋小雁
竿師段平 名和宏
黒竿段吉 岡部正純
健 大下哲夫
徳造 殿山泰司
女将 牧涼子
工員 川谷拓三
中年女 岡島艶子
高利貸 那須伸太朗
置屋役人 中村錦司
置屋役人 秋山勝俊
菅原文太さんがカメオ出演。
むむ?外でエッチしてるのぞいてた!?(笑)
だけど「痛い!」と言う芸者の脚を登っていた蟹を手にして、
「お前のほうがよほど痛いよなァ」と、
渋く呟く文太さんはチャーミング、
一瞬で笑い取ります。
伊勢志摩で江戸時代にたこ漁の蛸壺を開発して、
地元で尊敬されている多湖家。
今は飲み屋をしている母親の初栄(松井康子)と
娘、圭子(池玲子)
幸子(杉本美樹)の3人家族。
借金があり、
お墓も抵当に入っている有様。
家宝の蛸壺にお金を貯めているものの
初栄は男にもお金にもだらしなく、
(数年前のスキャンダルを想起!?)
蛸壺のお金も年下の恋人(由利徹
年下には見えないけどご愛嬌!?)
に持ち逃げされる始末。
圭子は東京に出て稼ぐことにし、
ソープランドですぐにトップの売っ子に。
ある日、圭子は土肥温泉にいる初栄から電報を受け取る。
またも男に騙されて金を持ち逃げされ、
宿泊代も払えなくなっていたのでした。
そこで温泉芸者になって稼ぐことにした圭子...
これ、池玲子さんのデビュー作として有名で、
ご覧になっている方も多いでしょうし、
私があれこれ書くまでもないと思いつつ、
初めて見たので、
感想など書いておきます。
『温泉みみず芸者』ってあられもない題名ですね。
「みすず」じゃないですよ、
女性の下半身の名器の意味で「みみず」!
ストレートすぎ!(`∀´)
会社の方針で年齢を盛っていたそうな、
撮影当時16歳だったという
池玲子さんのダイナマイトなボディは、
裸で海を泳いだり、
ヌードも濡れ場もたっぷり拝めるわけですが、
(上の予告動画でも見られます)
映画がもうハチャメチャな
スラップスティック・コメディーで、
おかしくて笑ってばかりでした。
う~ん、これだけバカで笑えても
ポルノでOKなんですか?
エッチな気分にはなれそうもない気がしますが...
(所謂●けないポルノってやつじゃ!?)
石井輝男監督や牧口雄二監督のもっと凄い
エロ・グロ、「異常性愛路線」も観なくては、
東映映画は語れないようですね。
駆け出しの身分としては、
今回観た、『温泉みみず芸者』
『温泉すっぽん芸者』は、
おかしくて笑ってたら、
終わってしまったって感じですよ。
この両方に出てくる、
無限精流の師匠、性豪の竿師段平(名和宏)
師範代黒竿の段吉(岡部正純)、門弟健(大下哲夫)
の三人組が愉快。
芸者をベッドでのテクニックで落として、
思いのままに操れるようにして、
よその温泉地に鞍替えさせてしまう。
政界筋がバックにいるらしく、
扱いが難しい。
そこで土肥の役人と番頭たちが、
賞金300万円付で、
勝ち抜きセックス3番試合が行われるのですが、
この試合がふざけてて、とてもおかしいの。
名和さんの演技には感服しましたよ。
名和さんには悪役のイメージがありましたが、
(まあ、これも悪役なんですけど、)
このスラップスティック・エロ演技には、
大笑いで、プロの仕事にリスペクト~!!でした。
山城新伍さんも両方で弾けた芝居してます。
あと、豪華なカメオ出演のみなさんも笑わせてくれます。
『温泉みみず芸者』は土肥温泉郷の協力で撮られていて、
圭子が土肥にやってくるところなどは、
空撮も使って、土肥の全景を見せ、
小松方正さんの真面目なアナウンサーチックな、
ナレーションで土肥温泉が紹介されますが、
後は...これ土肥温泉の宣伝になったんでしょうかね~
若くて綺麗な芸者衆がいるかもって期待してお客さんが、
行ったでしょうか?ちょっと疑問ですが(笑)
小池朝雄さん(板前の馬場)が戦争体験語ります。
彼は戦争中にされたことが原因で、
女を抱けない体に(ってあそこが巨大化してしまったという...)
71年は戦後約四半世紀の高度経済成長期、
則文監督は終戦時は小学生で、
戦争に行った世代ではないですが、
戦争を体験した世代として
すべり込ませておきたかったことじゃないかと。
70年安保の時代で
左翼風が邪魔くさいと評している方も目にしましたが、
こんな娯楽映画にもするっと説教臭くなく、
平和への思いをすべり込ませているのは流石と思いました。
最後に初栄が、
「女はみんな神様よ。
男は女を1人の男に縛りつけようとするけど、
女はもっと自由に生きなきゃね~!!」って、
豪快に言ってくれるんです。
とても嬉しいメッセージだけど、
ご覧になった男性のみなさんはどう思われるのでしょうか。
『温泉みみず芸者』の併映は、
鶴田浩二さんの大ヒット曲、
「傷だらけの人生」の映画化作品、
『傷だらけの人生』(小沢茂弘監督)
だったんですね。
なんか凄い取り合わせと思いますが、
任侠映画とセットでポルノがスタンダードだったんですね?
かっこいい鶴田さんの「傷だらけの人生」
『温泉すっぽん芸者』
1972年製作 日本映画(東映)
監督 鈴木則文
脚本 関本郁夫 、 鈴木則文
原案 掛札昌裕
企画 天尾完次
撮影 増田敏雄
美術 雨森義允
音楽 荒木一郎
録音 堀場一朗
照明 金子凱美
編集 神田忠男
助監督 関本郁夫
スチール 中山健司
出演:
浅井夏子 杉本美樹
八木陽子 城恵美
花村鮎子 潤まり子
鶴丸 女屋実和子
花千代 松井康子
佐度奴 衣麻遼子
清葉 牧れい子
横溝富子 三原葉子
浅井良江 松村康世
服部倉次郎 菅貫太郎
実裏信治 成瀬正孝
実裏角蔵 金子信雄
木持与三郎 大泉滉
毛利高麿 山城新伍
竿師段平 名和宏
黒竿段吉 岡部正純
健 大下啓矢
横溝かおる 遠藤かおる
みゆき 望月節子
昌子 榊浩子
石橋 殿山泰司
理事A 田中小実昌
理事B 福地泡介
理事C 団鬼六
中沢 中村錦司
木下 蓑和田良太
有力者 那須伸太朗
医者 岡八郎
看護婦 橋本房枝
一条さゆり 一条さゆり
村田 川谷拓三
小島 畑中伶一
山本明 由利徹
篠山義浩 月亭可朝
笹沢 笹沢左保
女将京子 京町一代
専務 疋田泰盛
こちらは、
ミミズで池玲子さんの妹役だった
杉本美樹さんが主人公の夏子。
彼女は偽学生をしながら、
ストリッパーやバニーガールで稼いでいた。
彼女の姉は温泉芸者になり、
妹を大学生にしたと思っていたら、
嘘だったため、
ショックでふらふら歩いている所をダンプに轢かれて死亡。
姉が芸者をしていた温泉からその知らせを受けた夏子は、
温泉へ。
観光ポスターでモデルをしたことがあったため、
経済界の大物に目を付けられ、
一夜を共にすることになり、
彼女の下半身の名器が「すっぽん」だってことで、
「温泉スッポン芸者」になります。
まあ、こちらも「みみず」同様にバカ満開!
杉本美樹さんのヌードは拝めますが、
このお笑いな内容でポルノなんでしょうか?
って「みみず」同様思いました。
夏子は浅草の有名すっぽん料理店の娘だったが、
父が天然のすっぽんにこだわったために、
店は潰れていた。
戦後上野で飢えていた服部倉次郎(菅貫太郎)は、
夏子の父に食事をさせてもらい、
その後店で働いていた。
恩を感じ、店を再興させるため、
父が放流した500匹のすっぽんの子どもが、
育っているはずだと、
夏子が芸者をする温泉の近くの川で、
必死にすっぽん探しをしている。
なかなか見つからないけど、
終盤に見つかるの。
甲羅に屋号も書いてあって芸が細かくて笑えました。
「みみず」では、ヘンな芸術家だった、
山城新伍さん、今回は、
日本人女性を外人に人体改造する研究家!
カメオで「みみず」に続き田中小実昌氏、団鬼六氏、
他に福地泡介氏、笹沢左保氏も。
菅原文太さんも。
またまた、
竿師段平(名和宏)とセックス対決する展開。
これも、ホントに名和さん名演で。
凄いなあって思いましたよ。
「みみず芸者」もそうですが、
こちらの対決も、
おやじ目線な!?下品なエロで、笑えますが、
これ、使えるんですか?
「みみず芸者」の池玲子さんも、
こちらの杉本美樹さんも、
表情や口元接写してて、
こういうライブ感がある映像はイケるんでしょうか?
まあ、何言ってんだかの文章になってしまいましたが、
夏子と倉次郎は結ばれるも、
彼女はセックス対決で得た賞金を倉次郎に渡し、
荒木一郎さんの軽快な音楽を背に、
芸者衣装でバイクをぶっ飛ばし、
どこかの温泉地へ...
ひとりの男のために生きたりしないのだ~!
って感じで終わりました。
芸者衣装でバイクって斬新ですよ~
キック・アス2のクロエちゃんよりカッコイイ!(笑)
↓『温泉スッポン芸者』(1971)主題歌
作詞・作曲:荒木一郎 歌:杉本美樹
『温泉スッポン芸者』の併映は、
若山富三郎さん主演の『極道罷り通る』(小沢茂弘監督)
で、「みみず」と同じ2名の監督の作品だったんですね。
はい、
このスラップスティック・エロ・コメディ、
2本続けて観ました。
「みみず」「スッポン」はセット作品といえるので、
則文監督企画的にはこうなるのでしょうけど、
もう、お腹一杯になりました!
玲子さん、美樹さんのおっぱいが
夢にも出てきます(〃∇〃)(笑)
この日は脚本家の掛札昌裕さんのトークショーがありました。
が、私は所要でトークは聞けず、残念でした。
他のブロガーさんの記事や、
ツィッターで情報流れているので探して下さい。
2009年にシネマヴェーラ渋谷で、
則文監督と名和宏さんのトークショーがあったそうです。
5年前、山城新伍さんが亡くなった時の、
追悼上映特集の時です。
当時は則文監督もお元気で。
「みみず」「スッポン」私はどちらが好きかというと、
池玲子さんのダイナマイトなボディが迫力な「みみず」かな。
池玲子さんの声も好きなんですよ。
でも、「みみず」に杉本さん妹役で出てるし、
今に(既に!?)この2本が頭の中で
ごっちゃになるのは間違いないですナ(苦笑)
月曜に自動投稿される「なう」のまとめの記事って、
みなさんあまり気に留められないですよね。
(いや、私の所だけかもですが...)
私は観た映画のブログ書くのが追い付かないので、
短評を「なう」に全部投稿しています。
(ツィッターにも。)
こいつのブログ長いわ~読むの面倒と思われる方、
もしも私が1週間に観た映画の短評に興味を持って戴ける方は、
月曜の「なう」のまとめ記事を読んで戴けたら嬉しいです。
読んで下さってありがとうございました
ランキングに参加してます![映画]()
![にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ]()
←これをクリックしてもらえたらうれしいです
1971年製作 日本映画(東映)
新文芸坐鈴木則文監督追悼上映で鑑賞
↓予告動画
↓本当は16歳だった!?
元祖ポルノ女優:池玲子『温泉みみず芸者』(大森・大竹)
↓町山智浩が「鬼才 鈴木則文~下品こそ、この世の花~」
と『TOKYO TRIBE』を語る
監督 鈴木則文
脚本 掛札昌裕 、 鈴木則文
原案 久保田正
企画 岡田茂 、 天尾完次
撮影 古谷伸
美術 雨森義允
音楽 鏑木創
録音 堀場一朗
照明 金子凱美
編集 神田忠男
助監督 皆川隆之
スチール 中山健司
出演:
多湖圭子 池玲子
初栄 松井康子
幸子 杉本美樹
三津江 葵三津子
桃子 女屋実和子
夢路 千原和可子
〆奴 早坂くるみ
豆千代 大芝かほり
喜久丸 黒葉ナナ
珠子 松本紀和子
馬場敬太郎 小池朝雄
広瀬 山城新伍
朝吉 島田秀雄
松江 沢淑子
西山 由利徹
望月 岡八郎
久兵エ 芦屋雁之助
つね 丹下キヨ子
太田 大泉滉
役人 辻村隆
役人 団鬼六
役人 田中小実昌
役人 佐藤重臣
吉川 芦屋小雁
竿師段平 名和宏
黒竿段吉 岡部正純
健 大下哲夫
徳造 殿山泰司
女将 牧涼子
工員 川谷拓三
中年女 岡島艶子
高利貸 那須伸太朗
置屋役人 中村錦司
置屋役人 秋山勝俊
菅原文太さんがカメオ出演。
むむ?外でエッチしてるのぞいてた!?(笑)
だけど「痛い!」と言う芸者の脚を登っていた蟹を手にして、
「お前のほうがよほど痛いよなァ」と、
渋く呟く文太さんはチャーミング、
一瞬で笑い取ります。
伊勢志摩で江戸時代にたこ漁の蛸壺を開発して、
地元で尊敬されている多湖家。
今は飲み屋をしている母親の初栄(松井康子)と
娘、圭子(池玲子)
幸子(杉本美樹)の3人家族。
借金があり、
お墓も抵当に入っている有様。
家宝の蛸壺にお金を貯めているものの
初栄は男にもお金にもだらしなく、
(数年前のスキャンダルを想起!?)
蛸壺のお金も年下の恋人(由利徹
年下には見えないけどご愛嬌!?)
に持ち逃げされる始末。
圭子は東京に出て稼ぐことにし、
ソープランドですぐにトップの売っ子に。
ある日、圭子は土肥温泉にいる初栄から電報を受け取る。
またも男に騙されて金を持ち逃げされ、
宿泊代も払えなくなっていたのでした。
そこで温泉芸者になって稼ぐことにした圭子...
多湖家の立派なお墓(笑)
これ、池玲子さんのデビュー作として有名で、
ご覧になっている方も多いでしょうし、
私があれこれ書くまでもないと思いつつ、
初めて見たので、
感想など書いておきます。
『温泉みみず芸者』ってあられもない題名ですね。
「みすず」じゃないですよ、
女性の下半身の名器の意味で「みみず」!
ストレートすぎ!(`∀´)
会社の方針で年齢を盛っていたそうな、
撮影当時16歳だったという
池玲子さんのダイナマイトなボディは、
裸で海を泳いだり、
ヌードも濡れ場もたっぷり拝めるわけですが、
(上の予告動画でも見られます)
映画がもうハチャメチャな
スラップスティック・コメディーで、
おかしくて笑ってばかりでした。
う~ん、これだけバカで笑えても
ポルノでOKなんですか?
エッチな気分にはなれそうもない気がしますが...
(所謂●けないポルノってやつじゃ!?)
石井輝男監督や牧口雄二監督のもっと凄い
エロ・グロ、「異常性愛路線」も観なくては、
東映映画は語れないようですね。
駆け出しの身分としては、
今回観た、『温泉みみず芸者』
『温泉すっぽん芸者』は、
おかしくて笑ってたら、
終わってしまったって感じですよ。
この両方に出てくる、
無限精流の師匠、性豪の竿師段平(名和宏)
師範代黒竿の段吉(岡部正純)、門弟健(大下哲夫)
の三人組が愉快。
芸者をベッドでのテクニックで落として、
思いのままに操れるようにして、
よその温泉地に鞍替えさせてしまう。
政界筋がバックにいるらしく、
扱いが難しい。
そこで土肥の役人と番頭たちが、
賞金300万円付で、
勝ち抜きセックス3番試合が行われるのですが、
この試合がふざけてて、とてもおかしいの。
名和さんの演技には感服しましたよ。
名和さんには悪役のイメージがありましたが、
(まあ、これも悪役なんですけど、)
このスラップスティック・エロ演技には、
大笑いで、プロの仕事にリスペクト~!!でした。
山城新伍さんも両方で弾けた芝居してます。
あと、豪華なカメオ出演のみなさんも笑わせてくれます。
『温泉みみず芸者』は土肥温泉郷の協力で撮られていて、
圭子が土肥にやってくるところなどは、
空撮も使って、土肥の全景を見せ、
小松方正さんの真面目なアナウンサーチックな、
ナレーションで土肥温泉が紹介されますが、
後は...これ土肥温泉の宣伝になったんでしょうかね~
若くて綺麗な芸者衆がいるかもって期待してお客さんが、
行ったでしょうか?ちょっと疑問ですが(笑)
小池朝雄さん(板前の馬場)が戦争体験語ります。
彼は戦争中にされたことが原因で、
女を抱けない体に(ってあそこが巨大化してしまったという...)
71年は戦後約四半世紀の高度経済成長期、
則文監督は終戦時は小学生で、
戦争に行った世代ではないですが、
戦争を体験した世代として
すべり込ませておきたかったことじゃないかと。
70年安保の時代で
左翼風が邪魔くさいと評している方も目にしましたが、
こんな娯楽映画にもするっと説教臭くなく、
平和への思いをすべり込ませているのは流石と思いました。
最後に初栄が、
「女はみんな神様よ。
男は女を1人の男に縛りつけようとするけど、
女はもっと自由に生きなきゃね~!!」って、
豪快に言ってくれるんです。
とても嬉しいメッセージだけど、
ご覧になった男性のみなさんはどう思われるのでしょうか。
『温泉みみず芸者』の併映は、
鶴田浩二さんの大ヒット曲、
「傷だらけの人生」の映画化作品、
『傷だらけの人生』(小沢茂弘監督)
だったんですね。
なんか凄い取り合わせと思いますが、
任侠映画とセットでポルノがスタンダードだったんですね?
かっこいい鶴田さんの「傷だらけの人生」
『温泉すっぽん芸者』
1972年製作 日本映画(東映)
監督 鈴木則文
脚本 関本郁夫 、 鈴木則文
原案 掛札昌裕
企画 天尾完次
撮影 増田敏雄
美術 雨森義允
音楽 荒木一郎
録音 堀場一朗
照明 金子凱美
編集 神田忠男
助監督 関本郁夫
スチール 中山健司
出演:
浅井夏子 杉本美樹
八木陽子 城恵美
花村鮎子 潤まり子
鶴丸 女屋実和子
花千代 松井康子
佐度奴 衣麻遼子
清葉 牧れい子
横溝富子 三原葉子
浅井良江 松村康世
服部倉次郎 菅貫太郎
実裏信治 成瀬正孝
実裏角蔵 金子信雄
木持与三郎 大泉滉
毛利高麿 山城新伍
竿師段平 名和宏
黒竿段吉 岡部正純
健 大下啓矢
横溝かおる 遠藤かおる
みゆき 望月節子
昌子 榊浩子
石橋 殿山泰司
理事A 田中小実昌
理事B 福地泡介
理事C 団鬼六
中沢 中村錦司
木下 蓑和田良太
有力者 那須伸太朗
医者 岡八郎
看護婦 橋本房枝
一条さゆり 一条さゆり
村田 川谷拓三
小島 畑中伶一
山本明 由利徹
篠山義浩 月亭可朝
笹沢 笹沢左保
女将京子 京町一代
専務 疋田泰盛
こちらは、
ミミズで池玲子さんの妹役だった
杉本美樹さんが主人公の夏子。
彼女は偽学生をしながら、
ストリッパーやバニーガールで稼いでいた。
彼女の姉は温泉芸者になり、
妹を大学生にしたと思っていたら、
嘘だったため、
ショックでふらふら歩いている所をダンプに轢かれて死亡。
姉が芸者をしていた温泉からその知らせを受けた夏子は、
温泉へ。
観光ポスターでモデルをしたことがあったため、
経済界の大物に目を付けられ、
一夜を共にすることになり、
彼女の下半身の名器が「すっぽん」だってことで、
「温泉スッポン芸者」になります。
まあ、こちらも「みみず」同様にバカ満開!
杉本美樹さんのヌードは拝めますが、
このお笑いな内容でポルノなんでしょうか?
って「みみず」同様思いました。
夏子は浅草の有名すっぽん料理店の娘だったが、
父が天然のすっぽんにこだわったために、
店は潰れていた。
戦後上野で飢えていた服部倉次郎(菅貫太郎)は、
夏子の父に食事をさせてもらい、
その後店で働いていた。
恩を感じ、店を再興させるため、
父が放流した500匹のすっぽんの子どもが、
育っているはずだと、
夏子が芸者をする温泉の近くの川で、
必死にすっぽん探しをしている。
なかなか見つからないけど、
終盤に見つかるの。
甲羅に屋号も書いてあって芸が細かくて笑えました。
「みみず」では、ヘンな芸術家だった、
山城新伍さん、今回は、
日本人女性を外人に人体改造する研究家!
カメオで「みみず」に続き田中小実昌氏、団鬼六氏、
他に福地泡介氏、笹沢左保氏も。
菅原文太さんも。
福地泡介氏
団鬼六氏
笹沢左保氏後ろに文太さん
菅原文太さん
またまた、
竿師段平(名和宏)とセックス対決する展開。
これも、ホントに名和さん名演で。
凄いなあって思いましたよ。
「みみず芸者」もそうですが、
こちらの対決も、
おやじ目線な!?下品なエロで、笑えますが、
これ、使えるんですか?
「みみず芸者」の池玲子さんも、
こちらの杉本美樹さんも、
表情や口元接写してて、
こういうライブ感がある映像はイケるんでしょうか?
まあ、何言ってんだかの文章になってしまいましたが、
夏子と倉次郎は結ばれるも、
彼女はセックス対決で得た賞金を倉次郎に渡し、
荒木一郎さんの軽快な音楽を背に、
芸者衣装でバイクをぶっ飛ばし、
どこかの温泉地へ...
ひとりの男のために生きたりしないのだ~!
って感じで終わりました。
芸者衣装でバイクって斬新ですよ~
キック・アス2のクロエちゃんよりカッコイイ!(笑)
↓『温泉スッポン芸者』(1971)主題歌
作詞・作曲:荒木一郎 歌:杉本美樹
『温泉スッポン芸者』の併映は、
若山富三郎さん主演の『極道罷り通る』(小沢茂弘監督)
で、「みみず」と同じ2名の監督の作品だったんですね。
はい、
このスラップスティック・エロ・コメディ、
2本続けて観ました。
「みみず」「スッポン」はセット作品といえるので、
則文監督企画的にはこうなるのでしょうけど、
もう、お腹一杯になりました!
玲子さん、美樹さんのおっぱいが
夢にも出てきます(〃∇〃)(笑)
この日は脚本家の掛札昌裕さんのトークショーがありました。
が、私は所要でトークは聞けず、残念でした。
他のブロガーさんの記事や、
ツィッターで情報流れているので探して下さい。
2009年にシネマヴェーラ渋谷で、
則文監督と名和宏さんのトークショーがあったそうです。
5年前、山城新伍さんが亡くなった時の、
追悼上映特集の時です。
当時は則文監督もお元気で。
「みみず」「スッポン」私はどちらが好きかというと、
池玲子さんのダイナマイトなボディが迫力な「みみず」かな。
池玲子さんの声も好きなんですよ。
でも、「みみず」に杉本さん妹役で出てるし、
今に(既に!?)この2本が頭の中で
ごっちゃになるのは間違いないですナ(苦笑)
『温泉みみず芸者』『温泉スッポン芸者』
2本ともハチャメチャなパワーの
エロ・スラップスティック・コメディーでした!
(°∀°)b
2本ともハチャメチャなパワーの
エロ・スラップスティック・コメディーでした!
(°∀°)b
月曜に自動投稿される「なう」のまとめの記事って、
みなさんあまり気に留められないですよね。
(いや、私の所だけかもですが...)
私は観た映画のブログ書くのが追い付かないので、
短評を「なう」に全部投稿しています。
(ツィッターにも。)
こいつのブログ長いわ~読むの面倒と思われる方、
もしも私が1週間に観た映画の短評に興味を持って戴ける方は、
月曜の「なう」のまとめ記事を読んで戴けたら嬉しいです。
『かしこい狗は、吠えずに笑う』
『かしこい狗は、吠えずに笑う』
北海道フィルム・アートフェスティバル
会場:札幌シアターキノで上映
8月31日(日)
9月1日(月)
北海道フィルム・アートフェスティバル
会場:札幌シアターキノで上映
8月31日(日)
9月1日(月)
25歳衝撃の才能![ビックリマーク]()
渡部亮平監督応援しています![ビックリマーク]()
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい![ビックリマーク]()

渡部亮平監督応援しています

ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい






