「本年度アカデミー賞最有力候補!」の宣伝コピーはホンモノか?
日本ではとても人気の高い米アカデミー賞ですが、
一応、対象作品の条件など基本的な所を↓
アカデミー賞(Academy Awards)は、
アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、
その労と成果を讃えるための映画賞。アカデミー・アウォーズとも呼ばれる。
アカデミー賞は授賞式前年の1年間にアメリカ国内の特定地域で
公開された作品を対象に選考され、
また映画産業全般に関連した業績に対して授与される。
「アメリカ映画の祭典」という冠詞を
付けられることが多い事からも分かるとおり、
基本はアメリカ映画を対象とした映画賞であり、
作品の選考対象も「1年以内にロサンゼルス地区で上映された作品」
と比較的狭義である。
しかし、その知名度と世界三大映画祭よりも古い歴史を持つ
権威ある賞であるため、
マーケットへの影響力は国際映画祭の各賞以上に大きく、
受賞結果が各国の興行成績に多大な影響を与える。
このため各国のマスコミは「映画界最高の栄誉」と報道することが多い。
受賞すると、賞の名称を刻印したオスカー像と呼ばれる
金メッキの人型の彫像が贈られ、賞金の類は一切付与されない。
毎年11月に予備選考が行われ、翌年の1月にノミネートが発表される。
その後、映画芸術科学アカデミー会員の投票が行われ、
2月の最終日曜もしくは3月の第一日曜に授賞式が行われる。
アカデミー賞は、原則として前年の1年間にノミネート条件
(ロサンゼルス郡内の映画館で連続7日以上の期間、
有料で公開された40分以上の長さの作品で、
劇場公開以前にテレビ放送、ネット配信、
ビデオ発売などで公開されている作品を除く、など)
を満たした映画作品について扱われる。
また長編アニメ賞、外国語映画賞、ドキュメンタリー映画賞など、
賞によっては独自のノミネート条件を設けているものがある。
投票権を持つ映画芸術科学アカデミー会員は、
大部分がハリウッドの業界関係者による編成であり、
新聞記者や映画評論家など
公平な立場で判断できる分野の会員が少ないのが特徴。
各賞の投票についても、例えば「アカデミー監督賞」であれば
ハリウッドで働く映画監督の会員がノミネート作品選定に投票するなど、
賞に応じた業務に携わる会員が担当する。
(作品賞のノミネートおよび各賞ノミネート発表後の本選の投票は
全会員が行うことができるので、
最終的には各部門に携わる者以外の意向が結果に反映される)。
アカデミー賞はハリウッドの映画関係者が選考を行うことから、
各賞の選出については、
アメリカの国情や世相などが色濃く反映され、
必ずしも芸術性や作品の完成度の高さでは選ばれない。
例えばカンヌ国際映画祭などの著名な国際映画祭で大賞を受賞した作品が、
アカデミー賞ではノミネートもされないことが多いのは有名。
以上はウィキペディアから編集しました。
今年2月のアカデミー賞授賞式の前にこんなニュースがありました。
映画芸術科学アカデミー(AMPAS)には
投票権を持つ会員が現在5765人いるが、名簿は公表されていない。
そこでロサンゼルス・タイムズ紙は実態をつかむため、
アカデミー会員やその広報など数1000人に直接コンタクトを取り、
全体の89%にあたる5100人あまりの正体を把握した。
全体の94%が白人、77%が男性。
平均年齢は62歳で、50歳以下の会員は14%しかいない。
アカデミー賞を選考する会員の大半が、
白人男性の高齢者であることが判明。
少し長くなりましたが、
アカデミー賞はこんな賞だという事を、
予想する場合も、
映画を見る場合も押さえておいた方が良いと思います。
日本ではアカデミー賞の宣伝効果は大きいので、
「本年度アカデミー賞最有力候補!」
などの宣伝は派手に行われますが、
これに惑わされないで、アカデミー賞ウォッチするのが、
私のポリシーです。
「アメリカの国情や世相などが色濃く反映され、
必ずしも芸術性や作品の完成度の高さでは選ばれない。」
という、事実はあります。
世界的なマーケットも意識されますしね。
作品賞受賞作が必ずしも後世に残る名作というわけではないのです。
「芸術性や作品の完成度の高さ」で選ばれたかどうかの判断は、
作品を観た人たちがそれぞれすればよいのですけどね。
結局の所、映画ファンには自分が好きな作品になるかどうか、
観てみなければ分からないですよね。
「本年度アカデミー賞最有力候補!」
の宣伝も、これは映画配給会社が、
それぞれ自分の会社が配給する作品の客寄せのためにしている訳で、
絶対の自信があってしているものではないですね(苦笑)
「アカデミー賞にノミネートされたり
取ってくれたらイイなアという作品です!」とは、
宣伝できませんからネ。
良く見ると「○○賞最有力候補!」などとは書いて無いですよ。
「音響編集賞最有力候補!」などと書いても宣伝になりませんもの。
有力な賞以外の技術的な賞しかもらえなかったといことはいくらでもあるし、
今「本年度アカデミー賞最有力候補!」と宣伝している作品でも、
主要部門にノミネートされる可能性が高い作品とは限りません。
私は若い頃アンチハリウッド映画だった時期もあり、
アカデミー賞受賞作品も観ていないものがあったりします。
ちなみに、2012年度の
作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞の
主要部門にノミネートされた作品は全部劇場鑑賞しました。
自分が一番好きな作品は、
『ハッシュ・パピー バスタブ島の少女』で、
主演女優賞はクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんにあげたい。
スミマセンもう一度知識編
アカデミー作品賞(アカデミーさくひんしょう、Academy Award for Best Picture)は、
アカデミー賞の部門の一つ。
映画作品自体へと賞が贈られるアカデミー賞の最重要部門である。
その年のアメリカで上映された最も優れた映画5本を候補に選び、
その中の1本にこの名誉が与えられる。
アカデミー賞の候補投票は会員がそれぞれ属する分野のみの投票であるが、
作品賞だけは全会員が5本候補を選んで投票する。
ちなみに、授賞式でオスカー像を受け取るのは、受賞作のプロデューサーである。
第1回のみ「作品賞」と「芸術作品賞」の2部門に分かれており、
それぞれ3本ずつ候補作が選ばれていた。
第2回で一本化されて候補を5本選ぶようになった。
第5回は8本になり、第6回には候補作の数は10本となる。
第17回からは従来の5本となり、
この形態で続いていたが第82回では10本になった。
>第84回には会員の投票の5パーセント以上の得票率を得た作品の中から
5本から10本の間で選ばれるようルールが変更された。
(ウィキペディアより)
前フリが超長くなってしまいましたが、
現時点の作品賞ノミネート予想です。
作品を鑑賞したものはありません。
海外のメディアなどで予想が記事にされていますので、
(私情や自分の希望をさしはさまないで、)
それらを参考にしたものです。
作品名後ろの日にちは日本公開日です。
・『12イヤーズ・ア・スレイヴ(原題)』(原題:12 Years A Slave)2014年3月7日
・『ゼロ・グラビティ』(原題:Gravity グラビティ 重力 )12月13日
・『キャプテン・フィリップス』(原題:Captain Phillips)11月29日
・『アメリカン・ハッスル』(原題:American Hustle)2014年1月31日
・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』2014年1月31日
(原題:The Wolf of Wall Street)
・『ウォルト・ディズニーの約束』2014年公開
(原題:Saving Mr. Banks セイビング・ミスター・バンクス)
・『Inside Llewyn Davis』(原題:インサイド・ルウェイン・デイヴィス)
・『大統領の執事の涙』(原題:Lee Daniels'The Butler)2014年2月15日
・『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(原題:Nebraska)2014年2月
・『Her』(原題:ハー)
上記が作品賞ノミネート予想です。
可能性がありそうな作品
『オール・イズ・ロスト最後の手紙 All Is Lost(原題)』2014年3月
『ブルージャスミン Blue Jasmine(原題)』2014年5月
『August: Osage County(原題) 八月:オセージ郡』
『ダラス・バイヤーズクラブ Dallas Buyers Club(原題)』2014年2月22日
『あなたを抱きしめる日まで Philomena(原題)』2014年3月
『Fruitvale Station(原題)フルーツベイル・ステーション』
可能性があるかもしれない作品(可能性は低そう)
『ローン・サバイバー Lone Survivor(原題)』2014年3月21日
『ビフォア・ミッドナイト Before Midnight(原題)』2014年1月18日
『LIFE! Teh Secret Life of Walter Mitty(原題)』2014年3月
マーク・ウォルバーグ主演『ローン・サバイバー』は、
最近2014年3月21日に公開が決まり、
ベン・スティラー主演・監督の
ダニー・ケイ主演『虹を掴む男』(1947年)のリメイク
『LIFE!』(2014年3月公開)についても、
「最有力候補!」の宣伝がされていますが、
作品賞へのノミネートの可能性は低そうです。
作品賞はスティーブ・マックイーン監督『12 Years A Slave』と、
アルフォンソ・キュアロン監督『ゼロ・グラビティ』の、
一騎打ちでしょう。
私としては、両方とも好きな監督の作品なのですが、
好きな俳優も出演していて、内容的にも、
早くから紹介している『12 Years A Slave』に取って欲しいです。
超個人的な願望としては、後見人をしている、
ホアキン・フェニックス主演、スパイク・ジョーンズ監督『Her』が、
ノミネートされたら嬉しいです。
ノミネート予想10作品の中では『Inside Llewyn Davis』
『ネブラスカ』『アメリカン・ハッスル』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も、
見るのが楽しみな作品です。
作品賞受賞はないですけどネ。
アカデミー賞も「サンダンス映画祭」から出てくる
インディペンデント作品の力を無視できず、
近年作品賞ノミネートの中に「サンダンス枠」とも言われる作品を
ノミネートしてきました。
昨年の『ハッシュ・パピー バスタブ島の少女』や、
『ウィンターズ・ボーン』です。
今年は『Fruitvale Station(原題)フルーツベイル・ステーション』です。
私はぜひ観たい作品ですが、
『12 Years A Slave』スティーブ・マックイーン監督
『大統領の執事の涙』リー・ダニエルズ監督
黒人監督2作品のノミネートが確実なので、
割を食って、『フルーツベイル・ステーション』のノミネートは
難しそうです。
作品賞ノミネート予想作品は、
既に私のブログで内容や動画を紹介したものが多いです。
でも、もう一度並べて紹介したいと思います。
この記事に付けるつもりでしたが、
長くなりましたので一旦切って次の記事にします。
題名だけじゃ分からない!という方は、
ぜひ、次の記事も見に来て下さいね!
他の主要部門のノミネート予想も順次書いて行きます。
25歳衝撃の才能
渡部亮平監督応援しています
ぜひ、お近くの映画館にリクエストして下さい
渡部亮平監督応援しています
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★広島 八丁座11月16日(土)~22日(金)
1週間限定レイトショー公開
21:15~22:50
★大人、大学生1,200円均一料金。
①制服割…学生服を着用してご来場の方は当日500円!
②ガールズ割…女子同士、手を繋いでご来場の場合当日1,000円!
③リピート割…半券ご提示で2回目以降(本作に限る)当日1,000円!
④SNS宣伝協力割…スマホまたは携帯電話にて、
期間中SNSで宣伝した画面ご提示で当日1,000円!
この八丁座さんのサービスの充実ぶりはスゴイですね
★仙台桜井薬局セントラルホール11月23日(土)~29日(金)公開
19:20~20:55
★上映初日は主演mimpi*β(ミンピ)の舞台挨拶&ミニライブあり
お得なホームページ特別割引券(プリントアウト特典)の
サービスをしてみえるので、
利用されてはいかがでしょうか。
★フォルツア総曲輪(富山)
12月21日(土)~27日(金)
★東京 下高井戸シネマ
12月23日(月)~28日(土)レイトショー上映
21:10~22:48
一般1300円 / 大学・専門1100円
高校生・シニア・火曜日みなさま1000円
会員900円
★松山 シネマルナティック
2014年1月3日(金)~10日(金)
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