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命をつなぐバイオリン 感想/神童エリン・コレフのバイオリン演奏が素晴らしい!16歳の動画UP!

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『命をつなぐバイオリン』
WUNDERKINDER
5月3日(金)まで
浜松シネマイーラで鑑賞

$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版

↑まだあどけない10歳頃のエリン・コレフ

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台湾版のポスターです。『愛楽時光』って素敵な題名ですよね。
なんか、私的に嬉しいし(笑)


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予告はこちら↓



監督:マルクス・O・ローゼンミュラー

出演:エリン・コレフ
   イーモゲン・ブレル
   マティルダ・アダミック
   カイ・ヴィージンガー
   カテリーナ・フレミング
   グドルン・ランドグレーベ
   コンスタンティン・ヴェッカー
   ジョン・フリードマン
   ギデオン・ブルクハルト
   ナターリア・アヴェロン
   マーク・ツァック
   ダクマー・ザクセ
   ミヒァエル・メンドゥル
   ミヒャエル・ブランドナー
   ロルフ・カニース
   コルネリア・ザボロフスキー

第二次世界大戦を背景に、
過酷な時代の流れに翻弄される
子供たちの姿を見すえたヒューマン・ドラマ。
主人公は固い友情で結ばれたユダヤ人とドイツ人の少年少女3人。
ナチスのユダヤ人狩りが激化するなか、
バイオリンの演奏をすることによって
生き残りの道を模索していく彼らの運命を、
清らかな音楽とともに映し出すドイツ映画だ。

1941年の、ウクライナ。
アブラーシャとラリッサというユダヤ人の12歳の子供が、
それぞれバイオリンとピアノで人々を魅了していた。
一方、ドイツ人ながらウクライナに住んでいた
少女ハンナも音楽の才能をもち、
ふたりと一緒にレッスンを受けたいと願っていた。
(ぴあ映画生活より)

今日からもう5月ですね。
なんと今年も既に3分の1終わってしまったんですョΣ(゚д゚;)
いつの間に!?信じられません( ̄□ ̄;)
4月のまとめもまだしていないし...
実は4月中にはやりたかった2012年の総合ベストテン...
結局まだできていない(w_-;
交流させて戴いているブロガーさんに、
WOWOWで放送される映画の中からおススメ作品をご紹介するため、
ネットでWOWOW番組表を観てピックアップしました。
もう昨年後半に公開された作品も放送されますね。
実は、単館系の映画で東京などで昨年12月末までに
ロードショー公開された作品を、
地方は公開が遅れるのでまだつい最近まで観ていました。
だから、キネ旬の読者投票の基準リストでは2012年の作品を、
今年になってからたくさん観ています。
首都圏や公開が早い地域でご覧になっているみなさんとは、
かなりタイムラグがあります。
読ませて戴いているブロガーの皆さんが記事にされている作品を、
自分も観てからコメントさせて戴きたいなあ、と思うのですが、
自分が観る頃には、随分時間が経ってしまい、
全くタイムリーでなくなってしまうのですよね。
で、結局コメントしそびれているのが残念です。
自分の記事もタイムリーでないものが多いですしね。
でも、浜松シネマイーラの応援ブログの意味もあってやっているブログなので、
自分の鑑賞環境中心で、記事を書いていきます。
読んで戴く方にとってタイムリーでない記事も、
何かの折の参考にしていただければと思い、
色々情報集めたりしているため、つい記事が長くなってしまいます(_ _。)
もう少し短くまとめるのが今後の課題です。
シネコンで観た作品も書けばタイムリーな記事になるかなと書くと、
シネマイーラで観た作品で、書きそびれるのが
どんどんたまってしまうのも悩みです(´□`。)
今日は先週シネマイーラで観た作品です。

シネマイーラで上映された2作品。
『黄色い星の子供たち』
黄色い星の子供たち [DVD]/
メラニー・ロラン,ジャン・レノ,ガド・エルマレ

直訳すると“一斉検挙“という原題(LA RAFLE)を持つ本作は、
'42年にパリで起こった
ユダヤ人の一斉検挙を描いた真実の物語。
胸に黄色い星をつけることが義務付けられていた
ユダヤ人たちの過酷な運命を、
実際に体験した少年の証言や、
緻密な調査と研究をもとに元ジャーナリストの監督が映画化。
『オーケストラ!』のメラニー・ロランと名優ジャン・レノの好演も見どころ。
(ぴあ映画生活より)

『サラの鍵』
サラの鍵 [DVD]/
クリスティン・スコット・トーマス,メリュジーヌ・マヤンス,エイダン・クイン

ノーベル平和賞を受賞した劉暁波が
獄中で読んでいたことでも注目を集めた
タチアナ・ド・ロネの同名ベストセラー小説の映画化。
1942年のナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害。
アウシュビッツに送られた家族について取材をする
女性ジャーナリストが収容所から逃亡した
少女サラの存在を知ったことで、
人生を変えるほどの決断に迫られる感動作。
(ぴあ映画生活より)

ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件
(Rafle du Vélodrome d'Hiver、1942年7月16日~17日)、
または、その略称であるヴェル・ディヴ事件(Rafle du Vél' d'Hiv)は、
第二次世界大戦下のフランスで行われた最大のユダヤ人大量検挙事件である。
本質的には外国から避難してきた
無国籍のユダヤ人を検挙するためのものだったとされる。
1942年の7月、ナチスの「春の風」作戦として計画されたもので、
ヨーロッパ各国でユダヤ人を大量検挙することを目的とした。
フランスにおいては、ヴィシー政権がフランス警察を動かし作戦を実行した。
パリで9000人にも及ぶ警察官と憲兵が動員された。
警察庁の記録によれば、7月17日の終わりには、
パリと郊外での検挙者数は1万3152人で、
そのうち4115人が子供だった。
収容所生活の中で、
終戦までに生き延びたのは100人に満たない大人のみで、
子供は生き残らなかったという。
なお、ヴェロドローム・ディヴェール(Vélodrome d'Hiver)
とは冬期競輪場のことで、
最初、検挙されたユダヤ人達はここに閉じ込められ、
その後、アウシュビッツを初めとする東欧各地の絶滅収容所へと送られた。
(ウィキぺディアより)

『黄色い星の子供たち』『サラの鍵』は、
このヴェル・ディヴ事件を描いた作品でした。
「ヴィシー政権がフランス警察を動かし作戦を実行した。」
という、フランスの責任を始めて認めて、
「守るべき国民を敵のナチス・ドイツに引き渡した。」と謝罪したのは、
1995年、シラク大統領です。
それまでの長い間の歴代フランス政権は、
「ヴィシー政権はフランスではない(ナチス・ドイツの傀儡だった)」
という立場を取り、一切責任を認めようとしませんでした。
昨年、オランド大統領は、事件から70年に当たる式典に参加して、
「この事件に直接手を下したドイツ兵は一人もいない。
事件はフランスでフランス人によって行われたというのが真実だ」
と、フランスの責任を認めて謝罪しました。
フランス人にもこの事件の経過を知る人は少なかったのです。
日本も同じようなことをたくさんしているので、耳の痛い事例です。
他人事ではないのです。
上の2作品は、どちらも見応えのある力作でした。
(私は『サラの鍵』の方がより見応えがありました。)

『命をつなぐバイオリン』はウクライナの町ポルタヴァが舞台です。
今年1月にシネマイーラで観た『ソハの地下水道』の舞台ルヴフは、
今はウクライナのリヴィウで、
ナチス・ドイツによる第二次世界大戦開始まではポーランド人が中心の街でした。
東ヨーロッパ各国の歴史はとても複雑です。
『ソハの地下水道』も、第二次世界大戦下、過酷な運命をたどるユダヤ人と、
彼らを助けた貧しいポーランド人労働者の息の詰まるような、
サスペンスフルな展開の大変見応えのある、史実に基づいたドラマでした。
(私の今年のベストテンに入る作品です。)
『ソハの地下水道』最後まで目が離せないサスペンスフルな展開
ラストのテロップまでじっくりご覧下さい
←リンクあり。ぜひお読みください。

ソハの地下水道 [DVD]/
東宝


ソハの地下水道 (集英社文庫)/
集英社


ウクライナはとても複雑な歴史をたどってきました。
詳しくはここをクリックビックリマーク
ウクライナでも多くのユダヤ人がナチス・ドイツのユダヤ人迫害の犠牲になりました。
この『命をつなぐバイオリン』の物語はフィクションですが、
支配する国が変わることにより、運命が翻弄されるユダヤ人、
ウクライナに住む一般のドイツ人市民の様子は、
歴史的事実を背景にリアルに描かれています。

ユダヤ人である、アブラーシャとラリッサは、
同じくユダヤ人の優秀なピアノ教師イリーナ先生の指導を受け、
スターリンや党の幹部の前で演奏を披露したこともありました。
ソ連共産党はこの3人をツアーに送ることを決め、
アメリカ・ツアーではカーネギー・ホールでの演奏も予定され、
2人は楽しみにしていました。

ドイツ人でビール醸造会社の経営者の父を持つ、
裕福な過程の娘ハンナはバイオリンのレッスンを受けていました。
ハンナはアブラーシャとラリッサのコンサートでの演奏を聴いて感動し、
イリーナ先生のレッスンを2人と一緒に受けたいと父に頼みます。
父が願いを聞き入れ、3人はハンナの家で一緒にレッスンを受けることになります。
育った環境も違うため、始めは打ち解けられなかった3人ですが、
音楽を通して、強い友情を育みます。

1941年6月22日、ヒトラーがソ連との不可侵条約を破り、
ドイツ軍がソ連へ侵攻をはじめ、
ソ連のNKVD(KGBの母体になった秘密警察)は、
ハンナの父と家族をスパイであるとして追跡します。
アブラーシャの父とラリッサの父は、危険を冒して、
ハンナの家族を助けて森の猟師小屋に匿います。
ついにドイツ軍がポルタヴァの街を占領します。
そして、ハンナの家族たちはドイツ軍に保護され、
ユダヤ人であるアブラーシャ、ラリッサたちの家族の運命が、
暗転します...
そして、ついに2人は命を懸けた演奏会に臨むことになります。

この作品の特徴は、子どもたちの目を通した、
この時代が描かれている事です。
大人の視点から見た子どもたちでなく、
子どもたちが見た世界として描かれているので、
一方的なプロパガンダ臭がありません。
音楽で結ばれた子どもたちの友情は、宗教や、
偏見を越えたものであり、
現代における政治性を越えた相互理解のためのメッセージにもなっています。
子どもたちに過剰な演出をしているあざとさもなく、
素晴らしい音楽音譜とともに、素直に感動できる作品ですビックリマーク

神童と呼ばれるバイオリニストのアブラーシャ少年を演じた、
エリン・コレフは、実際に12歳の時、
ニューヨークのカーネギー・ホールでデビューしている天才バイオリニスト少年で、
劇中のバイオリンの楽曲はすべて彼自身が演奏しています。
演技も初挑戦なのにセンスがあり、素晴らしいですクラッカー

音楽を担当したドイツで人気の高い作曲家マーティン・シュトックは、
エンリオ・モリコーネに教えを受けています。彼が作曲した「友情の曲」は、
劇中ではラリッサが作曲した設定になっており、
心に沁み渡る素晴らしい曲です。
この曲や、数々のクラシックの名曲が演奏されます。
音楽映画としても素晴らしいです。

劇中で子どもたちは戦争中の時代にしっかり溶け込んだルックスです。↓
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ハンナ役のマティルダ・アダミック(左)は、
現代のシーンではハンナの孫娘を演じています。(一人二役)
3人はこうしていればやはり現代っ子ですね。↓
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映画の撮影当時14歳だったエリン・コレフは現在16歳。
すでに2010年から大学で学んでいます\(゜□゜)/
最近の演奏している動画です↓
MCまでして、堂々たるものです。
Gewandhaus Leipzig Miteldeutsche Rundfunk Conductor Jun Märkl


こちらがエリン・コレフが演奏する友情の曲(「ラリッサの歌」)
哀愁のある、思わずグッとくる曲です。ぜひ聴いて下さい。
Elin Kolev - Larissas Lied aus 'Wunderkinder,


ここをクリックで10歳のエリン・コレフの演奏がご覧になれます。
「Wieniawski Polonaise D Dur, op.4 - Elin Kolev 10 Years Old」

エリン・コレフの演奏動画を探していて見つけたのですが、
この9歳の少年のツィゴイネルワイゼンは素晴らしいですョ。
なんでこんな音色の演奏できるのスゴ過ぎショック!


『命をつなぐバイオリン/ WUNDERKINDER』オリジナル・サウンドトラック』
Wunderkinder/Colosseum


『エリン・コレフ/Elin Kolev』のデビューCD
Elin Kolev/Deutsche Harm Mundi


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