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本年度米アカデミー名誉賞受賞者とピーター・オトゥールのアカデミー主演男優賞ノミネート8作品の紹介

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本年度アカデミー名誉賞受賞者とピーター・オトゥールのアカデミー主演男優賞ノミネート全8作品






米アカデミー賞の選考・授与を行う、
映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences、AMPAS)には、
16の支部(部会)があります。
俳優、監督、脚本(ライター)、撮影監督、
編集、音楽、美術デザイナー、
衣装デザイン、
メイクアップとヘアスタイリスト、
音響、視覚効果、
広報、映画プロデューサー、映画会社役員、
ドキュメンタリー 
短編映画と長編アニメーション

この各支部の代表が集まって理事会を作り、
映画芸術科学アカデミーを運営しています。
本年度(2013~2014年度)の
理事は各支部から出ている51人。
役員は理事から選ばれた7人で、
会長は広報支部のシェリル・ブーン・アイザックス
筆頭副会長は短編映画・長編アニメーション支部のジョン・ラセターです。

各支部から出ている理事は、
良く知られた人だと、
監督支部からキャサリン・ビグロー 、リサ・チョロデンコ、マイケル・マン
俳優支部からアネット・ベニング、トム・ハンクス、エド・ベグリー・ジュニア
ドキュメンタリー支部からマイケル・アップテッド、ロブ·エプスタイン、
アレックス·ギブニー
脚本(ライター)支部からビル・コンドン、
音楽支部からデヴィッド·ニューマン
短編映画・長編アニメーション支部のジョン・ラセター
などがいます。

理事会全メンバーはここ←クリック
でどうぞ。

はい、前説明が長くなりましたが、
この映画芸術科学アカデミー理事会の賞
Governors Awards(ガバナーズ・アワーズ)
の中に、
アカデミー名誉賞も含まれています。
ガバナーズ・アワーズ授賞式は、
アカデミー賞の授賞式とは別に行われます。
今年は11月16日に行われました。
授賞式にはスターや監督やハリウッド映画業界の
ハリウッド・セレブたちが列席します。

今年のGovernors Awards(ガバナーズ・アワーズ)
名誉賞
アンジェラ・ランズベリー
『ガス燈』(1944)(イングリッド・バーグマンがアカデミー主演女優賞)
『ドリアン・グレイの肖像』(1945)、
『失われた時を求めて』(1962)
で、3回助演女優賞にノミネート。

アンジェラ・ランズベリーにオスカーを手渡す
有名コラムニストのロバート・オズボーン
(アカデミー主催のイベントの司会や公式レポーターなども良くする人9



『ガス燈』のイングリッド・バーグマンと
アンジェラ・ランズベリー


スティーヴ・マーティン
彼はアカデミー賞にノミネートされたことはありませんが、
アカデミー賞授賞式の司会を3回しました。




スティーヴ・マーティンにオスカーを手渡し、
自分で記念撮影も

ちょうどその翌日発表された
オックスフォード辞典が選ぶ2013年の流行語が発表されました。
日本でいうと「流行語大賞」みたいなものです。
それが「selfie(セルフィー)」です。
トム・ハンクスがしたような、
スマホなどで自己撮影した写真、セルフショットのことです。
これ、どこでもやっていますね。
「selfie(セルフィー)」という言葉は、
今後よく耳にすることになりそうです。





ピエロ・トージ
イタリア人衣装デザイナー。
ルキノ・ヴィスコンティ監督との仕事が
特に有名でヴィスコンティ作品の
『山猫』(1963)、『ベニスに死す』(1971)、
『ルートヴィヒ 神々の黄昏』(1972)
他に『Mr.レディMr.マダム』(1978)、
『トラヴィアータ/1985・椿姫』(1982)
と、計5回アカデミー賞衣裳デザイン賞にノミネート
されました。


代理でオスカーを受け取ったのはこの人



さて、誰だか分かりますか?イタリアの大女優です。
ヴィスコンティ映画に出ています。




はい、クラウディア・カルディナ―レです。


これは山猫の若い恋人たち、
上の写真と同じクラウディア・カルディナーレとアラン・ドロン
(2010年のカンヌ映画祭で)



若き日の色気ムンムンなクラウディア・カルディナーレ



以上のアンジェラ・ランズベリー、スティーヴ・マーティン、ピエロ・トージが、
本年度の名誉賞でした。

ジーン・ハーショルト友愛(人道)賞
長年に渡り、映画業界全体の発展に顕著な功績のあった人物に対して贈られる賞である。
デンマーク出身の俳優で、映画界の人に援助を差し延べる映画救済基金の会長を18年務めたジーン・ハーショルトに因んで名づけられた。また彼は1945年から1949年までのあいだAMPASの会長も務めていた。受賞者には通常の賞と同じくオスカー像が贈られる。
第84回アカデミー賞までに34名が受賞し、そのうち2名が死後受賞。
オードリー・ヘプバーン、 エリザベス・テイラー、ポール・ニューマン、
クインシー・ジョーンズ、ジェリー・ルイス、オプラ・ウィンフリー
などが今までに受賞。
昨年は、ジェフリー・カッツェンバーグが受賞
(映画プロデューサー、
ドリームワークス・アニメーション最高経営責任者)

今年の受賞者はアンジェリーナ・ジョリー
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使、特使として
世界各地の紛争地帯を訪れ、
難民保護を訴えたり、寄付を集めたり、
性暴力防止運動に携わるなどの長年の活動や、
出演した『マイティ・ハート/愛と絆』、
彼女の監督作品『最愛の大地』などでも、
人道的な問題に取り組んだことが評価されました。
2003年にはカンボジアで「マドックス・ジョリー・ピット基金プロジェクト」
を立ち上げ、カンボジアの農業、教育、医療、職業訓練、
インフラ整備、農村開発やマイクロクレジットプログラムと
多岐にわたる分野で貢献してきました。
この基金の名前に付いているカンボジア生まれの
長男マドックスくん(12歳)も、
アンジー、ブラピ、と一緒にこの授賞式に出席しました。

アンジーのUNHCR親善大使、特使としての精力的な活動は、
ここ←クリック
にまとめてあったのでご覧ください目


アンジー、マドックスくん、ブラピ



オスカーをアンジーに手渡すジョージ・ルーカス監督





アンジーとジーナ・ローランズ
ジーナは壇上でアンジーの業績を称えるスピーチをしました。


この授賞式には、エイミー·アダムス、
バーカッド・アブディ(『キャプテン・フィリップス』ムセ役)
ベン·スティラー、ビル・ヘイダー、ブルース·ダーン、
スティーブ·マックイーン監督
キウェテル・イジョフォー、ルピタ・ナヤンゴ
コリン·ファレル、ダニエル·ブリュール
デビッド·O·ラッセル監督、ジャクリーン·ビセット、
ジェイク·ギレンホール、
ジャレッド·レト、ジェニファー·ガーナー、
ジョナ·ヒル、ジョン·グッドマン、
ホナス・キュアロン(アルフォンソ・キュアロン監督の息子で、
『ゼロ・グラビティ』脚本)
ジャド・アパトー監督、マーク·ウォールバーグ、
マシュー·マコノヒー、オクタヴィア·スペンサー、
マイケル・B・ジョーダン(「フルーツ・ベイル・ステーション」)
ラクエル·ウェルチ、スティーヴ·クーガン、
ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェフリー・ラッシュ、
ハリソン・フォード、ピーター・バーグ監督 他、
たくさんのゲストが列席しました。

↓ゲストの中から2014年度アカデミー賞に関わって来そうな人たちの
 インタビューがまとめてあります(有望な人から既に圏外の人までいろいろです。)


なぜ、今頃この記事を書いたかというと、
Governors Awards(ガバナーズ・アワーズ)について、
あまり詳しく書いてあるニュースを見かけなかったことと、
昨日UPした記事、ピーター・オトゥールについて、
彼はアカデミー賞主演男優賞に8回ノミネートされながら、
1度の受賞もありませんでした。
2003年にアカデミー名誉賞を受賞しましたが、
そのことを書かなかったので、
アカデミー名誉賞関連で記事にしようと思いました。


2003年に名誉賞を受賞したピーター・オトゥールと
プレゼンターのメリル・ストリープ


↓名誉賞受賞者は本賞受賞式でもう一度壇上で表彰とスピーチがあります。
 10年てあっという間ですが、スターが皆それぞれ若いです。


ピーター・オトゥールは主演男優賞受賞経験がない最多候補者です。
8回主演男優賞にノミネートされました。
ノミネートされた年、作品は次の通り。
その年の受賞者と作品も下に書きました。

1度目1962年(第35回)『アラビアのロレンス』
           (トーマス・エドワード・ロレンス)



アラビアのロレンス (1枚組) [DVD]/
ピーター・オトゥール,オマー・シャリフ,アレック・ギネス


受賞:グレゴリー・ペック 『アラバマ物語』
アラバマ物語 [Blu-ray]/グレゴリー・ペック,メアリー・バダム,フィリップ・アルフォード


2度目1964年(第37回)『ベケット』
           (イングランド王ヘンリー2世)
  リチャード・バートン(トマス・ベケット)と、ダブルノミネート




受賞:レックス・ハリソン 『マイ・フェア・レディ』
マイ・フェア・レディ スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]/
オードリー・ヘプバーン,レックス・ハリソン,スタンレー・ハロウェイ


3度目1968年(第41回)『冬のライオン』
           (イングランド王ヘンリー2世)
           冬のライオン〈デジタルニューマスター版〉[日本語字幕入り] [DVD]/
キャサリン・ヘップバーン,ピーター・オトゥール,アンソニー・ホプキンス




受賞:クリフ・ロバートソン『まごころを君に』(アルジャーノンに花束を)
アルジャーノンに花束を リバースエディション [DVD]/
クリフ・ロバートソン,クレア・ブルーム,リリア・スカラ


4度目1969年(第42回)『チップス先生さようなら』
          (アーサー・チッピング)
チップス先生さようなら(1969) [DVD]/
ピーター・オトゥール,ペトゥラ・クラーク,マイケル・レッドグレーヴ




受賞:ジョン・ウェイン『勇気ある追跡』
勇気ある追跡 [DVD]/
ジョン・ウェイン

2010年リメイク作品「トゥルー・グリット」

5度目1972年(第45回)「The Ruling Class ザ・ルーリング・クラス」
          (ジャック・ガー二ー)




受賞:マーロン・ブランド(辞退)『ゴッド・ファーザー』
ゴッドファーザー [DVD]/マーロン・ブランド,アル・パチーノ,ジェームズ・カーン


6度目1980年(第53回)『スタントマン』
          (エリ・クロス 映画監督役です)




受賞:ロバート・デ・ニーロ『レイジング・ブル』
レイジング・ブル [Blu-ray]/ロバート・デ・ニーロ,キャシー・モリアーティ,ジョー・ペシ


7度目1982年(第55回)「My Favorite Year マイ・フェイヴァリット・イヤー」
           (アラン・スワン)




受賞:ベン・キングズレー『ガンジー』
ガンジー コレクターズ・エディション [DVD]/
ベン・キングズレー,キャンディス・バーゲン,エドワード・フォックス


8度目2006年(第79回)『ヴィーナス』
          (モーリス)
ヴィーナス 特別版 [DVD]/
ピーター・オトゥール,レスリー・フィリップス,ヴァネッサ・レッドグレーヴ




受賞:フォレスト・ウィテカー『ラスト・キング・オブ・スコットランド』
ラストキング・オブ・スコットランド(特別編) [DVD]/
フォレスト・ウィテカー,ジェームズ・マカヴォイ,ケリー・ワシントン


こうやってみると、やはり1960年代に受賞しておきたかったですね。
8度目は最後のチャンスと言われたノミネートでしたが...
受賞ならず。
でも、名作映画の中でいつまでも輝き続けるのは間違いありません。

クラウディア・カルディナ―レがジャンヌ・モローと共演した、
105歳のポルトガルの現役監督マノエル・ド・オリベイラの
2012年の作品が来年公開されます。
2014年2月15日岩波ホールで封切
『家族の灯り』O Gebo e a Sombra

キャスト:
クラウディア・カルディナーレ
ジャンヌ・モロー
マイケル・ロンズデール
リカルド・トレパ
レオノール・シルベイラ
ルイス・ミゲル・シントラ

1908年生まれで現役世界最高齢監督のマノエル・デ・オリベイラが、104歳となる2012年に発表した長編作品。ヨーロッパの小さな港町で、帳簿係として働くジェボは、妻と義理の娘とともに、8年前に失踪した息子ジョアンの帰りを待ちわびていた。そんなある日、息子が突然姿を現し、家族は動揺を隠し切れず……。ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレという2人の名女優を筆頭に、マイケル・ロンズデール、ルイス・ミゲル・シントラらをキャストに迎え、ある家族の愛を描いたポルトガルの戯曲を映画化した。

↓予告


これは、もう超大ベテランたちの仕事で、見逃せないです!
浜松シネマイーラでも上映予定に入っています。

本年度アカデミー賞最有力候補!本当の所
2014年第86回アカデミー賞作品賞ノミネート予想
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2014年アカデミー賞作品賞ノミネート予想作品の動画・あらすじ紹介
 その1
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2014年アカデミー賞作品賞ノミネート予想作品の動画・あらすじ紹介
 その2
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$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版
25歳衝撃の才能ビックリマーク
渡部亮平監督応援していますビックリマーク
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さいビックリマーク

フォルツア総曲輪(富山)

12月21日(土)~27日(金)


東京 下高井戸シネマ
12月23日(月)~28日(土)レイトショー上映

21:10~22:48

一般1300円 / 大学・専門1100円
高校生・シニア・火曜日みなさま1000円
会員900円
松山 シネマルナティック

2014年1月3日(金)~10日(金)


東京 キネカ大森

2014年1月4日(土)~10日(金)

★『箱入り息子の恋』と2本立てビックリマーク



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