『郊遊 Jiao You』公開記念ツァイ・ミンリャン監督とリー・カンション来日記念イベント+『河』特別上映。
シアター・イメージフォーラムにて。
↓トレーラー
↓特報映像。これでは何だか分からない(苦笑)
『郊遊 Jiao You ピクニック』
郊遊 Stray Dogs
2013年製作
台湾・フランス合作映画
監督:ツァイ・ミンリャン
撮影:リャオ・ペンジュン
サン・ウェンチョン
ルー・チンシン
キャスト:
リー・カンション
ヤン・クイメイ
ルー・イーチン
チェン・シャンチー
ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した『愛情萬歳』や『西瓜』などで知られる台湾の鬼才ツァイ・ミンリャンが、監督引退作として放ったヒューマンドラマ。とある空き家で暮らす父親と幼い息子と娘がたどる過酷な運命を、重厚かつユーモラスなタッチを含みながら見つめていく。主演はツァイ・ミンリャンとタッグを組み続け、自身も監督として『迷子』などを手掛けてきたリー・カンション。現代社会が生み出す人間の孤独に迫った深遠なストーリーもさることながら、精緻なビジュアルにも心を奪われる。(シネマ・トゥデイより)
2013年・第70回ベネチア国際映画祭で審査員大賞を受賞。
昨年の第14回東京フィルメックスでは「ピクニック」のタイトルで
特別招待作品として上映された『郊遊 Jiao You』が、
8月に劇場公開(東京はシアター・イメージフォーラムで公開)
されるのに先駆け、
今ツァイ・ミンリャン監督とリー・カンションが来日していて、
記念イベントが16日にありましたので行って来ました。
1997年製作98年日本公開の『河』(ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞)
の特別上映のあと、トークがありました。
日本での上映権利が切れ、DVDも発売されていない作品で、
この作品は私は未見だったのでスクリーン鑑賞できて良かったです。
静かにショッキングな映画でした。
ツァイ・ミンリャン監督は56歳です。とても若々しく、
1時間以上しゃべりまくりでした。
『郊遊 Jiao You』はツァイ・ミンリャン監督の
劇場映画からの引退作とされていますが、
この作品の公開が成功すれば、
次もあるかもしれない的な発言をされました。
美術館やギャラリーで上映されている短編作品シリーズ
「Walker」の制作や、
舞台劇の演出もしていて、
創作意欲は旺盛。
また、劇場映画の制作もあるかもしれませんね。
今は若い観客に映画を見てもらう機会を作ろうと、
劇場以外の場所(美術館やアートフェスティバル、ギャラリーなど)
での上映の開拓に力を入れています。
リー・カンションは、
ちょっと元気がない感じ?
と思ったら、5月のブリュッセルとウィーンでの、
アートフェスティバルで、
ツァイ・ミンリャン監督演出の舞台劇の上演のために、
ブリュッセルへ向かう飛行機の中で体調が悪くなり、
ブリュッセルで緊急入院したところ、
軽い脳梗塞だったとのこと。
ドクター・ストップがかかったけれど、
彼が主演の芝居であったため、
無理を承知で上演したそうです。
まだ体調が本調子ではないそうです。
自分でネットで調べてみたら、
ベルギー・ブリュッセルで毎年5月に開催される
現代舞台芸術フェスティバル
「クンステン・フェスティバル・デザール」と、
オーストリアのウィーン・フェスティバルで、
リー・カンション主演の舞台劇「Monk 玄奘」
と、短編「Walker」の上映がありました。
ブリュッセルでの舞台公演が5月3~7日で、
ウィーンが16日~19日。(両方で8回の公演)
リー・カンションは、玄奘三蔵役。
始めの40分くらいは玄奘は白い紙の中央に寝ていて
画家のカオ・ジュン・ホン(『郊遊 Jiao You』に出て来る、
廃墟の壁画を描いた人)が、
玄奘の夢を紙に描いていき、
後は起き上がり歩き回っての芝居だそうです。
「ツァイ・ミンリャン監督は、
命を懸けて経典をインドに取に行った玄奘を、
リー・カンションはまだ脳梗塞の影響で
自分の体のコントロールが、
完全にはきかない状態で立派に演じました。」
って、リー・カンションの役者魂も凄いけど、
トークの時もまだ完全には
体をコントロールできない状態だと言っていたので、
大丈夫なのかなァと心配になりましたよ(゚_゚i)
リー・カンションの髪がとても短いのは、
玄奘役のために剃ったからです。
時間が余り経っていないことが分かります...
監督も持病があり、2人とも病を抱えて
外国へは頻繁に行けないので、
日本でのこの映画の宣伝も
今後皆さんよろしくお願いしますと言ってました。
↓「クンステン・フェスティバル・デザール」での
ツァイ・ミンリャン監督の様子。上映や舞台劇の一部も観れますよ。
台湾の人気シンガーソングライター
蕭煌奇(シャオ・ホアンチー)の最新アルバムからの曲
「上水的花 The Most Beautiful Flower」の
ミュージック・ビデオに出演しているリー・カンション
台湾の人気女優・モデルの
リン・チーリン(『レッド・クリフ』小喬役)
との容貌の類似性から、
台湾において“AV界のチーリン”の愛称がある(ウィキより)
日本のAV女優波多野結衣さんと、
リー・カンションが6月に映画を撮るそうです。
ツァイ・ミンリャン監督は、
リー・カンションが自分以外の監督とどんな仕事をするか、
楽しみだと話していました。
リー・カンションは、
台湾のアカデミー賞にあたる
2013年第50回台湾金馬賞(Golden Horse Awards)で、
『郊遊』で主演男優賞を受賞しました。
波多野結衣さんはこの演技派のベテランと、
どんな仕事をするのでしょうか。
『河』のシャオカン(リー)の母親(ルー・シアオリン)の愛人が、
AVビデオ配達屋で、
彼の部屋のテレビで日本のAVビデオが
流れるシーンがあります。
『西瓜』ではシャオカンはAV男優。
波多野結衣さんは台湾でテレビの仕事などもしてるんですね。
セックスシーンを演じる準備はできていると語ったようです。
↓台湾のTVの動画。中国語で話してますよ。
似てますか?この二人。
トークは1時間以上ありました。
ツァイ・ミンリャン監督ファンの
片桐はいりさんがゲストでした。
片桐さんは自分でツァイ作品の上映会もされたそうです。
ツァイ監督はしゃべりまくりで、
私はメモに手帳を10ページも使いました。
通訳の方も大変そうでした。
監督は若いお客さんが多いことをとても喜んでいました。
とても紹介しきれないので、
『河』の感想を書くときにまた紹介します。
ツァイ・ミンリャン監督とリー・カンションは、
台湾では自分の映画の切符を自分で街頭で売ることで
有名だそうです。
今回17日から19日までイメージフォーラム前で
18時半から監督とリー・カンションが前売券の
サンドイッチマンで直接販売するというイベントもあります。
『郊遊 Jiao You』を昨年の東京フィルメックスで観た人は?
と監督が会場のお客さんに尋ねたら、
かなり大勢の人が手を上げてみえました。
熱心なファンが詰めかけていたようです。
トーク終了後は、
サイン会がありました。
私はイメージフォーラムの会員になっているので、
いつでも千円で観られるけど、
前売り券を買うと特製プレスとポストカード付。
(プレスは16ページあって、
殆どパンフレットと同じ感じです)
プレスにサインしてもらうために買いました。
トークの時に監督が、
「台湾は映画は若い人が観るけど、
配給会社の人に聞いたら、
日本は年配の
「おじさん、おばさん」←監督この言葉日本語で言いました。
のお客さんが多いそうですね。
「おじさん、おばさん」はあまりネットをしないから、
ツィッターやブログでこの映画の事が広がらないのではと心配です。
でも、今日は若い人がたくさん来てくれたから、
ぜひ、『郊遊 Jiao You』のことを広めて下さい。」
と言われていました。
監督にサインしてもらう時に、
「おばさんだけどツィッターもブログもやっていますから、
書きますね!」と言いました。
娘が隣にいたから、「私の娘です」って言ったら、
「ネットは娘さんに教えてもらってるの?」と聞かれたので、
「自分でちゃんとできますよ。」と答えました。
うちの娘はツィッターもブログも
フェイスブックも何もしていません。
私は全部してますけど(笑)
サインしてもらったプレスと、
前売り特典。
チラシやこのプレスの表紙の『郊遊』の題字は、
リー・カンションの筆です。素敵ですね。
私は書道の昇段試験の課題を最近相当悩んで書きました。
草書は特に難しくて(-"-;A
一番上の方の写真はフォトセッションの時に私が撮って、
拡大したので画像が荒いですが、
メディア取材のキレイな写真がネットに投稿されてました。
シネマイーラの舞台挨拶の時は、
取材でいつも一眼カメラで撮っていたけど、
今はスマホでなかなか綺麗に撮れません。
そもそも腕の問題かf^_^;
オーディトリウム渋谷で、
7月3日(木)4日(金)21:00~上映します
どちらかで主演のmimpi*β(ミンピ)のミニライブ予定。
渡部亮平監督日プロ大賞新人監督賞受賞記念
まだ、ご覧になってみえない方はこの機会をお見逃しなく
何回でも観たい方もぜひご覧くださいね
渡部亮平監督応援しています
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい
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